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森谷俊之

LibRu代表取締役

個人・小規模事業者向けのマーケティング・ブランディングのコンサルタント/セールスコピーライター

経営者の3つの課題「お金がない、時間がない、人材がない」は、シンプルな仕組みで解決できます。集客から販売までを自動化して、ビジネスを成長させていくための仕組み構築を支援します。

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キャッチコピーとは?事例から学ぶ、考え方と書き方のコツ!

  • 良いキャッチコピーの生み出し方は?
  • 名作キャッチコピーを真似したのに売れない・・・
  • 自分のキャッチコピーが売れない理由を知りたい!

「売りたい」「目立たせたい」「広めたい」などの目的から、この世の中には多くのキャッチコピーが生み出されます。

しかし私たちの心に刺さり、残り続けるコピーは数点しかありません。

では売れるキャッチコピーと、消えてしまうキャッチコピーの違いはどこにあるのでしょうか。

その違いは「お客様の立場から考えること」にあります。

もしあなたがキャッチコピー作りで行き詰まっているのなら、この記事が解決のヒントになります。

目次

キャッチコピーとは?

キャッチコピーとは、商品やサービスの購入を促すための短い言葉です。

媒体によっては広告コピーキャッチフレーズなどと呼ばれていますね。

商品やサービスを売るために注目を集めたり、チラシや広告の内容へ引き込んだり、購入を決断させる最後のひと押しとなったりと、キャッチコピーの役割は多岐にわたります。

要するに商品やサービスにつけられた、「お客様の心をひきつける言葉」がキャッチコピーです。

広告やチラシを構成するコピーはキャッチコピー以外にも、リードコピーやボディーコピーなどがあります。

キャッチコピーはなぜ重要なのか?

キャッチコピーの重要性は「商品やサービスを知ったときにお客様が最初に見るのがキャッチコピーである」といった点にあります。

人の印象が第一印象で大きく左右されるように、商品に対してお客様が抱く印象もキャッチコピーに大きく左右されるのです。

ここでは、もう少し詳しくキャッチコピーの重要性についてみていきましょう。

理由①:第一印象として残り続けるから

検討・購入の段階でも、お客様が思い出すのはキャッチコピーの印象です。

なぜなら初頭効果というものがあり、最初に抱いた印象はその後にも影響し続けるからです。

例えば冷凍食品会社のキンレイの『お水がいらない』のキャッチコピーは、イメージが残り続けることで売上を伸ばしました。(※1)

キャッチコピーから受けた「水なしで麺類が調理できる新しさ」「冷凍食品だけどレンジ不要の意外性」は変わることなく、「お水がいらない冷食」として認知され売上アップに貢献したのです。

つまり良いイメージを保ったままセールスするためには、商品やサービスの顔となるキャッチコピーでいかにポジティブな印象を与えられるかが重要となります。

(※1)フーズチャンネル 『キャッチコピーから“こだわり”を外して、年間売上1,000万食~お水がいらない冷凍袋麺(キンレイ)』

理由②:どんなに優れた商品でも、消費者に伝わらないと意味がないから

ビジネスにおいてマーケティング戦略を考える時、「商品やサービスが優れているから勝手に売れる」と考えるのは間違いです。

そもそもお客様はサービスや商品の存在を知りません。

だからこそ、知ってもらうためにキャッチコピーで伝えることが大切なのです。

例えば今では「耐久性の高い腕時計」として知られているG-SHOCKですが、発売当初は売れませんでした。

発売当初のキャッチコピーは『衝撃に強いデジタル時計、G-SHOCK』、根本的なウリは今と変わりません。(※2)

しかし、発売当初は腕時計に耐久性を求める概念が日本人にはなく、キャッチコピーで耐久性をアピールしても購入につながりませんでした。

商品やサービスが優れていればいるほど、お客様に知ってもらうためのコピーを抜きがちです。

もしあなたがこれまでキャッチコピーというものを軽視していたとしたら、それは客に対して魅力を伝える努力をサボっていたのと同じなのです。

ぜひここからの内容を通じて、キャッチコピーの大切さと基本的な考え方を習得してくださいね。

(※2)ITメディアビジネス ONELINE『G-SHOCK 30TH INTERVIEW』

【目的別】良いキャッチコピーを作るためのコツ

キャッチコピーを作る際は、目的をしっかりと決めましょう。

と言うのも、キャッチコピーを作る目的はさまざまで、目的によって効果的な作り方が異なるからです。

ここでは「集客」「販売」「価値を高める」の3つの目的に合わせて、キャッチコピー作りのコツを紹介します。

イベントやホームページに集客したいとき

イベントやホームページに集客したいときのキャッチコピーでは、「何ができるようになるのか」「誰に向けたメッセージなのか」を明確にします。

なぜなら、お客様は商品やサービスを知らない上に興味がないからです。

例えば「100人が参加した起業セミナー」とキャッチコピーにあっても、「何をやるのか」「自分が参加できるレベルなのか」「参加したらどんな得があるのか」がお客様は判断できず参加したいとはなりません。

そもそも、参加や購入前提でイベント告知やホームページを見てくれるお客様は少ないです。

なのでキャッチコピーにセミナー講師の実績や口コミを使って、興味関心を高めるポイントを作りましょう。

イベントやホームページに集客するためのキャッチコピーを作る際は、興味関心が薄く積極性のないお客様を取り込む工夫が必要です。

集客ホームページイベントのキャッチコピーについて、より詳しく以下の記事で紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

商品を売りたいとき

商品を売りたいと思ったとき、刺さりやすいキャッチコピーはお客様の心理状態によって異なります。

なのでセールス用のキャッチコピーを作るときは、お客様の「買いたい」度合に合わせて作るのがコツです。

お客様が購入するまでには、AIDA/AIDMA/AISASなどの購買行動モデルがあります。

簡単に説明すると、ベースとなる購買行動モデルはAIDAで、お客様は購入までに以下のように気持ちが動いていくとされています。

  • Attention(認知):サービスを知る
  • Interest(関心):関心を高める
  • Desire(欲求):欲しくなる
  • Action(行動):買う

例えば、サービスを知る段階のお客様に対して「返品無料」のキャッチコピーは刺さりにくいです。

知らない商品の返品が無料だったところで、「気になるな!」とはなりませんよね。

認知の段階では「この位の価格で、こんな商品が手に入るのはお得」と、価格以上の価値を感じてもらうキャッチコピーが刺さります。

商品を売るためのキャッチコピー作りでは、お客様の「買いたい」気持ちに合わせた言葉を使いましょう。

セールのキャッチコピー買いたくなるキャッチコピーキャンペーンのキャッチコピーはこちらの記事にも詳しくまとめたので、ぜひチェックしてください。

ブランド価値を高めたいとき

ブランド価値を高めるキャッチコピーはメッセージ性が強い傾向があるので、ブランドに合った言葉を選ぶのがコツです。

ただし、メッセージ性の強いコピーは伝え方によって「上手いコピーだな!」となる場合もあれば、炎上してしまうこともあります。

例えばパートナーの呼び方ひとつでも、以下のようにお客様に与える印象は違います。

  • きみと結婚を決めた日
  • お前と結婚を決めた日
  • 奥さんと結婚を決めた日
  • 妻と結婚を決めた日

このように「これが一般的だ」と思われる価値観を、そのままキャッチコピーに使うのはおすすめできません。

「結婚=幸せのゴール」「女だから●●」「男なら●●」など、価値観は人や時代で変化する考えだからです。

お客様にネガティブな印象を与えるとマイナスブランディングとなるので、価値観を押し付けるようなキャッチコピーにしないよう注意してください。

ブランド価値を高めるキャッチコピーを作る際は、お客様の味方であると表現できる言葉や伝え方を選びましょう。

ブランドキャッチコピーの作り方雑誌キャッチコピーの作り方については、下記の記事でより詳しく紹介しているので、参考にしてください。

【業界別】参考にしたい有名なキャッチコピーまとめ

キャッチコピー作りの基礎に、有名キャッチコピーを真似する方法があります。

お客様に刺さったキャッチコピーには理由があり、参考にすべき点が多くあるからです。

ここでは業界別に参考にしたい有名なキャッチコピーをみていきましょう。

業界①:飲食業界

  • うまい、やすい、はやい(吉野家ホールディングス)
  • 30歳未満は、お断りだね。(ホテルオークラ東京(蟹の卵ふかひれスープ))

商品やサービスのひとつひとつにキャッチコピーを作る飲食業界では軸がぶれてしまうと一貫性がなくなり、リピーターやファンを増やせません。

そのため飲食業界は企業や商品が大切にしていることを根底におき、シンプルにまとめたキャッチコピーが多いです。

例えば、吉野家のキャッチコピー「うまい、やすい、はやい」は、そのまま企業の大切な価値観のひとつになります。

ホテルオークラ東京のキャッチコピー「30歳未満は、お断りだね。」は伝統の味という価値観から作られているのがわかりますね。

飲食業界では商品数が多いからこそ、統一感や伝わりやすさがキャッチコピーで重視されています。

飲食業界のなかでも、キッチンカー洋菓子店のキャッチコピーについて、詳しくこちらの記事にまとめているので、興味のある方はぜひチェックしてください。

業界②:美容・健康業界

  • 運命よりも、きれいになろう。(SK-II)
  • 飲んでシャキッ!(ゼリア新薬工業(ヘパリーゼ))

美容・健康業界は、他の業界と比べるとお客様の持つ悩みや不安が明確です。

そのため、キャッチコピーでBefore・Afterの変化やプラスの未来をイメージしてもらうことを大切にしています。

例えば紹介しているSK-IIのキャッチコピー「運命よりも、きれいになろう。」は、「アンチエイジング」や「自分らしさのある美しさ」といったイメージができますね。

他にも商品やサービスのメリットを活用して、悩みや不安を解決できることを訴えかけるキャッチコピーも多いです。

ただしキャッチコピーでは「シワがなくなる」「〇〇が治る」など、消費者の誤解をまねく表現は禁止されているので注意しましょう。

ネイルサロンエステサロンマッサージサロン美容室整体整骨院、それぞれに合ったキャッチコピーはこちらの記事で紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

業界③:医療・福祉業界

  • あったらいいなをカタチにする(小林製薬)
  • やさしさを、私たちの強さにしたい。(ニチイグループ)

医療・福祉業界では「どのような想いで開発をしているのか」「お客様との関わり方」をキャッチコピーに込めて共感を生み、商品やサービスの信頼度を高めています。

なので、キャッチコピーがそのままお客様との約束となっているケースが多いです。

例えば小林製薬のキャッチコピー「あったらいいなをカタチにする」は、お客様の声に耳を傾けることを約束してくれていますね。

さらに小林製薬は「ちょうど欲しかった!」となる商品を多く発売し、お客様との約束を守っています。

医療・福祉業界の商品やサービスは健康や命が関わるので、信頼・約束などをイメージできるキャッチコピーが多いのです。

医療業界のなかでも、特に歯科クリニックのキャッチコピーについてこちらの記事にまとめたので、ぜひチェックしてください。

業界④:不動産・建築業界

  • 家に帰れば、積水ハウス(積水ハウス)
  • 子どもたちに誇れるしごとを。(清水建設)

商品単価の高めな不動産・建築業界は、価値を高めるキャッチコピーが多いです。

なので、コンセプトや企業理念がキャッチコピーに使われる傾向があります。

コンセプトや企業理念は他社とは違う、その不動産や建築会社でしか得られない価値なので、お客様に共感してもらえると高い価値が生まれます。

他にも、清水建設のキャッチコピー「子どもたちに誇れるしごとを。」のように大手企業が掲げるキャッチコピーは、お客様だけでなく社員に方向性を示すコーポレートメッセージの役割もありますよ。

商品やサービスの価格が高く、何年も残るものだからこそ、不動産・建築業界はこのような企業であり続けるとキャッチコピーで伝え自社の価値を高めているのです。

不動産のキャッチコピーについてはこちらの記事も、ぜひ参考にしてください。

業界⑤:教室・トレーニング業界

  • 結果にコミットする(RIZAP)
  • わたしを好きになるスタジオ(ロイブ)

教室やトレーニングに通おうとするお客様は「ピアノが弾けるようになる」「マイナス5キロを目指す」など、目標にとらわれがちです。

なので教室・トレーニング業界は、お客様が気づいていない理想をキャッチコピーで伝え差別化を図るケースが多くあります。

例えば、ロイブのキャッチコピー「わたしを好きになるスタジオ」は、ヨガ教室に通った先にあるロイブだからこそ叶えられるポジティブな変化を伝えています。

教室・トレーニング業界はベネフィットを強調し、お客様がハッとするような気づきを与えるキャッチコピーが多いです。

学習塾ピアノ教室スポーツ教室ヨガ教室パーソナルジム、それぞれに合ったキャッチコピーの作り方はこちらの記事で詳しく紹介しています。

キャッチコピーづくりでよくある失敗

キャッチコピー作りの方法やコツを活かしても、売れないキャッチコピーになる可能性があります。

多くの場合キャッチコピーの作り方として「キャッチコピーは真似して作れ」と言われることがありますが、言葉通りコピペしただけでは良いキャッチコピーは作れません。

ここでは、キャッチコピー作りでやりがちな失敗を3つ紹介します。

失敗①:大企業のマネをしてしまう

売れているキャッチコピーだからという理由だけを切り取って、大手企業のキャッチコピーを真似ると失敗してしまいます。

大手企業のキャッチコピーが多くのお客様に刺さる理由は膨大なデータを集め、コストをかけ、さまざまなスペシャリストが関わってできた言葉だからです。

大手企業・中小企業・個人事業主では、キャッチコピー作りのプロセスや打ち出し方が違います。

例えば、業界別のキャッチコピーで紹介したように、大手企業はコーポレートメッセージをキャッチコピーで伝えブランド価値を高めていました。

そもそも知名度や認知度が高い大手企業から発信されたキャッチコピーだからこそ、「だから何?」とならずに、お客様はメッセージを受け取れるのです。

ビジネス規模が違う企業のキャッチコピーを真似るだけでは、良いキャッチコピーは作れません。

では中小企業ではどのように価値を高めるべきなのでしょうか。

こちらの記事で中小企業のブランディングについて詳しくまとめていますので、参考にしてください。

失敗②:自分視点で考えてしまう

キャッチコピーが押し売りのようになってしまうのも、よくある失敗です。

特にメリットを強調するキャッチコピーは、自分視点になりがちなので注意しましょう。

例えば「業界最安値」は興味をひかれるコピーですが、あなたのお客様にとって「低価格であること」は心に刺さる価値でしょうか。

「安ければ買うでしょ」と自分の頭だけで考え、キャッチコピーを作ったのであれば必ず失敗してしまいますよ。

キャッチコピーの主役はお客様です。

キャッチコピー作りではお客様の本当の悩みやニーズをリサーチし、解決策や理想を提案する、マーケットインの考え方が大切です。

押し付けがましいキャッチコピーは炎上するリスクもあるので注意しましょう。

こちらの記事でユーザー視点の考え方について紹介しているので、興味のある方はチェックしてください。

失敗③:小技ばかりに頼ってしまう

キャッチコピー作りに心理学を活用する方もいますね。

しかし心理学だけに頼ったキャッチコピー作りは、失敗の原因になります。

なぜなら、どの心理学の効果も100%ではないからです。

理論通りの効果が果たせない場合や真逆の心理効果が発生したりすることもあります。

例えばスノッブ効果は「人とは違うものが欲しくなる」のですが、バンドワゴン効果では「みんなが持つと欲しくなる」のです。

心理効果やマーケティングのテクニックは、あくまでも参考になる一般的な論理です。

自分の商品やサービスに合ったキャッチコピーを作るなら、あなたのお客様のリアルな声のほうが役立つでしょう。

とは言え、キャッチコピー作りでは心理学を学んでおくことも大切なので、よく使われる心理学をまとめました。

詳しくは各記事で紹介しているので、ぜひチェックしてください。

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1キャッチコピーにつきターゲットはひとり、おすすめする商品やサービスはひとつに絞り選びやすくすることが大切
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いつもの●●

変わらない●●
日本人は変化を嫌う

選択肢を3つ以下にして、誘導することが大切

失敗しないキャッチコピーの作り方5ステップ

失敗しないキャッチコピー作りでは、選ばれるポイントを見つけ出すことや言葉のチョイスが大切です。

例えば、差別化を図れる商品やサービスの特徴、お客様の心に刺さりやすい言葉などですね。

どのようにキャッチコピーを作っていくのか、5つの手順で詳しく紹介します。

ステップ①競合のリサーチ

キャッチコピー作りの最初に行うのは競合リサーチです。

競合がどのようなキャッチコピーをつけているのかリサーチしましょう。

特に競合リサーチでは、オファー/ターゲット/ベネフィットで競合が取りこぼしている部分が大切です。

競合が切り捨てているターゲットも、需要が見込めるのであればキャッチコピーに盛り込み反応をテストするのがおすすめです。

そして、競合が提供していないベネフィットは、お客様に気づきを与え差別化を図るキャッチコピー作りに役立ちます。

まずは競合リサーチで、埋もれないキャッチコピーを作るポイントを分析してください。

ステップ②ターゲットとUSPを決める

次にターゲットとUSPを決めましょう。

キャッチコピーは伝わらなければ意味がないので、誰に向けて発信されているのかターゲットを明確にしてください。

個人をイメージするペルソナ設定をするときもありますが、キャッチコピーでペルソナ設定をするとお客様の分母が減ってしまいます。

例えば「眠れないとお悩みのあなたへ」と「疲れているのに眠れない働くあなたへ」では、カバーできる範囲が違いますね。

キャッチコピーの目的にもよりますが、ターゲットは絞りすぎないことも大切です。

ターゲットを決める際はSTP分析や3C分析などのフレームワークを活用しましょう。

情報が整理されて、より適切に明確なターゲットを決められます。

USPとはUnique Seling Propositionの略で、独自性のある強みを指します。

USPで大切なのは他が簡単には真似できず、お客様を裏切ることのない強みであることです。

例えば吉野家のキャッチコピー「やすい」だけではUSPにはなりません。

『うまい、やすい、はやい』でそれを実現しているからこそ、競合には真似ができない価値が生まれています。

商品やサービスのメリット・デメリットを洗い出し、コンセプトを見つめ直し、キャッチコピーに入れる強みを決めましょう。

USPについてはこちらの記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。

ステップ③コアコンセプトを決める

次にコアコンセプトを決めます。

お客様は商品やサービスが優れているから買うのではなく、キャッチコピーを通してコアコンセプトに共感するから購入してくれるのです。

コアコンセプトは、一貫性のもとになる想いをイメージすると分かりやすくなります。

例えば、「人は誰でも少しの手助けで成功できる」がコアコンセプトだとすると、「人生が豊かになる起業のお手伝い」がコアコンセプトから派生したコンセプトの1つです。

コアコンセプトは自分のなかから出てくる想いですが、コアコンセプトとお客様のニーズや理想がマッチしなければ共感は生まれません。

なのでコアコンセプトを決める際は、商品を買いそうなお客様である、潜在顧客・顕在顧客が本当に求めていること「ニーズ」をリサーチしましょう。

表面化している悩みや理想だけでなく、ターゲットが気づいていない欲求も明らかにして興味関心を高めます。

そして欲求を満たせる自分の想いをシンプルにまとめると、コアコンセプトが決まります。

お客様視点で自分の想いを洗い出し、キャッチコピーでターゲットに伝えたいコアコンセプトを決めましょう。

潜在顧客・顕在顧客についてはこちらの記事でも紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

ステップ④顧客の心をとらえる言葉を生み出す

次に顧客の心をとらえる言葉を作っていきましょう。

言葉の選び方によって、イメージや印象は変わります。

例えば日産のキャッチコピー『やっちゃえ NISSAN』には、「新しいことが起こりそうなワクワク感」がありますね。

仮に「やっちゃえ」が「やれ」だとしたら、企業の力強さが出る一方で、お客様のワクワク感は減ってしまいます。

つまり「やっちゃえ」の言葉が期待感を生み、お客様の心をつかんでいるのです。

キャッチコピー作りでは商品やサービス、お客様にあった刺さりやすい言葉を生み出していきましょう。

言葉の持つイメージを表にまとめました。

詳しく紹介している記事もあるので、ぜひ参考にしてください。

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おすすめの型有名企業の例
フックになる
キャッチコピー
裏切り系

問いかけ
申し訳ありませんが、初めてのおきゃくさまにはドモホルンリンクルをお売りできません。(再春館製薬)
それはまだ、流行っていない。(サントリー翠)
高級感のある
キャッチコピー
極上の
~初
至福の味わい、わたしへのご褒美(クリスピーサンド ショコラベリー ハーゲンダッツ)
ロート史上 最高峰の一滴。(Vロートプレミアム)
インパクトのある
キャッチコピー
常識を覆す
否定する
ようこそ、ブラックな企業へ。(トゥモローゲート株式会社)
まずい!もう一杯(キューサイ 青汁)
面白い
キャッチコピー
弱みを強みに変える
ダブル・ミーニングがある
一目で義理とわかるチョコ(ブラックサンダー 有楽製菓)
お、ねだん以上。(ニトリ)
かっこいい
キャッチコピー
言い切る
命令形
私には、私の勝ち方がある。(河合塾)
無理だと言われることしか、やるな。(SEIKO新聞広告)

ステップ⑤ABテストで言葉を磨く

次に今までのことをまとめ、複数のキャッチコピー候補を作りABテストをしましょう。

ABテストは複数のパターンを用意し、実際に試すことで反応を分析するテストです。

以下の手順がABテストの基本的な流れになります。

  1. 目的を決める
  2. 仮説を立てる
  3. テストを行う
  4. 結果を分析する

キャッチコピーは複数の切り口を試すのがおすすめです。

例えば、通気性の良い素材のキャッチコピーで「シルクのような肌触り」「夏を快適に過ごすための」と2つのパターンを用意し、高級感と機能性、どちらを打ち出すと反応が良いかを分析します。

ここまでにキャッチコピー作りで決めてきた「ターゲット」「USP」「コアコンセプト」「言葉」の組み合わせを複数用意し、よりお客様に刺さるキャッチコピーはどれかを分析しましょう。

ABテストは切り口の他にもターゲット/デザイン/ボタン/価格などのテストがあります。

ABテストについて詳しくこちらの記事にまとめました。

なかなかテスト販売や調査など行動に移せないと悩む方は、こちらの記事もあわせてチェックしてください。

さらにキャッチコピーを学びたい方におすすめ学習法

キャッチコピーを作ってみたものの、「なんだかイマイチだな」と悩む方も多いのではないでしょうか。

そのようなときは書籍で理解を深めることと、プロの添削者に頼ることをおすすめします。

キャッチコピーは作って終わりではないので、学びを繰り返し改善に役立てましょう。

方法①コピーライティング関連のおすすめ参考書

引用元:Amazon

キャッチコピーを学びたい方におすすめの学習法ひとつめは、コピーライティング関連の書籍を読むことです。

ここで、おすすめするのは『ネットで「女性」に売る 数字を上げる文章とデザインの基本原則 』です。

異性向けのキャッチコピーを作る際、考え方や価値観の違いは学んでおくべきポイントです。

こちらの書籍はセールスコピーライターの谷本理恵子さんが、女性に売るための法則を39個書いています。

ターゲットに合わせたキャッチコピーを作ることの重要性や、女性に売るための方法がよくわかる一冊なので、ぜひ読んでみてくださいね。

コピーライティングのコツについて知りたい方はこちらを、コピーライティングに関するおすすめの書籍を知りたい方はこちらの記事を、ぜひチェックしてください。

方法②プロのコピーライターによる添削指導

キャッチコピーを学びたい方におすすめの学習法2つめは、プロの添削指導を受けることです。

キャッチコピーを作る際に自分のなかだけで完結してしまうと、押し付けに気づけないケースもありますね。

さらに、キャッチコピーの著作権や商標権がトラブルをまねくケースもあるので、ノウハウを持ったプロのコピーライターに添削してもらうと安心です。

ぜひプロの添削指導を受けヒントを得て、キャッチコピーを磨いていってください。

まとめ

この記事ではキャッチコピーの役割や例、作り方などを詳しく紹介しました。

最後に簡単にまとめます。

  • キャッチコピーとは売るためにつけられた短い言葉
  • キャッチコピーの重要性は商品に抱く印象や価値を決める点にある
  • 目的や企業規模に合わせてキャッチコピーを作ることが大切
  • お客様視点でキャッチコピーを作る
  • 心理学に頼りすぎはNG
  • キャッチコピーは、分析/ターゲット決め/USP決め/コアコンセプト決め/ABテストのステップで作る
  • キャッチコピーを学ぶなら書籍と添削指導を受けるのがおすすめ

自分の想いや商品などを見つめ直し、お客様の心に刺さる言葉でキャッチコピーを作っていきましょう。

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