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森谷俊之

LibRu代表取締役

個人・小規模事業者向けのマーケティング・ブランディングのコンサルタント/セールスコピーライター

経営者の3つの課題「お金がない、時間がない、人材がない」は、シンプルな仕組みで解決できます。集客から販売までを自動化して、ビジネスを成長させていくための仕組み構築を支援します。

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【例文あり】行きたくなるイベントのキャッチコピーの作り方

  • イベントのキャッチコピーが思いつかない
  • イベントのキャッチコピーはどう作るの?
  • キャッチコピーで思うように集客できない

イベントは人が集まってこそ成功できるものです。人が集まらないイベントには「行きたい」と思わないですよね。

それだけイベントにおいて集客はとても大切な要素の1つなのです。

そしてイベントには必ずといっていいほど、キャッチコピーがあります。

キャッチコピーを見て、「このイベント楽しそう!」「行ってみたい!」と思った経験は誰しもあるのではないでしょうか。

読者に興味を持ってもらえるようなイベントのキャッチコピーは、いくつかの型に当てはめて考えると良いキャッチコピーになりますよ。

この記事では行きたくなるイベントのキャッチコピーの作り方を、例文を交えて紹介しています。

読者をワクワクさせるようなキャッチコピーを作って、イベントにおいて大切な集客につなげていきましょう。

目次

イベントのキャッチコピーの役割とは?

イベントの告知において、キャッチコピーは参加者を増やすために活用されます

思わず「行きたい!」と思うようなキャッチコピーであれば、多くのお客さんをイベントに呼び込むことができるでしょう。

例えば、広告に「今日だけの限定イベント!」と書かれていると、「今日行かなきゃもったいないな」とつい足を運んでしまいますよね。

キャッチコピーで誰のためのどんなイベントなのかもわかりやすく伝えられると、ターゲットは迷いなくイベントに参加できるでしょう。

一目で行きたくなるようなキャッチコピーは、イベントの集客につながるのです。

キャッチコピーの基本的な作り方から知りたい方は、こちらの記事を参考にしてみてください。

【例文あり】7つの型で作るイベント向けのキャッチコピー

いざキャッチコピーを作ろうとしても、よい案が出てこないことも多いですよね。

イベントの集客につなげるキャッチコピーは、型に当てはめることで作りやすくなりますよ。

今回は「どんなことを軸にイベントをアピールするのか」という点に着目した7つの型を紹介します。

イベントに合う型に当てはめ、心に響くキャッチコピーを作ってみてくださいね。

ちなみにキャッチコピーを作った経験がある方へのアンケートでは、「呼びかけの型」を活用した人が多くいました。

※自社アンケートに基づく表示

作り方①イベントのコンセプトを伝える型

  • 関西の食の魅力を再発見!関西B級グルメフェスを開催します
  • 暑い夏こそ、カレーを食らう

イベントのコンセプトは方向性を定めたり、演出につなげたりとイベント全体に影響するためとても大切です。

魅力的で共感できるコンセプトをキャッチコピーに落とし込めば、そのイベントはお客さんの心を掴んでくれるでしょう。

上のキャッチコピーの例は、どちらも「食の魅力を伝える」というコンセプトをもとに作られています。

1つ目のキャッチコピーではコンセプトに続き「B級グルメ」と続いており、庶民的でありながらディープな関西の味を楽しめそうと期待感も感じられますね。

また、2つ目のキャッチコピーの例のように提供する食の種類を限定するのも「食の魅力を伝える」というコンセプトを明確にできるのです。

キャッチコピーでしっかりとコンセプトを伝えられれば、多くの人に興味を持ってもらえ、集客にもつながります。

こちらの記事では、キッチンカーのキャッチコピーの作り方について紹介しています。

キッチンカーの集客方法についてはこちらの記事で紹介していますのでぜひ参考にしてみてください。

作り方②イベントで得られる価値をアピールする型

  • キャンプギアが当たる抽選会を開催!この夏、家族キャンプで一生の思い出づくりをしませんか?
  • 自分だけのマグカップを作ろう!いつものコーヒーに特別感を。

イベントは主催者側が一方的に「楽しいから来て!」と言っても、人は集まりません。

なぜなら楽しいと思うのはお客さん自身であり、主催者が決めることではないからです。

イベントで集客するためには「そこに行けば得られるベネフィット」を打ち出すことが効果的ですよ。

上記のキャッチコピーのように、家族をターゲットとし、参加すると特典があるなど、そのイベントでしか得られない「モノ」や「コト」を伝えてみましょう。

特にワークショップや体験型のイベントは、家ではできない体験ができるのが魅力です。

イベントに参加するメリットやベネフィットもわかりやすくキャッチコピーにしておけばお客さんがイベントに来てくれる理由が増えますね。

またイベントの独自性を出すことも大切です。

他でもやっているイベントであれば、お客さんも「そのイベントにわざわざ参加しなくてもいいや」と思ってしまいますよね。

極端な例になりますが「このイベントには人気の芸能人が来ます!」など、そのイベント独自の希少性を出すことで、足を運んでくれる人も増えるでしょう。

作り方③イベントのターゲットに呼びかける型

  • え、これだけで?!メイクが苦手な女子でも、劇的にかわいくなれる簡単メイク術を教えます
  • パパママ必見!育児が楽しくなるサービスを体験してみませんか?

直接的にターゲットに呼びかけることでより目を引くキャッチコピーとなります。

なぜならイベントのターゲットとしている人に呼びかけることで、自分ごととして捉えてもらえるからです。

人は「自分のことだ」と思うほど、より興味を持ちやすくなります。

上の例のように「メイクが苦手な女子」や「パパママ」といったターゲットをキャッチコピーに打ち出すと見た目も分かりやすく、より自分事として捉えてもらえるでしょう。

お客様に興味を持ってもらえれば、さらに他の情報も耳に届きやすくなるのです。

また、来てもらいたい人に直接呼びかけるので、イベントの趣旨を理解してもらいやすく、参加につながりやすいでしょう。

そして、「またイベントがあれば来たい!」と思ってもらえれば、リピーターになってくれますし、良い反響が新たな集客にもつながりますね。

作り方④イベント参加のハードルを下げる型

  • 【飛び入りOK】どなたも無料で参加できます!みんなで楽しくダンス体験!
  • 仕事終わりにふらっと寄れる!各地の日本酒を集めた日本酒フェスを開催!

イベントに興味はあるものの、「参加するためには事前の申し込みや参加費用が必要なのかな?」など感じると参加へのハードルが高くなります。

イベントで集客するなら、キャッチコピーで参加のハードルを下げることが大切です。

「申込不要」「参加無料」「だれでも参加できる」など、気軽にイベントに参加できることを伝えましょう。

上のキャッチコピーのように「飛び込み参加OK」や「ふらっと寄れる」といった言葉も、「ちょっと行ってみようかな」と迷っている人を後押しする言葉として効果的ですよ。

この型はスポーツイベントにもおすすめです。

スポーツをはじめたいけれど、続けられる自信がなく勇気が出ない人も多いですよね。

しかしこういう人の中には「まずは体験してみたい」という人が多くいます。そこで「誰でも参加できる」「無料体験」などと伝えるとイベントに参加してもらいやすくなるため、集客も期待できるでしょう。

イベントのキャッチコピーには心理的負担や金銭的負担がないことを伝えると、より人が集まりやすくなりますよ。

スポーツ教室のキャッチコピーに興味のある方は、こちらの記事も参考にしてみてください。

作り方⑤イベントの歴史をアピールする型

  • 平安時代と現代をつなぐお祭り。あなたも歴史を感じてみませんか?
  • 100年続く日本の伝統芸能を体験せよ。

毎年開催するイベントや、伝統のあるイベントは歴史に裏打ちされたものとして信頼性も高くなります

そのような伝統や歴史、実績をアピールすると、行った人の満足度の高さも感じられるので、イベントへ参加する不安も解消されますよね。

また、伝統あるお祭りは、読者に特別感を感じさせることもできるでしょう。

例えば、京都の祇園祭など地域で行われるお祭りには歴史があるものが多いですよね。

例のように「○○年続く」という言葉は、「今年も行ってみよう」「こんな伝統のあるお祭りなら、一度は行ってみたい」と興味を引いたり、「行かないともったいない」と思わせることもできます。

さらに「そんな歴史の重みのあるイベントであればきっと満足できるはず」と期待値も高まるのです。

イベントの歴史や伝統をアピールすれば、より説得力のあるキャッチコピーになりますよ。

作り方⑥ワクワクする感情を引き出す型

  • 一生に一度の体験を、ここで。
  • 夢のような共演!ここでしか見られないアーティストのコラボを見逃すな!

「ワクワク」の感情はイベントに対する期待の高まりやうれしさを表し、そのイベントに参加する原動力になります。

この「ワクワクする」という感情をキャッチコピーからうまく引き出すことができれば、集客にもつながるのです。

特に音楽イベントやフェスといった芸術・文化イベントでは、自分だけでなく仲間も一緒になって感情を共有できるようなイベントが多いですよね。

参加することによって得られる喜びや癒しといった感情に着目すると、魅力的で心を動かすキャッチコピーになりますよ。

例のように「一生に一度」や「夢のような」といった感情に訴える言葉を使ったり、あえて強い表現で訴えたりすると、イベントをより魅力的に感じてもらえるでしょう。

心に響く言葉で読者の感情に訴えることで、共感を生み、行動を促す効果があるのです

作り方⑦今だけの限定性をアピールする型

  • 本日限定!体験レッスンでオリジナルトートバッグプレゼント!
  • 桜の季節だけ!お花見しながら味わえる至福の一杯

イベントの時間や期間を限定することも、集客には効果的です。

「本日限定!」などと限定されると、ついつい「今行かないと!」と思ってしまいますよね。

限定イベントは希少性もあるので特別感も増し、集客にもつながりやすくなるのでおすすめです。

特に季節性やトレンドに合わせたイベントでは、期間も限られていることも多いので限定性をアピールしやすくなりますよ。

例えば、上の例のように「桜の季節だけ」と期間を限定すると特別感がありますよね。

限定性をうまくアピールできれば、他のイベントとの差別化も図れるので、さらに集客につなげることができますよ。

心理学的な希少性をうまく使う方法については、こちらの記事を参考にしてみてください。

【名作】集客に成功しているイベントのキャッチコピー実例7選

ここまでイベントのキャッチコピー次第で、大きく集客につなげられることをお伝えしてきました。

では実際に使われているイベントのキャッチコピーにはどんなものがあるのでしょうか。

今回は実際に集客に成功しているイベントのキャッチコピーを紹介します。

『すべての文具好きに贈る日本最大級の文具の祭典』文具女子博

文具女子博とは、国内最大級の文具に特化した即売会で、2017年にスタートしてから2022年末までに累計32万人が来場した人気のイベントです。

キャッチコピーでは「日本最大級の文具の祭典」という言葉で表現され、そのイベントの盛り上がり具合がひと目でわかります。

文具好きにとっては「まだ知らない文具に出会えるかも!」とワクワク感も感じられますよね。

また、ターゲットの「すべての文具好きに」というのは、性別や年齢など関係なく誰でも参加できますよと来場のハードルを下げ、集客につなげています。

『想いをつなぐ、一年、一度の幸せショコラ』アムール・デュ・ショコラ

アムール・デュ・ショコラとは、バレンタインの季節に開かれる日本最大のチョコレートイベントで、毎年多くの人が参加することで有名です。

このキャッチコピーでは「一年に一度」という限定性のある言葉を使い、このイベントの価値を高めています。

またバレンタインは大切な人にチョコレートを送るという特別な日でもありますよね。

「想いをつなぐ」という言葉は、そんな特別な日であるからこそ「チョコレートで人とのつながりを大事にしてほしい」というコンセプトも分かりやすいキャッチコピーですね。

『もう一度、東京がひとつになる日。』東京マラソン

2022年の東京マラソンのキャッチコピーです。

コロナ禍で2年ぶりの開催となった2022年3月、「もう一度」という言葉で「再びみんなで集まり走れる喜び」という参加する人の感情に訴えていますね。

また「完走に向かってひとつになる」という想いやコンセプトが伝わるキャッチコピーですね。

また「ひとつになる」というのは、走る人だけでなく応援する人や支える人も含まれており、全ての人が困難を乗り越えて未来に向かうという、マラソンだけにとどまらない一体感も表現されています。

『Dream-Go-Round』東京ディズニーリゾート40周年アニバーサリー

東京ディズニーリゾート40周年記念イベントのキャッチコピーです。

「Dream-Go-Round」とは、直訳で「夢がぐるぐる回る」ということからもわかるように、夢や希望といった未来に向けた期待感を表わしています。

ディズニーの仲間やゲスト・キャストなど関わる人すべてが、そういった夢や希望を持てばパークも華やかになるという意味が込められているのです。

40周年という特別な年に、ゲストも一緒に盛り上げていこうというメッセージが込められたキャチコピーですね。

『共鳴する魂の叫び』ムンク展

ムンクの大回顧展のキャッチコピーです。

キャッチコピーの「共鳴する魂の叫び」とは、有名な「叫び」の作品を想像させることはもちろんのこと、ムンク自身の壮絶な生い立ちや作風も表しているといえます。

この大回顧展では複数描かれた「叫び」の中でもテンペラ・油彩画が初来日するとのことで話題になりました。

誰もが知っているような有名な絵画なので、「日本で見れるなら本物を見てみたい」とも思わせてくれますよね。

絵画に詳しくない人も行きやすいようハードルを下げているのもポイントです。

『世界を、ここから動かそう。BEYOND THE MOTOR』東京モーターショー

自動車をはじめとした最新技術やデザインを披露するイベントである、東京モーターショーのキャッチコピーです。

「BEYOND THE MOTOR」はクルマを超えていくという意味があります。

自動車産業は新たな技術の開発や環境の変化により、取り巻く環境が大きく変化しています。

そんな時代だからこそ、クルマをという枠を超えて新たな価値を生み出していく必要があり、そんな未来への期待感が込められていますね。

また「ここから動かそう」という言葉でイベントに行くことで新たな未来を生み出せる可能性があり、それを体感できるというワクワクする感情にも訴えるキャッチコピーです。

『あたらしいこと、はじめよう。島ぜんぶでお~きな祭』沖縄映画祭

第10回目を迎えた沖縄国際映画祭のキャッチコピーで、毎年数十万人の来場者で賑わう人気のイベントです。

今までに9回開催した経験から、この沖縄国際映画祭が島民にとって少なからずなにかのキッカケになっていることからこのキャッチコピーが考えられました。

イベントが島民や関わるすべての人にとって前へ進むためのキッカケとなるよう、メッセージを投げかけていますね。

キャッチコピー自体はシンプルでとても分かりやすく、メッセージも読者が受け取りやすくなっています。

「どんなあたらしいことをはじめようか」と読者をワクワクさせるような感情も抱かせてくれるキャッチコピーです。

イベントのキャッチコピーの活用法とは?

この記事の冒頭でもお伝えしましたが、キャッチコピーはイベントの集客においてとても重要です。

イベントは事前に告知し、「その日に行こう!」と来てくれる人に予定を組んでもらわなければなりません。

ですから、WebサイトやSNSはもちろん、ポスターやフライヤーなどにもキャッチコピーをデザインし、イベントを幅広くアピールしましょう

顧客情報が手元にあるのであれば、メルマガで告知するのもいいですね。

特におすすめなのが、SNSでの告知です。

SNSは拡散性が高く、イベントに興味のある人が拡散してくれると、興味のなかった人にまで情報が届く可能性があるからです。

キャッチコピーを使ってイベントのオリジナルハッシュタグを作ると、拡散してもらいやすく効率よくイベントを知ってもらえるでしょう。

ですが、SNSはツイッターやインスタグラムなど、その種類によって利用する層や男女比も違います。

イベントのメインターゲットが利用しているSNSはしっかり把握しておきましょう

こちらの記事で、SNSでの集客のコツも解説していますのでぜひ参考にしてみてください。

まとめ

ここまでイベントのキャッチコピーの作り方を7つ、例文や実例を交えながら紹介してきました。

最後にイベントキャッチコピーの作り方を簡単にまとめます。

  • イベントのコンセプトを伝える
  • イベントで得られる価値やベネフィットをアピールする
  • イベントのターゲットに直接的に呼びかける
  • イベント参加へのハードルを下げる
  • イベントの歴史や伝統をアピールして説得力を持たせる
  • ワクワクする感情を引き出すして行動を促す
  • 今だけという限定性をアピールする

イベントのコンセプトやターゲットに合わせて、最も効果的な言葉を選んでキャッチコピーに落とし込むと、集客につながる良いキャッチコピーを作ることができますよ。

心に響くキャッチコピーで、他のイベントにはない良さを引き出し、イベントを成功に導きましょう。

【アンケート調査の概要】
■調査概要
調査元:仕組み化学習サイト「シクミ」による独自調査
調査人数:100名(男性43名女性57名)
調査対象:全国の20代~60代の男女
調査期間:2023年3月28日(火)
調査方法:インターネットリサーチ

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