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森谷俊之

LibRu代表取締役

個人・小規模事業者向けのマーケティング・ブランディングのコンサルタント/セールスコピーライター

経営者の3つの課題「お金がない、時間がない、人材がない」は、シンプルな仕組みで解決できます。集客から販売までを自動化して、ビジネスを成長させていくための仕組み構築を支援します。

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傾聴スキルとは?ある人・ない人の違いやテクニック習得方法をわかりやすく解説

  • 相手の話をよく理解し、信頼関係を築きたい!
  • 聞く力を高めたい!
  • 傾聴スキルってどうやって習得したらいいの?

そんなことを考えたことはありませんか?

普段の生活の中で他者とのコミュニケーションは欠かせませんよね。

そして、コミュニケーションを通してよりよい人間関係を築くためには「傾聴する」ことがとても大切です。

この「傾聴する」という言葉だけを聞くと、難しいと思う人もいるでしょう。

しかし、コツを掴んでしまえば、誰でも身につけることができるのが傾聴スキルなのですよ。

この記事では、傾聴スキルの必要性や傾聴スキルを身につけるために今日から使えるテクニックなどをご紹介しています。

この記事を参考に傾聴スキルを獲得し、コミュニケーション能力を伸ばしましょう。

目次

コミュニケーションに欠かせない「傾聴スキル(傾聴力)」とは?

円滑なコミュニケーションを図る上で欠かせないのが傾聴スキル(傾聴力)です。

傾聴スキル(傾聴力)を理解するためには、そもそも傾聴とはどういうものなのかを知る必要があります。

ここでは傾聴の意味や目的、効果について分かりやすくまとめましたので、早速みていきましょう。

そもそも傾聴とは

傾聴は、ただ相手の話を聞くことではありません。

相手の表情や声のトーンなどに注目しながら、相手の気持ちや考えに丁寧に耳を傾けることです。

つまり、言葉の意味を理解し、相手の気持ちに寄り添って聴くことが傾聴なのですね。

身近なところでは、カウンセリングや教育現場などのビジネスシーンで用いられることが多くあります。

傾聴は円滑なコミュニケーションを図る際には、必ず必要なスキルなのですよ。

傾聴スキル(傾聴力)の目的や効果

では、傾聴にはどんな目的や効果があるのでしょうか。

傾聴の目的は、相手を理解し、より良い関係を築くことです。

相手の気持ちに寄り添って丁寧に耳を傾けることで、相手はリラックスして話すことができますよね。

すると、相手は自分のことを理解してもらえていると感じ、自然と本心を話してくれるようになるのです。

また、相手の気持ちや考えを整理することで、より適切な提案や問題解決へと導くこともできます。

このように傾聴スキル(傾聴力)はコミュニケーションにおいて効果を発揮するので、ビジネスシーンだけではなく、プライベートでも幅広く活躍するスキルなのですよ。

傾聴スキルを高めることは、コミュニケーションコストを下げることにつながり、人材価値を高めることにつながります。

自分のコミュニケーションに不安がある方は、こちらの記事も参考にしてみてください。

なぜ必要?傾聴スキル(傾聴力)のメリット3つ

他者とのコミュニケーションを図る上で傾聴スキル(傾聴力)は重要なことが分かりました。

では、なぜコミュニケーションにおいて傾聴することが必要なのでしょうか。

次は、傾聴スキル(傾聴力)の必要性を3つのメリットから見ていきましょう。

メリット①相手への理解が深まる

1つ目のメリットは、傾聴スキル(傾聴力)を身につけることで相手への理解を深めることができる点です。

相手の話を傾聴することによって、相手が本当に話したいこと、考えていることなどを引き出すことができます。

なので、相手の本心をより詳しく知ることができるのですね。

聞き上手な人と話していて、ついつい色々なことを話してしまった経験を持つ方もいるのではないでしょうか。

逆に、自分の話を聞いてくれていないと感じると、本心を隠して上辺だけの会話になることもありますよね。

相手の本当の気持ちや思いを引き出し、相手への理解をより深められるのは傾聴スキル(傾聴力)の大きなメリットと言えますよ。

メリット②信頼関係の構築に効果的

2つ目のメリットは、信頼関係の構築に効果的という点です。

他者の意見を傾聴することによって、相手は「自分のことを理解してくれようとしている」と考えます。

人は誰かに話を聞いてもらったり、考えを肯定してもらうことを通して他者から大切にされていると感じるのですね。

そのため大切にされていると感じられることが好意となり、信頼関係を築くことにつながるのですよ。

信頼関係の構築に不安を感じている方は、ぜひこちらの記事も参考にしてみてください。

メリット③良好な人間関係を築ける

傾聴スキル(傾聴力)を身につけることで、良好な人間関係を築けるのもメリットのひとつです。

相手の話を傾聴することで、相手は「自分のことを深く理解してくれた」「この人なら何でも話せる」と感じ、好感を持ってくれます。

さらに、傾聴によって相手のことを深く知ることで、相手への好感にも繋がるのがポイントなのですよ。

と言うのも、人には相手のことを知れば知るほどその相手への好感度が高まる「熟知性の原則」という心理効果が働きます。

なので、傾聴によって相手の内面を深く理解することで互いに好感を持つのですね。これにより、良好な人間関係が築けるのです。

【傾聴のポイントはここ!】傾聴力がある人の3つの特徴

では、傾聴力がある人とはどんな人のことを指すのでしょうか。

次は傾聴力がある人の3つの特徴をご紹介します。

傾聴が上手な人の特徴を知ることで、傾聴するときのコツが分かりますよ。

特徴①相づちやジェスチャーを使うのが上手

傾聴力のある人は、相づちやジェスチャーを使うことがとても上手です。

例えば、聞き手が相づちを打たないと、相手は「本当に聞いてくれているのか」と疑問を抱いてしまい、不信感に繋がってしまいますよね。

しかし、いいタイミングで相づちをうってくれるとしっかりと話を聞いてくれていると感じます。

また、適切なジェスチャーは自分の感情や思いを効果的に伝えるので、きちんと話を聞いていることが相手にも分かりやすくなります。

傾聴力のある人は、適度な相づちや自然なジェスチャーで相手に安心感を与え、本音を引き出すことができるのですよ。

ただし、不自然な相づちや大袈裟なジェスチャーは不審に思われ、逆効果になるので注意しましょう。

特徴②質問をして理解しようとすわる

2つ目の特徴は、相手に質問をして理解しようとすることです。

相手を理解するためには、相手の考えや本当に伝えたいことを知ることが重要です。

傾聴力のある人は質問をして相手の本心をうまく引き出しているのですね。

さらに的確な質問をしているのも特徴と言えます。

もし曖昧な質問を投げかけてしまったら、相手はどのように答えれば良いのかわからなくなってしまいますよね。

また、相手の気持ちを整理する手助けもできず、真意がこちらに伝わってこない可能性もあります。

そうすると、傾聴する側は相手が何を考え、伝えようとしているのかを受け取ることができません。

相手の本心が分からなければ、相手を深く理解することも難しくなってしまいますね。

傾聴力のある人は、的確な質問を投げかけることで相手の本音を引き出し、正確に理解しようと努めることができるのです。

傾聴するためには質問するという行為がとても重要ですが、この質問には「オープンクエッション」と「クローズドクエッション」というものがあります。

オープンクエッションとクローズドクエッションの違いについて知りたい方は、ぜひこちらの記事を参考にしてみてください。

特徴③先入観を持っていない

3つ目の特徴は、先入観を持っていないことです。

人それぞれ考えや育ってきた環境が違いますよね。

先入観を持って話を聞くと「きっとこの人はこう思っているに違いない」と先読みをしたり、自分自身の意見を押し付ける可能性があります。

自分自身の物差しで相手を測ってしまうと、相手のことを深く理解できません。

傾聴力のある人は先入観を持たずに「この人はどういう考えを持っているのだろう」「本当に伝えたいことは何だろう」と常に意識して話を聞くことができます。

だからこそ相手の本質を知り、理解を深めることができるのですね。

【傾聴スキルを下げるNG行為】傾聴力がない人の3つの特徴

次は傾聴力のない人にはどのような特徴があるのかを見てみましょう。

傾聴力のない人は、傾聴スキルを下げるNG行為を行っているケースがほとんどです。

ここでご紹介する3つのNG特徴は、実際のコミュニケーションで気をつけるべき点ですので、ぜひご覧ください。

NG行為①相手の話を最後まで聞かない

傾聴力のない人は、相手の意見を引き出そうとせず、最後まで相手の話を聞きません。

傾聴とは、相手のことをよく知り、深く理解することが大切です。

しかし、相手の話を最後まで聞かなければ、相手が何を伝えたいのか理解することができません。

さらに、話の途中で口を挟むことで相手から「話を聞いてくれていない」と思われ、相手との間に壁ができてしまいます。

なので、例え結論が分かっている話であっても、相手の話を最後まで聞く姿勢が大切なのですよ。

NG行為②相手の意見を否定する

相手の意見を否定することも傾聴スキルを下げるNG行為です。

話をしているときに自分の考えを否定されるとイヤな気持ちになり、この人とは話したくないとさえ思うこともありますよね。

人は誰かに話を聞いてもらったり、考えを肯定してもらうことを通して聞き手に好意を抱きます。

しかし、相手の意見を否定してしまうと、不信感を抱かれ、相手の本心を引き出すことができなくなってしまうのです。

相手の意見を否定することは、自身の傾聴スキルを下げることにつながるので気をつけましょう。

NG行為③自分の意見を押し付ける

自分の意見を押し付けるのも、傾聴スキルを下げてしまう原因のひとつです。

前述した通り、人はそれぞれ考え方や育ってきた環境が違います。

なので、人それぞれで意見が違うことは当たり前ですよね。

しかし、相手の話に耳を傾けず、自分の価値観や経験で意見を押し付けてしまうと、この人は自分のことを理解してくれない人だと思われてしまいます。

すると、傾聴に重要な信頼関係を築けなくなってしまうのです。

価値観や考え方が違うからこそ、相手の話に耳を傾けることが重要なのですよ。

傾聴スキルを身につけたい人必見!テクニックの習得方法5つ

ここまで、傾聴のポイントや傾聴スキルを下げてしまう行動についてご紹介してきました。

ここからは実際に傾聴スキルを身につけるための習得方法をご紹介します。

どれも簡単にできるものばかりなので、傾聴スキルを身につけたいと思っている方はぜひ実践してみてくださいね。

トレーニング法①目を見て柔らかい表情を心がける

会話をする際は、相手の目を見て柔らかい表情をするように心がけましょう。

なぜなら、柔らかな表情は相手をリラックスさせ、相手の目を見ることで話をしっかりと聞いていることが相手に伝わるからです。
 
自分が話しているのに、相手が目を合わせてくれなかったり、表情が固まっていたりすると「自分の話に興味がないのかな」と不安に思ってしまいますよね。

相手の不安要素を取り除き、安心して話ができる空気作りをすることが傾聴スキルを身につけるための基本ですよ。

トレーニング法②沈黙ができてもすらてれますぐに話さない

会話をしている中で、沈黙が生まれることはありますよね。

沈黙ができると何か話さなければ、と不安になってしまう方も多いでしょう。

しかし、沈黙ができてもすぐに話さないことも傾聴においては重要です。

傾聴をしていくと、相手は今まで考えたこともない深い部分まで考えることになります。

そうすると、潜在意識の中にいる自分と向き合い、考えを整理するために沈黙の時間が生まれるのですね。

沈黙のタイミングで「今は何を考えているのか」と問いかけてしまうと、相手は潜在意識の中にいる自分と向き合う時間を十分に取れなくなります。

すると、浅い部分でしか物事を考えられなくなり、本質を理解することが難しくなるのですね。

ですので、沈黙ができてもすぐに話しかけず、相手が深い部分まで考えられるように待つことが大切なのですよ。

トレーニング法③バックトラッキング

バックトラッキングを意識することも傾聴スキルを身につけるのに有効な手段です。

バックトラッキングとは、相手が発した言葉を同じように繰り返す話法のことで、一般的には「おうむ返し」と呼ばれています。

「おうむ返し」をすることで、相手に安心感や肯定感を与えることが期待できます。

例えば、

相手「最近ジムに行き始めたんだ」
自分「ジムに行き始めたんですね!」

のように相手の言った事実を繰り返すと話をきちんと聞いていると感じますよね。

他にも、

相手「今日は試合で負けてすごく悔しかった」
自分「それは悔しかったね」

と、相手の感情を繰り返すと、自分の気持ちを理解してくれていると感じますね。
 
バックトラッキングを活用すると、安心して聞き手に話をすることができます。

さらに、バックトラッキングは相手の心の中にある問題や悩み事を整理しやすい環境を作ることもできるので、傾聴するのに効果的なのですよ。

トレーニング法④ミラーリング

ミラーリングもバックトラッキングと同様に、傾聴スキルを伸ばすために活用されるテクニックです。

話している相手の姿勢や表情、仕草、声のトーンなどをよく観察し、鏡のように真似をすることをミラーリングと言います。

ミラーリングには、相手に安心感や親密感を与える効果が期待できるのですよ。

相手が会話中にコーヒーを飲んだら自分もコーヒーを飲む、相手が明るいトーンで話しているなら自分も明るめのトーンで話すなど、相手に合わせていきましょう。

ミラーリングをすることで相手は無意識のうちに好感を抱き、話しやすい雰囲気を作ることができますよ。

トレーニング法⑤パラフレーズ(言い換え)

最後は、パラフレーズ(言い換え)を意識することです。

パラフレーズ(言い換え)は、相手の話している内容を適宜まとめながら、内容を自分の言葉に変えることを指します。

ポイントはネガティブな表現をポジティブに変えることです。

例えば、

「〇〇ができなくて困っている」という悩みを抱えている時に、「あなたは〇〇ができないんだね」と改めて言われると傷ついてしまいますよね。

しかし「〇〇ができるようになれば解決するんだね」と言われると、真剣に向き合ってくれていることが伝わり、信頼関係を築きやすくなります。

相手の話している内容を自分の言葉で、ポジティブに言い換えることが傾聴に繋がりますよ。

まとめ

今回は傾聴スキルについてご紹介しました。

最後にこの記事の要点をまとめます。

  • 傾聴とは、先入観を持たずに相手の気持ちや考えに丁寧に耳を傾けること
  • 傾聴スキルは相手への理解を深め、信頼関係を構築するのに効果的
  • 相手の意見は否定せずに、最後まで話聞くことが大切
  • 傾聴スキル習得の基本は、相手の目を見て、柔らかい表情で話を聞くこと
  • バックトラッキング、ミラーリング、パラフレーズを活用すると傾聴スキルを伸ばせる

傾聴スキルを活かすことができれば、コミュニケーションが円滑になるだけでなく、相手と良好な信頼関係を築くこともできます。

この記事を参考に、できることから会話に取り入れてみましょう。

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