オンライン教室の始め方!開業手順や集客のコツを解説
- オンライン教室の開業手順が知りたい!
- オンライン教室を開業したものの集客に悩んでいる
- オンライン教室の集客のコツは?
インターネット環境が整っていればどこでもレッスンを受けられるオンライン教室は、ユーザーにとってメリットが大きいだけではなく、講師側にもさまざまなメリットがあります。
とはいえ、オンライン教室を開業するにあたって、何をどのように準備すればよいのかわからない人は多いでしょう。
また、オンライン教室を開業しても集客できるのか、不安になりますよね。
そこで今回は、オンライン教室の開業手順や集客のコツについて詳しく紹介します。
この記事を読めば、オンライン教室の開業を成功に導く効果的な集客のヒントを得られるでしょう。
オンライン教室・オンラインレッスンとは?
オンライン教室(オンラインレッスン)とは、インターネットを通じて行われる講義やレッスンのことです。
パソコンやタブレットなどを用いて、リアルタイムで双方向にコミュニケーションをとって行います。
オンライン教室には1対1(パーソナル型)、もしくは複数人(グループ型)の2つのパターンがありますよ。
これまでの教室(オフライン教室)では講師と生徒が対面する必要がありました。
ですが、オンライン教室なら、生徒はインターネット環境さえ整っていればどこでも授業を受けられます。
自宅から、会社から、旅先からと授業を受ける場所を選ばないのがオンライン教室の魅力でしょう。
また、対面授業は生徒数が限られていたり、遠方で足を運ぶのが難しいケースがありましたが、オンライン教室は人気の講師の授業を気軽に受けられます。
ビジネスをオンライン化するメリット・デメリットについては、こちらの記事を参考にしてください。
オンライン教室開業に向いているビジネス
- スキルやノウハウを教える
- 悩み相談やアドバイスを行う
- 個人で室内でできること
- 広い場所が必要ない運動
学びや習い事を提供するビジネスはオンライン教室開業に向いています。
オンライン化の特徴である「時間や場所を問わない自由度の高いビジネスができること」を最大限活かせるからです。
学びや習い事とは塾や家庭教師、英会話やプログラミング、料理教室やピアノ教室などですね。
他にも対話のみで成り立つカウンセリング、特別な器具の必要がないヨガやストレッチの教室はオンライン教室に向いていますよ。
オンライン教室開業に不向きなビジネス
- 専門の設備が必要なもの
- 複数で行うスポーツ
- 複数でタイミングを合わせるもの
水泳やロッククライミングなど、それを行うには設備が整っている必要があるものはオンライン教室には不向きです。
サッカーや野球など複数で行うスポーツも、オンライン教室で行うことはできません。
また、合唱や楽器のアンサンブルなどタイミングを合わせる必要があるものは、インターネットの通信環境などによってタイムラグが発生するため難しくなってしまいます。
オンライン教室の始め方は?開業手順を6ステップで解説
オンライン教室を開業したいと思っても、何から始めたらよいのかわからないですよね。
そこでここでは、オンライン教室の開業手順を紹介していきます。
それぞれを詳しく見てみましょう。
オンラインレッスンについては、こちらの記事でも解説しているので参考にしてください。
手順①教室の運営方針を決める
まずは開業の目的/ターゲット/レッスンなど、教室の運営方針を決めましょう。
開業の目的とは「なんのために教室を開くのか」です。
「ヨガの資格を持っているからそれを生かしたい」のようなぼんやりとした目的から、「20~30代で綺麗な姿勢や美しい体作りをしたい人に役立ちたい」「50代以降の人が健康的な心身を手に入れるための手助けをしたい」など具体的にしていきます。
目的を細かく設定することで、おのずとターゲットが明確になりますよ。
「集客は幅広い層からより多くの生徒が集まるだろう」と考えがちですが、ターゲットを絞り込み、ターゲットが持つ悩みや不安を解消できる授業内容にしてください。
運営方針が明確な教室は一人一人の満足度が上がりやすく、良い評判へとつながります。
手順②教室のルールを決める
教室のルールはあらかじめ決めておき、入会の条件としましょう。
以下は受講前のルールの一例です。
- 生徒側は受講前に回線の接続テストを必ず行う
- 受講料の支払い期限や支払い方法
- 予約やキャンセルの期日
受講前のルールに加えて、以下のように当日のルールも決めておくと安心ですね。
- レッスン開始の何分前に入室するのか
- 受講できる人数
- 機材不良によるトラブル時の対処
- 体調不良や災害などの緊急時の対応や振替の条件
教室のルール決めは講師側が被る損失を防げるだけではなく、生徒同士のトラブルなどの防止にも役立ちます。
ルールがしっかりと決まっている教室の方が、生徒は安心して入会できますよ。
受講できる人数に制限がない場合に友達同士が複数で教室に入ることで、他の生徒が雰囲気に馴染めなくなってしまう可能性があります。
「友達同士の入会は2名まで」「原則申込者1名のみしか入会できない」のようなルールがあると、入会後のトラブルを回避できるでしょう。
手順③ネット環境・機材などの準備をする
オンライン教室を開業するためには、最低限でも以下の準備が必要になります。
- パソコン・タブレット
- ネット環境wifiルーター
- イヤホン・ヘッドホン
- マイク・ヘッドセット
- 三脚・アームスタンド
- 広角Webカメラ
インターネット環境を整えることは、オンライン教室には必須です。
たとえばスマホでもオンライン教室はできなくもありませんが、画面が小さいと生徒の様子を見ることができません。
なので、パソコンやタブレットのような大きい画面の端末を用意しましょう。
「画像が見れない」「音声が途切れる」「手ブレで画像を見ると酔いそうになる」「回線落ちする(インターネットが途切れること)」などのトラブルは、生徒にとって大きなストレスになってしまいますよ。
オンライン教室では講師だけでなく、生徒側のインターネット環境も整える必要があります。
お互いにトラブルなく本番の日を迎えられるよう、機材テスト・通信テストの日を設けましょう。
手順④授業を行うためのアプリやプラットフォームを準備する
レッスンの内容を配信するにはサイトを構築する方法もありますが、多くの場合はアプリやプラットフォームを利用して行われています。
ただし、アプリやプラットフォームによって機能などに違いがあるため、レッスンの内容などに合わせて選ぶのがよいでしょう。
それぞれの違いについて解説します。
オンライン教室の授業ツール①アプリ
アプリを利用したオンライン教室のメリットは、手軽さや慣れ親しんでいる安心感です。
LINEやYouTubeは多くの人が利用しているツールなので操作がしやすいですし、ZoomとSkypeは会社や学校の会議・ミーティングなどで利用した経験がある人もいるでしょう。
特にZoomは音質や画質のクオリティーが高く、接続が安定しています。
また、アプリをダウンロードしなくてもURLをクリックするだけで簡単に参加できるなど、利用しやすい環境が整っています。
ただし、アプリはプラットフォームに比べて機能が少ないため、必要な機能を別に追加する必要があるので注意してください。
オンライン教室の授業ツール②プラットフォーム
WordPressなどを使ってサイトを一から構築するのはとても大変ですが、プラットフォームを利用すればすぐに教室を開くことができます。
また、生徒の管理やメールの一斉送信、支払い処理など運営に関わるさまざまなことを一元化できるのもアプリにはないメリットです。
プラットフォームのデメリットは、月額料金がかかることやサイトのカスタマイズには限度があることです。
オンラインスクール開設におすすめのプラットフォームについては、こちらの記事を参考にしてください。
手順⑤オンライン教室の集客を行う
オンライン教室の集客には、ユーザーに対して以下の流れを進んでもらえるように導線を作りましょう。
- レッスン(教室)の認知
- SNSなどで詳しい情報を知ってもらう
- 申込
オンライン教室の集客には、始めにレッスンの存在を知ってもらう必要があります。
レッスンの存在を認知してもらえないことには、申込の機会は得られませんよね。
SNSやホームページなどでレッスンの詳細や口コミなどを公開しておけば、興味を持った人が目にしてくれます。
この時、レッスンの申込方法はわかりやすくしておくことが大切です。
せっかく興味を持ってくれても、申込方法が面倒だったり複雑だと離脱されてしまうので注意してください。
手順⑥オンライン教室を開講する
オンライン教室の開講前に入念に下準備やチェックを行っていても、いざ開講してみるとトラブルが起こるケースはあります。
手順でお伝えしてきたように、前日までの接続テストの有無や機材不良によるトラブル時の対処の内容がとても大切になってきます。
特に講師側がトラブルの原因の場合は、無料で振替の講座を設けるなど生徒に不利益がないように十分な配慮をしましょう。
オンライン教室の集客を成功させる5つのコツ
オンライン教室の成功は、集客の成功が鍵を握っています。
いくらレッスンの内容が良質でも、集客が上手くいかなければ生徒を集めることはできません。
ここではオンライン教室を成功させるコツを5つ紹介するので、詳しく見てみましょう。
- コツ①ブランディングを行って競合との差別化を図る
- コツ②SNSを活用して認知拡大を図る
- コツ③オンライン教室の無料体験を実施する
- コツ④レッスンの満足度を高めてリピーターを獲得する
- コツ⑤受講への不安に先回りして答える
コツ①ブランディングを行って競合との差別化を図る
たとえば同じヨガ教室でも、生徒数が多い人気の教室もあれば生徒が少ない教室もあります。
ヨガ自体は教えることに大差がないはずなのに、このような差はどうして生まれるのでしょうか。
そこには、生徒側の「この先生に教えてもらいたい」「先生のようになりたい」といった熱量の違いがあります。
こうした熱量の違いを生むのがブランディングです。
シニア世代はオンライン教室に対して、若い世代よりも消極的ですよね。
その理由はインターネットに疎い人が多く、オンライン教室に参加しても上手くできないのではないかと不安になってしまうからではないでしょうか。
そこで、機材の使い方などを丁寧に教えてくれるヨガ教室があれば、ヨガとは直接関係のないものの「ここで受けたい」となる人は増えるでしょう。
こうした差別化を図ることで、似たような教室の中から自分の教室を選んでもらえる確率が上がります。
ブランディングの意味やブランディング戦略についてはこちらの記事を参考にしてください。
コツ②SNSを活用して認知拡大を図る
オンライン教室と相性の良いSNSは必ず活用しましょう。
Instagram/Twitter/FacebookなどのSNSは、種類によって拡散力やつながりが異なるため、複数を組み合わせて使うと効果的です。
また、SNSは年代によって利用層が異なります。
InstagramやTwitterは10〜20代、Facebookは30〜40代が利用者が多い傾向にあるので、ターゲットに合わせて適切なSNSを選ぶようにしましょう。
SNSはブランディングにも役立ちます。講師の人柄がわかる内容を載せることで、生徒により身近に感じてもらえたり、価値観の共有を行えるでしょう。
SNSで集客するコツや、SNSのなかでもインスタグラムを使った効果的な集客方法についてはこちらの記事を参考にしてください。
2023年7月よりTwitterはX(エックス)へ名称を変更しています
コツ③オンライン教室の無料体験を実施する
レッスンに興味はあるものの、オンライン教室に対する不安が拭えず申込を躊躇している人は多いです。
「レッスンについていけるのか」といった心配だけではなく、講師がどのような人なのかわからないのが怖いと感じる人もいます。
なので、YouTubeやInstagramなどのライブ配信を利用して、無料体験会を開催しましょう。
体験会を通じて、講座の内容や講師の人となりがわかれば不安が払拭され、申込につながりやすくなりますよ。
コツ④レッスンの満足度を高めてリピーターを獲得する
集客では、新規生徒の獲得だけではなく、リピーターを増やすことも視野に入れましょう。
リピーターが多いレッスンは、それだけ満足度が高い内容であり、講師が信頼できる人と理解されます。
リピーターの人が新規の人を紹介するケースも増えるでしょう。
リピーター戦略とコツについては、こちらの記事を参考にしてください。
コツ⑤受講への不安に先回りして答える
オンライン教室のサイトやSNSを見て、わからないことを質問できる人は一握りです。
多くの場合は質問すること自体に躊躇してしまい、申込の機会を逃してしまいます。
そうならないためには、生徒の立場になって考えてみることが大切です。
受講までの流れや利用環境がわかりやすく記載されていたり、事前に準備しておくものを提示がされていれば、生徒側は安心して申込ができますよね。
また、レッスン中に他の生徒から出た質問や要望をまとめ、対処や改善内容について明記されていれば、「何かあっても同じように丁寧に対応してもらえる」と感じるはずです。
自分が生徒になったら何が困るのか、何を不安に思うのかを考えてみて、自身のオンライン教室はしっかりと対処できているか振り返ってみましょう。
儲からないのはなぜ?教室の開業失敗の原因とは?
昨今の社会事情もあり、オンライン教室は現在も、そして今後も大きな需要があると推測されています。
しかし、現時点でオンライン教室を開業して失敗している人もおり、その多くは集客ができていなかったことが原因です。
オンラインでも開業しやすい職種の起業や集客、失敗についてはこちらの記事にまとめたので、ぜひ参考にしてください。
まとめ
オンライン教室の開業手順や集客のコツについてご紹介しました。
最後にこの記事をまとめます。
- オンライン教室には向き・不向きのビジネスがある
- オンライン教室の開業は運営目的やターゲット/ルールの選定から始め、機材やアプリ/プラットフォームの準備を進めていく
- オンライン教室の集客にはSNSが不可欠
- オンライン教室を成功させるには、他の教室との差別化を行う
- 生徒の立場に立った教室運営を行う
競合相手が多くなる中でも、人気のオンライン教室を作ることは可能です。
自分ならどんな教室に行きたいかを考えて目的の設定や運営をすることで、新規やリピーターを増やすことができるでしょう。
オンラインビジネスの始め方については、こちらの記事を参考にしてください。