ネットビジネスで失敗するとどうなる?失敗する原因と対策法
- ネットビジネスって失敗するとどんなリスクがあるの?
- 簡単に稼げるって聞くけど本当?
- ネットビジネスで成功する方法が知りたい!
インターネットの普及とともにネットビジネスを始める人も増えています。
ネットビジネスはネット環境とパソコンがあれば手軽に始められるので、副業としても注目されていますね。
しかし、ネットビジネスは挑戦する人が多い反面、やり方が分からずに失敗する人もたくさんいます。
この記事ではネットビジネスの失敗の原因と、失敗した際のリスクを紹介します。
失敗しないためのポイントもまとめているので、ネットビジネスで起業する前にぜひこの記事を読んで対策を立ててください。
騙された?ネットビジネスとネットワークビジネスの違い
名前が似ているので混同してしまいがちですが、「ネットビジネス」と「ネットワークビジネス」は違う意味の言葉です。
ネットビジネスはネット、つまりインターネットを使ったビジネス全般を指します。
オンラインビジネスもほぼ同じ意味で使われていますね。
例えば、オンラインショップやYouTuber、アフィリエイトなどはネットを使ったビジネスなので「ネットビジネス」に分類されます。
一方ネットワークビジネスとは、人と人とのつながりを表すネットワークをもとにしたビジネスのことを指し、インターネット(オンライン)とは全く関係ありません。
ネットワークビジネスはマルチレベルマーケティング(MLM)やマルチ商法とも言われています。
ネットビジネスとネットワークビジネスは言葉が似ているため、ネットビジネスも怪しいと勘違いされることもありますが、ネットビジネスは健全なビジネスモデルのひとつです。
ただし、ネットビジネスを悪用した詐欺行為などもあるのでしっかりと見極めることが重要ですよ。
初心者でも始めやすいネットビジネスについて知りたい方はこちらの記事を参考にしてください。
ネットビジネス・オンラインビジネス起業失敗の原因と対策
すぐに始められるのがネットビジネスのメリットですが、いざネットビジネスを始めてもうまくいかずに失敗してしまう人も多いのが現状です。
なぜ多くの人はネットビジネスに失敗してしまうのでしょうか。
ここからはネットビジネスでの起業で陥りがちな失敗の原因とその対策を見ていきます。
事前に失敗の原因や対策を学んで、ネットビジネスの起業を成功させましょう。
ネットビジネスでの起業のコツや起業への行動力を身につけたい方はこちらの記事を参考にしてください。
原因①「儲けたい」だけで始めてしまう
1つめのネットビジネス失敗の原因は起業する理由です。
ネットビジネスはネット環境とパソコンさえあれば手軽に起業できるので「簡単に儲けられる」と考える人も多いでしょう。
しかし、手軽に始められるからと言ってすぐに結果が出るわけではありません。
あなたの事業を周囲にアピールし認知してもらうだけでも時間がかかるため、短期でラクに儲けようと思って始めると失敗しやすくなります。
ネットビジネスは少しやってみてダメだったから諦めるのではなく、中長期的な目線が大切です。
モチベーションを維持して成功に向けて努力し続け、ネットビジネスを軌道に乗せましょう。
モチベーションの維持に大切な「儲けたい理由」と「儲けたその先の目的や目標設定」について詳しく解説していきます。
また、物事を継続できない人にはこちらの記事もおすすめなので、ぜひチェックしてください。
【対策法】ビジネスで喜ばせたい人を決める
ネットビジネスで失敗しないためには「稼ぎたい」ではなく「誰かを喜ばせたい」というモチベーションを持つのがおすすめです。
なぜなら、自分のビジネスで誰かが喜んでくれたり、誰かの役に立てば、ただ単に稼ぐことを目的にするよりもやる気が出るからです。
お金のためと思うと結果が出ないと嫌になりますが、自分のビジネスで喜んでくれる人がいるならば続けようとなりますよね。
そのためにはビジネスのコアコンセプト、つまり事業におけるブレることのない方向性を決めましょう。
コアコンセプトが決まればターゲット層も自然と定まってきます。
誰のためのビジネスかを軸においてネットビジネスを始めるのが失敗しないためのポイントです。
【対策法】儲けたい理由を明確にする
ただ漠然と稼ぎたいと考えるより、なぜお金を稼ぎたいのかを明確にした方がモチベーションは上がります。
例えば100万円貯めて海外旅行に行く、新たなビジネスのための資金を貯めたいなど、お金を稼いだ先の未来を考えるとモチベーションはアップしますよ。
ネットビジネスはさまざまな情報が飛び交い、流行も日々変わっていくので、積極的に学び成長する気持ちがなければ、稼ぎ続けることはできません。
何のためにお金を稼ぎたいのか、目標設定と達成のためのプロセスを決めてモチベーションを維持しましょう。
目標がなかなか見つからない方はこちらの記事を参考にしてください。
原因②市場調査不足
2つ目のネットビジネス失敗の原因は、市場動向をリサーチせずにネットビジネスを始めてしまうことです。
もしあなたが実店舗を持ってケーキ屋さんを開業する場合、「近所に似たようなお店はないか」「この地域にケーキ屋の需要はあるのか」などいろいろなことを調べますよね。
ネットビジネスも同じです。
ターゲットは誰か、ターゲット層がよく使うインターネットツールはなにかなど調べなくてはいけないことがたくさんあります。
ネットビジネスは手軽に始められますが、入念な市場調査を行わずに何となくで始めてしまうと失敗の原因となるので注意してください。
では、ネットビジネスを始める際はどのような市場調査をするのが対策となるのでしょうか。
【対策法】トレンドを理解する
ネットビジネスを始める前に、自分のビジネスのトレンドを理解しましょう。
どんなに自分がいいと思っている商品やサービスであっても、世の中での需要がなく、将来性もないものでは稼ぎ続けることは難しいです。
ネットビジネスで成功するには市場がどうなっているのか、最新のトレンドはなにか、またこれから先トレンドになりそうなことはなにかをリサーチする必要がありますよ。
インターネットだけでなく、テレビや雑誌なども参考にして幅広い情報を集めましょう。
トレンドを理解してネットビジネスに活かせば、失敗する可能性を減らせます。
マーケティング環境の分析におすすめな3C分析とPEST分析については別記事で紹介していますので、参考にしてください。
【対策法】ポジショニングを設定する
ネットビジネスで失敗しないためにはポジショニングの設定が大切です。
ポジショニングとは、市場の中であなたのビジネスの立ち位置を確立させることですね。
顧客に「この商品なら●●」と感じてもらえればポジショニングは成功と言えます。
ポジショニングを決めるためには、あなたのビジネスが選ばれる理由を作りましょう。
顧客の視点に立ち、自身のビジネスを見つめ直すことで競合他社と差別化できるポイントが見つかりますよ。
注意したいのは大手の企業と同じ土俵では戦わないことです。
大企業は人員も予算も潤沢にあるため、個人では太刀打ちできません。
自身のビジネスに適したポジショニングを設定できれば、市場の中であなたのビジネスがどう展開していけばいいのかが見えやすくなります。
ポジショニングの設定にはこちらの記事で紹介しているSTP分析を参考にしてください。
原因③独自性がない
ネットビジネスが失敗する3つ目の原因は、ライバルと差別化するための独自性がないことです。
ネット上にはさまざまな情報があふれており、どんなネットビジネスにも数多くの競合が存在しますよね。
なので独自性がなければ他に埋もれてしまい、顧客から選ばれる可能性が低くなります。
例えばネットショップなら「同じような商品はたくさんあるけど、このショップで買いたい!」と顧客が判断する価値の高さが必要です。
では、独自性に関する具体的な対策方法はを見ていきましょう。
マーケティングの独自性はUSPと呼ばれ、詳しくはこちらの記事にまとめたので、ぜひ参考にしてください。
【対策法】あなたのビジネスの強みを整理する
独自性を出すために考えたいのはあなたのビジネスの強みです。
競合他社にはない、自分だけの強みを見つけることができれば顧客に選ばれるビジネスになりますよ。
また、ビジネスの強みが分かれば効果的な「オファー」にもつなげられます。
例えば高品質を強みにするなら、「3ヶ月間返金保証付き」というオファーをすることで顧客に品質の高さをアピールでき、売上につなげられますね。
他にもビジネスを周知させるためのキャッチコピー作りにも役立ちます。
顧客に選ばれる理由となる強みを打ち出せれば、ネットビジネスの成功も期待できますよ。
自社やあなたの強みを見つけるためにはこちらの記事で紹介しているSWOT分析を役立ててください。
【対策法】競合をリサーチする
あなたのビジネスにはどんな競合がいるのかを知ることも大切です。
戦う相手のことをよく調べれば、あなたのビジネスがどのように差別化できるのかが明確になるからです。
例えば、相手が低価格で勝負しているとしましょう。
さらに低価格を打ち出すのもいいですが、価格競争はキリがありません。
そこで、あなたは高品質なことをアピールすると品質を求める顧客を獲得でき、競合との差別化も図れます。
競合をリサーチすることで、あなたのビジネスにしかない独自性をアピールしましょう。
【対策法】情報商材や成功事例に頼りすぎない
成功したビジネスモデルは参考になりますが、あなたのネットビジネスにあっているとは限りません。
なので内容を自分の中できちんと理解した上で、自分のビジネスに活かせるポイントを見つけて参考にしましょう。
また、情報商材や起業セミナーの中には多額の現金を振り込ませるなどの詐欺も存在するので注意してくださいね。
怪しい起業セミナーの特徴や見分け方をこちらの記事にまとめましたのであわせてご覧ください。
原因④集客方法を考えていない
ネットビジネスが失敗する原因の4つ目は、集客方法に工夫がないことです。
せっかく役に立つビジネスを始めても、誰も知らなければビジネスは成功しません。
いつかは誰かが知ってくれるというスタンスではなく、自分から積極的に宣伝すればネットビジネスの起業も失敗しにくくなります。
顧客自身がニーズや課題に気づいていない潜在顧客は、顧客自身に課題を気づかせてから、あなたのビジネスを周知しなければいけません。
対してニーズや課題に気づいていて解決策を探している顕在顧客には、顧客の悩みにあなたのビジネスが役に立つことをアピールする必要がありますね。
取り扱う商材やターゲットによって効果的な集客方法も変わるので、起業する前にアプローチの方法を考えることが大切ですよ。
では、集客方法に関する具体的な対策を見ていきましょう。
潜在顧客と顕在顧客についてはこちらの記事に詳しくまとめています。
【対策法】ターゲットからペルソナを決める
あなたのビジネスのターゲット層が決まったら、商品やサービスを利用する人物像=ペルソナまで設定しましょう。
「たくさんいる誰か」ではなく、「あなたひとり」に届ける商品やサービスを想定してください。
漠然としたイメージよりも、以下のように実在する個人にまでイメージを具体化させましょう。
30代女性、夫と1歳、3歳の子どもの4人家族、子どもたちを保育園に入れて仕事復帰、子育てと家庭の両立に悩む
顧客の悩みがよりリアルになりビジネスにも明確な戦略が生まれます。
細かく顧客像を設定することで、その顧客を取り込むためにはどうしたらいいのかが見えてきますよ。
【対策法】信頼性が高まる集客をする
商品やサービスの購入をするときに、信頼できるお店から買いたい人は多いですよね。
ネットビジネスでは対面での会話が難しいので、実店舗を持つビジネスよりも信頼性の高さが集客や売上を左右する要素のひとつです。
なので、顧客の信頼を勝ち取る集客がポイントになります。
たとえばプロフィールに顔写真を使ったり、これまでの実績を公開するなどして顧客にあなたのことを知ってもらうなどですね。
また、ホームページやSNSはカラーやデザインを統一して、一貫性や統一感を出すと顧客があなたのビジネスを覚えやすくなりますよ。
顧客からの信頼を得られれば、ネットビジネスも成功に近づきますよ。
SNS/ホームページ/ブログの集客方法をまとめた記事もあるので、こちらもあわせて参考にしてくださいね。
ネットビジネス起業失敗の末路!失敗するとどうなるのか?
もしネットビジネスで失敗するとどうなってしまうのかも気になりますね。
ここからは、ネットビジネスで失敗した場合に背負うリスクについて紹介します。
ネットビジネスのリスクを知ることで、あなたの事業が失敗しないように備えることができますよ。
リスク①借金
ネットビジネスに失敗した場合に1番心配なリスクは借金でしょう。
事業を始める際に銀行から借り入れをした場合、事業が失敗したら借金を返せなくなってしまいますね。
「でも倒産したらお金は返さなくていいのでは?」と考える方もいるかもしれません。
しかし、事業を廃業しても借入金の返済を行わなければいけない場合もあります。
たとえば個人で会社の連帯保証人になっている場合は、個人で返済を行わなければいけません。
また、個人事業主の場合は事業の借金が個人の借金とみなされ、借入金は返す必要があるので注意してください。
さらに人を雇っている場合や、事務所や倉庫を借りている場合には給料の支払いや賃料の支払いも必要ですよ。
事業を行う際には借金はある程度仕方がない面もありますが、廃業した際のリスクも念頭に入れておきましょう。
リスク②在庫の売却処分
ネットショップなど在庫を抱えるネットビジネスをしていた場合は、多くの在庫を抱えたまま廃業してしまうケースもあります。
在庫は処分する必要がありますよね。
在庫処分の方法としては、事業を辞める前にセールを打ち出してできるだけ売却してしまうか、在庫買取を専門としている業者に売却するかのどちらかのパターンが多くなります。
売却処分では利益を得るよりも損益を増やさないことが重視されるため、ほとんど利益が出ないケースや仕入れ額よりも低くなるケースもありますよ。
さらに在庫を売って収入があった場合は、売上としてきちんと計上しなくてはいけません。
在庫処分では得られるコスト以上に手間がかかるため、在庫を抱える事業をして失敗するとリスクが大きいのですね。
リスク③モチベーションの低下
ネットビジネスの起業に失敗した際のリスクとして、モチベーションの低下もあげられます。
ネットビジネスを少ない資金で始めて負債などがなかったとしても、一度挫折してしまうとネットでの事業を諦めてしまう人はたくさんいます。
しかし近年はインターネットの普及により、リアルで行っていたビジネスをオンライン化するメリットは大きくなっています。
ネットビジネスは、ビジネスチャンスが広がる可能性を秘めているのです。
そのため一度の失敗でネットでの事業をあきらめてしまうとせっかくのビジネスチャンスを逃してしまうこともあるでしょう。
こちらの記事でビジネスのオンライン化のメリットとデメリットを紹介しているので、あなたのビジネスがオンラインで成長できるのか参考にしてください。
どうしてもモチベーションが上がらないという方はこちらの記事でモチベーションの上げ方を紹介しているので参考にしてくださいね。
ネットビジネスの失敗率は高い?ネットビジネス起業・開業の失敗談
インターネットで検索すると、ネットビジネスは8〜9割が失敗するという記事を目にすることもありますよね。
失敗率が8〜9割という数字に絶対的な根拠はありません。
ですが、ネットビジネスは「誰でも簡単に始められます」「ラクして稼げる」などといった謳い文句とともに紹介されることが多いため、軽い気持ちで始めて失敗する人も多いのですよ。
ネットビジネス事業が軌道に乗るまでには多くの時間と努力が必要であることは覚えておきましょう。
インターネットでの起業の失敗例はネットショップ/せどり/コンサルタント/アパレルに分けて記事にまとめていますので、ご覧ください。
まとめ
最後にこの記事の内容をまとめます。
- ラクして稼ぐことだけを目的に起業したり、市場調査が足りないとネットビジネスに失敗しやすい
- 独自性のなさも失敗の原因になるので、自分だけの強みをみつけることが大事
- ペルソナ設定をして信頼性を高める集客方法を取り入れることも成功のコツ
- ネットビジネスはすぐに結果は出ないため中長期的な努力が必要
- ネットビジネスでも市場調査や競合リサーチは欠かせない
ネットビジネスで結果を出すためには時間と努力が必要ですが、多くのビジネスチャンスがあるのも事実です。
稼げないからとすぐに辞めてしまうのではなく、この記事を読んでしっかり対策した上でネットビジネスを起業してくださいね。
初心者におすすめのオンラインビジネスの始め方はこちらの記事にまとめているので、参考にしてくださいね。