【実体験あり】セラピストの開業(起業)で失敗する原因と成功する秘訣
- セラピストの資格を取ったので、自分のサロンを作りたい!
- 失敗せずに長く続けるためにはどうしたらいいのかな?
- 開業するための資金や開業後の収入はいくらくらいなんだろう?
個人事業主として起業するなら、資格を生かして長く働ける職業がいいですよね。
しかし、それなりの資金も必要だろうし、どんな準備をしたらいいのか調べれば調べるほど難しく思えてきます。
それに、もし失敗してしまったらと思うとますます不安になるでしょう。
ここではセラピストとして起業を目指す方の不安を解消し、事業を成功へと導く秘訣をご紹介しています。
実際の失敗談と、その改善点や注意点もありますので、よりリアルで身近な対策案としても使えますよ。
また、独立を目指す人ならどうしても気になる資金や収入、廃業率などについても詳しく解説しています。
あなたのサロン開業の参考に、ぜひこの記事をお役立てください。
【実話】セラピストの開業(起業)で失敗した人の体験談
まずは失敗してしまった実例をご覧ください。
セラピストとしての開業は資格がなくてもできるものも多く、はじめやすい反面、廃業率も高くなっています。
うまくいかなかった原因とは何か、体験談に隠されたヒントを探していきましょう。
経営しているときにはわからなくても、あとから気づけることはたくさんあります。
失敗してしまった経緯を知り、対策案を考えることで、あなたが迷ったときの選択肢を増やせます。
実話①レイキヒーリングの起業で失敗した40代男性
レイキヒーリングの資格を取得し開業した男性の体験談です。
資格を取得し開業した40代男性は、なぜサロン経営に失敗してしまったのでしょうか。
宣伝や営業もおこない、積極的に活動していたにもかかわらず集客につながらなかった理由と、そこから得た教訓をお話しいただきました。
- 40代男性セラピストの実話:開業・起業に失敗した経緯
- 40代男性セラピストの実話:なぜ失敗が起きたのか?
- 40代男性セラピストの実話:開業失敗から得た教訓
40代男性セラピストの実話:開業・起業に失敗した経緯
レイキヒーリングの資格を取得して、施術とスピリチュアル関連の講座、レイキヒーラーになるための資格取得講座をメインに開業した。
なるべく宣伝にならないように、ファンを増やす感覚でSNSや口コミを利用して情報発信をしながら、無料体験会、お茶会なども開催して集客していた。
しかし、なかなかコンスタントに集客ができず、ビジネスとして成立するレベルの売り上げに達することは難しかった。
自分自身がスピリチュアル系の広告が信用できないと感じていたので、積極的に広告を利用しなかったのも集客につながらなかった原因の一つかもしれない。
※上記は自社の独自アンケート調査をもとに作成したものです。
40代男性セラピストの実話:なぜ失敗が起きたのか?
集客するためにファンを増やし教育して、自分のサービスには価格以上の価値があるので、サービスを受ければ素晴らしい未来が待っていることや開運するということをうまく伝えることができなかった。
SNSによる情報発信や、口コミによる集客には限界があり、人は良いと思ったものを必ずしも友人や知人に、積極的に紹介するわけではないと気づいた。
広告宣伝をすれば良かったかどうかは分からないが、知名度が多少なりともないと難しいのではないかと考えている。
※上記は自社の独自アンケート調査をもとに作成したものです。
40代男性セラピストの実話:開業失敗から得た教訓
情報発信や広告宣伝を一人でやるのは、やはり時間や手間だけでなく、届く範囲にも限界があるので、ビジネスを手伝ってくれる信頼できる人の手助けが必要だと感じている。
また、ファンになってくれる人が、単なるファンにとどまらず、宣伝部長のようになって、口コミを広めてくれるようにならないと、個人企業で成功するのは難しいのかとも思う。
やはり一番のネックは集客なので、時間や手間をかけずに、自分のサービスを広められるかという点に配慮すべきだと思った。
※上記は自社の独自アンケート調査をもとに作成したものです。
実体験から考える!なぜセラピストの開業に失敗してしまうのか?
失敗の実例を見ると、セラピストとして開業し成功するのはとても難しいように思えます。
しかし、この失敗談から気をつけなければいけない点が見えてきませんか?
例えば、情報発信や自身の行動計画、リピーターの獲得、セルフブランディングなど、改善できることがたくさんありますね。
つまり改善できることをその場で突き詰めて分析していなかったため、失敗してしまったのです。
ここでは失敗の原因を詳しく解説し、改善するための方法をお伝えしていきます。
失敗の原因①集客につながらない情報発信
時間をかけて情報発信しても、それが集客につながらなければ意味がありません。
実際にレイキヒーラーの集客に失敗した男性はSNSや口コミをメインに情報発信をおこないましたが、それだけでは集客につながりませんでした。
多くの人が見るSNSや信頼性が高い口コミを集客に生かせなかった原因は、その方法に偏りがあったためと考えられます。
というのも、集客は大きく分けて「プッシュ型」と「プル型」という2つの手法があり、使い分ける必要があるのです。
プル型はニーズのあるところに広告を打ち、ユーザーの収集する情報のひとつとなる方法で、インターネット検索やSNS、口コミなどはこのプル型に分類されます。
必要としている人に情報が届き、広告費もプッシュ型と比べるとかなり抑えることができますが、即効性は期待できません。
一方、プッシュ型はユーザーの意思とは関係なく強制的に配信されるもので、テレビCMや折り込みチラシ、メールなどがそうです。
不特定多数に発信するためある程度の予算は必要ですが、認知度の向上やブランディングには有用です。
レイキヒーラーの男性の集客方法はSNSと口コミというようにどちらもプル型でしたので、プッシュ型も取り入れていれば集客につながっていたことでしょう。
もうひとつ原因として考えられるのが、集客の導線が整っていなかったのではないかということです。
集客の導線とは、プル型とプッシュ型の集客方法を入り口とし、「サービス利用の問い合わせや申し込み」という出口へ誘導することです。
SNSや口コミでサロンを知ってくれた人をホームページへ誘導したり、直接問い合わせができるよう電話番号やメールアドレスなどを書いたチラシを配布するなど、興味を持ってくれた人が次のアクションを起こしやすい仕かけを作ることも大事です。
わかりやすく親切な導線は顧客の信頼を得られるだけでなく、集客の要ともなります。
個人事業主におすすめな集客方法はこちらの記事で紹介しています。
失敗の原因②詰めの甘い行動計画
事業が始まるとやらなければいけないことが次々と出てきます。
臨機応変に対応する必要がありますが、ある程度の行動を予測し、計画を立てておくことで基本の流れは変えずに運営していくことができますよね。
失敗談の中に「情報発信や広告宣伝を一人でやるのは限界がある」とありました。
たしかに経理や清掃などのお店の管理と施術をおこなう上に、営業まで一人でこなすのはとても労力がいることです。
その打開策として「宣伝部長のようなお客さんに口コミで広めてもらう」ともありましたが、ボランティアで宣伝してくれるお客様になってもらうまでにはどれだけの時間がかかるかわかりません。
ひとりで運営していくからには、がんばらなくても集客できる仕組みを作り上げることが大事です。
そのため、集客には欠かせないSNSやブログの更新も、仕事のひとつとして行動計画に組み込むことが大切なのです。
SNSなどの発信はささいなことに感じるかもしれませんが、いざ発信するとなると「何を書こう」「いつ書こう」と迷ってしまいます。
発信の曜日や日付、内容を決めていれば、その時間に施術が入っていても前もって準備し、予約配信することもできますよね。
配信するのはサービス内容ばかりではなく、資格を取得するまでに苦労したこと、がんばってきたことや、今がんばって取得を目指している資格のことなどストーリーを織り交ぜると良いでしょう。
ヒーリングやセラピーといった癒し業は、施術する人への信頼度が重要です。
ひとりだからこそ開業前から行動を計画的に考え、開業してからの業務がスムーズにおこなえるように準備をしておくことが大事ですね。
失敗の原因③リピーターが少ない
無料のおためしや初回割引で来店してくれた人が、正規料金になったとたんに背中をむけてしまうことはよくありますよね。
無料や割引に釣られてくるだけの人はもちろんいますが、金額に対してサービスがもの足りないと感じると、興味があっても足が遠のいてしまいます。
リピーターにつながらない主な原因は、印象に残らないことです。
店舗のコンセプトを明確にし、施術を通してどのような体験をしてもらいたいのかなどのイメージをはっきりとさせましょう。
リピーターになってもらうということは、お店のファン、あなたのファンになってもらうということでもあります。
評価されるのは技術だけではなく、心地よい空間や穏やかな時間、質のよい会話といったところも含まれるので、常にお客様ファーストを心がけ細心の注意を払うことが必要です。
積極的にリピーターを獲得する方法として、来店してくれた人にはLINE公式アカウントに登録してもらい、そこからキャンペーン告知やクーポン、メルマガの配信をするのがおすすめです。
登録すれば次回来店時に使えるクーポンやスタンプカードが発行できるだけでなく、予約や問い合わせも簡単にできるようにしておけば、さらに効果が上がるでしょう。
リピーターの作り方の詳しい内容はこちらの記事で解説しております。
失敗の原因④セルフブランディング不足
セルフブランディングとは、自分自身でプロモーションすることをいいます。
簡単にいうと「キャラ作り」ですね。
芸能人なども「キレやすい」とか「鉄道に詳しい」などさまざまなブランディングをしています。
セルフブランディングはマーケティング施策のひとつで、社会の中で独立した個としての価値や他との差別化を目的としています。
したがってあなた本来の人格とは別に、企業の顔としてのあなたという価値を設定することが必要です。
「話し下手」な人は「聞き上手」、「おしゃべり」な人は「物知り」など、本来持っているあなたの要素からブランディングしていくことが大切です。
また、「信頼できる」「専門性がある」「落ち着いている」「向上心がある」「親身になってくれる」などのイメージはセラピストのブランディング要素としてあげられます。
あなたの学んできたことや特性を生かし無理のないブランディングをすることで、あなたに好感を持った人がファンになってくれるでしょう。
しかし、セルフブランディングが不足していたり、本来の自分とかけ離れたブランディングなど間違ったやり方をしていると、SNSが炎上したり「イタい人」と思われてしまったりすることもあるので注意が必要です。
正しいセルフブランディングの方法はこちらの記事でご紹介していますので、ぜひ参考になさってください。
セラピストの開業・起業が成功する7つの秘訣
セラピストとして開業し、成功するにはどのような工夫が必要でしょうか。
ここでは7つの秘訣をご紹介いたします。
この7つのポイントを知ることで、気をつけなければいけないこととやるべきことが、より明確になりますよ。
では見てまいりましょう。
成功の秘訣①USPを打ち出している
USPとは「Unique Selling Proposition」の略です。
「独自の売り」と訳されるように、自分だけが持っている特別なサービスや特徴のことをさします。
USPを打ち出すことで、競合他社との差別化を図ることができ、大手との価格競争に巻き込まれないというメリットがあるのです。
例えば「お、ねだん以上。」を掲げるニトリは、価格に対して品質やデザイン性が優れている、値段以上の価値があるというUSPを打ち出しました。
これによりニトリは「低価格」「高品質」というブランディングと「値段以上の価値がある」という購入者への営業、家具購入を検討するときに「とりあえずニトリで見てみようか」という集客へとつなげています。
つまり、自分の強みや約束できる利益を打ち出し、他社と差別化することで、選ばれる店になれるのです。
独自の強みを見出し、うまく顧客の感情に訴えかけることができれば、行動に移してもらいやすくなるでしょう。
成功の秘訣②ひとつの方法に頼りすぎない集客
集客の手段は、あなたの業種やターゲットに合わせて複数使うことがおすすめです。
- なるべく多くの人に知ってもらいたい
- リピーターを増やしたい
- まずは信頼してもらいたい
このように集客の目的はさまざまです。
例えばSNS集客では場面ごとに合わせてSNSを使い分け、ウェブサイトへと誘導できれば店舗へ足を運んでもらう足掛かりにできますよね。
その他にも店舗で自分の資格を生かした講座を開いて知ってもらったり、近隣住民の方に割引券付きのチラシをポスティングしたりするのもいいでしょう。
このように、SNSやウェブサイトだけに頼るのではなく、顔を合わせた集客も取り入れることで、認知度や信頼度、企業としての幅も広がりますね。
こちらの記事にお店を知ってもらう手段が詳しく書かれていますので、ぜひご覧くださいね。
成功の秘訣③明確なターゲット設定をする
ターゲットとは「あなたのサービスを利用してほしいユーザー」をさします。
年齢、性別、職業、居住区域、家族構成、持っている悩みなど細かく設定してみてください。
そしてその人が喜びそうなサービスや提案を考え、SNSで発信していきましょう。
ひとりの人のためだけに考えたことは、多くの人の心にも届きます。
真剣に向き合う姿勢や思いやりのある提案に、人は感動したり共感したりするからです。
そういった姿勢や提案は共感を得るだけではなく、あなたという価値を高めること、つまりブランディングにもつながります。
ターゲットを明確にすることで、お店の雰囲気や集客、ブランディングの方法がはっきりとしてくるでしょう。
成功の秘訣④ポジショニングを考える
あなたが出店したすぐ近くに大手のサロンができてしまったら困ってしまいますよね。
しかしポジショニングを明確にしておけば、顧客離れは起こらないでしょう。
そのためには、顧客のニーズを把握しそれに応えたり、自分がなぜこの職業を選びどのような理念を持って経営しているかをはっきりさせたりすることが大事です。
そしてあなたのサロンを顧客が「○○をするならこのお店」とポジショニングしてくれることで、そのためだけに来店してくれるのです。
プログラムの内容や時間にあまり融通がきかない大手とは違い、顧客の急な要望にも応えやすい個人業ならではの対応力があれば、同じ業界の中でも差別化が図れるので、おのずとポジショニングがとれていきますね。
業界内でのポジショニング、顧客からのポジショニングのズレが少なくなるほど、あなたの立ち位置がはっきりしてきます。
個人経営ならではの強みを生かし、自分のポジションを決めることが大事です。
ポジショニングを確立する考え方は、こちらの記事でも詳しく解説していますよ。
成功の秘訣⑤客単価を上げる
値段を安くすれば、簡単に集客できるように感じますよね。
たしかに一時的には集客できるかもしれません。
しかしたくさんの人が来ることが成功といえるでしょうか?
集客は、あなたが来てほしいと思う人がコンスタントに来てくれることが目的です。
たくさんの人が来るということは、あなたの仕事量が増えたり、忙しくてサービスの質が落ちたりすることにつながります。
その結果クレームにつながり客離れが起きるだけでなく、来てほしい顧客層の来店機会が減るなどあまり望まない状況に陥ってしまいますよね。
そうなってしまうと価格がいくら安くても「サービスの悪い店」「客層が悪い」など本来の顧客から敬遠されてしまいます。
あなたが技術やサービスに自信を持ち、他では得られない価値を提示すれば、他の店より高くてもあなたの技術を買ってくれる人はいるでしょう。
技術を安売りせず客単価を上げる方法はこちらの記事でご紹介しています。
成功の秘訣⑥自分の技術を過信しない
資格があるからといって、それだけでもてはやされるというわけではありません。
同じ資格を持っている人が業界内にはたくさんいます。
また、セラピストという職業についていなくても資格があり、あなたより施術に詳しい人が顧客になる可能性もあります。
ですから、施術技術だけでなく相手に寄り添ったり、一人ひとりに合ったプランやサービスを提案したりして、顧客満足度を向上させていく必要があります。
その結果、口コミやSNSでの投稿など顧客発信の集客が期待できるようになるでしょう。
商品やサービスの質についてはQSCのレベルを維持することが大切です。
QSCとはQuality(クオリティ)Service(サービス)Cleanliness(クリーンリネス)の頭文字で、これを管理することで顧客の満足度、信頼度が向上します。
確かな技術とおもてなしの心があり、店内が衛生的で清潔に整えられていれば、訪れる方も安心できますよね。
自分の技術をさらに磨いたり、新しい資格を取得したりと、自分自身も向上させていくことで顧客満足度もさらにあがるでしょう。
成功の秘訣⑦お客さまの声を大事にする
アンケートなどで顧客の意見を取り入れるのもよいですね。
評価するのはお客さまなのですから、厳しい意見も真摯に受け止め今後の運営に役立てていきましょう。
中には、アンケートで直接あなたに届くようには言わないけれど、SNSにクレームを書き込む人もいます。
質の良し悪しはありますが「お客様が不快な思いをされた」と受け止め、接客やサービスに問題はなかったか、しっかりと検証することが大事です。
定期的にリサーチして情報を集め、改善案として取り入れていきましょう。
アンケートの結果を集計しSNSで発信すれば、良い意見はそのまま口コミとして拡散されます。
クレームや否定的な意見も、あなたの返事や対応がしっかりと書かれていれば「改善されて良くなっている」「不快に思ったことを無視せず対応してくれる」と良い印象につながりますね。
自分では気づけないことに気づいてくれて教えてくれる、顧客の声は事業を成長させてくれる貴重な資源なので、しっかり耳を傾けましょう。
セラピストで開業・起業するには?よくある4つの質問を紹介
ここでは、開業を目指すセラピストの方が気になっている4つの質問をご紹介していきます。
お金のことや仕事のことなど、すべてひとりでやっていくのですから心配事はつきませんよね。
開業を考えたときに必ず出てくる不安や、知りたい情報ばかりですので、開業計画の参考にしていただけると幸いです。
セラピストの開業資金の目安は?
開業資金として準備しておくと安心なのは100万〜300万円です。
しかし、店舗の場所が自宅か賃貸かで資金の目安は変わってきます。
貸店舗や賃貸マンションの一室を借りるとなると、敷金礼金に加え改装費や工事費用などがかかってきます。
店舗の大きさや立地条件を考え、しっかりと予算を確保しておきましょう。
自宅の一室を使うならば敷金礼金や毎月の家賃の心配はないので費用は抑えられますが、生活感を見せない工夫などが必要になってきます。
部屋のリフォームや水周りの増設が必要ならば、多めに資金の準備をしておく必要がありますね。
他にも機械や器具、備品をそろえたり、店舗の内装や看板の設置など初期投資はかなりかかってしまいます。
また、ホームページを制作してもらったりパソコンを買ったりと集客の準備も必要です。
資金は余裕を持って用意し、なるべく抑えられるよう工夫することが大事です。
開業(起業)したセラピストの平均年収は?
こちらもかなり幅があります。
開業して間もないころは、お店の経費を払って収支が同じという日が続くかもしれません。
しかし、お店が軌道に乗ってくれば少しずつ収入が増えるでしょう。
施術だけではなく、講習会やお手入れグッズの販売などもおこなえば、さらに収入はあがります。
ちなみに正社員として雇われているセラピストの平均年収は364万円ですので、コンスタントに集客ができればこの金額以上の収入が見込めるでしょう。
セラピストは長く続けられる?自宅サロンの廃業率は?
自宅サロンの場合、1年以内に65%、3年で85%が廃業しているといわれていることから、経営の厳しさがうかがえます。
しかし、セラピストは自分でやめると言わない限り、ずっと続けることが出来る職業です。
ですから、自営業の場合定年という縛りもなく、長く働けるのが魅力ですね。
ただ、開業前の準備や心構えに甘さがあると「思い描いていたイメージと違う」「想像以上にハード」「集客できなかった」などの挫折があり廃業にいたってしまいます。
セラピストとして長く続けられる人の特徴は、人の役に立つことや助けになることにやりがいを感じる人、プレッシャーに強く常に新しいことへと挑戦し続けられる好奇心を持っている人です。
仕事を続けていくうちに養われていく部分もありますが、人を喜ばせたい、癒やしてあげたい、少しでも助けになりたいという気持ちのある人には天職ともいえます。
開業する前にしっかりと準備をして、あなたの腕を長く磨き続けられるよう環境を整えましょう。
セラピストになるにはどんな資格が必要?
実は資格がなくてもセラピストを名乗りサロンを開くことはできます。
ただその場合、機械を使えなかったり顧客からの信用を得られないなど大きなリスクが考えられるため、セラピストを名乗るのであれば資格を持っておくといいですね。
まず、セラピストとして起業するときに持っていると良い民間資格をご紹介していきます。
他にも世界各国の伝統的な療法を学んでみるのもいいですね。
ロミロミやアーユルヴェーダなど、自分が良いと感じたものを取り入れ、組み合わせて使うのがよいでしょう。
また国家資格では、理学療法士や作業療法士、あん摩マッサージ指圧師があります。
国家資格は取得が難しいですが、仕事の幅や施術としてできることも広がりますし、医学的な知識も必要なことから、信頼の厚さも格別ですよ。
まとめ
セラピスト開業での失敗例と成功する秘訣を解説してきましたが、起業の参考になったでしょうか?
最後にこの記事の内容を簡単にまとめますね。
- 行動計画は細部まで計画を立てておく
- 集客はプッシュ型とプル型を組み合わせせおこなう
- ターゲットのニーズを把握し、ポジショニングを明確にしておく
- 技術の安売りをしないために、セルフブランディングを正しくおこない、自分の価値を高める
- USPを打ち出し他との違いを分かりやすく提示する
夢を叶えられるのは素敵なことです。
しかし資格を取り開業することがゴールではありません。
開業する前にしっかりと戦略を立てて事業を展開していくことが大切です。
廃業率が高いといわれている業界ではありますが、5年、10年と続けていければ顧客にとって唯一無二サロンとなり、あなたの夢は叶いつづけるでしょう。
この記事を参考に、長く愛される素敵なサロンを開業してくださいね。