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森谷俊之

LibRu代表取締役

個人・小規模事業者向けのマーケティング・ブランディングのコンサルタント/セールスコピーライター

経営者の3つの課題「お金がない、時間がない、人材がない」は、シンプルな仕組みで解決できます。集客から販売までを自動化して、ビジネスを成長させていくための仕組み構築を支援します。

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お得感を伝えるセールのキャッチコピーの作り方とは?

  • なぜセール・バーゲンにキャッチコピーが必要なの?
  • お得感が伝わるキャッチコピーの作り方を教えて!
  • キャッチコピーで特価は自由に表現していいの?

キャッチコピーはセールやバーゲンの告知に利用すると集客の期待が高まります。

なぜなら、特価を示したりお得感を訴えたキャッチコピーは、見た人の興味関心を引けるからです。

現に多くの企業や店舗では、お得感・限定感を伝えるキャッチコピーを作って売上を伸ばしています。

ですが、セール・バーゲンのためにキャッチコピーを作ろうとしても、方法が分からず悩む店舗経営者も多いです。

ここではセール・バーゲンの告知に使えるキャッチコピーの作り方や、参考にできる企業のキャッチコピー事例を紹介します。

目次

安いを伝えるだけじゃダメ?セール・バーゲンにキャッチコピーが必要な理由

セール・バーゲンでは、単に安さだけを伝えても多くの人の関心を引くことはできません。

セール・バーゲンでは、普段買っている商品がいつもと違う価格で買える、という特別感が魅力のひとつだからです。

キャッチコピーを使って、消費者にセール・バーゲンの魅力を伝える必要があります。

加えて、この期間でなければ買えない、売れたら終わりという希少性もあります。

なので、消費者が「お得だから今買わないと」と、つい買いたくなるような特別感や希少性を感じるキャッチコピーを作ることが大事です。

キャッチコピーはパッとみて分かりやすいので、セール・バーゲンの魅力をしっかりアピールできれば集客に結びつきます。

売上につながるキャッチコピーについてはこちらの記事を参考にしてください。

キャッチコピーを作る前にやっておくべきこと

セール・バーゲンのキャッチコピーを作る前にやるべき、ひとつめは誰に向けて作るのか、ターゲットを決めることです。

キャッチコピーでは具体的なターゲットを決めて、その人の心にしっかり届けることが大事になります。

誰にでも当てはまるキャッチコピーは、見た人に他人事と捉えられ、結局は誰の心にも響かなくなりますよ。

もうひとつは、セール・バーゲンで何を売るか、なぜその商品を売りたいのか明確にしておくことです。

キャッチコピーを作るときに、売りたい商品や売りたい理由をアピールする必要があるので、必ず考えておきましょう。

キャッチコピーの書き方についてこちらの記事にまとめてあるので、作成前にお読みください。

お得感や限定感を伝えるキャッチコピーの作り方8選

ここでは、セール・バーゲンの告知に使えるキャッチコピーの作り方を紹介します。

セール・バーゲンが安いことは大前提なので、安い理由や何が安いのか、どんなふうにお得なのかを伝えることが大事です。

購入してくれるお客さまに一番のメリットになる部分なので、キャッチコピーに取り入れましょう。

ターゲットによってもメリットの基準は違うことを意識してくださいね。

お客さまにお得感や限定感を伝えるキャッチコピーの作り方を説明していきます

作り方①「お買い得感」をアピール

お買い得感をアピールするキャッチコピーは、セール・バーゲンの告知に有効です。

たとえば「1個買うともう1個付いてくる」「2点目半額」という言葉は、誰もが見ただけでお買い得に感じます。

このようにシンプルに消費者が「お得だな」「うれしいな」と感じるワードを使うことが大切です。

作り方②「コスパの良さ」をアピールする

セール・バーゲンの商品について、消費者はあまりものと捉えている可能性があります。

安さだけをアピールすると、売れないから安くすると思われて、商品自体の価値が下がってしまいますよ。

なので、コスパの良さをキャッチコピーで伝えれば、お客さまは新たな価値を見出せます。

たとえば、キャッチコピーに「1枚でオールシーズン着回せる」とうたった春物のインナーにはコスパの良さを感じますよね。

暑い季節のセールでも「ずっと着れるから安いうちに買おう」と購入につながります。

「まとめ売り」のキャッチコピーでは「3個まとめて1個分の値段ならコスパがいいな」と喜んでもらえますね。

作り方③「特価品であること」をアピールする

割引率や普段よりどれだけ安くなっているのかを、キャッチコピーで正しく伝えることも大事です。

消費者は良い品が特価で買えることを期待するので、「半額」「40%OFF」などとキャッチコピーに明記されていると関心を持ってくれます

ですが「通常価格5,900円のところ3,500円に」とキャッチコピーを作る場合の通常価格は、販売実績がある金額を表示しないと違法になる可能性があるので注意が必要です。

定価が5,900円の商品を普段は5,600円で販売しているケースでは、通常価格は5,600円と表示しましょう。

提示の仕方で印象が変わる心理学については以下の記事を参考にしてください。

作り方④「なぜ安いのか」を明確にする

セール・バーゲンは普段より安く買えるのが前提ですが、ただ安いことだけを伝えても消費者の共感は得られません。

キャッチコピーに「なぜ安いのか」理由があると、消費者は納得してくれます。

たとえば「冬物クリアランスセール」とキャッチコピーに入っていると、春の商品に入れ替えるために安く売ることが分かりますよね。

「フォーマルフェア開催」のキャッチコピーでは、フォーマルウエアをたくさん展示して安く提供したい意図がみえます。

このように理由があることで納得感が強まるので、内容にこだわらずに理由があることを伝えましょう。

作り方⑤「数量」を限定する

「おひとり様1個限り」「限定20個」などと数量を限定されると、「早く買わないと損をする」と考えるので、商品の価値を高める効果があります。

人には数が限られたものは手に入りづらいので価値あるものと感じ、欲しくなってしまう心理が働きます。

たとえば「早い者勝ち」「在庫限り」の言葉を目にして、すぐに行かないとなくなるかもしれないと、行動を起こしてくれる人もいますね。

安さをアピールするときも「2,000円お安いですよ」など、具体的な数字を示した方がお得感が伝わりやすいです。

限られたものが欲しくなる原理についてこちらの記事に詳しくまとめてあります。

作り方⑥セールの「対象」を限定する

セール品を買って欲しい人に限定したキャッチコピー作りも集客には有効です。

どんな人がセール品を必要としているのかや、こんな人に使って欲しいという対象者を絞って、お得感を伝えていきましょう。

たとえば、育児用品を売りたいなら「プレママ・プレパパ」というフレーズは、これから子育てしていく人にすぐに届きます。

「会員限定」とキャッチコピーに入っていると、会員だけがお得になることが理解できますね。

作り方⑦セールに参加する「方法」を限定する

セールに参加する方法がキャッチコピーに書かれていると、ユーザーは自分に権利があるのか判断ができます。

イベントやキャンペーンなどの簡単な条件をクリアすれば参加でき、さらにお得感を味わえると分かるように、キャッチコピーで伝えましょう。

たとえば、キャッチコピーの「現金払い限定」は、ほとんどの人が自分にも当てはまると分かりますね。

「新規会員登録でさらに10%OFF」と書かれていると、会員でない人をお得だから登録しようという気にさせることができます。

作り方⑧セールの「期間」を限定する

キャンペーンやセールは短期間の方が希少価値があります。

長い期間やっていると希少感が無くなり、お客さまは「ずっと安いのなら今度買おう」という気持ちになるので注意してください。

キャンペーン・セール期間をキャッチコピーに明記して「期間中に買わないと損をするかも」と、購買意欲をたきつけることが大事です。

日常の買い物中に「15時からタイムセール」と耳にして、思わず余分に買ってしまった、という経験をお持ちの方もいますよね。

キャッチコピーの場合でも、「10時から12時までタイムセール」と明記することで、お客さまを時間内に買わなければ、という気にさせることができます。

また「水曜日限定」など、曜日が決まっていることも、水曜日に絶対買おうと購買意欲をあおることができますね。

有名企業のセール・バーゲンのキャッチコピー9例

ここでは有名企業のバーゲンやセールのキャッチコピーを紹介します。

バーゲンやセールのキャッチコピーでは、「何をしたら」「どのようなお得があるのか」が明確です。

有名企業のキャッチコピーを学び、お客様視点で作ることや特価、限定性をわかりやすくシンプルに伝える方法を参考にしましょう。

セブンイレブン『プライチ+1 1つ買うと1つもらえる』

セブンイレブンのキャンペーンのキャッチコピーは、見ただけで「商品がおまけで1個もらえる」とすぐ分かり、お得に感じます。

ですが、お客さまが自分にとっていらないおまけと思った場合はお得感は生まれません。

このキャンペーンでは、今購入している商品と同じか関連商品がもらえるので、迷惑なおまけになるリスクを避けられていますね。

「同じ商品が無料でもらえるなら」と、お客さまの行動を促すキャッチコピーです。

ワイモバイル『みんな!親子っておトクらしいよ!ワイモバ親子割!』

ワイモバイルの割引プランのキャッチコピーは、なぜお得になるのかという理由がしっかりと伝わります。

「親子って おトクらしいよ」というフレーズは、家族の携帯利用料を安くおさえたいと考える人の関心を引きますね。

「どのくらいお得なんだろう」「何歳までの子供が対象なのかな」など、内容への興味が湧くキャッチコピーになっています。

洋服の青山『フレッシャーズ限定・安心おまとめセット』

洋服の青山では社会人一年生を対象に、スーツだけでなく小物もまとめて安く買えるキャンペーンがあります。

キャッチコピーの「安心おまとめセット」のフレーズから、スーツや小物がセット販売されていることが分かります。

1つずつバラバラに買うよりコスパが良いのではないかと感じさせるキャッチコピーです。

三井アウトレットパーク『アウトレットプライスが、さらにオフ』

三井アウトレットパークでは、普段から質の良い商品を安く販売していますが、年末年始には大きなセールが行われます。

「アウトレットプライスが、さらにオフ」というキャッチコピーには、普段のアウトレット価格よりさらに割引される「特別なセール」であることが分かりやすく表現されていますね。

GU『福をよびこむ服をおトクに!新春SALE』

小売業ではお正月にセールをするのが定番で、多くの店舗でセールが行われています。

なので「お正月なので安くする」というのがセールをする理由になりますね。

GUのキャッチコピーには、「新春SALE」という言葉でセールをする理由が分かりやすく示されています。

「福をよびこむ」というフレーズもお正月に合う縁起の良い組み合わせですね。

アマゾン『アマゾンプライムデー夢にまで見た商品を、年に一度のビッグセールで。』

アマゾンでは「アマゾンプライムデー」と称し、アマゾンプライム会員だけにセールの告知をします。

大きなセールは年に数回行われますが、キャッチコピーに「年に一度」と入れることで、お客さまは「この機会を逃したら損をしてしまう」という気にさせられてしまいます

アマゾンプライムの会員を増やすためにも効果的なキャッチコピーです。

マルイ『エポスカードのご利用で何度も10%オフ・マルコとマルオの14日間』

マルイでは、エポスカードを持っている人だけを対象に年4回のセールがあり、カードを持っていない人は割引を受けられません。

ですがキャッチコピーの「何度も10%オフ」「14日間」という言葉で「14日間のうち何度も割引になるのはうれしいな」と感じる人もいます。

「定番のセールなら会員になった方が得だな」と考える人の入会も期待できますね。

スポーツオーソリティ『【当日入会OK】\スポーツマイル会員さま限定!!/1会計5,000円(税込)以上で500円引きとなるクーポンを配信中!』

スポーツオーソリティには、会員限定割引クーポンの配信キャンペーンがあります。

キャッチコピーに「当日入会OK」と入れることで、会員でなくても買い物ついでに入会すれば即キャンペーンの対象になることを分かってもらえますね。

会員であり5,000円以上の買い物をするとセール対象になるという情報が、全て入ったキャッチコピーです。

ABC-MART『週末限定SALE!オンライン限定クーポン配布中!対象商品が最大2,000円OFF!』

ABC-MARTのセールのキャッチコピーには「週末限定」と明記されています。

〇〇限定など、期間を決められてしまうと目にした人は「今買わないと」という感覚が強くなりますよね。

このキャッチコピーのように、文の頭に限定期間を表示すると、後に続く言葉まで気になりますね。

セール品の安さを強調するキャッチコピーで気を付けたい広告のNG表現

ここからは、セール品の安さを強調するキャッチコピーで気を付けるべき表現を紹介していきます。

他店より安くなっていることをアピールするときや、消費者に安く買えることを伝えたいときに、表現を間違えると法律違反になることがありますよ。

消費者庁が制定している景品表示法に基づいて、セール・バーゲンのキャッチコピーでやってはいけない表現方法を詳しく説明します。

NG表現①二重価格表示

二重価格表示とは「通常2,000円のところ今だけ1,200円」のように、通常と値引き販売価格の両方を表示して安さを強調する表示方法です。

実際に普段2,000円で販売している商品をセールで1,200円にして販売するときは、問題なく使用できます。

ですが通常価格での販売実績がない場合、たとえば2,000円で売ったことが1度もなく最初から1,700円で売っていたとなると、違法な二重価格表示になるのです。

セール期間でなくてもいつでもセール価格で販売してるのに、売った事の無い通常価格との比較で安さをアピールすることも違法になるので注意しましょう。

NG表現②有利誤認表示

有利誤認表示とは、消費者に「自分にとって有利なこと」と誤解させる表示方法を言います。

たとえば「1週間だけのキャンペーン」と言いながら年間通じてキャンペーン価格にしていたり、基本2,000円の商品を「期間中半額」としながら基本価格を表示せず1,500円で売っているケースです。

消費者に割引率や価格面で有利と見せかける表示をして、実際は条件や対象者が決まっているなどでその通りに買えないようにしていると、有利誤認表示となり禁止行為になります。

有利誤認表示にならないように、キャッチコピーにはセールの対象や条件も分かりやすく入れておきましょう。

まとめ

この記事では、セールのためのキャッチコピーの作り方を紹介しました。

最後に簡単にまとめます。

  • キャッチコピーはセール・バーゲンの特別感・希少性を伝えるのに必要
  • セールのためのキャッチコピーを作るときは、お得に感じるワードを使う
  • 商品の価値を高めたり特価であることをキャッチコピーで伝えることが大事
  • 数量や買って欲しい人を限定すると商品の価値が上がるキャッチコピーになる
  • キャッチコピーでセールに参加できる人や期間を告知すると消費者はセールに行きやすくなる
  • 二重価格表示をするときは実績のある通常価格でないと違法になる
  • 消費者が有利であると誤解する有利誤認表示は禁止されている

目にした人がお得に感じるキャッチコピーを作ると、セール・バーゲンの告知に効果があります。

キャッチコピーの作り方や企業のキャッチコピーを参考にして、キャッチコピーを作って集客に役立ててください。

キャッチコピーについてはこちらの記事に書き方なども載せているので参考にどうぞ。

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