オンライン家庭教師は儲かる?教材の作り方や授業のやり方を解説
- オンライン家庭教師は本当に儲かるの?
- オンライン家庭教師の教材ややり方を教えて!
- オンライン家庭教師の生徒募集のやり方は?
最近では本来家庭を訪問することが当たり前の家庭教師ですら、オンライン指導が増えています。
生徒や保護者との相性の問題や競合が増えていることから、「オンライン家庭教師が儲かるのか不安」と悩む方もいますよね。
ここでは、教材の作り方やオンライン授業のやり方を詳しく紹介するので、ぜひ参考にしてください。
あなたがもしオンライン家庭教師としての起業や継続に不安があるなら、この記事を読むことで解消できるでしょう。
オンライン家庭教師は本当に儲かる?月収の相場は?
オンライン家庭教師は、訪問型家庭教師と比較して考えると稼ぐことができます。
なぜなら、移動にかかる時間が省けるため、指導できる生徒を増やせるからです。
ですが、オンライン家庭教師をすれば誰でも稼げるという訳ではありません。
働き方や経験により稼げるかどうかの違いが大きくなります。
ここでは、オンライン家庭教師の収入について詳しく紹介するので見ていきましょう。
月収の相場①学歴や指導歴による違い
オンライン家庭教師の報酬は一律ではなく学歴や指導歴をもとに決められます。
特に東大などの難関国公立・私立大の現役学生は、学力や合格に至るノウハウを持っているため報酬が高いです。
普通に大学卒で家庭教師の指導経験が長い人も、実績が評価されて高い報酬になっています。
ここでは一般的な学習塾の時給相場を参考に月収を出してみますね。
高学歴や指導歴が長いオンライン家庭教師の時給は2,500円以上と言われているので、仮に1日3時間・週に5日働いたとして約15万円以上の月収になります。
一方で、教えるのが上手でも普通の大学出身で初めて家庭教師をするケースは、初心者の報酬です。
オンライン家庭教師初心者の時給相場は1,000円〜1,500円が多いので、高い方で考えると1日3時間・週に5日働いたと仮定して約9万円の月収になります。
1,000円の場合は6万円なので、学歴や指導歴によって開きが出てきますね。
ですが、生徒の成績が上がったり生徒からの評判が良いと教師の評価も上がるので、経験を積めば収入アップにつながります。
月収の相場②働き方による違い
オンライン家庭教師は、個人か派遣で働くかで収入が違ってきます。
派遣の場合、小学生対象では帰宅する夕方から20時・21時ごろまで、中高生では遅くても22時・23時ぐらいで会社の指定時間しか働けません。月収の相場は20万円前後です。
個人でフリーランスで働くと、時差のある海外在中の生徒をインターネットで募集して、日本の生徒が就学中である日中に指導することもできます。
たとえば海外の時間が夜9時、日本時間朝10時という時差ならオンライン授業が可能です。
生徒集めには労力がかかりますが、価格設定や生徒数の上限設定は自分で行うため、自分の頑張り次第で派遣の相場を超える月収も期待できます。
オンライン家庭教師の授業のやり方は2通り
オンライン家庭教師は、リアルタイムで生徒とコミュニケーションを取りながら授業を進めていきます。
コミュニケーションの取り方には2通りあり、簡単に説明するなら「黒板だけが映るやり方」と「顔も見れるやり方」です。
ここでは2つのオンライン家庭教師の授業のやり方を詳しくみていきましょう。
家庭教師以外のオンラインレッスンについて、こちらに記事にやり方をまとめているので参考にしてください。
やり方①教材のみを画面で共有
最初に、オンラインの画面上に教材だけを映し、そこに教師が書き込みながら解説するやり方を紹介します。
生徒と共有するには、オンラインのホワイトボードやノート機能が便利です。
生徒に問題を解いてもらうときの過程が分かるので、問題点や指導のポイントなどの気づきにつながります。
この授業方法で使うアプリには無料で使えるホワイトボードもありますが、有料の外部アプリではもっと便利なものもありますよ。
代表的な3つのホワイトボードアプリを説明します。
Miro(ミロ)
Miro(ミロ)は世界中で使われている人気のホワイトボードツールです。
ミロには、デザインがシンプルで使いやすくテンプレートが豊富、無料プランがあるという特徴があります。初めてホワイトボードを使う人にはおすすめのツールです。
図形や付箋、手書きペンなどを使いながらホワイトボードが作れ、自動的に保存もされます。
ミロを使うと、教えたことの確認が簡単にでき、次の授業の準備もスムーズにできますよ。
Nebo(ネボ)
Nebo(ネボ)では、ペンで自由にメモを取ることができ、手書きしたそのままをデジタルに変換できます。
使い方も黒板と同じ感覚で、ペンを使って簡単に書いたり消したりでき、その場ですぐ編集もできますよ。
世界最高のAI手書認識技術が使われているので、図形などをフリーハンドで書いてもきれいな図形に変換されます。
ボード内のどこにでも書き込みができ、数回タップするだけでデジタルに変えられるところもとても便利です。
One Note(ワンノート)
One Note(ワンノート)は自由度の高さが特徴の、マイクロソフトのデジタルノートです。
本物のノートのように使うことができ、書きたい場所をクリックすればそこに文字や図形を入力することができますよ。
もちろん手書き入力も可能です。
自動的にOneDriveに保存されるので、ファイルに保存する必要がありません。
内容によって使い分けたいときは、ページ別に整理することもできます。
やり方②手元やお互いの顔を映す
ふたつ目のオンライン授業のやり方は、ホワイトボードなどで教材の画面を共有しながら、お互いの顔や手元を映すものです。
画面越しでも顔が見えると安心感があり、側にいるような雰囲気になりお互いに親しみが持てます。
手元まで見えることで、対面授業をしているのと同じ感覚です。
ただし、配信用のカメラとは別に手元を映すカメラも必要になり、画面共有だけのやり方よりもコストがかかります。
ですが、生徒の表情が読み取れるのでつまずいている箇所が把握しやすく、より丁寧な指導に結び付きますよ。
【事前準備】オンライン家庭教師の起業で用意すべきツール
- パソコン
- スマホ
- タブレット
- ウェブカメラ
- マイク・ヘッドセット
- ペンタブレット
- 照明機器
オンライン家庭教師で起業する際に必須となるのが、インターネット環境とオンライン授業をおこなうためのツールです。
ツールを選ぶ際は自分の使いやすさと、生徒側がストレスなく音声や画像を受け取れるかをポイントに検討してください。
たとえばマイクはパソコン内蔵やスマホのアプリでも代用できますが、音割れやハウリングなどがあると生徒が勉強に集中できません。
画面への書き込みのしやすさ、画質や音質など、授業を円滑に進められるツールを選びましょう。
こちらの記事でもオンラインレッスンのツールについて紹介しているので、興味のある方はチェックしてください。
【事前準備】オンライン家庭教師の起業でおすすめのアプリ
- ZOOM
- Google Meet
- MetaMoji ClassRoom
- LINE
- Microsoft Teams
授業を行うためには、このようなアプリの使用がおすすめです。
無料版があるアプリもありますが、無料版には時間や人数の制限があるケースが多いので注意してください。
自分の理想の授業が行える環境であることや、生徒や保護者が簡単にオンライン環境を設定できることなどをふまえてアプリを選びましょう。
【ケース別】オンライン家庭教師の教材の作り方
オンライン家庭教師には、動画や問題集などの教材が必要です。
教える生徒によって教材の種類や教え方は変わりますが、見やすく分かりやすい教材作りが大切なことに変わりはありません。
生徒の視線を誘導するレイアウトも大事なので、文章ばかりを並べずに、イラストや図形を使うことを心がけましょう。
ここでは、ひとりひとりの生徒が目標を達成できる授業を目指して、ケース別に教材の作り方を紹介します。
基本的なオンライン教材の作り方については、こちらの記事で詳しく紹介しているので、ぜひチェックしてください。
ケース①行きたい学校がある生徒向け
行きたい学校がある生徒向けのケースでは志望校合格を目指す受験対策になるので、生徒に過去問を解いてもらい解説をする教え方が一般的です。
なので教材は、学校別に出題傾向や問題の解き方をまとめたものを用意する必要があり、オンライン授業では動画コンテンツをおすすめします。
動画教材は、最初に出題傾向/解き方/注意点などの、教えたい内容を書いたスライド作りから始めましょう。
そしてスライドを使い、分かりやすく解説をしながら録画します。
重要なポイントなどを補足したり丁寧に話すことが大事です。
最後に動画の編集をして間違いがないか確認してください。
ケース②学校での成績を上げたい生徒向け
学校での成績を上げたい生徒に向けたケースでは、成績を上げるために生徒がどんなテスト対策をしているのか、授業でどこが分からないのかを知る必要があります。
なので、ヒアリングをして理解できていない部分を把握したうえで、問題集を作りましょう。
このケースでは、普段使っている教科書や市販の参考書・問題集などを教材にしても教えやすいですよ。
ですが家庭教師が一方的に生徒が持っていない市販の教材を使って授業をすると、営利目的とみなされ、著作権の侵害になる場合があるので注意が必要です。
事前に生徒が持っている教材のリサーチをすることもおすすめします。
ケース③授業の遅れを取り戻したい生徒向け
授業の遅れを取り戻したい生徒に向けたケースでは、勉強が遅れて焦りを感じる生徒のために、体や心に負担をかけずに大事なポイントを教える必要があります。
はじめから過度なやり取りをせずに、動画コンテンツでマイペースに学習してもらいましょう。
授業の時に質問してもらったり問題集でどこまで理解しているのかを確認するのが、無理なく教えるためには有効です。
使う問題集は生徒の様子に合わせて、オリジナルなものを用意することをおすすめします。
オンライン家庭教師の集客とは?生徒を見つける4つの方法
オンライン家庭教師を始めようとしても、生徒の集め方が分からず悩む方もいますね。
オンライン家庭教師は訪問型の家庭教師と違い、広範囲の生徒が対象になるためWebを利用した集客方法がおすすめです。
なかには、Webに慣れているので独自に募集するという人もいますが、派遣やマッチングサイトを利用する方法もありますよ。
ここでは、オンライン家庭教師で生徒を見つける4つの方法について詳しく説明します。
集客のためにキャッチコピーを作りたい方は、こちらの記事をぜひ参考にしてください。
方法①自分のコンテンツで集客する
自分のコンテンツ、たとえばブログやホームページなどで生徒募集をする際は、GoogleやYahoo!などでの検索から集客するのが一般的です。
しっかりSEO対策をして検索結果が上位表示されるようにすることが大事ですよ。
しかし「オンライン家庭教師」と検索すると大手の家庭教師センターやマッチングサイトが上位を占めており、個人のホームページが上位表示されるのは難しいと考えられます。
つまりSEO対策を十分に行っても、検索からの流入が見込めない可能性が高いのです。
なので自分のコンテンツで集客する際はSNSやスキルマーケットなど、他のメディアと連携して集客の入り口を増やしましょう。
SEO対策に強いホームページ/Webコンテンツ/SNS集客については、それぞれこちらの記事にまとめてあるのでご覧ください。
方法②家庭教師センターに登録
生徒を見つけるには、上記のような家庭教師センターへ登録する方法もあります。
登録すると家庭教師センターの社員やアルバイトの立場になり、生徒として家庭教師センターに登録している家庭にオンラインで派遣されますよ。
お互いの関係が家庭教師センターを介することになるので、契約のトラブルが防げます。
家庭教師センターそれぞれに、受験対策などのノウハウや最新情報があるので、自分で調べなくても共有できるメリットがあります。
また、生徒側の登録者も多いので自分に依頼が来るチャンスも増えますよ。
ですが、家庭教師センターに登録すると手数料が発生するため、個人契約より報酬が下がります。
決められたルールや登録条件などがあり、自由度が低いデメリットがあることも理解しておきましょう。
方法③家庭教師マッチングサイトに登録
- スマートレーダー
- 家庭教師のトラスト
マッチングサイトは、個人契約の家庭教師と生徒をつなげるためのものです。
家庭教師としてマッチングサイトに登録すると、家庭教師を探す生徒と知り合うことができ、直接契約ができます。
教え方や日程なども自由に決めることができるので、派遣に比べると融通が利きますよ。
個人契約なので授業料はすべて自分に入るのが基本です。金額の交渉もできるので、生徒の成績が上がった時などに掛け合うこともできます。
ただし、家庭教師マッチングサイトはあくまでも教師と生徒をつなぐものなので、どんなトラブルも家庭教師側の自己責任なのがデメリットです。
マッチングサイトのなかに、自分に合う生徒がいなくて仕事ができないこともあります。
方法④スキルマーケットで探す
Web上でスキルを売り買いするのがスキルマーケットです。
上の3つのサービスは利用者が多く、オンライン家庭教師の生徒を見つける方法として効果があります。
どれも無料登録なので始めやすいですよ。
スキルマーケットでは、自分の得意な科目や特化しているもの、指導歴などを詳しく載せてアピールし差別化を図りましょう。
生徒の立場からも教師を理解したうえで依頼するので、成約につながりやすいですよ。
価格設定も自分で決められて、代金の受け取りも運営会社を介して行われるので安心できます。
ですが、運営会社に手数料を支払う必要があるので注意してください。
利用者が多いだけにオンライン家庭教師の登録者も多く、実績や評価が少ない始めたばかりの頃は、生徒が集まらないこともあります。
地道に続けることが大事です。
継続することが苦手、なかなか物事が続かないと悩んでいる方は、ぜひこちらの記事も参考にしてください。
オンライン家庭教師を個人でやるならブランディングも大事
個人でオンライン家庭教師をするときは、自分のブランディングが大事です。
たとえば「英語を習うならこの先生だな」「この先生なら医学部に行ける」と、感じてもらえるような「他には負けない」という部分を強く出していくと、差別化が図れます。
ブランド化することでオンライン家庭教師としての価値を高めることができますよ。
周知させるためには、SNSやブログなど自分で管理できるものを使った情報発信がおすすめです。
伝えたいことをストレートに載せることができ、気に入ってもらったら拡散されるケースもあり宣伝効果が高まります。
ブランディングの詳しい説明はこちらの記事を参考にしてください。
まとめ
この記事では、オンライン家庭教師について詳しく紹介しました。
最後に簡単にまとめます。
- オンライン家庭教師は、やり方次第で儲かる
- 高学歴や指導経験が豊富なオンライン家庭教師は月収が高い
- 個人や派遣といった働き方の違いで収入に差が出る
- オンライン授業には画面を共有して指導する方法がありホワイトボードアプリの使用がおすすめ
- 手元や顔の映るカメラを使うと対面授業と変わらない指導ができる
- 教材は生徒のタイプ別に、動画コンテンツ/市販の問題集/手作りの問題集などを用意する
- 生徒を見つけるには、家庭教師センターからの派遣/マッチングサイト/スキルマーケットに登録する方法がある
- 独自のブログやホームページ集客も効果的
- ブランディングでオンライン家庭教師の価値を高めることが大事
この記事をオンライン家庭教師をするときの参考にして、オンライン起業を成功へと導きましょう。