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森谷俊之

LibRu代表取締役

個人・小規模事業者向けのマーケティング・ブランディングのコンサルタント/セールスコピーライター

経営者の3つの課題「お金がない、時間がない、人材がない」は、シンプルな仕組みで解決できます。集客から販売までを自動化して、ビジネスを成長させていくための仕組み構築を支援します。

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売上アップ!美容院におすすめ集客キャッチコピー例と作り方

  • 集客につながるお店のキャッチコピーを考えたい
  • 在籍するスタイリストのキャッチコピーに迷う
  • 割引キャンペーンはどんなキャッチコピーが効果的?

「美容室変えたいな」と考えている人は近所で探したり、友達に紹介してもらったりすることもありますが、最近ではまずインターネットでポータルサイトやインスタグラムをチェックするという人がほとんどです。

インターネット上には多くの美容室の情報があるため、パッと目を引くキャッチコピーでお客さまの目に留まるような強みをアピールできなければ目に留まらず興味を持ってもらえません。

そこでこの記事では、実際に美容室の集客に効果のあったキャッチコピーの実例や、4つのステップで作れるキャッチコピーの作り方を紹介しています。

キャッチコピーは、新規予約の獲得だけでなく施術メニューをわかりやすくアピールすることもできるので、客単価も上がり売上アップにつながりますよ。

具体的なキャッチコピー例も多数まとめましたので、あなたのお店のキャッチコピーづくりの参考にしてくださいね。

目次

美容院・美容師のキャッチコピーの作り方を4ステップで紹介

キャッチコピーを作るときに大事なポイントは、「ターゲットに向けたメッセージを明確にすること」です。

誰に向けたメッセージなのかが明確でなければ、誰の心にもささりませんよね。

また、あれもこれもと伝えたいことを詰め込んでしまうと、結局何を伝えたいのかわからないキャッチコピーになってしまいます。

ですからキャッチコピーを作るときは、「誰をターゲットにするのか」と「そのターゲットに伝えたいメッセージは何なのか」を明確にしましょう。

ここではそれを踏まえ、美容室のキャッチコピーの作り方を、4つのステップに分けて紹介しています。

ステップを踏んで当てはめていけば、誰でも簡単にキャッチコピーを作れるようになりますよ。

キャッチコピーの考え方や作り方のコツについては、こちらの記事で詳しくまとめているので、あわせてご覧ください。

手順①ターゲットの明確化:誰があなたの技術に満足してくれますか?

まずは、自分の得意な部分とそれに合わせたターゲットを設定しましょう。

例えばシャンプーがずば抜けて得意な美容師がいる美容室なら、「シャンプーだけのお客さま」「髪質を改善したいと考えているお客さま」など、どのようなお客さまがあなたのスキルを求めているのかを明確にしてください。

美容師としてのスキルやお店の設備に満足してもらえる相手に設定すると、さらなる集客のアップを目指しやすくなります。

しかし、キャッチコピーのターゲットがあいまいでは「思っていたお店と違う」というマイナスの印象を与えてしまいます。

口コミの評価が下がったり、せっかくのキャッチコピーが逆効果になってしまいかねませんよね。

ですからターゲットを設定し、キャッチコピーでターゲットが明確に伝わるようにすると施術に満足し、リピーターを獲得できたり、他のお客さまを紹介してもらえたり、売り上げアップのチャンスにもつながりますよ。

手順②メリット:お客さまにとって嬉しい美容室・美容師のポイントは?

ターゲットが決まったら、次は自分の技術がお客さまの役に立てる具体例を考えます。

このときは、お客さまの視点に立って考えることが大切です。

自分の得意なことをアピールしたい気持ちが前に出すぎてしまうと、お客さまが望んでいないものを押し売りするようなメッセージになるので注意しましょう。

先ほどのシャンプーが得意な美容師の例であれば、以下のようなお客さまにとって嬉しいメリットがあげられます。

  • 髪が長い人は、美容室でシャンプーすればその日1日楽ができる
  • 普段のお手入れでは落としきれない毛穴の汚れを落とせる
  • プロがブローすると髪にツヤが出る

「シャンプーのみでもOKですよ」ということが明確に伝わるキャッチコピーであっても、お客さまにとって理由付けは必要です。

あなたの美容室が業界や地域でどのようなポジションにいるのかを明確にし、持っている技術でどんな人の髪の悩みに答えられるのか分析してみてくださいね。

手順③ベネフィット:お客さまは美容院に来ることでどんな変化を手にするのか?

ターゲットやメリットを明確にしたら、次はお客さまが得られるベネフィットを考えていきます。

ベネフィットはあなたのスキルや美容室のメリットから提供できる、ポジティブな変化や未来を考えるとイメージしやすくなりますよ。

引き続きシャンプーが得意な美容師の例でみていきましょう。

先ほど挙げたメリットは、お客さまのどんな未来につながるでしょうか。

例えば、美容室でシャンプーをすることによって以下のような素敵な未来が思い描けるでしょう。

  • 毎日のシャンプーとドライヤーにかける時間を、趣味や家族との時間などに使える
  • シャンプーマッサージで気軽なスパ体験ができる
  • 丁寧なブローで髪がまとまり、翌朝のヘアセットが楽になる

このようなお客さまが望み、得られるベネフィットをキャッチコピーで体現できると行動につながります。

お客さまの求める「シャンプーをしてほしい」というニーズから、一歩先の豊かさや変化に気づかせてあげるようなメッセージを伝えましょう。

手順④組合せて完成させる

それでは最後に、上記で考えた「ターゲット×メリット×ベネフィット」を組み合わせて、キャッチコピーを作りましょう。

キャッチコピーをまとめるときのポイントは、シンプルで、ターゲットに伝わりやすいメッセージにすることです。

長々としたメッセージや、ただオシャレなだけのメッセージでは、理解はできないからです。

あげてきたターゲット・メリット・ベネフィットを踏まえ、次のようなキャッチコピーを作りました。

  • 仕事帰りのシャンプー 充実の自分時間
  • 毛穴詰まり改善!至極のシャンプーで仕事の疲れも解消
  • 寝起きからサラサラまとまる髪は、今日のシャンプーで作れます!

ターゲットのニーズやベネフィットが想像しやすいですよね。

キャッチコピーを作るときは、ターゲットと、そのターゲットに伝えたいメッセージを具体的にイメージしながら考えてみてくださいね。

美容室・美容院の目を引くキャッチコピー例を公開

キャッチコピーを作ろうとしても、アイディアが思い浮かばないと悩む方もいるのではないでしょうか。

そんなときはまずは、成功事例から学んでいきましょう。

キャッチコピーを作るときのポイントは、ターゲットを明確にすることと、なぜそのキャッチコピーが必要だったのか、ターゲットに向けたメッセージを明確にすることです。

どんなキャッチコピーがどんな成果につながるのか、実際に美容室で効果のあったキャッチコピー例を見ていきましょう。

実例①インパクトのあるキャッチコピー

「劇的変化」

キャッチコピーのターゲットは?

20代から40代の女性です。

なぜキャッチコピーが必要だったのか?

髪型で印象を変えるのが得意だと伝えたかったからです。

「この美容室に行けばママも若返るかもよ」とインターネットで情報収集する子供の興味をひき、その母親に足を運んでもらうためでもあります。

キャッチコピーの成果は?

狙い通り、お子さんにすすめられて来店してくださったり、おもいきってイメチェンしたいという人の来店も増えました。

※上記の内容は独自アンケート調査をもとに制作されています。

実例②自分の美容院だけの強みを打ち出したキャッチコピー

カット、カラー今すぐできます

キャッチコピーのターゲットは?

予約が面倒な人や空いた時間を有効に使いたい人

なぜキャッチコピーが必要だったのか?

空き時間を無くし、飛び込みを1人でも多く呼び込むためです。

キャッチコピーの成果は?

インショップの店舗で予約のない空き時間に「カット、カラー今すぐできます」と書いた看板を出しました。

平日は買い物ついでにきた30〜60代の主婦層のお客さまが、飛び込みで多く来店してくれました。

土日は子供のお客さまが多かったです。

※上記の内容は独自アンケート調査をもとに制作されています。

【テーマ別】美容院・スタイリストのキャッチコピー例

キャッチコピーは、たくさん考えて、組み合わせたり変換させたりして作ります。

ですから「なかなか思いつかない」「全くいい案が出てこない」という方は、まず自分の美容室の特徴や強みを徹底的に洗い出しましょう。

ここでは6つのテーマ別に分けて、効果の上がるキャッチコピーの一例を紹介しています。

美容室のキャッチコピーで押さえておきたいポイントもいくつかお伝えしていきますね。

テーマ①美髪・髪質改善:悩み解決

  • 剛毛さんのためのトリートメントあります
  • 頑固なくせ毛もつるんとまとまるヘアスタイルを提案します

髪質やお悩みは人それぞれですよね。

ですからキャッチコピーを作るときはターゲットを絞って、その悩みを持つターゲットに響きやすいワードを選ぶと効果的です。

また、「サラサラ」「ツヤツヤ」「コシのある髪」など、擬音語を使ってキレイな髪を表現すると、イメージが伝わりやすくなります。

このようにして、ターゲットの悩みに対して解決法を、具体的にキャッチコピーに含めると、共感を得やすくなりますよ。

テーマ②ヘアカラー染め直し保証期間あり:魅力的なオファー

  • カラー染め直し1週間無料、お気軽にお申し付けください!
  • 色持ち発色、10日間保障

このような染め直し保証サービス割引サービス期間限定特典など、お客さまが魅力的だと感じる要素をオファーとしてキャッチコピーに含めましょう。

特に他店がおこなっていないオファーがあれば、それをキャッチコピーに含めることで他店との差別化ができて、売上につなげやすくなります。

また、「初来店のお客さま限定」などオファーを限定して希少性を持たせるのも効果的ですよ。

希少なものに魅力を感じる原理についてこちらの記事で分かりやすく解説しているので参考にしてみてくださいね。

テーマ③一度は行きたいサロンに選ばれました:権威性

  • 一度は行きたいサロンNo.1の、技術とおもてなしを提供します
  • 2023年度「一度は行きたいサロン」ランキング1位受賞

人は専門家の言うことや素晴らしい肩書きを持つ人の発言を、無条件に信じてしまう性質があります。

ですから、「満足度地域No.1」「〇〇アワード5年連続受賞」など、実績が盛り込まれているようなキャッチコピーは、その良さが数字となって証明されているため安心感があり、人の目を引きます。

また、「人気No.1」「スタイリスト歴10年」のような具体的な数字や、ホットペッパービューティーアワードなど一般的に知られている賞の受賞歴を活用するのも効果的です。

せっかく得た素晴らしい実績は、信頼感にもつながるためお客さまに伝わりやすい形で伝えましょう。

第三者の発信した情報の信頼度が高まるウィンザー効果については、こちらの記事で紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

テーマ④完全個室の美容室:他店との差別化

  • 完全個室のサロン、お子様連れも歓迎
  • 個室空間で1人ゆったりと癒しの時間を

他の店にはない設備やサービスはもちろん、自分の美容室でしかやっていない施術メニューや、自分にしかできないカット技術をキャッチコピーに含めると、他店との差別化が図れます。

ですから完全個室のように、他店にはなかなかないような特徴があれば、キャッチコピーでアピールしましょう。

さらにその特徴によってお客さまにどのようなメリットを提供できるのかを、「お子様連れ歓迎」「癒しの時間」のようにイメージしやすいかたちで含めると、よりターゲットに刺さる印象的なキャッチコピーになりますよ。

他に見たことのないサービスは、お客さまの目を引き、魅力的に感じます。

差別化を図ることは、自分のお店をアピールすることだけでなく、価格競争を避けることにもつながりますよ。

テーマ⑤あなたに似合う大人可愛い髪型の提供:専門性

  • 小顔補正カットであなたの大人可愛いを引き出します
  • パーソナルカラー診断で、あなたにぴったりの大人可愛いを提案します

スタイリストの得意なジャンルがわかると、お客さまはそのスタイリストに施術してもらうとどうなるのかがイメージしやすく、そのスタイリストを選びやすくなります

ですから上記の例のように「大人可愛い」など、得意なジャンルがある場合は、キャッチコピーに含めましょう。

しかし、「大人可愛い」だけだと漠然とした印象を与えてしまう可能性もあります。

ですから骨格診断ができたり、カラー診断ができたり、顔タイプに合わせられたりといった付加価値をつけ、一人一人に合わせた大人可愛いが作れることをアピールできると、より説得力が増します。

得意なジャンルに付加価値をプラスすると、より専門的でレベルが高い印象を与えられますよ。

テーマ⑥21時以降の受付可:ニッチなターゲット

  • パーマ・カラー21時まで受付。残業終わりでも行ける美容室
  • 深夜営業の美容室、喫煙ブースあります!

ターゲットが絞れている場合は、ニッチなニーズを取り入れたキャッチコピーを打ち出しましょう。

例えば上の「パーマ・カラー21時まで受付。残業終わりに行ける美容室」というキャッチコピーは、不特定多数の人に刺さるキャッチコピーではありません。

ですが、休日出勤や残業が多く忙しくてなかなか美容院にいけないという悩みを持つターゲットにはストレートに響きます。

このような、ニッチなニーズを満たすお店は、リピート客やファンが増えますよ。

大事なのは「そのサービスを本当に必要としている人がいるのか」ということです。

オフィス街や駅前の店舗であれば、「残業終わりに美容室に行きたい」というニーズは高いと想定されますが、ファミリー層が多い住宅街にある美容室にはあまり求められない要素ですよね。

キャッチコピーで興味を持ってもらうために、ニッチなニーズを盛り込めばいいというわけではありません。

キャッチコピーを作るときは、そのニーズに必要性があるのかを重視しましょう。

プライベートサロン・フリーランス美容師がキャッチコピーで意識すべきポイント

プライベートサロンやフリーランスの美容師は、ただ魅力を伝えるだけのコピーだと集客につなげられなかったという場合があります。

なぜなら「入りづらい」「いくらくらいするんだろう?」などとお客さまが不安を感じ、来店や予約に対するハードルが上がってしまうからです。

なのでキャッチコピーで「美容室難民さん大歓迎」「初めての方でもOK!」などとターゲットを明確にしたメッセージを発信するのがおすすめです。

他にも「初回限定カット&カラー8000円」のように金額を明確にすると、来店のハードルが下がりますよ。

プライベートサロンやフリーランスの美容師に施術をお願いしたいと思っていても「普通の美容室を何が違うんだろう?」「担当の美容師さんはどんな人なんだろう?」という不安も抱えている可能性もあります。

美容師が大切にしていることやお店のコンセプトや、美容師の人柄がわかるようなキャッチコピーがあれば、さらに共感を呼び、新規顧客の獲得につなげやすくなりますよ。

フリーランスの方の集客については、こちらの記事で詳しくまとめていますので、合わせてご覧ください。

まとめ

ここまで美容室のキャッチコピーの作り方や具体例をまとめてきました。

最後にこの記事の要点をまとめます。

  • キャッチコピーを作るコツは、ターゲットと、伝えたいメッセージを明確にすること
  • 魅力的なオファーや実績、専門性などはキャッチコピーに含め、他店との差別化を図る
  • フリーランス美容師は、来店のハードルを下げるキャッチコピーが効果的
  • メリット/ターゲット/ベネフィットを複数あげて、組合せ変換をして作る

キャッチコピーをみてあなたのお店に興味を持ってくれる人が増えれば、問い合わせが増えたり、新規予約獲得にもつなげることができますね。

今回紹介したキャッチコピーの作り方や、テーマ別の作成例を参考に、たくさんのキャッチコピーを考えてみてください。

キャッチコピーの考え方や書き方のコツについては、こちらの記事でまとめています。

この記事では美容室に特化した考え方でしたが、一般的なキャッチコピーの作り方が学べますので、あわせてチェックしてみてくださいね。

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