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森谷俊之

LibRu代表取締役

個人・小規模事業者向けのマーケティング・ブランディングのコンサルタント/セールスコピーライター

経営者の3つの課題「お金がない、時間がない、人材がない」は、シンプルな仕組みで解決できます。集客から販売までを自動化して、ビジネスを成長させていくための仕組み構築を支援します。

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美容・健康のキャッチコピーとは?作り方や有名なキャッチコピーを解説

  • 魅力的な美容・健康のキャッチコピーの作り方が知りたい!
  • 美容・健康商品はどんなキャッチコピーなら売れる?
  • 有名企業のキャッチコピーはどんな型を使っている?

世界的に健康に対する意識が高まっている昨今、美容・健康業界で商品やサービスを宣伝するためにキャッチコピーは、重要な役割を果たしています。

では販売促進につながる、お客様の心に響く効果的なキャッチコピーとはどのような言葉で作られているのでしょうか

より良いキャッチコピーを作るには、いくつかのポイントを押さえておく必要がありますよ。

この記事では、美容・健康のキャッチコピーの作り方や成功事例から押さえるべきポイントを解説しています。

この記事を参考に、魅力的な美容・健康のキャッチコピーを作り、商品の宣伝に役立てましょう。

目次

美容・健康業界におけるキャッチコピーの役割とは?

キャッチコピーは商品のイメージを伝えるのに適しているため、マーケティングにおいて、なくてはならないものです。

美容・健康関係は、日常的に使う商品の取り扱いが多いため、競合も多く市場競争の激しい業界と言われています。

つまり記憶に残るようにイメージづけたり、商品の価値を高めたりできるキャッチコピーは重要な役割を担っているのです。

ここでは美容・健康業界におけるキャッチコピーの2つの役割について、より詳しく解説しています。

  1. 商品を売り込む
  2. ブランディング

キャッチコピーを基礎から学びたい方は、こちらの記事を参考にしてみてください。

役割①商品を売り込む

キャッチコピー次第で商品の認知度も変わってきます。

注目を集めるような表現や、商品を購入しようか迷っている人に購入を後押しするような言葉を使うと、商品を手に取ってもらいやすくなりますよ。

また、商品を売り込むためのキャッチコピーは、商品の特徴やベネフィットなどを分かりやすくお客様に伝えることが大切です。

美容・健康業界は、ブランドや商品のイメージ戦略が重要です。

どのような切り口をもってキャッチコピーで商品を売り込むのかは、マーケティングにおいても大切な要素ですよ。

役割②ブランディング

美容・健康業界におけるキャッチコピーの役割として、企業や商品をブランディングして価値を高める効果もあります。

商品や自社のブランディングは競合が多い市場において、他社との差別化を図る大切なポイントです。

キャッチコピーは企業や商品の顔として、イメージや世界観を定着させてくれるため、企業のアイデンティティを明確にしてくれますよ

例えば大手企業ではキャッチコピーでブランドメッセージを発信し、お客様にブランドの価値観や理念に共感し支持が得られるようブランディングをおこなっています。

商品の良い面をアピールするだけでなく、お客様の感情に訴えることで、ブランドのファン化や会社のブランディングにもつながるのです。

ブランディングについて詳しく知りたい方はこちらの記事を、中小企業のブランディング戦略について知りたい方は、こちらの記事を参考にしてみてください。

美容・健康のキャッチコピーの作り方

美容・健康のキャッチコピーは以下の順番で作りましょう。

  1. キャッチコピーを作る目的を明確にする
  2. 市場や競合他社の商品の強みなどをリサーチする
  3. 売り出す商品のターゲットを深掘りする
  4. 商品の強みを明確にし、お客様が得られる利益を見つける
  5. お客様の心に刺さる言葉で表現する

美容や健康の商品は、「お客様が抱える悩みを解決に導く」という目的があるため、キャッチコピーではその商品の効果や効能をアピールすることが大切です。

ですから、市場や競合のリサーチ、そしてターゲットが求めるものをより深く追求することが求められます。

商品を使うことによりどんな未来が待っているのか、ポジティブなイメージを与えることも大切ですよ。

しかし、効果や効能をうたうときには、お客様の不利益にならないよう根拠を明確にするなど正確な情報を基に厳密に表現することが必要です。

別記事では、さまざまなジャンルのキャッチコピーの作り方について紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

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【綺麗になる・若返り】真似したい美容のキャッチコピー

「綺麗になる」「若返り」という言葉そのまま使ってしまうと、ありふれたキャッチコピーになってしまいますよね。

なのでお客様目線での言葉遣いや、意外性のある表現で、より読者の心に刺さるキャッチコピーを作ります

例えば「新発見」「自分らしい」など、読者の目を引きやすい言葉を選んでキャッチコピーを作ってみるとよいでしょう。

では実際に、大手企業ブランドではどんなキャッチコピーが使われているのかみていきましょう。

『ジブン年齢は、私が決める。』コーセー 新ASTABLANC

美容大手メーカー、コーセーのエイジングケアブランド「ASTABLANC(アスタブラン)」のキャッチコピーです。

「ジブン」や「私が決める」といった言葉で、お客様自身が主役であることを表現しており、自分事として捉えてもらいやすいキャッチコピーですね。

キャッチコピーから伝わるメッセージを自分事と捉えられれば、「商品を使ってみようかな」と購入につながりやすくなります。

また、肌に衰えを感じ始めると、「歳だから…」と諦めてしまいがちですが、自分次第で変えられるというポジティブな印象も与えてくれますね。

このように、商品を使うことで悩みを解決できることをキャッチコピーで伝えられれば、商品の購入にもつながりやすくなるのです。

『発見。あ、美白もできるんだ。』ちふれ オールインワンジェル

ちふれから発売されている大人気の商品、オールインワンジェルのキャッチコピーです。

オールインワンジェルは一般的に保湿重視であることが多いですが、「美白もできる」という付加価値を込めて、他社との差別化を図っていますね。

「発見」という言葉や、「あ、美白もできるんだ」という気づきを、お客様目線の言葉で伝えているのも印象的で、共感が生まれやすいキャッチコピーです。

『真逆のエイジングケア』アテニア Dress snow

スキンケア・コスメブランド、「アテニア」の美白・エイジングケアライン「Dress snow」のキャッチコピーです。

「真逆の」という言葉で、一般的なエイジングケアとは違う方法で若返り効果を提供することを強調し、注目を集めていますね。

また、今までのエイジングケアに効果を感じていない人にとっては、新しいアプローチに興味を持つきっかけにもなるでしょう。

「どんな商品なのか」と好奇心を掻き立てられる要素のつまったキャッチコピーですね。

【春夏秋冬】季節感のある美容のキャッチコピー

「夏は肌が汗で肌がベタベタする」「冬は肌の乾燥が気になる」というように、季節によって肌の悩みや手入れの方法は変わりますよね。

そのため美容や健康のキャッチコピーは販売時期にあわせ、季節ならではの要素を取り入れるとよいでしょう。

お客様の悩みと合致しやすくなるので、共感が得られるキャッチコピーができますよ。

では実際のキャッチコピーでは季節感をどのように取り入れているのか、みてみましょう。

『春に揺れる 花びらのカラー』OPERA リップティント

春といえば、梅や桜の花を思い浮かべますよね。

こちらは、化粧品メーカーイミュのブランド「OPERA」のリップティントのキャッチコピーです。

「春に揺れる花びら」という言葉で春の花を連想させ、どんな発色なのかイメージしやすくなっています

また、春の限定色であることと桜や梅などの花はあっという間に散ってしまうという儚さを、重ね合わせて商品をより魅力的に表現していますね。

春ならではの色を花にたとえ、商品をイメージしやすくしたキャッチコピーです。

『夏 冷やしBB』資生堂 プリオール

資生堂のブランド「プリオール」は大人の女性をターゲットにした化粧品です。

このキャッチコピーでは、夏の暑さで肌が不快に感じるという悩みを言い当て、涼しく快適に使えるという商品の魅力を強調しています。

また「BB」という言葉から、カバー力や美肌効果が高いことも分かりますね。

読者の悩みを明確にして、商品の販売促進に効果的なキャッチコピーです。

『秋のリセット美人へ。』イグニス ハーバルエッセンスペーストN

高級化粧品メーカーとして有名なアルビオングループのブランド、イグニスの「ハーバルエッセンスペーストN」のキャッチコピーです。

夏から秋という、季節の変わり目にやるべき肌ケアを提案しています。

秋は、夏の紫外線ダメージによる肌トラブルが増加しますよね。

トラブルを防ぐために、秋には秋の肌ケアをすることが大切で、今やらなければ損であることを伝えています。

人が「損をしたくない」と思う心理を利用したキャッチコピーですね。

『冬だけの特別な香りで ちょっぴり贅沢なボディーケアを。』BOTANIST ウィンターボディケアセット

人気ヘア・ボディケア商品を展開するBOTANISTのウィンターボディケアセットのキャッチコピーです。

「冬だけの特別な香り」という季節を限定した特別感のある表現により、興味をひくキャッチコピーとなっています。

冬はクリスマスなど特別なイベントもあるため、「ちょっと贅沢したい」「良いものがほしい」といったターゲットの気持ちにも寄り添っていますね。

季節特有の感情にうまく訴えかけているキャッチコピーです。

身近な商品から学ぶ!美と健康のキャッチコピー

多くの人が求める「美と健康」ですが、それだけでは商品を手にしてなにが得られるのかが分かりにくいですよね。

キャッチコピーで商品の販売促進につなげるなら、お客様が得られるベネフィットを伝えることが効果的です。

この商品を買ったらどんな未来が待っているのか、どんな得をするのかがお客様に伝われば、商品を購入するきっかけにもなりますよ。

ここでは身近な商品のキャッチコピーから、美と健康に関するキャッチコピーを学んでいきましょう。

『気持ちが弾んであがる毎日をスピード実感!』サントリーウエルネス Liftage

「Liftage(リフタージュ)」は、サントリーウエルネスから発売されている年齢対策美容ドリンクです。

「気持ちが弾んであがる毎日」といった、Liftageを飲んで得られるポジティブな変化を、商品のベネフィットとしてお客様に伝えるキャッチコピーですね。

こういった「商品によって得られる効果」を伝えることは、商品の付加価値を高める効果もあり、より商品を魅力的にしてくれます。

キャッチコピーでベネフィットを伝えることは、お客様の購買行動を促すことにもつながりますよ。

『男の後半戦 オレたちこんなもんじゃないでしょ!』DHC 醗酵黒セサミン プレミアム

「DHC 醗酵黒セサミン プレミアム」は、男性の毎日の元気をサポートするサプリメントです。

「こんなもんじゃないでしょ!」と、適度にあおることで、読者にメッセージを強く印象付けているキャッチコピーといえますね。

この商品は中年以上の男性をターゲットにしており、あえて強い言葉を使うことで、彼らに強く自信を与え、健康に対して積極的にアプローチするよう訴えています。

このように強いメッセージを伝えるキャッチコピーは、読者に「商品を買わなきゃ!」と、購買行動を促す効果がありますね。

こちらの記事に強い言葉で作る「インパクトのあるキャッチコピー」をまとめたので、興味のある方はぜひチェックしてください。

『ストレス緩和 睡眠の質向上』ヤクルト Yakult 1000

Yakult 1000は、一時は品切れが続出したほど人気の乳酸菌飲料です。

通常のヤクルトは、腸内環境を整えることが目的の乳酸菌飲料ですが、Yakult 1000はストレス緩和や睡眠の質向上といった、通常のヤクルトとの違いを明確にキャッチコピーで示しています。

このように違いが分かると、「本当?」「試してみたい」と読者に興味を抱かせることができます。

また、従来品や他社製品との違いを明確にすると、差別化が図れるため、自社の商品をアピールするのにも効果的ですよ。

従来品や自社のイメージを変えたいケースでは、キャッチコピー以外にもリブランディングの考え方が重要です。

リブランディングについてこちらの記事で解説しているので、イメージを変えたいと悩んでいる方はぜひ参考にしてください。

『国産ケールに食物繊維を追加でスッキリキレイ』キューサイ ザ・ケールツージー

青汁で有名なキューサイの、ケール青汁に食物繊維を追加したケールツージーのキャッチコピーです。

キューサイのケール青汁の種類は豊富ですが、同じような商品が並んでいると「どれを選んでいいか分からない」と迷ってしまいますよね。

「食物繊維を追加でスッキリキレイ」という表現をすることで、商品の特徴が分かりやすく伝わるよう工夫されています。

また、どんな人に向けた商品なのかも伝わるため、ターゲットを絞りやすく、よりお客様目線でのマーケティングが期待できますね。

選択肢が多い場合、キャッチコピーを活用する手段も良いですが、そもそもの選択肢を絞るやり方もあります。

選択肢が多いと悩む心理や選択肢の設定の仕方をこちらの記事で紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

ブランディングを成功させた有名な美容・健康のキャッチコピー

印象的なキャッチコピーは、企業や商品のブランディングにもつながります。

また、ブランドキャッチコピーはお客様だけでなく、社員に対してもブランドイメージや会社の在り方を示すのに効果的です。

ここでは、有名な美容・健康に関するキャッチコピーを紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

『NEVER SAY NEVER』ロート製薬

大手製薬会社、ロート製薬のキャッチコピー「NEVER SAY NEVER」は、直訳すると「決して諦めない」という意味です。

ロート製薬は薬に関する事業を行う会社ですが、薬だけに頼らない健康へのアプローチに挑戦する姿勢が示されています。

さらにこのキャッチコピーでは、お客様にだけでなく、社員に対してもチャレンジする大切さを示し、新しい取り組みを積極的に支援するということも同時に伝えています。

企業としての姿勢をブランドメッセージに込めて、お客様と社員双方に伝えているキャッチコピーと言えますね。

企業のブランドキャッチコピーに興味のある方は、こちらの記事もぜひチェックしてくださいね。

『CHANGE DESTINY』SK-Ⅱ

SK-Ⅱは女性に向けて、成分にこだわり、美肌に特化した有名な高級基礎化粧品ブランドです。

商品への強い自信と、商品を使うことで女性の自己実現を支援し、変化を起こすことへの意欲を表現しています。

このメッセージはSK-Ⅱの企業理念でもあり、常に意識するものとしてブランドイメージを確立しています。

こうした一貫性のあるメッセージは、お客様から共感を得やすく、支持される要素となるでしょう。

美容・健康のキャッチコピーは誇大広告に注意

キャッチコピーは企業のイメージや商品を魅力的に見せるために大切ですが、誇大広告とならないよう注意が必要です。

特に美容、健康の商品は口にするものや身体に触れるものが多く、誤った認識で摂取してしまうと健康を損ねる可能性もあります。

そのため「健康増進法」では食品全般の広告を規制しており、著しく事実に反するものや誤解を与える表現は禁止されています。(※1)

例えば、確かな根拠がないのに「○○は△△に効果があります」と断定するなど、嘘の情報を記載するのはやめましょう。

このような誇大広告にならないよう、効果や効能を表現する場合は、明確な根拠に基づいて厳密な表現をすることが大切です。

(※1)消費者庁「健康増進法(誇大表示の禁止)」

まとめ

今回は、美容・健康に関するキャッチコピーの作り方を、実際の事例を参考に紹介してきました。

最後に、美容・健康のキャッチコピーの作り方のポイントを簡単にまとめます。

  • 注目を集めるような表現や、商品の購入を後押しする表現を使う
  • ブランドメッセージを伝え、企業や商品をブランディングする
  • お客様目線の言葉遣いや、心に響く言葉で表現する
  • その季節にあわせた気持ちや悩み、お手入れ方法に注目して季節感を表現する
  • 商品を使うことによるベネフィットを明確に伝える

美容・健康業界のキャッチコピーは、商品を売り込むことはもちろん、会社や商品のブランディングにも効果を発揮します。

この記事を参考に、キャッチコピーで商品のイメージアップを図りましょう。

キャッチコピーの作り方は、こちらの記事も参考にしてみてください。

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