運営者プロフィール

森谷俊之

LibRu代表取締役

個人・小規模事業者向けのマーケティング・ブランディングのコンサルタント/セールスコピーライター

経営者の3つの課題「お金がない、時間がない、人材がない」は、シンプルな仕組みで解決できます。集客から販売までを自動化して、ビジネスを成長させていくための仕組み構築を支援します。

記事カテゴリー

人気記事

英会話教室の開業は儲かる?失敗談と起業を軌道に乗せるコツ

  • 英会話教室の開業は儲かるの?
  • 英会話教室の起業・開業の失敗の理由は?
  • 英会話教室の開業を軌道に乗せるコツを教えて!

大人や子ども問わず、オンラインレッスンや習い事で英会話教室は人気がありますよね。

「集客に困らなそうだから」「ターゲットの幅も広そうだし」と自身の留学の経験や、英語のスキルを活かして、英会話教室を開業しようと考えている方もいるでしょう。

そこで、今回は起業に失敗してしまった実例も公開しながら、英会話教室の開業について紹介します。

ぜひ最後までお読みいただき、英会話教室の開業を成功させるためのヒントを探っていきましょう。

目次

【ブログ体験談】英会話教室の開業失敗の実例

ここからは、自身の講師としてのスキルを見誤り、月謝を安くし過ぎたことで英会話教室の起業に失敗した50代女性講師の体験談を紹介します。

この女性は生徒募集や英会話教室の実績を上げることに成功しました。

そこで月謝を値上げしようとしましたが、保護者の理解が得られず結果的に廃業してしまいます。

順調に運営していたはずなのになぜ失敗してしまったのか、詳しく見ていきましょう。

個人英会話教室の開業失敗:起業から失敗までの経緯は?

英会話教室を起業したきっかけは、英語が得意だったことから近所のママ友に「子どもに英語を教えてほしい」と頼まれたことです。

最初は教室として開業せずに、個人間で勉強を見てあげている感じでしたが、口コミで生徒が増えたので思い切って英語教室として開業しました。

講師としては全くの素人だったので、月謝は月3,000円の最低ライン、教材費は無料に設定しました。

安いので生徒がどんどん増え、それに加えて私のやる気もアップし、英検合格者の排出や高校受験講座などで実績を積みました。

しかし、だんだん自信がついてくると月3,000円で教えているのが馬鹿らしくなり、保護者に値上げを申し立てましたが、値上げに賛同が得られませんでした。

それなりに値上げに向けて準備をしたつもりでしたが、保護者からの苦情に心が折れました。

今まで「先生、先生」と慕ってくれていた保護者が手のひらを返したような態度に出るのには、「仕方ない」と思いつつも、教室を継続する気が失せました。

モチベーションが下がり、その気持ちが授業にも出てしまったのか、退会者が続出。

近くに大手英会話教室の開講もあって、教室は畳むことになりました。

※上記は自社の独自アンケート調査をもとに作成したものです。

個人英会話教室の開業失敗:起業失敗の理由は?

値上げの仕方が悪かったことが、起業失敗の原因です。

「徐々に値上げするよりも、一気に値上げしたほうがいい」といった、他の先生の体験談やアドバイスを鵜呑みにしてしまったのが良くなかったのかなと思います。

加えて月3,000円から、月10,000円へ一気に値上げする理由が「自分(私の)実績であればこれくらいの価格が妥当」「月謝が低すぎて(自分の)モチベーション維持が難しい」だったので、中には納得してくれる保護者もいましたが、ほとんどは苦情を伝えてきました。

値上げの仕方なのか、その価値がなかったのか、「10,000円を払ってまで通わせたい英会話教室」と保護者に思ってもらえなかったのが失敗の原因だと感じています。

※上記は自社の独自アンケート調査をもとに作成したものです。

個人英会話教室の開業失敗:今回の失敗から得た学びは?

月謝設定は慎重にした方がいいです。途中から値上げするのは非常に難しく、信頼も失います。

素人だからとか初めての教室だからとか気にせず、自分に自信を持って月謝を決めるべきです。相場を調べるのも大切ですが、案外安く設定している教室も多いので参考にはなりません。

大切なのは「どの程度の月謝なら自分のモチベーションを落とさずに教えられるか」です。

そして、これまで英語を習得するために自分がどのくらいのお金を使ってきたかを考えると、おのずと金額は見えてきます。

時間とお金をかけて学んだことを、安い値段で教える必要はありません。

さらに言えるのは、月謝を安く設定してしまうとそれなりの生徒しか集まりません。保護者も同じです。

体験授業で「宿題は出さないで」なんて言う親子が集まってきても、実績は積めません。

どれだけこちらに教える熱意があっても、生徒にやる気がなければ何にもならないと痛感しました。

※上記は自社の独自アンケート調査をもとに作成したものです。

失敗談から考える!英会話教室が儲からない・開業失敗の理由

ここでは、先程紹介した英会話教室開業の実例から失敗の理由を考えていきましょう。

英会話教室の開業では、自身の価値を見誤ってしまうと失敗するリスクが高くなるので注意が必要です。

ここでは、英会話教室開業失敗の理由を詳しく紹介していきます。

理由①ブランディング不足

最初に紹介する英会話教室開業失敗の理由は、ブランディング不足です。

ブランディングと聞くと大手企業が行うイメージがありますが、英会話教室などのひとり起業でも価値を高めるブランディングを行うことは大切ですよ。

なぜなら多くの英会話教室があるなかから選ばれるには、他と違う魅力で生徒を引き付けることが大事だからです。

SNSを活用したり、ホームページを活用したりして、講師や教室のブランディングを行いましょう。

その教室でしか得られない価値がなければ、生徒を集めることができず、失敗するリスクが高まります。

ブランディングの正しい意味や使い方は、こちらの記事に詳しくまとめているのでお読みください。

理由②客単価を上げにくい

次に紹介する英会話教室開業失敗の理由は、客単価を上げにくいことです。

一度決めた月謝を理由もなく私情で値上げすることは難しく、失敗事例の女性のように保護者との良好な関係が崩れてしまうケースもありますよ。

特別講座をするなど、オプションをつけるにしても限界があり、客単価が上がりにくいのが英会話教室の開業失敗の理由です。

値上げの言い方で悩んだ際は、こちらの記事もぜひ参考にしてください。

理由③新規生徒の集客が常に必要

最後に紹介する英会話教室開業失敗の理由は、集客力が落ちてしまうことです。

今入会している生徒は、英会話が身についたり目標が達成できたら英会話教室を辞めてしまいます。

特に児童や学生が対象の教室では、学校の卒業と同じく英会話教室も卒業するケースが多いですね。

このように、一定期間で辞める人が多いのが英会話教室の特徴です。

常に新規生徒を集客する必要があり、集客に悩んでしまうことが英会話教室開業失敗の理由のひとつです。

英会話教室の開業を軌道に乗せる3つのコツ

英会話教室開業で大切なのは、想定数の生徒を集めることです。

生徒から徴収する会費や月謝で教室を運営していくので、金額設定が低すぎると教室の維持が難しくなります。

競合する英会話教室が多いなかで自分の教室が選ばれるためのアピールも必要です。

ここからは、英会話教室を軌道に乗せるコツを考えていきましょう。

コツ①集客に力を入れる

繰り返しになってしまいますが、英会話教室は目標達成や卒業などで辞める人が多いため、集客率を高めることが開業を続けるうえではポイントになります。

個人で経営する英会話教室であり、さほど広告費をかけられないのであれば、比較的安く広告を打てるSNSの活用を検討しましょう。

また集客の幅を広げるなら、全国の人をターゲットにできる、オンラインで英会話教室を開くのもおすすめです。

周辺エリアの人であっても、実店舗とオンラインレッスンといった、選択肢を提供できます。

英会話教室の集客については、より詳しくこちらの記事で紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

コツ②適切な会費(月謝)を設定する

会費や月謝が安いと生徒が集まりやすい傾向にありますが、利益が出るかどうかは別です。

教室の運営には生徒側の目線を大切にしながらも利益が出る価格設定をすることが、軌道に乗せるコツになります

ですが、どのように価格設定すれば良いのでしょうか。

2つの設定方法があるので説明していきます。

【設定方法】利益目標で決める

利益目標から価格設定する方法を紹介します。

はじめにひと月当たりの経費を算出し、利益目標を決めましょう。

経費と利益目標を合わせた金額がひと月に必要な売上額です。

たとえば単純計算ですが、ひと月の経費が10万円/利益目標が20万円なら、月の売上は30万円必要になりますね。

売上目標を達成するには月謝を10,000円にすると30人、月謝を15,000円にすると20人生徒を確保しなければいけません

あなたの教室で目標を達成できるほどの集客やその継続が可能なのかを考えて、月謝を設定しましょう。

価格設定については、こちらの記事を参考にしてくださいね。

【設定方法】競合を参考にする

競合を参考にした価格の設定方法を紹介します。

自分の教室のある地域の月謝相場をリサーチして決める方法です。

何も調べずに適当に決めてしまうと、周りより「極端に安い」「異常に高い」ということになり不信感を持たれます。

ただし、相場はあくまでも目安です。

SWOT分析3C分析を行いあなたの教室の現状や周りの環境を分析して、教室の価値やあなたのスキルに見合った月謝を設定してください。

たとえば英語がネイティブであったり何かに特化しているなど、高いスキルがある場合は相場通りではもったいないです。

スキルの安売りにならないように注意しましょう。

コツ③USPを確立させる

英会話教室を軌道に乗せるには、USPを確立させることもコツのひとつです。

USPとは、英会話教室の独自の強み・ウリのことを言います。

たとえば、もっとしっかりと考える必要はありますが、「英語面接に強い英会話教室」は、生徒側のメリットがわかりやすいUSPの要素になるでしょう。

また生徒を転職希望者や大学受験を控えた人に絞り、競合が少ないニッチな分野を狙うことができますよ。

ただ、実際問題ニッチなだけに習いたい人が集まるかどうか、需要がなければ開業が難しいことも頭に入れておきましょう。

USPを武器にして競合との差別化を図ることで教室の価値が上がり、生徒を集められます。

英会話教室の開業・起業の基本

英会話教室を始めるには、個人で開業したり大手企業と契約する方法があり種類によって収入も変わります。

どんな授業形態にするかで準備する物も違い、教材選びも必要です。

ここでは、英会話教室の開業・起業の基本を紹介します。

英会話教室の種類

英会話教室には個人経営と大手企業とのフランチャイズ契約の2種類があります。

講師経験があり指導プランなどが明確な場合は、個人経営で開業する方が自分の理想通りの教室が作りやすいです。

一方で、講師経験はないけど英語が得意なので英会話教室を開きたいという人は、フランチャイズ契約にするとノウハウが学べます。

タイプ別に詳しく説明するので見ていきましょう。

タイプ①個人経営

個人経営で英会話教室を開業すると、月謝や教材などの全てを自分の思い通りに決めることができるのが特徴です。

「教員免許や英会話講師の経験を活かしたい」「しっかりと指導方針がある」という人に適しています。

個人経営にすると自宅で小規模から始められるのもメリットです。

通勤に時間を取られることもなく、物件を借りる費用がいらないのでコストも抑えられます。

ですが、自宅教室は自由にできる反面集客で苦労したり、教え方に悩んでも自力で解決しなければいけないなどのデメリットがありますよ。

タイプ②フランチャイズ

フランチャイズは大手英会話教室の加盟店になり、ノウハウに従い教室運営をしていく方法です。

講師の研修があり経営についても学べるので、講師経験・事業経験がなくても安心して開業することができます。

使用する教材なども指定されていて自分で選ぶ手間が省け、大手英会話教室というブランド力があるので集客しやすいところもメリットです。

ただしフランチャイズはサポートが手厚い分、加盟金やロイヤリティなどの支払いが発生します。

大手英会話教室を名乗るだけにルールを守る必要があり、自由度が低いのもデメリットです。

フランチャイズで開業する場合は「相談に乗ってくれるからどこでもいい」と考えずに、充分に調査し比較検討することをおすすめします。

英会話教室の経営の平均年収

英会話教室経営の年収は種類や規模により大きく差があるので、一概には言えません。

単純に月謝と生徒数だけで計算するなら、月謝×生徒数×12(1年)で目安が計算できますよ。

月謝10,000円、生徒数30人なら、10,000円×30人×12カ月分=3,600,000円となります。

諸経費やフランチャイズの場合のロイヤリティは計算されていないので、注意してくださいね。

英会話教室の授業の形態

英会話教室の開業では、オンラインと対面の2種類の形態があります。

もちろん、どちらにも対応する英会話教室もありますよ。

オンライン教室は場所を選ばず小スペースで行えますが、通信環境の整備が必要です。

対面教室では、備品を揃え学びやすい空間を用意するなど、生徒を招き入れるための配慮がいります。

それぞれの特徴を詳しく紹介するので見ていきましょう。

形態①オンライン英会話教室

オンライン英会話教室は、パソコンでZoomやSkypeなどのツールを利用して行います。

極端に言うと、英会話が得意でパソコンも通信環境もそろっていれば、すぐに教室を開くことができるので英会話教室を開業する上では低コストです。

また自宅でできるので通勤時間がかからない分多くの生徒を教えられることや、夜遅い時間でも対応できることもメリットですよ。

集客についても、オンライン教室ならばどんなに遠くにいる人でも入会の可能性があります。

ですが、オンライン教室には通信の状態次第で音声が途切れるなどトラブルが起きたり、直接会うのとはニュアンスが違うというケースもあるので注意が必要です。

形態②対面

対面の英会話教室では、生徒と直に接するため細やかな指導が行えることがメリットです。

たとえば、海外出張直前の生徒にはビジネスで役立つ英会話を集中的に教えたり、英検の面接を控えた生徒には面接対策ができます。

教えた生徒の結果が良かった時には達成感を感じ、生徒からの信頼を得ることにもつながりますよ。

一方で、対面の英会話教室では生徒を迎え入れるための環境整備が必要で、初期費用のコストがかかるのがデメリットです。

自宅教室の場合はコストが抑えられますが、立地条件などさまざまなハードルがあります。

テナントを借りると初期費用の負担が大きくなり、月々の維持費が増えることも考えておきましょう。

英語教室の開業で用意すべき教材

英会話教室の教材としてよくあげられるのが、コースブックです。

コースブックはレベルが設定されている教科書のような教材で、さまざまな会社から出版されています。

発音や文法、リスニングなど学べる内容もさまざまで、ターゲットも子ども向けから大人向けまであるので、教材で悩んでいるなら検討してみましょう。

教材を考える際は、自分の英会話教室の生徒層に合わせることが大切です。

極端ですが、名門私立の小学校受験をする子どもを対象とするのと、英語に慣れたいと考えている子どもをターゲットとした場合では、用意すべき教材が異なりますよね。

英会話教室を開業する際は、教材のレベルもしっかりとターゲットに合わせていきましょう。

【個人経営】英会話教室を開業する手順

個人経営の英会話教室の開業はこのような手順で行います。

  1. 英会話教室の種類を決める(子供向け/ビジネスなど)
  2. 英会話教室の授業形態を決める(オンライン/対面/両方など)
  3. 開業場所を決める(自宅/テナント)
  4. 料金を決める(入会金・月謝やレッスン料・教材費など)
  5. 資金調達
  6. 備品・教材等の準備
  7. 集客(ホームページ・SNS・チラシなど)
  8. 開業届の提出

授業形態や開業場所により必要な資金や備品も変わるので、無理のない計画を立てましょう。

開業届は管轄の税務署に事業開始から1カ月以内に提出するのが決まりです。

【比較表】英会話教室の開業にかかる費用まとめ

英会話教室開業にかかる費用の目安を表にまとめます。

スクロールできます
個人経営フランチャイズ
開業資金10万円~300万円300万円~1,000万円
1カ月の運転資金10万~30万円20万円~50万円
開業資金内訳教室の内装や設備
備品(机、椅子、ホワイトボードなど)
教材、文具
広告宣伝費用
物件契約料(敷金、礼金、保証金、賃料)
加盟金
保証金
研修費用
教室の内装や設備
備品(机、椅子、ホワイトボードなど)
教材、文具
広告宣伝費用
物件契約料(敷金、礼金、保証金、賃料)

開業資金を抑えたい方におすすめなのが、個人経営の自宅教室です。

フランチャイズでは契約する企業によって加盟金はまちまちで、サポートの範囲も違うので、開業する前にしっかりチェックしましょう。

自宅開業であっても、別の場所を借りる場合であっても、生徒が勉強に集中できる環境を整えることが大切です。

英会話教室の開業に必要な資格とは?

英会話教室開業には資格は必要ありません。

英会話を教えることができれば誰でも教室を開くことができます。

ただ、何の資格も持ってない人の教室を選んでくれる生徒は少ないので、資格を持っている方が集客に有利です。

教員免許がある人や英語関係の資格、TOEICや英検(実用英語技術検定)を持っていると信頼につながります。

ビジネス向けや子供向けなどそれぞれに特化した資格もあるので、自分の教室の種類に合う資格の取得がおすすめです。

まとめ

この記事では、英会話教室の開業について紹介しました。

最後に簡単にまとめます。

  • 英会話教室の開業失敗の理由は、ブランディング不足や値上げがしづらいこと
  • 常に新規生徒の募集が必要で集客コストがかかることも開業失敗の理由
  • SNSを活用した集客/利益の出る月謝設定/USPを確立しアピールすることが英会話教室を軌道に乗せるコツ
  • 個人経営の英会話教室は自由度が高いが集客や指導に苦労することがある
  • フランチャイズは規定を守る必要があり加盟金などがかかるが運営をサポートしてくれる
  • 自宅開業の場合は、周りの環境に配慮する

英会話教室の開業には資格がいらないので、自宅で少人数の教室からスタートすることができます。

講師初心者は、フランチャイズにすると安心なケースもありますよ。

英会話教室開業を考えている方はこの記事を参考にして、自分に適した運営スタイルを決めてください。

目次