オンラインカウンセリングを開業する方法!ZoomやLINEを使う方法を解説
- オンラインカウンセリングで起業する手順は?
- ZOOMやLINEをつかったオンラインカウンセリングとは?
- オンラインカウンセリングって儲かるの?
オンラインカウンセリングを始めるためネットで調べてみても情報が多く、何から手を付けてよいのか迷いますね。
オンラインカウンセリングの起業で大切なのは、開業準備です。
この記事では、オンラインカウンセリングのビジネスの種類や起業までのステップ、ZoomやLINEを使ったオンラインカウンセリングの方法を紹介します。
それでは開業の準備を一緒に進めていきましょう。
オンラインカウンセリング開業で儲けるには?2つのビジネスモデル
オンラインカウンセリングの開業で儲けるためには、ターゲットや自分にあったビジネスモデルを選ぶことが大切です。
オンラインカウンセリングには、2通りのビジネスモデルがあります。
ひとつはオンラインのカウンセラーとして活躍する方法、2つ目はノウハウをオンラインで販売する方法です。
では具体的にどういったものかを説明します。
カウンセリング以外にもオンライン起業の種類はあり、ネットビジネスについてはこちらの記事を参考にしてください。
ビジネスモデル①オンラインカウンセラーとして活躍する
ひとつめのビジネスモデルは、オンラインカウンセラーとして活躍する方法です。
たとえば自分で起業した場所(サイトやホームページ)でカウンセリングを行うやり方や、オンラインカウンセリング専門サイトへカウンセラー登録するやり方もありますよ。
メインのサービスは1対1のオンラインカウンセリングです。
オンラインカウンセラー業のビジネスモデルのメリットは、コスト面と集客の幅が広がることにあります。
たとえば電話やチャット、メールやSNSなどを利用してカウンセリングができるため、交通費やカウンセリングルームを確保するコストが必要がありません。
集客では「カウンセリングルームに行くのを誰かに見られるのが嫌だ」といった、カウンセリングは受けたいけど行動に移せないと悩む層もターゲットにできるでしょう。
カウンセリングはオンライン化向きなので、すでに対面でのカウンセリングを行っている方へもおすすめのビジネスモデルです。
ビジネスをオンライン化するメリットやデメリットについてはこちらの記事を参考にしてくださいね。
ビジネスモデル②カウンセラーのノウハウをオンラインで販売する
2つ目のビジネスモデルは、カウンセリングのノウハウをオンラインで販売する方法です。
ノウハウをオンラインセミナーで伝えたり、セミナーの内容を録画したものを販売し利益を得ます。
情報商材は作ってしまえばデータでやり取りできるため、1対1で行うカウンセリングほど多くの時間を費やす必要がなくなりますよ。
コンテンツの内容は、心理カウンセラー養成講座/カウンセラーの知識を活かしたコミュニケーション力向上講座/セルフイメージの書き換えなど、さまざまな分野があるでしょう。
なのでターゲットはカウンセリングの開業について知りたいカウンセラーや、心理学に基づいたコミュニケーション力を見つけたい会社員など集客の幅は広いです。
情報商材の販売ではオンラインスクールや講座の構築が必要となります。
失敗しないオンラインスクールや講座の作り方について知りたい方は、こちらの記事を参考にしてください。
自宅でOK!オンラインカウンセリング・ネットカウンセリング開業の手順
ここではオンラインカウンセリングの開業の手順を紹介します。
オンラインカウンセリング起業ではオンライン上にカウンセリングの場を設けるため、カウンセリングルームを実際に借りる必要はありません。
パソコンとネット環境があれば、自宅開業も可能です。
簡単にできるイメージがありますが開業までには準備すべきことがあるので、順番にみていきましょう。
オンラインビジネスの始め方については、こちらの記事を参考にしてください。
ステップ①市場・競合のリサーチ
初めに市場や競合のリサーチをしましょう。
起業に際して市場や競合を事前にリサーチすることは、これから衰退していくものなのか、伸びていく可能性があるのかを見極める大切な作業です。
成長が見込まれる市場で、競合に勝てる場所でなければ、カウンセラーとして続けていけません。
需要が伸びてくる市場を探り、その伸びてくるであろう理由や背景を分析し、あなたの市場のポジションを確立してください。
分析ではPEST分析/SWOT分析/3C分析/4P分析/5F分析など、フレームワークの活用がおすすめです。
ステップ②専門分野を確立する
次は専門分野を確立しましょう。
なぜなら現代は個人が抱える悩みの種類がさまざまで、対応するためには専門知識や関係機関との連携が必要だからです。
ひと昔前はキャリアカウンセリングや親子関係が多くみられましたが、最近ではトランスジェンダーや不登校、発達障害、ネット中傷に特化したカウンセリングも出てきています。
カウンセリング内容によっては、教育機関や弁護士などと連携が必要なケースもありますよね。
さらにカウンセリングには、心理カウンセラー/産業カウンセラー/臨床心理士/スクールカウンセラー/キャリアカウンセラーなど多くの種類があります。
お客様は抱えている悩みや問題を解決できるカウンセラーを探していますが、どのカウンセラーを選ぶべきなのかを知りません。
なのでお客様に選ばれるカウンセラーになるために、専門分野を明確にしておきましょう。
さらに専門分野の確立では「この分野ではこのカウンセラー」と、強みを作ることも必要ですよ。
ビジネスにおいて強みはUSPと呼ばれ、競合との差別化やブランディングのポイントです。
マーケティング用語USPについてはこちらの記事を参考にしてください。
ステップ③カウンセリングを提供する場を決める
次は、オンラインカウンセリングの提供する場を決めましょう。
オンラインでカウンセリングを行えるツールは電話やビデオ電話、メールやチャットなど多様になっています。
ツールによってはアプリをインストールするなどの手間があるので、自分だけでなく、ターゲットにも使いやすいツールを選ぶのがポイントですよ。
カウンセリングを受ける人は子どもでも、申込みや設定をするのは親というように、カウンセリングを受ける人とカウンセラーを探す人が異なるケースもあるので注意してください。
今回は3つのツールを紹介するので、カウンセラーやお客様の立場から使いやすいスタイルを見つけましょう。
候補①プラットフォーム
プラットフォームとして有名な例では、Teachable、kajabi、cotree(コトリー)などです。
プラットフォームはサイトの立ち上げから販売までの枠組みを作ってくれているサイトやカウンセラー登録をしてカウンセリングをする場などがあります。
コトリーのようなプラットフォームの場合はサイト運営の知識がなくても、カウンセラー登録をしサイト側が用意した場所でカウンセリングの提供ができるため便利ですね。
Teachableのようなプラットホームでは、1対1のカウンセリングの場の構築も情報商材の販売も可能です。
ビジネスモデルにあわせて柔軟な対応ができるので、オンライン起業をしたいカウンセラー向きですよ。
プラットフォームの活用は集客が難しいことや、有料プランへの切替や手数料がとられるケースがあることがデメリットです。
オンラインスクール開設におすすめのプラットフォームについてはこちらの記事を参考にしてください。
候補②Zoom
ZOOMはPC、スマホ、タブレットから映像と音声でやり取りできるシステムです。
ZOOMを使うメリットは、カウンセリングを受ける側、つまりお客様のアプリインストールが不要なことです。
新しいアプリを入れる必要がないため、お客様がオンラインカウンセリングを受けるハードルを下げられます。
デメリットは、ZOOMの利用時間に制限がある点です。
ZOOMの無料プランでは、1対1の場合でも40分間以上の使用ができません。
カウンセリングではお客様が心を開くためどうしても時間がかかりますよね。
有料プランへの切替で時間制限はなくなるので、無料プランから始め、使いやすければ有料プランへの移行をおすすめします。
候補③LINE for Business
LINE for Businessは公式アカウントの作成ができ、LINEを使った販売促進などができます。
LINEは多くの年代で利用率が高いため、幅広い年齢に対応できるのが公式アカウントを作成するメリットです。
公式アカウントでも1対1のメッセージやり取りができるので、友人に話すような感覚で悩みを相談しやすく、テキストメッセージでの相談を受け付けたいカウンセラー向きのツールですよ。
デメリットはメッセージを一斉送信する場合、フリープランでは月1000通までの制限があることです。
月1000通が少ないと考える方は、有料プランへの移行やLINEメッセージとは別にメルマガのシステムを構築などの対策をしましょう。
ステップ④予約システム・決済方法を決める
次は予約システムや決済方法を決めましょう。
LINEの公式アカウントのようにLINEで予約ができるツールもあれば、カウンセリングツールとは別に予約・決済システムの導入が必要なケースもありますよ。
カウンセリングに使える予約システムは以下のサービスがあげられます。
- STORES
- MOSH
- RESERVA
- SELECTTYPE
予約システムはお客様が予約しやすく、カウンセラーにとっても予約管理に手間がかからないツールを選びましょう。
決済方法はクレジットや銀行振り込みなど、選択肢を複数用意するのがおすすめですよ。
クレジット払いができないだけで、予約を諦めてしまうお客様がいるからです。
予約から決済まで一貫して自動で行われるものであれば、管理に追われることなくカウンセリングに集中できます。
ステップ⑤Web集客をする
次はWeb集客をしましょう。
集客のターゲットが男性、女性、シニアか子供かなどかによってアプローチの仕方は変わるので、集客したいお客様像を明確にしてください。
オンラインカウンセリングの集客では、カウンセラー自身の認知度を高めていくことが大切です。
なのでホームページやブログ、SNSなどに記載するプロフィールは資格/経歴/顔写真/カウンセリングについての思い/得意分野など、しっかりと記載しましょう。
特に経歴やカウンセリングの思いなどは見たお客様が安心できる、お客様が共感できる思いをプロフィールに記載するのがコツですよ。
各メディアを連携させて、料金/予約方法/カウンセリングの流れなども記載できると、お客様の不安を減らせるので集客から予約へとつながります。
またSNSやホームページ、ブログでは活動の内容をわかりやすく伝え、共感を呼ぶ思いを盛り込むと信頼度を上げられますよ。
キャリアカウンセラー/心理カウンセラーの集客についてはこちらの記事を参考にしてください。
ステップ⑥テスト販売で反響を分析する
次はテスト販売をしましょう。
テスト販売をすることで料金が妥当か、カウンセリング時間が長すぎないかなどがわかり、開業前に改善点を見つけられるからです。
たとえばテスト販売をしてみると、家族が在宅していることを理由にカウンセリングをキャンセルする方もいるでしょう。
開業するにあたって「お客様の都合によるカウンセリング日の変更は無料」「深夜帯が選べる」などのオファーが検討できますね。
またテスト販売でアンケートを取れば、お客様の感想を開業に活かせます。
オンラインでは表情が分かりにくい分、アンケートでの感想は重要です。
カウンセラーからすると、クライアントの表情が固いため良くなかったのかと思っても、画面越しでは表情が出せない方もいます。
カウンセラーとして続けていけるのかを判断するためにも、テストカウンセリングを行いましょう。
ステップ⑦オンラインカウンセリング開業
最後は、いよいよオンラインカウンセリングの開業です。
開業後も改善やスキルアップをしていくことが大切です。
たとえば資格はカウンセラーの技量をターゲットへわかりやすく伝えられる証です。
スキルアップで質の高いカウンセリングを提供できれば、起業を軌道に乗せられるでしょう。
資格を取得した後も臨床心理学の習得や最新の心理分析、傾聴スキルなど、日々の学びを大切にしてくださいね。
上手く集客できない場合、自分の強みが曖昧で効果的な情報発信ができていない可能性があります。
集客できない理由を分析して改善しましょう。
集客ではあなたの価値の向上や、お客様にあなたを知ってもらう必要がありますが、ブランディングやキャッチコピー作りで対策できます。
【Zoom編】オンラインカウンセリング起業の流れ
ここではオンラインカウンセリング場としてZOOMの利用する流れを簡単に紹介します。
- 予約システムの導入
- 決済方法を決める
- Zoomへ登録
- お客様へURLを送付
Zoomはミーティングの場の提供がメインのサービスなので、予約管理機能や決済機能はありません。
なのでZoomでオンラインカウンセリングを起業するケースでは、予約対応や決済をしてくれるシステムを導入してください。
手順でお伝えしたようにZoomの登録は無料でできますが、無料プランは時間制限があります。
テスト販売や試運転のためなど、目的にあわせたプラン選択をしましょう。
最後はZoomのミーティング(カウンセリング)への招待URLをお客様に送り、カウンセリングを行います。
【LINE編】オンラインカウンセリング起業の流れ
次は、LINEを使った場合のオンラインカウンセリングの流れを簡単に紹介します。
- LINE for Businessに登録
- 予約方法・決済方法を決める
- LINEを活用してカウンセリング
まずはLINE for Businessへ登録し、公式アカウントを作成してください。
公式アカウントではメッセージ画面に表示できるリッチメニューの作成で、必要な情報をわかりやすくクライアントへ発信できるのが特徴です。
次に予約方法や決済方法はLINEを活用するのかを決めます。
最後はビデオ通話やテキストメッセージでのカウンセリングなど、LINEの機能を活用しお客様と決めた形でカウンセリングを行いましょう。
LINEの公式アカウントで注意したいのは「診療」という言葉を使用しないことです。
誤って使用してしまうとLINEアカウントが停止される危険性があるため、その点には注意してください。
儲かるは嘘?!オンラインカウンセリング開業の注意点
無料通話のためのツールもあり、資格が必要ないなど開業のコストを抑えられるのがオンラインカウンセリング起業です。
始めるコストが最小限なので、「オンラインカウンセリングは儲かる!」といわれるケースも多いですよね。
しかし、注意点を踏まえた上で開業しないと失敗のリスクがありますよ。
いくつかの落とし穴を知り、オンラインカウンセリング起業を軌道に載せましょう。
ここではオンラインカウンセリング起業で注意すべきポイントを2つ紹介します。
注意点①無料ツールでは限界がある
予約システムや通話アプリなど無料でできることは多くありますが、無料ツールでは限界があります。
前述したZOOMの通話時間や、LINEの送信できる数も無料プランでは制限があると紹介しましたね。
他にも、予約システムとZOOMを連携させて一括管理する場合も有料プランのケースが多いです。
なので、無料プランでオンラインカウンセリング起業を続けるのは難しいと考えられます。
お客様が定着してきた時点やテスト販売の結果で、無料から有料プランへの移行を検討しましょう。
注意点②資格なしでは集客が難しい
カウンセラーは資格なしでの集客が難しいのが現状です。
心の問題は誰にでも話せるというわけではありません。
大きな海にダイビングをする際、長年実績のある専門のダイバーがサポートしてくれるから深く潜れるということがありますよね。
カウンセリングは、お客様の潜在意識までカウンセラーと一緒に深く潜っていく行為です。
そのため信頼できる資格を取得し、表面だけではないカウンセリングを可能にしていきましょう。
国家資格としての公認心理師だけでなく、民間資格も数多くあります。
最近はオンライン講座や、通信講座で学べるものもあります。
基礎を固めた上で発達障害のカウンセリングや親子関係などに特化した講座を選ぶと、今後のカウンセラーとしての強みができ、集客の幅が広がりますよ。
開業カウンセラーの現実!オンラインカウンセリング起業の失敗談
経費がかかりにくく開業に負担が少ないカウンセリング業界ですが、せっかく開業しても準備不足で失敗してしまうカウンセラーが多いことも事実です。
そうならないためにも需要を見極め、開業前でも集客できるようにしておくことが大切です。
開業前に失敗について考えることは難しいですが、準備をすることで開業の道のりをスムーズに進められます。
心理カウンセラーとキャリアカウンセラーの開業失敗事例は、こちらにまとめたので、ぜひ参考にしてください。
まとめ
オンラインカウンセリング開業をするためのZOOMやLINEの活用方法を紹介してきました。
これまで紹介してきたことをまとめてみましょう。
- オンラインカウンセリングのビジネスモデルは2つ
- 開業の手順はリサーチ/システム構築/テスト販売で進める
- ツールによっては予約や決済システムを利用する
- 事業が軌道に乗ってきたらフリープランから有料プランに移行がおすすめ
- 失敗例を参考に準備を進めるのがコツ
集客の様子を見ながら通話アプリや予約システムの有料プランも検討し、オンラインカウンセリングの事業をぜひ成功に導いてくださいね。
オンラインビジネスの始め方についてはこちらの記事を参考にしてください。