反応率を上げるホームページのキャッチコピーの作り方
- キャッチコピーはホームページのどこに設置するの?
- どんなキャッチコピーをつければホームページの反応が良くなるの?
- キャッチコピーの成功例を教えて!
ホームページのキャッチコピーは企業や店舗のイメージを伝えるだけでなく、集客にも大きな影響を与えます。
なぜなら、キャッチコピーのでき次第でユーザーの反応が変わり、印象の悪いキャッチコピーにはユーザーからの共感が得られないからです。
大手企業のホームページでは、キャッチコピーのフレーズやホームページ内での見せ方で視覚的にもユーザーを楽しませる工夫があります。
ここでは、ユーザーの反応率を上げるホームページのキャッチコピーの作り方や、大手企業のキャッチコピーの例文も紹介しますね。
ホームページのキャッチコピー作りで、共通する悩みについてもまとめてあるので参考にしてください。
設置場所で変わるホームページキャッチコピーの役割
ホームページを見るユーザーは、自分の知りたい情報を探して興味や関心のあるホームページにたどり着きます。
そこでキャッチコピーで「自分のこと」と感じてもらい、さらに興味関心を高めてホームページのなかに引き込んでいくことが大切です。
キャッチコピーをホームページのどこに設置するかで、キャッチコピーの役割は変わってきますので、詳しく紹介していきますね。
売上につながるホームページについてはこちらの記事にまとめています。
設置場所①トップページのメインビジュアル
トップページのメインビジュアルは、ホームページの第一印象を左右する大切なページです。
ホームページにアクセスすると最初に目に入るため、一般的には企業のブランドキャッチコピーを使いアピールをします。
パッとみて何の会社か理解できるように、簡潔にインパクトのある言葉を使うことが大事です。
分かりづらいキャッチコピーをつけてしまうと、見た人が自分には関係ないと考えページ離脱される可能性があります。
ユーザーに自分にとって価値があるホームページと感じてもらいユーザーの心を掴むことが、トップページのメインビジュアルのキャッチコピーの役割です。
キャッチコピーで使えるインパクトのある言葉についてこちらの記事で詳しく紹介しているので、ぜひご覧ください。
設置場所②ヘッター・フッター
ホームページのヘッターはページ最上部、フッターはページ最下部にあります。
ホームページ内のほとんどのページに表示されるのが特徴で、ユーザーが何度も目にする場所です。
ヘッター・フッター共にユーザーに見て欲しい大事な情報が記載されていて、ホームページにとって大切な場所でもあります。
特にヘッターはユーザーがホームページを見るかどうかの判断材料にされているので、注目される確率は高いです。
ヘッター・フッター両方に記憶に残るようなキャッチコピーを使えば、繰り返しユーザーの目に入ることでしっかりと印象づけることができますよ。
設置場所③ブログ記事内やサイドバーのバナー
ブログ記事やサイドバーのバナーは他のWebページを紹介するために使われ、実店舗に立てるのぼりや看板のような役割があります。
ブログ記事やサイドバーのバナーにキャッチコピーを置く目的は、ユーザーにクリックアクションを起こさせることです。
誰でも、ホームページを見ているときに気になるフレーズのバナーを思わずクリックした、という経験がありますよね。
なのでバナーに目を引くキャッチコピーを入れると、ユーザーは自然にバナーをクリックするという行動を起こしてくれます。
注目を集めるフックになるキャッチコピーの例をこちらの記事に載せているので参考にしてください。
【作り方】見たくなるホームページのキャッチコピー・キャッチフレーズの要素
ホームページのキャッチコピーを作るときは、ターゲットを明確にすることが前提です。
万人向けのキャッチコピーでは見た人が他人事と受け止めてしまいます。
誰に向けてアピールするか、具体的に決めてからキャッチコピーを作っていきましょう。
ここでは、見た人を引き付けるホームページのキャッチコピーの5つの要素を、詳しく説明します。
キャッチコピーの書き方のコツはこちらの記事にまとめていますので、興味のある方はぜひチェックしてください。
要素①シンプルに伝える
ホームページのキャッチコピーは分かりやすいことが大事です。
届けたいメッセージが伝わらないのであれば、キャッチコピーをつける必要はありませんよね。
キャッチコピーに専門用語があると、難しく感じて見るのを避けられる可能性があるので注意しましょう。
専門用語を使わずにホームページの内容/企業理念/商品の特徴など、伝えたいことをシンプルにまとめると、見た人に理解されやすいキャッチコピーになります。
目にした人が「〇〇な会社だな」とすぐにイメージできるキャッチコピーにするために、無駄な情報を省きシンプルに伝えてください。
要素②関心を引く
ホームページのキャッチコピーでは、ユーザーの関心を引くことが大切です。
特にユーザーはお得な情報に敏感なので、ホームページのバーナーのキャッチコピーでの活用をおすすめします。
たとえば「5分で簡単!無料登録」「売上の伸び悩みが解決できるセミナーはコチラから」などのキャッチコピーは、出来ることと得られることが明確なので興味を持ってもらえますよ。
ホームページのキャッチコピー作りでは、お客さまが商品やサービスで得られるメリットやベネフィットを考えることが大事です。
ですが企業・店舗側が考えるメリット・ベネフィットと、お客さまが感じるメリット・ベネフィットにズレが生じることもあります。
メリットやベネフィットを考えるときは、必ずお客さまの視点に立つことを心がけましょう。
要素③記憶に残す
ターゲットが何を求めているかを知ると、記憶に残るキャッチコピーが作れます。
ターゲットのニーズを徹底的に分析し、自分には何が提供できるかを考えていきましょう。
ターゲットのニーズと提供できる商品やサービスが合致すれば、伝えたいことも明確になりキャッチコピー作りもスムーズにできます。
キャッチコピーを見て、お客さまが自分の悩みや不安が解決できると感じたら、購入や申し込みへつながりやすくなりますよ。
今は購入につながらなくても、キャッチコピーをお客様の記憶に残すことで、必要になったときに選択肢として思い出してもらえるのです。
要素④ビジュアルとの統一感
ホームページのトップページは集客の入り口になります。
ユーザーはトップページの印象でホームページを見るかどうかを決めることが多いので重要なページです。
ホームページを見てもらうためには、トップページのビジュアルとキャッチコピーに統一感があることが大切ですよ。
統一感がないトップページは、目にしたときに違和感があり良い印象を持ってもらえません。
すぐにページから離脱される可能性があります。
魅力的なキャッチコピーは集客に効果がありますが、ホームページに載せる場合には全体的にどう見えるか、バランスが大事です。
トップページのメインビジュアルとのバランスを考えながら、統一感のあるキャッチコピーを作りましょう。
要素⑤行動を起こさせる
ホームページのキャッチコピーを見た人に行動を起こさせることが大事です。
キャッチコピーのフレーズとしては、数字やお得感、限定性などを入れることをおすすめします。
数字には具体性や信ぴょう性があり、お客さまはお得なことや「〇〇限り」などと限定性がある言葉につられてしまう特性があるからです。
ホームページのキャッチコピーの見せ方には、横から流れる/浮き出してくる/変化するなど、動きをつけることができます。
なので、動きをうまく利用して、キャッチコピーの言葉と動きで目を引くと、お客さまの行動を促すことにつながりますよ。
セールをするときのキャッチコピーや、限定性についてはこちらの記事を参考にしてください。
【アパレル業界】大手企業ホームページ・サイトのキャッチコピー例
ここでは大手企業2社が現在も使用中のホームページのキャッチコピーを紹介します。
どちらもアパレル業界で成功した企業で、キャッチコピーが会社の理念や主張になっています。
どんなキャッチコピーなのか参考に見ていきましょう。
『Just Do It.』NIKE
「Just Do It.」と聞けば、ナイキと分かるほど世界中に浸透しているキャッチコピーであり、ナイキの企業スローガンでもあります。
「Just Do It.」は、競合のライバルに勝つために作られたキャッチコピーでナイキを有名にした言葉です。
日本語では「行動あるのみ」「とにかくやれ」と訳され力強い言葉になります。
ナイキを検索すると必ず「Nike.Just Do It.」と出るので、自然と検索した人の目に触れるように構成されています。
シンプルですがとてもインパクトがあるキャッチコピーです。
『LifeWear』ユニクロ
「LifeWear」と言えばユニクロの商品ジャンルとコンセプト名です。
ホームページのどのページにも「LifeWear」は必ず表示され、ユニクロのキャッチコピーでもありますよ。
ユニクロのホームページではさまざまな商品の紹介があり、カテゴリごとにそれぞれ違うキャッチコピーがつけられています。
なのでキャッチコピーの数は多いですが、一貫性のあるコンセプトが使われているので、まとまりがあり印象の良いホームページです。
【飲食業界】大手企業ホームページ・サイトのキャッチコピー例
飲食業界の大手企業のキャッチコピーを見ると、お客さまの心を明るくするようなフレーズがあります。
お客さまの未来や企業の思いなどをうまく表したキャッチコピーです。
ここでは、2つの企業のキャッチコピー例を詳しく紹介するのでご覧ください。
『すべてのお客さまに、最高の明日を。』『あなたに、最高の「 」を。』アサヒビール
アサヒビールのキャッチコピーは「すべてのお客さまに、最高の明日を。」「あなたに、最高の「 」を。」の2つの文です。
商品を買うことで得られる、最高の明日や最高の「 」というベネフィットが想像できるキャッチコピーです。
ホームページでは表示を自動的に変える仕掛けができるので、「 」のなかにおつかれさま/ドキドキ/あはは/やったね/ありがとうなど、ターゲットによって言葉を変えています。
ホームページのキャッチコピーならではの活用方法で、ひとりひとりに向けて訴えかけて、なおかつ幅広いターゲットに届くキャッチコピーになっています。
『よろこびがつなぐ世界へ』KIRIN
「よろこびがつなぐ世界へ」この言葉は、キリングループのコーポレートスローガンです。
提供するサービスや商品の価値を表すタグラインでもあるので、どのコンテンツに移動しても表示されています。
キリンのホームページには「お客様や社会にとっての存在意義を表すと同時に、社員一人ひとりが挑戦を重ねていくための合言葉です。」と紹介されています。
よろこびで人と人だけでなく世界もつなげていきたい、という企業・社員の思いがシンプルに分かりやすく表現されているので、お客さまに素直に伝わりますね。
【電機業界】大手企業ホームページ・サイトのキャッチコピー例
電機業界において、ホームページでの見せ方を大事にしているホームページのキャッチコピー例を紹介します。
キャッチコピー自体に力があるのはもちろんですが、見た目の印象を重視したホームページの画面になっていますよ。
大手の2つの企業の例を詳しく紹介します。
『Changes for the Better』三菱電機
「Changes for the Better」は日本語では、より良いものを目指して変革していくという意味です。
より良いことを重ねた先に最高なことがある、という思いが込められています。
三菱電機のキャッチコピーに使われたのは、21世紀に入った2001年からです。
三菱電機のホームページをみると、メインビジュアルとキャッチコピーに統一感がありスマートな印象を受けます。
さらには、三菱グループのページに移っても同じキャッチコピーを載せることで、変わらない姿をアピールしていますよ。
『Inspire the Next』日立製作所
「Inspire the Next」は日本語では、次の世代にひらめきを与えようという意味で、日立製作所のキャッチコピーです。
自社の持つ技術や製品を使って未来に進むというイメージを感じますね。
HITACHIの名前の下にキャッチコピーを置いていて、会社名とキャッチコピーがロゴになっています。
言葉の意味を知らなくても視覚で覚えている方も多いです。
キャッチコピー自体のデザインにも企業のメッセージが込められていますよ。
ホームページのキャッチコピー作りでよくある質問
ホームページのキャッチコピーを作ろうとしても、決まりごとがあるのではないかと心配する人もいます。
「自由に作って良いのかな」「アイディアが浮かばない」と悩む人もいますよね。
「誰かにお願いしたい」と考える人もいるでしょう。
ここからは、ホームページのキャッチコピー作りでよくある質問3つを紹介します。
キャッチコピーに使うキーワードで商標や著作権が問題になることはありますか?
あります。
商標とは、商品が持つ目的や役割を識別するためのもので、キャッチコピーのような言葉に対しては商標登録はできません。
著作権とは、芸術作品/文芸作品/論文などを作った人を守る法律で、キャッチコピーを守るものではないです。
ですが、会社や店舗のロゴとキャッチコピーを組み合わせてデザインとして申請すると、商標登録できるので注意が必要です。
たとえ偶然の一致でも罪になることもあります。
キャッチコピーができたら似たようなものが出ていないか調べたり、言い回しを変えるなど工夫することが大事です。
ホームページのキャッチコピーが思いつかないときはどうすれば良いですか?
コピーライターに依頼することがおすすめです。
良いアイデアが浮かばないのなら、プロに任せるのも解決法のひとつです。
Web検索すればたくさんのコピーライターのなかから選べ、直接会わずにネットで完結するケースもあります。
自分で考えるのと違いコストはかかりますが、ぜひ試してください。
ホームページ制作会社にキャッチコピー作りを依頼しても良いのでしょうか?
ホームページ制作会社はコピーライティングが専門ではないので、ホームページを作りはじめる前にコピーライターに相談することをおすすめします。
ホームページ制作会社では、ディレクター/デザイナー/プログラマーなど、専門分野のプロがホームページを作ります。
ですがコピーライティングに関しては専門外です。
なので、ホームページ作成前に必ずキャッチコピー作りが専門のコピーライターに相談して、自社のキャッチコピーを作っておきましょう。
まとめ
この記事では、ホームページのキャッチコピーの作り方を紹介しました。
最後に簡単にまとめます。
- ホームページのトップページ・メインビジュアルにインパクトのあるキャッチコピーを設置する
- ヘッター・フッターは繰り返し目に入るので記憶に残るキャッチコピーを載せる
- ブログやサイドバーのバナーにキャッチコピーを入れるとクリックされやすい
- キャッチコピーは伝えたいことをシンプルにまとめる
- ホームページのキャッチコピー作りではお客様視点が大切
- お客さまの悩みを解決するために作ると心に刺さるキャッチコピーになる
- ホームページの見た目を大事にし興味を引く工夫も必要
- キャッチコピーを思いつかないときはプロに依頼することも考える
キャッチコピーの作り方や大手企業のキャッチコピー例を参考にして、ホームページのキャッチコピーを作り反応率を上げていってください。
キャッチコピーでお悩みの方は、ぜひこちらの記事も参考にしてくださいね。