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森谷俊之

LibRu代表取締役

個人・小規模事業者向けのマーケティング・ブランディングのコンサルタント/セールスコピーライター

経営者の3つの課題「お金がない、時間がない、人材がない」は、シンプルな仕組みで解決できます。集客から販売までを自動化して、ビジネスを成長させていくための仕組み構築を支援します。

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【事例つき】ピアノ教室の生徒募集の方法とは?ピアノ教室の集客方法を徹底解説

  • ピアノ教室を開業したものの生徒が集まらない
  • 商圏範囲に複数のピアノ教室があり競合している
  • 演奏のレベルがそこまで高くなくてもピアノ教室は成功する?

子どもに習い事をさせたいと思っている親御さんは多く、また幼稚園や小学校に入ると友達が習い事をしているという理由で、自ら希望する子どもも増えてきます。(※1)

また、近年は大人が趣味の一環として、習い事に通うケースが増えていますよね。

このような状況もあり、老若男女問わずに音楽教室の需要は高く、なかでもピアノは人気の習い事の一つです。

一方で、自宅で開業可能のピアノ教室は供給もそれなりにあるので、開業すれば必ず生徒が集まるわけではありません。

それでは、生徒が途切れず繁盛しているピアノ教室は、生徒がなかなか集まらずに苦労しているピアノ教室と何が違うのでしょうか。

この記事では、集客に成功したピアノ教室の事例を元に、webを利用したピアノ教室の集客方法繁盛するピアノ教室にするコツを紹介します。

(※1)2019年学研教育総合研究所「幼児の日常生活・学習に関する調査」

目次

【実例】ピアノ教室の集客に成功したピアノ講師の体験談

プロ級の腕前の先生が教えているから繁盛しているピアノ教室ばかりではありません。

ピアノ教室に通う生徒それぞれの目的が違いますよね。

親御さんが子どもにピアノを習わせるのは、全員がピアニストにしたいわけではありません。

小さいときにピアノを習うと脳によい影響を与え、情操教育や学力の向上が期待できると言われていることも関係しています。(※2)

そのため、「ピアノ教室に生徒が集まらないのは、自分のピアノの実力が低いからだ」と必要以上に悩む必要はないでしょう。

ピアノ教室の集客に大切なのは、生徒を集めるための正しい方法ができているかどうかです。

そこでここでは、ピアノ教室の集客に成功した4つの事例を紹介します。

自分が目指すピアノ教室はどの形に近いのか、事例を参考に考えてみましょう。

(※2)valuepress カシオ計算機株式会社「子どものピアノレッスンに関する意識・実態調査」

事例①生徒に向き合い信頼関係を築いた20代女性ピアノ講師

複数のピアノ教室が存在する場合、決め手となるのは口コミや評判ではないでしょうか。

よい口コミを得るには、生徒と真剣に向き合い信頼関係を築いていくことが大切です。

口コミをきっかけに、子ども向けピアノ教室で集客に成功した方の事例を詳しくみてみましょう。

「地域密着子ども向けピアノ教室」20代女性講師の事例:集客のためにおこなった具体的な施策は?

自分が所属する団体の教室紹介ページに教室をアップしました。

ピアノを習いたい人がいたら、そのサイトから検索して教室に来てくれるからです。

他にも子どものつながりで、生徒を数人ですが集めました。

生徒さんのなかからよく弾ける看板生徒を沢山育て、自分自身も指導者賞をとりました。

過度な宣伝をしなくても、口コミでどんどん広まるようにするためです。

※上記は自社の独自アンケート調査をもとに作成したものです。

「地域密着子ども向けピアノ教室」20代女性講師の事例:集客の結果を教えてください

生徒さんがまた生徒さんを呼んでくれ、どんどん広いところへと教室が広まりました。

所属する団体からは「この生徒さんをお願いします」と、数件ですが体験レッスンの依頼がきます。

看板生徒さんを増やしていくことで、「自分も習いたい」という子たちが体験レッスンに来てくれて生徒がどんどん増えていきました。

今、同じ学校の同じ学年に10人ほど同じピアノ教室の子がいるような状態になっています。

賞を取った生徒さん自身も褒められたり、自信につながるので、モチベーションがアップして活気あるピアノ教室になっています。

※上記は自社の独自アンケート調査をもとに作成したものです。

「地域密着子ども向けピアノ教室」20代女性講師の事例:結果から得られた成功の要因は?

集客も大切なのですが、教室が長く続くために1番大切なことは先生の実力や人柄だと思っています。

なので日頃から真摯に生徒さんと向き合い、一生懸命心を込めて指導を続けました。

レッスン以外でも、保護者さんと連絡を密に取ったり二人三脚で生徒さんをサポートしています。

日々真剣にレッスンに取り組むことで、自然と生徒さんにも人柄や気持ちが伝わり、信頼をしてくれたからこそ良い状況に持っていけたのだと思っています。

※上記は自社の独自アンケート調査をもとに作成したものです。

事例②ホームページで詳細な情報を公開して集客した30代女性ピアノ講師

子どもが習うピアノ教室を探しているとき、親御さんが頼るのは口コミだけではありません。

今の時代、必ずといってよいほど、インターネットで検索をします。

ホームページがあれば、親御さんが知りたい情報をすぐに提供することができますよね。

ホームページからの問い合わせを増やし、子ども向けピアノ教室の集客に成功した方の事例を詳しくみてみましょう。

「子ども向けピアノ教室」30代女性講師の事例:集客のためにおこなった具体的な施策は?

新しいお家ができ始めた周辺や、子供が多そうな地域を探して、ポストにチラシを配りました。

ホームページにて、募集している曜日、時間など詳しく記載し募集もしました。

教室に通われている生徒さんのお友達や知り合いなどに声をかけていただいたり、無料体験レッスンなどを設けて、ご入会しやすいように工夫もしましたよ。

入会しやすくする工夫は特典をつけました。

他にも教室の前に看板やチラシを置いておき、気軽に詳細を知ることができるようにしました。

※上記は自社の独自アンケート調査をもとに作成したものです。

「子ども向けピアノ教室」30代女性講師の事例:集客の結果を教えてください

チラシ配りに関しては、あまり手応えがありませんでした。

ホームページに記載し、募集するやり方に関しては、今の時代はネットでいろいろと情報を得る方の方が多いので、とても多くお問い合わせがありました。

現在通っていただいている生徒さんのご兄弟に、入会いただくケースがとても多かったです。

無料体験レッスンを実施することにより、入会される方が多くなりました。

教室の前にチラシなどを置くことにより、教室に直接来られて詳細を聞いていかれる方が増えました。

※上記は自社の独自アンケート調査をもとに作成したものです。

「子ども向けピアノ教室」30代女性講師の事例:結果から得られた成功の要因は?

チラシ配りは、数年前に実施したものですが、最近だとネットでの情報を主に使う方が多く、チラシの効果はあまりなかったのだと思います。

そのため、ホームページに曜日や時間の詳細を掲載し、募集する方が集客できました。

無料体験レッスンや、入会特典などを作ることによって、実際にレッスンを体験できるのも大切だと思います。

保護者の方もどんな様子かを見ることができるので、そのまま入会につながることが多くなりました。

生徒さんのご兄弟の入会が多くなったのは、講師と生徒、保護者の方との信頼関係が強くなることで下の子もお願いしたいと思ってくださるお母さんが増えたからだと思います。

※上記は自社の独自アンケート調査をもとに作成したものです。

事例③生徒とともに自分自身もスキルアップした30代女性ピアノ講師

ピアノを習う子どものなかには、将来のプロを夢見ている子もいます。

そのような子どもや親御さんは先生にもプロと同等のレベルを求めますが、それはピアノの上手さだけではありません。

プロとして海外で活躍することを考えたときには、音楽の知識や社会的なマナーなども知っておく必要があります。

生徒さんに教えるだけではなく、自分自身も常に情報のインプット/アウトプットを行い、スキルアップをしたことで新しい道へと進んだ方の事例をみてみましょう。

「プロのピアニストを目指すピアノ教室」30代女性講師の事例:集客のためにおこなった具体的な施策は?

優秀な生徒を育てる。

そのために、自分が優秀なピアニストである様にとにかく勉強、ハイレベルな講習会には積極的に参加する。

生徒をコンクールで入賞させて、実績を作る。

生徒を海外の国際コンクールに参加できる機会を作って、入賞する。

海外に行った際には音楽の歴史、社会の歴史に広く触れることができるチャンスを作る。

講師自身が積極的に演奏会活動をして、口コミを得る。

チラシの配布・HP制作・ネット上でいろんな広告サイト、音楽教室サイトに登録する。

音楽教室で得た利益は自分の勉強する経費として使用する。

※上記は自社の独自アンケート調査をもとに作成したものです。

「プロのピアニストを目指すピアノ教室」30代女性講師の事例:集客の結果を教えてください

市内で一番在籍生が多いと周りに言われる程、生徒で溢れる教室になった。

在籍生がプロの卵で今、日本でトップとされる音楽大学で学んでいる生徒もいる。

今、教室はオンラインでしか行われておりません。

私自身、今は日本を離れて海外で生活してるからです。

さらに自分の勉強をするためにヨーロッパで勉強し、多くの貴重な経験を積んでいます。

これからどんな形になるかわかりませんが、誰も歩いたことがない道のりを歩いていると思います。

自分を支えてくれたり、支援してくださる方々の層がすごく社会的に責任あるポジションの方々になっていったのは大きな変化でした。

※上記は自社の独自アンケート調査をもとに作成したものです。

「プロのピアニストを目指すピアノ教室」30代女性講師の事例:結果から得られた成功の要因は?

とにかく一生懸命に勉強することと、生徒や保護者としっかりと向き合うことが成功の要因だと感じています。

利益やお金のこと、失敗するリスクなどは一切考えませんでした。

自分が人からどう思われているとか気にせずに、自分の思った通りの自分の本心に正直に感じたことに真っ直ぐ突き進みました。

人間関係ではそれが時として仇になったり、孤独な環境を作ることもありましたが、今になってそれはその時に必要なことだったんだとわかりました。

思い立ったらすぐに行動することは、とても大事なことだと思います。

感覚としては人の4倍で、忙しいくらいの仕事量をこなしていました。

※上記は自社の独自アンケート調査をもとに作成したものです。

事例④口コミで集客をした50代女性ピアノ講師

ピアノを習いたいと思っている子どものなかには、「先生が厳しかったらどうしよう」と躊躇っている場合もあります。

自分はピアノを楽しく習いたいけれど、コンクールに出るために毎日長時間の練習をさせられるのが嫌という子どももいます。

そんな子どもたちにとって、アットホームな雰囲気が伝わるピアノ教室であることは集客のポイントになりますね。

レッスン内容やイベントの情報や写真をホームページに掲載し、大手にはない親しみをアピールすることで集客に成功したピアノ教室の事例をみてみましょう。

「アットホームなピアノ教室」50代女性講師の事例:集客のためにおこなった具体的な施策は?

教室の前に看板を出し、知人に口コミで募集していることを伝えました。

インターネットでホームページを作ったり新聞などにチラシを入れたり近所にポスティングもしました。

ホームページでは教室の中の写真や行事イベントごとの写真も載せていました。

レッスン内容がわかりやすくなるように規約だけでなく、実際のレッスンの様子がわかるようにも記事を書いたりしていました。

大手のお教室にはないようなアットホームな感じをわかりやすくして、マメに記事を書いていました。

※上記は自社の独自アンケート調査をもとに作成したものです。

「アットホームなピアノ教室」50代女性講師の事例:集客の結果を教えてください

何もしないよりかはもちろんですがよかったと思っています。

すぐにたくさんの人から申し込みがあったと言う事はありませんでしたが、徐々に少しずつ確実に申し込みがあり生徒が増えていきました。

「ピアノを習おうかな?」って思う人は「どこで習おうかな?」と、いろいろ自分の中で検討して探してから決める人が多いと思います。

そしていろいろな人にも聞いて、ネットでも口コミをリサーチしていると思います。

何人かから「あそこが良いと思うよ」と言われるくらい名前が出ればいいと思います。

※上記は自社の独自アンケート調査をもとに作成したものです。

「アットホームなピアノ教室」50代女性講師の事例:結果から得られた成功の要因は?

自分としてはインターネットの記事や写真などに時間がかかったこともあり、一番頑張ったと思っています。

ですが、実際は知人の口コミから申し込んでくれる人が多かったと思います。

インターネットももちろん見てくれてはいると思いますが、実際の人柄と言うか人からの評判が一番信頼してもらえるんだなと思いました。

知り合いの知り合いと言うこともあり定着率も良いです。

ホームページとか口コミとか紹介とか、いろいろな事をやって、それを見て安心して自分のところに決めて通ってもらえてるんだと思います。

※上記は自社の独自アンケート調査をもとに作成したものです。

集客失敗?生徒が増えないピアノ教室の4つの特徴

生徒が増えないピアノ教室には、次の4つの特徴があります

ここでは、それぞれの特徴を詳しく紹介します。

ピアノ教室の始めたものの集客が上手くいかず生徒が集まらないと悩んでいる方は、ぜひ参考になさってみてください。

特徴①ターゲットが曖昧になっている

「3〜80歳までどんな方でもレッスン可能です。一緒にピアノを楽しみましょう!」と宣伝しているピアノ教室があったとします。

一見すると、老若男女問わず幅広い人がレッスンを受けられそうだと、多くの人が興味を持ってくれそうですよね。

しかし、この宣伝からは具体的にどのような指導が受けられるのかが伝わりません。

また、趣味としてピアノを始めたい大人の方は「小さな子どもと一緒にレッスンをするなら、自分の希望するレッスンは受けられないのでは」と不安になるでしょう。

つまり、ピアノ教室の集客のターゲットが定まっていないと、結果的には誰からも選ばれない可能性が高いのです。

ピアノ教室なのか、他に楽器や歌も扱う音楽教室なのかで、集客のターゲットは違ってくるはずです。

音楽教室の集客については、こちらの記事で解説しているので、興味のある方はぜひチェックしてください。

特徴②実績だけで集客している

ピアノ教室の運営は、商品やサービスを販売する会社の経営と同じです。

商品やサービスを買ってもらうためには、その商品やサービスを求めている消費者に、商品やサービスのよさをアピールすることが大切ですよね。

商品やサービスの良さをピアノ教室で考えると、生徒が受けられるレッスン内容であったり、通うことで得られる変化があげられます。

有名な音大を卒業してコンクール入賞経験があっても、生徒になれば具体的にどのようなレッスンが受けられるかが見えないと、生徒からすると決め手に欠けるのです。

特徴③Webを活用しきれていない

今の時代はWebを使った集客は欠かすことができません。

しかし、Webによる集客が上手くいかないと悩んでいる事業主が多いのが現状です。

それは、Webを利用しているだけで活用できていないのが原因です。

Webをただ使っているだけでは集客にはつながりません。

それぞれの特徴を理解し、強みを生かした宣伝や広報ができなければ意味がないのです。

特徴④自分の強みがわかっていない

ピアノ教室の強みというと、プロ並みの演奏力や有名な音大出身の経歴などを思い浮かべてしまいますよね。

それも確かに強みです。

しかし、ピアノ教室における自分の強みとはそれだけではありません。

自分が、他のピアノ教室の先生と「ここは違う」と思うことを考えてみましょう。

自分の価値を見い出し、磨き、発信していくことをセルフブランディングといいます。

自分の強みがわからないという方は、まずはセルフブランディングについて学び、実践してみることをおすすめしますよ。

SNSを活用した集客やブランディングの方法については、こちらの記事に詳しく掲載しているので参考にしてください。

集客の悩みを解決!繁盛するピアノ教室にする5つの集客方法とそのコツ

繁盛するピアノ教室にするにはどうしたらよいのか、ここでは5つの集客方法を紹介します。

先ほども触れた通り、ホームページやSNSをただ使っているだけでは、なかなか集客には繋がりません。

上手く活用するための集客方法のコツを詳しくみてみましょう。

集客方法①Web集客:ホームページ・ブログを開設する

Web集客で取り組みたいのが、ホームページとブログの開設です。

ホームページとブログは同じと考える方は多いですが、両者には明確な違いがありますよ。

ホームページでは会社案内/商品/サービスについて詳細に掲載されており、情報が階層状に表示されます。

ピアノ教室の体験レッスンや見学/レッスンの申し込みはホームページを通じて行われることが多く、Web集客の要となる存在ですね。

一方のブログは時系列に記事を積み上げていくため、最新の情報を表示することができます。

レッスンの様子や先生の紹介など、独自にアピールしたいポイントを発信することができるので、ホームページよりも親しみやすさを持ってもらいやすいですね。

Web集客でホームページブログを開設するときは、次の3つに気をつけて作成するのがコツになります。

それぞれを詳しくみてみましょう。

【コツ】知りたい情報を記載する

ピアノ教室に子どもを通わせたい親御さんなら、通いやすいことが決め手の一つになります。

そのため、ピアノ教室の名前だけではなく、地域名を合わせて掲載することがとても大切です。

また、基本的な情報として、レッスンの料金や内容を明記するのも忘れないようにしてください。

ホームページやブログは文字ばかりではなく、写真も適宜使うようにして視覚からも情報が入るようにするのがおすすめです。

楽しくピアノが弾きたい子どもは、先生と生徒が和気あいあいと笑顔でレッスンをしている様子に興味を持ってくれますよ。

記事の書き方については、こちらの記事に掲載しているのでぜひご覧になってみてください。

【コツ】問い合わせしやすいデザイン

ホームページやブログを作成するときは、他との差別化を図るためにデザインにこだわりたくなります。

しかし、おしゃれで凝ったデザインのホームページやブログが関心をひくのは、ファッション業界など一部のみです。

ピアノ教室の場合はデザインに時間を割くよりも、見やすく、問い合わせしやすいホームページやブログを作ることを意識してください。

ピアノ教室に通いたいと思っている人や親御さんが知りたいことを、わかりやすく掲載しているホームページやブログを目指しましょう。

ホームページからの問い合わせを増やす方法は、こちらの記事に掲載しているのでご覧ください。

【コツ】口コミや体験談を載せる

生徒や親御さんの感想を口コミとして、ホームページやブログに掲載しましょう。

SNSに投稿された口コミや体験談を、ホームページやブログに埋め込んで表示させるのもよい方法です。

商品やサービスの購入では、口コミが決め手となることが多いですよね。

よい口コミが広まれば、自然と商品やサービスは売れるようになりますが、それはピアノ教室も同じです。

また、ピアノ教室が地域に属しているので、よい口コミが広まると一気に生徒が増えるということもあり得ますよ。

事例でも紹介していますが、生徒が生徒を呼んでくる状態になるのですね。

ママ友のつながりもピアノ教室の口コミには大きな影響を与えます。

「子どもにピアノを習わせたいと思っているけれど、どこかいい教室知ってる?」

「それなら〇〇ちゃんが通っているピアノ教室がいいって聞いたよ」

このような流れで、実際にピアノ教室を決めたという親御さんは多いですよ。

集客方法②Web集客:SNSを活用する

SNSはホームページやブログよりも拡散力が高いので、より多くの人にピアノ教室の存在を知ってもらえますよ。

Web集客におすすめのSNSは次の3つになります。

このなかで最も拡散力が高いのがTwitterです。

体験レッスンやイベントの告知などに利用すると、多くの人にみてもらうことができますよ。

InstagramはTwitterほど拡散力はありません。

ですが、写真共有をメインとしたSNSなので、教室やレッスンの雰囲気を画像で知ってもらいやすいメリットがあります。

また、Twitterのハッシュタグはリアルタイムの情報共有が主なのに対し、Instagramでは趣味や所属といった横のつながりを求めて使われる傾向にあります

たとえばInstagramでは、「地域名+ピアノ教室」で検索をする人が多いですね。

Facebookはこのなかでは最もユーザー数が少ないものの、実名登録のため先生の素性がわかりやすく、ピアノ教室を選ぶ上で安心材料の一つです。

Facebookでは「いいね」をすると、友達登録している人にその通知が届きます。

そのため、友達の友達にも記事を読んでもらえる可能性が高くなるのも、メリットですね。

SNSを活用する場合には、SNSで集客を完結するのではなく、最終的にホームページへ誘導することが大切ですよ。

SNSにはホームページのリンクボタンを設置し、SNSでピアノ教室に興味を持った人が、ホームページへと流れ問い合わせをする導線を作る必要があります。

また、Web集客にSNSを使用するときには、次の3つのコツを押さえるようにしてください。

それぞれのコツについて詳しくみてみましょう。

2023年7月よりTwitterはX(エックス)へ名称を変更しています

【コツ】ターゲットが多く利用しているものを選ぶ

SNSは多数あり、すべてを運用するとなると時間や労力が足りなくなってしまいますよね。

そこで、どのSNSを選ぶかが重要になってきますが、ピアノ教室に来てほしい人、つまりはターゲットがよく利用しているものを中心に選ぶのがよいでしょう。

子ども向けのピアノ教室を開業するのであれば、ターゲットは子どもの親御さんになりますよね。

子どもの年齢によりますが、親御さんの年齢は30〜40代が最も多くなると仮定すると、その年代の方が主に使っているSNSはTwitterとFacebookになります。

大人の趣味向けのピアノ教室の場合は、20~30代の女性向けならTwitterとInstagram40~50代の男性向けはTwitterとFacebookがおすすめです。

このように、年齢や性別によって主に使っているSNSには差があります。(※3)

SNSをうまく使い分けて個人ビジネスで活用する方法については、こちらの記事を参考にしてください。

2023年7月よりTwitterはX(エックス)へ名称を変更しています

(※3)2016年総務省「主なSNSの利用率」

【コツ】有益な情報を発信する

ホームページには、レッスン内容や料金/レッスンの方向性や理念/先生の経歴や人柄など、ピアノ教室の基本的な情報を掲載することが多いです。

これに対し、SNSはピアノ教室に興味を持ってもらうための情報を掲載するのがメインになりますよ。

SNSに教室の方向性や理念を掲載しても、読んでもらえる可能性は低いでしょう。

それよりも、ピアノに関連した面白い情報を発信することをおすすめします。

音楽理論を解説したり、曲の理解度を深めるためのエピソードを紹介すると「読み物」として楽しく読んでもらえますよね。

教室で開催したイベントや発表会の様子を伝えるのもよいでしょう。

SNSを通じて「ここのピアノ教室は勉強になる」「楽しそうだな」と思ってもらえれば、そこからホームページやブログに辿り着き、問い合わせや入会をしてもらえる可能性が高くなりますよ。

【コツ】動画コンテンツをうまく利用する

動画は直感的に理解してもらうことができるため、ピアノなどの音楽とは相性がよいツールになります。

教室や発表会の様子なども、画像よりもさらに雰囲気が伝わりやすくなりますよね。

動画といえばYouTubeが思い浮かびますが、TwitterやInstagramなどのSNSには短めの動画を手軽にアップすることができます。

時間が長い動画は、ホームページに埋め込んで表示させるのがよいでしょう。

もちろん、YouTubeを開設してSNSと併用する方法もおすすめです。

集客方法③Web集客:Googleビジネスプロフィールに登録する

Googleビジネスプロフィールとは、Googleが無料で提供している店舗などの情報管理サービスです。

お店の位置情報や内容などが表示されているもので、開業から半年~1年程度経っている場合は自動的に登録されていることがほとんどです。

近年はオンラインでピアノ教室を受講する方もいますが、それでも多くの人は自宅近くや会社近くなどの通いやすいピアノ教室を探しますよね。

Google検索やGoogleマップで「地域名+ピアノ教室」と入力すると、検索結果よりも上位にGoogleビジネスプロフィールが表示されるため、多くの人に目にしてもらいやすくなります。

Googleビジネスプロフィールで上位表示されるには、自動的に登録された情報のままではなく、常に情報を更新することが大切ですよ。

自分のピアノ教室の情報を見つけたら、オーナー登録をして、ホームページの掲載などを行いましょう。

Googleビジネスプロフィールには口コミもあるので、返信をしたり、悪い口コミに対して真摯に対応することで評価を上げることができます

集客方法④Web集客:ポータルサイトに登録する

ピアノ教室の登録ができるポータルサイトのおすすめを3つ紹介します。

  • ピアノ教室検索サイト
  • ピアノ教室ネット
  • ピアノ教室.COM

ポータルサイトでは、ピアノを習いたい人が地域を選ぶと、地域内に登録されているピアノ教室を見ることができます。

ポータルサイトに教室(講師)として登録・ホームページの開設をする場合、サイトによって料金の有無が異なります

登録料や仲介料が無料のサイトもありますし、登録自体は無料でも音楽教育研究会などへの入会が条件になっていて、入会費や年会費が必要となることもありますよ。

条件などを比較した上で、自分に合ったポータルサイトに登録するのがよいでしょう。

自分で一から宣伝・広告を行うとなると費用もかかりますし、準備も必要になります。

ポータルサイトに登録すれば、このような手間が省けますし、サイトを見た人からアクションを起こしてもらえます。

集客方法⑤アナログ集客:キャッチコピーを載せたチラシ・ポスター

ここまでWeb集客の方法について紹介しましたが、チラシやポスターを使ったアナログ集客も併せて行うことをおすすめします。

インターネットの利用者は年々広がり、今や60代以降の方も多く使っています。

しかし、年配の方のインターネット利用は、天気を見たりメールを確認するなど簡易的なものに留まっています

ピアノ教室を検索して調べるというアクションまではなかなか起こさないため、Web集客だけでは年配層へのアプローチが不十分と考えられますね。

また、Webを主として利用する世代でも、チラシやポスターなどをみて問い合わせをするケースは0ではありません。

現在でもチラシやポスターの宣伝効果が期待できますよ。

ただし、チラシやポスターに掲載できる情報は限られているので、わかりやすいキャッチフレーズなどで関心をひき、詳しい情報はホームページに誘導するのがよいでしょう。

ホームページへの流入は簡単に行えるQRコードの利用がおすすめです。

QRコードが難しく感じる方のために、電話番号も掲載しておくと親切ですね。

いつも満席!繁盛しているピアノ教室の集客ポイント

繁盛しているピアノ教室は、必ずしもプロ並みの経歴の持ち主だけとは限らないと紹介してきました。

繫盛しているピアノ教室の集客のポイントは次の2つです。ポイント別に詳しくみてみましょう。

ポイント①ターゲットからニーズを把握する

繁盛しているピアノ教室は、ターゲットを明確に設定しています。

たとえば、次のようなターゲットを設定したとします。

ターゲット例から把握できるニーズとは、一体どのようなものなのでしょうか。

それぞれのターゲット例のニーズを紹介します。

【ターゲット例】子どもに絶対音感を身につけさせたい親御さん

絶対音感は、音大に進んだり、音楽の仕事をするには持っていたい才能です。

また、絶対音感は脳の発育にも影響があることから、音楽以外の能力の向上にも役立つとされ、特に言語の取得に優位になると言われていますよ。

そのため、子どもに絶対音感を身につけさせたい親御さんは、音大への進学もしくは大学の進学を希望していると想定できます。

また、親御さんが良質なピアノ教室で子供を学ばせたいと考えている傾向があるので、より多くのピアノ教室の情報を集めて比較検討しています。

ホームページに過去に在籍した生徒が進学した音大や大学名が掲載されていたり、ピアノ以外の教育にも力を入れていることがアピールできれば、希望に叶う教室だと判断されやすくなるでしょう。

【ターゲット例】集団レッスンで伸び悩んでいる大手ピアノ教室の生徒さん

音大を目指していたり、コンクールでの入賞を目標にしている生徒さんのなかには、複数のピアノ教室に通う例もあります。

大手のピアノ教室では集団レッスンがメインとなるため、先生から指導を受けられる時間が限られてしまいますよね。

そこで、集団レッスンに通いながら、個別指導が受けられるピアノ教室に通うケースがあるのです。

このようなケースでピアノ教室を探しているときは、先生の経歴やコンクール入賞の有無に関心が高い傾向があります。

なのでホームページに賞状の写真やコンクールの詳細など、しっかりと記載するのがおすすめです。

【ターゲット例】保育士・幼稚園教諭を目指している学生さん

保育士や幼稚園教諭の免許取得のためにピアノが弾けるようになりたい学生さんは、プロのような演奏ができるレベルになることを望んでいません。

それよりも、歌いながら弾きやすかったり、園児が歌いやすいアレンジを教えてほしいといったニーズが考えられます。

先生に保育園や幼稚園に勤務経験があれば、小さな子どもの教育に特化したピアノ教室として差別化のポイントにでき、ニーズにも応えられますね。

また、学校から近く、通いやすい場所にあることもピアノ教室を選ぶ上で決め手となるでしょう。

ポイント②ピアノ指導に強みをプラスする

ピアノ教室で教えられるのは、ピアノの弾き方だけではありません。

ピアノに関連するさまざまな悩みに応えることができれば、それは他にはない大きな強みになりますよね。

たとえば、ピアノ指導にプラスできる強みには次の4つがありますよ。

それぞれについて、詳しくみてみましょう。

【プラス要素】ソルフェージュ

ソルフェージュとは楽譜を読む訓練のことで、音楽を学ぶ上で基礎となるものです。

ソルフェージュを学ぶことで音やリズムを聞き分ける力がアップし、音楽を心から楽しめるようにもなります。

ソルフェージュは、音大を受験する方には必須といえます。

また、音大入学後もピアノ科だけではなく全専攻でもソルフェージュは必修科目になっていますよ。

そのためソルフェージュを学べるピアノ教室といった強みがあると、音大受験生や音大在学生の共感をうみます。

【プラス要素】リトミック

音楽を通じて体を動かすことで、リズム感を養うだけではなく表現力や創造力、思考力などを向上させられるのがリトミックです。

リトミックを取り入れているピアノ教室なら、まだピアノが弾けない年齢から通わせることができ、音楽の楽しさを体で知ってもらうことができますよね。

いきなりピアノを習わせるのではなく、まずはリトミックからときっかけ作りにもなります。

【プラス要素】コンクール指導

先生自身にコンクール入賞の経歴があったり、これまで指導した生徒がコンクール入賞を果たしている場合は、経験に基づく適切なアドバイスをすることができます。

コンクール会場によって音の鳴り方が違う、コンクールと相性のよい選曲など、実際に経験した人にしかわからない情報が数多くありますよね。

また、コンクールに至るまでのモチベーションの保ち方など、精神面でのサポートや指導ができるのも大きな強みです。

【プラス要素】ピアノ以外の楽器の指導

ピアノ以外の楽器が弾けるなら、そのこともホームページなどで掲載しておきましょう。

生徒にピアノを弾いてもらいながら、先生が他の楽器で伴奏ができればレッスンはより楽しくなります。

また、ピアノ以外の楽器を知ることで、改めてピアノの特徴やよさなどを感じることができるでしょう。

まとめ

ピアノ教室の集客方法や成功事例を紹介しました。

最後に、この記事の要点をまとめます。

  • ターゲットを明確に設定する
  • ホームページは開設して終わりではなく情報を更新し続けることが大切
  • SNSで情報を拡散し、ホームページで集客の流れを作る
  • 自分の強みは何かを知り、最大限アピールする
  • Googleビジネスプロフィールやポータルサイトを活用
  • ターゲットのニーズを掴んで、ニーズに合った戦略や施策を行う

ピアノを習いたい人すべてが、先生にプロ並みの演奏力やコンクールの入賞の経歴を求めているわけではありません。

自分の強みは何なのかを考え、そこを生かした教室作りを心がけてみましょう。

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