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森谷俊之

LibRu代表取締役

個人・小規模事業者向けのマーケティング・ブランディングのコンサルタント/セールスコピーライター

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売れる商品の共通点とは?売れる商品の作り方も解説

  • 売れる商品に共通することって何?
  • 自社の商品やサービスが売れないのはどうして?
  • 売れる商品や売れるサービスの作り方が知りたい!

似たような商品やサービスであるにも関わらず、A社の商品やサービスは売れ、B社の商品やサービスは売れないということが起こるのはどうしてなのでしょうか。

売れる商品やサービスを生むには、なによりまず、売れる商品やサービスとは一体なんなのかを知る必要があります。

本記事では、売れる商品の共通点や、売れる商品の作り方をご紹介します。

「商品やサービスはよいのに売れずに困っている」という人は、ぜひ参考にしてください。

目次

よい商品を作っても売れない理由

商品が売れない理由はさまざまですが、根本的な理由として、お客さまが商品の存在を知らないことがあげられます。

商品やサービスを知らなければ、消費者はその商品やサービスを買うことができません。

至極あたりまえのことですが、大切なことです。

たとえば、北海道では「ルバーブ」と呼ばれるふきに似た赤い野菜が、5〜6月にかけてスーパーに並びます。

北海道では「ルバーブ」はポピュラーになりつつある野菜で、砂糖と煮てジャムにしたり、ステーキのソースにしたりと家庭で親しまれていますが、他の地域に住んでいる人は「ルバーブ」の存在を知らないでしょう。

どんなに良い商品でも、お客さまが存在を知らなければ、売ることは難しくなるのです。

何が違う?売れている商品・サービス4つの共通点!

先ほどお伝えした、商品の認知が上手くいったとしても、お客さまはすぐに買ってくれるわけではありません。

認知度が高いだけでは売れる商品にはならないということです。

たとえばAppleのiPhoneは、広く商品名が知られているから売れているわけではないですよね。

ここでは、売れる商品やサービスの共通点を詳しく解説します。

共通点①顧客目線を徹底している

顧客(ユーザー)目線とは、顧客の立場になって商品やサービスを考えることです。

こう聞くと、企業の多くは「自分たちはお客様の立場になって、商品やサービスの開発・販売を行っている」と考えるのではないでしょうか。

しかし実際は、「価格が安いほうがお客様は喜んでくれるだろう」「若い女性なら、かわいいのが好きだろう」のような思いこみに過ぎないケースもあります

これらは、顧客から得られるデータに基づいた分析によって導き出されたものではないため、顧客のニーズを掴めていません。

顧客目線を把握するには、その商品やサービスを必要としているターゲットをまずはしっかりと洗い出すことから始めましょう。

そして、ターゲットが抱えている悩みや不安を解消できる商品やサービスを提供することこそが、真の顧客目線といえます。

ユーザー目線の意味については、こちらの記事を参考にしてください。

共通点②付加価値をつけて売っている

売れる商品は、商品やサービスの特徴・メリットの他に、ベネフィットをアピールしています。

ベネフィットがアピールできていると、消費者は「この企業は消費者の気持ちを理解してくれている」と感じ、信頼感や安心感が増して購買意欲につながります。

メリットは機能重視なので、消費者はそれを知って「よい商品」とは思うものの、購入後の自分の生活や感情の変化までは想像ができていません。

たとえば3色ボールペンを売る場合、「3色を1本にして持ち運べる」というメリットに加えて、「ペンケースがごちゃごちゃせずにすっきりする」とベネフィットもアピールすると、お客さまはよりプラスの未来をイメージしやすくなります

売れる商品は、「商品を購入したらこんな風に変わりますよ」とベネフィットを提示して、より購買意欲を高めているのです。

ベネフィットとメリットの違いについてはこちらの記事を、ぜひ参考にしてください。

共通点③購入までの道のりが分かりやすい

消費者は商品やサービスの価値を認知しても、手続きが面倒だと購入を簡単に諦めてしまいます。

たとえば、「クレジットカードが使えないから購入を諦める」「会員登録の仕方が複雑でわかりにくい」「そもそもどこが購入窓口なのかわからない」などで離脱してしまう人は多いです。

特にインターネットで商品を販売する際は、購入までの導線をしっかり整えておくことが大切ですよ。

お客様がストレスなく、スムーズに購入できる環境や導線が整っていることも、売れる商品の共通点です。

共通点④その商品だからこその高い価値がある

売れる商品には、選ばれる理由があることも共通点のひとつです。

マーケティングでは選ばれる理由になり得るポイントのことを、USPと呼びます。

簡単に説明するなら、USPとはその商品だけが提供できる独自性です。

似たような商品や、多くのライバルがいるなかで、お客さまがあなたの商品を選ぶ理由があることが売れる商品作りにつながります。

USPについては、こちらの記事に詳しくまとめているので、ぜひ参考にしてください。

売れる商品・サービスの作り方を7ステップで紹介

売れる商品やサービスを作るには、消費者が買いたいと考える商品であることが大切です。

ここでは、売れる商品の作り方を簡単に説明していきます。

手順①市場と立ち位置を決める

売れる商品の作り方で、はじめにやることは、勝ち続けられる市場を選ぶことです。

需要がなくなりつつある市場では、将来的に商品を売り続けること自体が難しくなりますよね。

売れる商品を作るなら、市場をしっかり分析して、将来性を見極めましょう。

そして、その市場でどのようなポジションをとるかを決めることも、売れる商品作りでは大切です。

ポジショニングを考える際は、特徴やベネフィット、使用するシーンや商品に対するイメージなど、さまざまな軸があります。

市場やポジションの分析から、ライバルが拾い切れてない部分を見つけ、商品へと変えていきましょう。

手順②生の声からアイデアを集める

次にライバルが拾い切れていない部分から、ターゲットを決めます。

そして、そのターゲットのリアルな声をリサーチ、分析しましょう。

昨今はSNSは重要なマーケティングツールで、消費者の声も簡単に拾うことができるので、ターゲットが抱える不安や悩みをSNSを活用して、リサーチするのもいいですね。

ターゲットが何を求めているのかの分析をし、商品をつめていきましょう。

手順③コンセプトを設計する

商品のコンセプトは、「誰に」「何を」「どのように」の3つに分けて考えるとよいでしょう。

まずは、「誰に」でターゲットの絞り込みを行います。

ターゲットは年齢や職業などの属性で分けたものですが、ここではより詳細な人物像であるペルソナを設定します。

続いて、設定したペルソナに「何を」買ってもらうかを考えていきます。

共通点でもお伝えしたように、似たような商品やサービスが溢れる現代は、競合他社との差別化を図る上で自社ならではの付加価値をつける必要がありますよ。

そして、ペルソナやターゲットに基づき、なにを売るか決めたら、商品やサービスを売る販売方法を決定します。

消費者は購入までに手間がかかると離脱しやすいため、ペルソナやターゲットが簡単に買える方法を選択することが大切です。

手順④コンセプトをもとに商品を開発する

コンセプトの設計が終わったら、設計を元に商品の開発を行います。

商品の開発では、「売れる」パッケージデザインやネーミングを考えるのがポイントです。

パッケージデザインは商品の特徴やメリットを伝えることよりも、まずは消費者に商品を手にとってもらう、興味を持ってもらうことが大切ですよ。

そのため、パッケージはターゲットに合わせたアピールポイントに絞り、なんの商品なのかが一目でわかる情報量を掲載しましょう。

また、曖昧なイメージでは競合他社との差別化が図れずに埋もれてしまう可能性が高くなります。

「かっこいい」「かわいい」といった抽象的なイメージではなく、そこから一歩踏み込んだイメージを沸かせるパッケージデザインを意識することが大切です。

手順⑤テスト販売をする

商品やサービスを販売する前に、モニターに先行的に商品やサービスを使ってもらい、意見を聞いてみましょう。

よい評価は、その商品やサービスのアピールポイントとなります。

反対に、悪い評価は改善ポイントになります。

モニターは無作為に選ぶのではなく、ターゲットやペルソナに対して行ってください。

見つけ出された改善点を元に社内でさらに試作品を作り、再びターゲットに評価をしてもらうという流れを繰り返していくことで、商品の完成度が高まります。

手順⑥価値に見合う価格をつける

ここまできたら、商品にかかるコストも見えてくるはずなので、価格を決めていきましょう。

価格を決める際は、商品を作るのにかかるコスト(材料費や人件費など)、市場の相場、ライバルの価格などをふまえて適正価格を設定します。

安くすれば売れると考えがちですが、安さを求める消費者が一定数いる一方で、『安い=品質が悪い』と認識している消費者もいますよね。

たとえば、旅行先の宿泊施設を選ぶとき、誰もが必ず安いホテルや旅館を選ぶとは限りませんよね。

さらに、そのホテルでしか体験できないことがあるなら、高くても人気のホテルになるでしょう。

自分の商品と価格のバランスを考え、適正価格を設定しましょう。

手順⑦商品を広める

最後は、作った商品をお客さまへ広めていきましょう。

売れない理由でもお伝えしたように、商品の存在を知らなければ、お客さまは購入してくれません。

商品の特徴やメリット、ベネフィットなどを、しっかりお客さまへアピールしていきましょう。

近年は商品を直接手にとって購入するよりも、インターネットで買い物をする人が増えています。

SNS広告や投稿で認知拡大をはかったり、動画やブログでの宣伝も効果的でしょう。

商品を広める際は、ベネフィットを盛り込んだキャッチコピーをつけるなどして、消費者の興味や関心を引くことが重要です。

キャッチコピーについては、こちらの記事を参考にしてください。

まとめ

売れる商品や売れるサービスの作り方についてご紹介しました。

最後にこの記事をまとめます。

  • 売れる商品やサービスは顧客目線でニーズを掴んでいる
  • 商品やサービスが売れている市場を徹底的にリサーチし、ターゲットを分析することが大事
  • 商品やサービスに付加価値があれば、価格が高くても売れる
  • インターネットの販売では商品やサービスの見せ方、伝え方を工夫する

高品質・高性能の商品やサービスで溢れている現代では、価格を下げたからといって必ずしも商品やサービスが売れません。

競合他社との差別化を図るためには欠かせないのは、商品の特徴を伝えるのではなく、ベネフィットを提供することです。

商品やサービスを手にしたユーザーに、どんな恩恵や利益を感じてもらいたいかという点から、商品開発を進めてみましょう。

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