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森谷俊之

LibRu代表取締役

個人・小規模事業者向けのマーケティング・ブランディングのコンサルタント/セールスコピーライター

経営者の3つの課題「お金がない、時間がない、人材がない」は、シンプルな仕組みで解決できます。集客から販売までを自動化して、ビジネスを成長させていくための仕組み構築を支援します。

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オンラインフィットネスは儲かる?収益化のポイントと将来性

  • オンラインフィットネス事業を始めたい!
  • オンラインフィットネスって儲かるの?
  • オンラインフィットネスを成功させるポイントは?

すでに多くの企業が参入しているオンラインフィットネスで成功するのは簡単なことではありません。

実際にオンラインフィットネスを運営するジムや個人事業者が増えたことで、顧客の獲得に苦労したり、うまく収益をあげられずに悩んでいる方も多いのが現状です。

そこでこの記事では、オンラインフィットネスで安定的な収益を得られるのかを、収益化できる4つのビジネスモデルや事業を成功へと導くポイントを軸に解説していきます。

この記事を読めばオンラインフィットネスを成功へと繋げるヒントが見つけられますよ。

目次

オンラインフィットネスの市場規模と将来性

感染症の流行をきっかけに健康への意識が高まった人も多く、現在オンラインフィットネス市場は拡大傾向へと転じています。

2022年12月に経済産業省から発表された「フィットネスクラブの動向」を見ても、一時激減した会員数もその後順調に回復をし、売上高も上昇していることがわかります。(※1)

周りを気にせずに自宅でもできるオンラインフィットネスの需要も増え続けているので、今後も成長が期待できる市場と言えるでしょう。

ただし市場が拡大しているオンラインフィットネスで収益を上げるためには、他との差別化を図り、独自性を打ち出すことが重要になります。

まずは市場の動向を分析し、どのようなニーズがあるのかを見極めてサービスを提供することがオンラインフィットネスを成功へ導くためのポイントになりますよ。

(※1)「フィットネスクラブの動向」経済産業省

本当に儲かる?オンラインフィットネスの収益化モデル4つ

オンラインフィットネスと言うと、オンラインでエクササイズなどを教えて収益を得る起業の方法を想定している方も多いでしょう。

確かにオンライン上でのコーチングレッスンもオンラインフィットネスのビジネスモデルのひとつです。

しかし、他にもオンラインフィットネスの収益化が期待できるビジネスモデルがあるのですよ。

ここではオンラインフィットネスの4つのビジネスモデルをご紹介します。

まずはオンラインフィットネスの収益化モデルを知って、自身に合ったビジネス展開を行っていきましょう。

オンラインビジネスの始め方についてはこちらの記事で詳しく解説しています。

①オンラインのコーチングレッスン

ひとつ目の収益化モデルは、ビデオ通話サービスなどを通して行う個々に合わせたオンラインのコーチングレッスンです。

これまで対面で行っていたレッスンをオンラインで行う方法ですね。

生徒と直接コミュニケーションが取れるので、生徒のニーズに合った満足度の高いサービスを提供できるのが魅力です。

たとえば、運動不足を解消したい生徒には日常でも取り入れられる運動指導をしたり、ダイエットを希望している生徒には栄養指導を行うなどですね。

満足度の高いサービスを提供することで、顧客の獲得につながり収益を上げられますよ。

オンラインレッスンのやり方はこちらの記事で紹介しているので、あわせてお読みいただくと参考になりますよ。

②フィットネス教材の販売

続いて紹介する収益化モデルは、自身の持つ知識を教材として販売する方法です。

これまでジムやスタジオなど場所を必要としていたトレーニングを教材として顧客に提供するため、より多くの人にサービスを届けられるのが特徴です。

対面で行うトレーニングは集客できる地域が限られますが、教材なら今まで出会うことが無かった顧客を獲得できますね。

また、教材を作成する手間暇はかかりますが、一度教材を作成してしまえば後は顧客自身が自分の都合に合わせて視聴するだけです。

なので、対面式のようにレッスンに時間を取られることがありません。

教材と合わせてオンラインレッスンも行えば、分からないことを直接質問できるので、顧客の満足度もあがりますね。

ある程度コーチとしての認知度が上がってから教材を作成したり、教材に権威性を持たせるとより効果的ですよ。

ビジネスをオンライン化するメリット・デメリットについては、こちらの記事をご覧ください。

③インストラクター登録

3つめの収益化モデルは、オンラインフィットネスのサイトへ登録する方法です。

登録制のオンラインフィットネスサイトとはサイト運営者が個人で活動するインストラクターを採用し、生徒は好きな講師を選んで受講するサイトのことです。

オンラインフィットネスサイトにインストラクター登録をすれば、顧客の集客や支払いなどすべてサイト上で行えるのがメリットです。

オンラインフィットネスを起業してすぐの場合や早く集客につなげたい場合などにおすすめの方法ですね。

ただし、インストラクターとして働くためにはサイトを運営している企業に採用してもらう必要があります。

面接や時にはオーディションを受けなければならないケースもあるので、誰でも登録できるわけではありません。

採用が決まればすぐに収益化できるので、まずは自身の強みをアピールできるオンラインフィットネスサイトを探すといいでしょう。

④広告やアフィリエイトの収益

4つ目の収益化モデルはフィットネス動画やSNSを活用して広告やアフィリエイトで収益を上げる方法です。

動画の配信先にはInstagramやTikTokなどもありますが、特におすすめなのがYouTubeですよ。

YouTubeは動画メディアの中でも最も利用率が高く、長尺の動画にも対応しているからです。

ただしYouTubeで広告収入を得るためには以下の条件があるので、まずは認知拡大のために地道に動画をアップして実績を積みましょう。

  • 18歳以上
  • 規約やチャンネルポリシーに違反していない
  • 12か月で総再生時間が4000時間以上
  • チャンネル登録者数が1000人以上

アフィリエイトではプロテインやエクササイズ用品などフィットネスと親和性の高いグッズを取り扱うといいですよ。

広告やアフィリエイトで収益をあげるためには発信力の高さが重要になります。

広告やアフィリエイトはすぐに収益に繋がる方法ではありませんので、それを理解した上で始めるようにしましょう。

開業は難しい?オンラインフィットネス開設の方法

ではここからは、実際にオンラインフィットネスを開設する方法を紹介していきます。

  1. 競合・市場のリサーチ
  2. レッスン内容を決める
  3. 配信ツールを決める(LINE/YouTube/Zoom/Skypeなど)
  4. 決済方法を決める(クレジット/電子マネーなど)
  5. 集客する
  6. 開講

まずは競合やオンラインフィットネス市場の現状を知り、ターゲットを絞りましょう。

その上でターゲットに合わせたレッスン内容を考えます

次に、どんな方法で配信を行うのかと決済方法を決めてください。

併せてオンラインフィットネスのルールもしっかり決めましょう。

決まりごとが曖昧なまま開講すると、トラブルにつながる可能性が高くなるので注意してくださいね。

特に支払い方法や接続確認などの事前準備は、入念に行うことをおすすめします。

ここまでの①~④の手順でオンラインフィットネスの枠組みが出来上がりました。

その後は、SNSでレッスンの詳細や申込方法を公開したり、無料体験レッスンを行うなどして集客を行いましょう。

生徒が集まったらオンラインフィットネスの開講です。

開講後も生徒の反応を見たり、直接意見を聞くなどしてニーズに合ったレッスン内容になるよう心掛けましょう。

オンラインフィットネスを成功に導く5つのポイント

この記事でも何度もお伝えしているようにオンラインフィットネスは今後も拡大が期待できる市場です。

ただ、市場規模が拡大すれば当然競合も増えてきますよね。

なので、競合との差別化が図れなければオンラインフィットネスの起業も失敗に繋がる可能性が出てきます。

いかに自身のフィットネスクラブやサロンを選んでもらえるかが重要なのですよ。

ここではオンラインフィットネスを成功に導く5つのポイントを紹介します。

ポイントを押さえてオンラインフィットネス事業を成功へと導きましょう。

ポイント①需要があるニッチな市場を狙う

ひとつ目のポイントは、需要はあるもののまだオンラインフィットネスが進出していないニッチな市場を狙うことです。

ニッチな市場は競合が参入していないので価格を上げても集客できます。

つまり、価格競争に巻き込まれることなく高単価でオンラインフィットネスを提供できるので、収益を上げやすくなるわけですね。

需要と供給が伴っていない市場を見つけるのがオンラインフィットネスで成功するポイントですよ。

オンラインフィットネスにおけるニッチな市場の例を2つ紹介するので、参考にしてみてください。

例:シニア×オンラインフィットネス

シニアをターゲットにしたオンラインフィットネスはニッチな市場のひとつです。

高齢化社会の日本において、シニア世代における健康志向・スポーツ志向は高まっています。

さらにインターネットの普及により、パソコンやスマホなどのITを利用する高齢者も増えていますよね。

オンラインフィットネスならスタジオやジムへ移動することなく自宅でできるので、シニア世代でも気軽に参加できます。

個々の運動機能に合わせたメニューを考案し、運動の機会を提供すると顧客獲得の期待が高まりますよ。

例:メディカルフィットネス

2つ目のニッチな市場は、医学と運動を掛け合わせたメディカルフィットネスです。

一般的なフィットネスと違い、生活習慣病の予防や改善、健康維持などを目的としたメディカルフィットネスも高齢化社会を迎える日本において需要が見込まれる市場です。

リハビリテーションに特化した病院や介護サービスでリハビリプログラムなどにおいてもメディカルフィットネスは注目されていますね。

医療の現場や介護サービス事業者からも、病気の予防や早期治療につながる運動を提供してくれる専門知識を持った人が求められていると考えられます。

ニッチな市場を見極めることはオンラインフィットネスを成功へと繋げるポイントなので、自分の知識を生かせる場を探し出していきましょう

ポイント②選ばれるポイントを磨く

2つ目のポイントは自身のオンラインフィットネスが選ばれる理由を理解した上で、その強みに磨きをかけることです。

顧客から選ばれるポイントを磨けば、競合との差別化が明確になり独自性をうまく打ち出せるからです。

最近話題になったジムでは、暗闇でフィットネスをしたり、ダンスとボクシングを掛け合わせたりと、独自性のあるものが多くありますね。

オンラインフィットネスでも「自宅にある道具で脚痩せプログラム」や「腹筋を鍛えるプログラムと筋肉をつける食事方法」など今までに無かった組み合わせのメニューを提供すると話題になりやすいでしょう。

あらゆることを取り入れるのではなく、自身のオンラインフィットネスの強みを軸に考えることが大切ですよ。

自分の強みに悩んだときは、こちらの記事もぜひ参考にしてください。

ポイント③トライ&エラーを重ねる

オンラインフィットネスを成功へ導くためには、トライ&エラーを重ねて自身のオンラインフィットネスに合ったビジネスモデルを見つけていくことが大切です。

オンラインレッスンはフィットネスに限らず、開講してすぐに成功が見えてくるような簡単なものではありません。

安定して生徒を獲得するには、時間をかけて信頼と評価を得ていく必要があります

オンラインフィットネスではスタジオやジムを利用したフィットネスと違い、対面での密な指導ができません。

言葉や映像だけで伝えられるよう、伝え方や生徒とのやり取りを研究し改善を繰り返し行いましょう。

健康やフィットネスの分野での開業と失敗について、こちらの記事でも紹介しているので、ぜひチェックしてください。

ポイント④セルフブランディングを行う

ライバルの多いオンラインフィットネス市場だからこそこの人に教わりたいと思ってもらえるようにセルフブランディングを行うことが大切です。

フィットネスだからと言って、ただ運動を教えるだけでは顧客獲得はできません。

身体やトレーニング知識だけではなく、顧客の悩みを聞き出すヒアリング能力、心地よく続けてもらうコミュニケーション能力も必要になってきますよ。

特にフィットネス市場では、講師が自分磨きをし前向きに運動に取り組んでいるかどうかでも大きく評価が変わります。

セルフブランディングで自分だけの地位を確立できれば、自身のオンラインフィットネスを選んでもらう理由のひとつになりますよ。

自分自身を磨くことを忘れない様にしましょうね。

セルフブランディングをする方法については、こちらの記事で詳しく紹介していますので、参考にしてください。

ポイント⑤集客はひとりに届けるつもりで行う

たくさん集客を得ようとして万人受けするメニューを提供したのでは、ありきたりなものとなり、ライバルの多い市場の中で埋もれてしまいます。

特にオンラインフィットネスでは、ジムやスタジオのように生徒に直接指導ができないため、生徒の満足度を上げるのはとても大変なことです。

漠然と「運動がしたい」という人をターゲットにしても、根本にある悩みに対してアプローチしなければ顧客の心には響きません

「運動して痩せたい人」「運動して健康になりたい人」「運動して筋力アップしたい人」など顧客によって運動したい理由や悩みはさまざまです。

なので、ひとりに届けるつもりで集客を行う方がよりターゲットの心に響きやすくなるのですね。

自分ならではの指導で「この人の悩みを解決する」という意識で集客を行いましょう。

SNSブログホームページの集客のコツはこちらの記事で詳しく紹介しています。

スポーツトレーナー・パーソナルジム経営失敗!起業失敗の原因とは?

スポーツトレーナーやパーソナルジムの経営がうまくいかないのは、市場やターゲットのリサーチ不足がおもな原因です。

どんなにコーチングのスキルがあったとしても、市場やターゲットのニーズに合っていなければ集客できません。

市場が拡大しているフィットネス業界で成功するためには努力が必要になります。

どんな事業でも初めからうまくいくものはありませんよ。

失敗から学び成功へと繋げていきましょう。

パーソナルジムの起業で失敗する原因については、こちらの記事で詳しく解説しています。

まとめ

この記事では、オンラインフィットネスについて紹介しました。

最後に記事のポイントをまとめます。

  • オンラインフィットネスは健康志向の高まりから市場の拡大が続いている
  • オンラインフィットネスのビジネスモデルは「コーチングレッスン/教材の販売/インストラクター登録/広告収入やアフィリエイト」の4つ
  • オンラインフィットネスを成功に導くポイントは、需要を見極めて独自性を打ち出すこと
  • 安定的に顧客を獲得するため、失敗から学びセルフブランディングを行うことが大事
  • オンラインレッスン起業には、市場やターゲットをリサーチする事前準備が必要不可欠

オンラインフィットネスの中には、まだまだ需要と供給が伴っていない市場が隠れています。

市場のリサーチや試行錯誤を繰り返すことで、成功への道が見つかりますよ。

今後も拡大が期待されるオンラインフィットネス市場で、自分に合ったやり方を見つけ収益化につなげていきましょう。

初心者でも稼げるオンラインビジネスを起業するコツについては、こちらの記事で詳しく紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

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