【失敗例あり】ネイルサロン開業(起業)で失敗する原因と成功のコツ
- ネイルサロンは失敗しやすいって本当?
- ネイルサロンを開業したいけど、なにから始めたらいいか分からない
- 自分のネイルサロンをつくりたいけど、資格はいるのかな?
いつか自分でネイルサロンを開業したいと、とりあえずネットで検索してみるとたくさんの失敗談が目に入り、お店を開く自信がなくなったという方も多いのではないでしょうか。
しかし、ネイルサロンの開業で失敗してしまう原因にはいくつかの共通するポイントがあるのです。
この記事では、実際にネイルサロンを開業して失敗した実例をもとに、ネイルサロン開業で失敗する原因や成功させるためのコツを紹介しています。
また、ネイルサロン開業でやってしまいがちな失敗例や、「資格は必要なのか」「開業資金はいくら必要なのか」など、よくある質問も合わせて紹介しています。
今後ネイルサロンの開業を考える際、この記事に書かれている失敗の原因や成功するコツを参考にしていただければ、対策すべきポイントがわかるため安心してネイルサロン開業に踏み切れるようになりますよ。
【ブログ失敗例】ネイルサロン開業・起業で失敗した実例を紹介
はじめに、実際にネイルサロン開業で失敗した方のお話を紹介します。
起業する人の中に、失敗すると思って事業を始める人はいないですよね。
万全な準備をして起業したはずなのに、なぜ失敗してしまう人が多いのでしょうか。
たくさんの失敗談を読んだり聞いたりして自分事と捉えることで、失敗したその原因が見えてきます。
失敗談①時間帯効果が低くネイルサロン開業に失敗した30代女性
ネイルサロンを開業したものの失敗した30代女性の経験談を紹介します。
「子連れOKのネイルサロン」「施術経験あり」など経営するために必要なターゲットや権威性はありました。
多くの人がつまずく集客ができなかったわけでもなく、お客さんも来店されていたようです。
では、なぜ失敗したのかその原因や、誰にでも起こる可能性のあるトラブルについて詳しく紹介されていますので、ぜひあなたの開業準備に役立ててくださいね。
- ネイルサロンを開業した30代女性の実例:開業・起業に失敗した経緯
- ネイルサロンを開業した30代女性の実例:開業・起業に失敗した理由は?
- ネイルサロンを開業した30代女性の実例:失敗から学んだことは?
ネイルサロンを開業した30代女性の実例:開業・起業に失敗した経緯
子供が幼かったため、自宅で出来る仕事がないかと画策して思いついたのが子連れOKのネイルサロンだった。
まつげパーマとエクステの施術経験を持つ友人と共同経営という形で起業した。
しかし事業計画が甘かった。スキルアップと仕入れに出費がかさんだのが主な失敗の原因と考えている。
具体的には、かけた時間の割に効果がなく費用もかさんでしまい、時間対効果のわりに採算が合わなかった。
そんな中、お客様にネイルトラブルが発生。
グリーンネイルという一種の爪のカビで、施術に落ち度はなかったしお客様の理解もありクレームにはならなかったが、この一件で直接お客様の肌に施術するという行為が怖くなってしまい、気持ちまで削がれてしまった。
※上記は自社の独自アンケート調査をもとに作成したものです。
ネイルサロンを開業した30代女性の実例:開業・起業に失敗した理由は?
日に日に進化していく、化学薬品とも取れる材料の成分を理解するのが大変で仕入れが追いつかなかった。
それにネイルデザインは流行や季節もあり、スキルアップの自己投資にどうしてもお金がかかってしまう。
このような事情を考慮した上で、営業する時間、お客様の一人当たりの時間などから、回転数を計算していなかったのが失敗の理由と考えている。
例えば、ジェルネイルの出来上がりの美しさやデザインに気を取られてしまい、施術に時間がかかることが多かったことや、子連れOKだったので子供に気を取られて、説明がおろそかになってしまったことなどが考えられる。
その結果一番大事なケアや、持続するための注意を怠ってしまった。
今思うと、注意喚起すべき、重要視すべき点を間違っていたと思う。
※上記は自社の独自アンケート調査をもとに作成したものです。
ネイルサロンを開業した30代女性の実例:失敗から学んだことは?
経営面では具体的な経営計画をきちんと立てるようにした。
特に、時間対効果を意識する。
情報収集やスキルアップにかける時間を費やしても、必ず結果が出るわけではないため、時間単価で管理していく。
廃棄分なども考慮しつつ、一回の施術に対して原価計算をしておき、サービスはしすぎないようにする。
その上で、基本的なスキルにプラスするスキルにも必要経費として加算してコスト削減につなげる。
また共同経営なら経費以外にもルールを決めておくことは大事だと思う。
連絡方法や雑務の分担、コンセプトやキャンペーンの考え方など。そしてそれを記録して常に共有できるようにしておく。
接客面では、施術と関係なくネイルトラブルが起こることもあるため、現在はお客様に事前に施術時の注意書きをお渡し、あわせて誓約書のような書面にサインをいただくようにしている。
不要なトラブルを防ぐための未然の対策も大事だと思った。
※上記は自社の独自アンケート調査をもとに作成したものです。
ネイルサロン開業・起業で失敗する5つの原因
ここからは、失敗談の中でも語られている失敗につながる5つの原因を掘り下げていきます。
それでは、1つずつ確認していきましょう。
原因①効果的なSNS集客ができていない
集客での失敗の原因として多いのは、効果的なSNS集客ができていないということです。
SNSは誰でも無料で利用ができるため、ネイルサロンに限らず、お店の経営者が集客ツールとして運用していることも多いです。
しかし、せっかくネイルサロン専用のアカウントを運用していても、「毎日営業時間を上げているだけ」「自分の生活の話をしているだけ」ではネイルサロンへの集客にはつながりません。
SNSの特徴を活かして、実際のネイルの写真や、店舗がある地域のニーズにあわせた発信をするなどの工夫が必要です。
また、ネイルサロンの存在を知ってもらうためにも、SNSだけではなくブログやホームページも合わせて活用し、顧客の入り口を増やすことも必要です。
SNSだけ、ブログだけ、などと1つの方法に頼らずに、複数の方法を組み合わせて効果的に集客をしましょう。
ネイルサロンの集客の詳しい方法はこちらの記事で紹介していますので、参考にしてください。
原因②曖昧な部分の多い事業計画書
事業戦略の立て方がわからず、事業計画書に曖昧な部分を多く残したまま開業してしまうと金銭面で失敗する原因になります。
ネイルサロンを開業するなら、ネイリストであると同時に、経営者であることを忘れてはいけません。
固定費やランニングコストの計算/売上/客単価/人件費などの費用を「だいたいコレぐらいだろう」で作成してしまうと、後々現実との差が大きくなり、経営が難しくなってしまいます。
また、自宅開業だからといって、ランニングコストが掛からないわけではありません。
ネイルに必要な道具や材料などの消耗品・家賃・広告費などが必要になります。
また、ネイルサロンの経営に適した店舗を借りたり、自宅で経営するなら、自宅を改装したりと、それらの費用も考慮しなければなりません。
しっかり事業計画書を作成すれば、お金の流れが把握できるため、金銭面での失敗するリスクを減らせます。
経営者として、細かいところまで計算した事業計画書の作成をおすすめします。
原因③ネイリストとしての技術不足
ネイリストとしての技術が不足していることも原因の1つとして考えられます。
せっかくお客さんが来てくれても、技術が足りずに「なりたかったイメージと違う」などと思われてしまうと、リピーターになってくれることはないでしょう。
最近では、セルフネイルでもある程度のデザインや仕上がりにすることができます。
ですので、ネイルサロンを経営するのであれば、一定の水準以上の技術力が求められるでしょう。
もし、満足してもらえなかったお客様から、悪い評価をSNSで発信されてしまうと、お店の評判を取り戻すことも難しくなります。
また、技術力が足りないせいで、最悪の場合には、お客さんの自爪や指に傷をつけてしまう可能性もあるのです。
このようなトラブルを回避するためにも、開業前に経験を積んだり、資格を取得したりと技術を上げるための努力を惜しまないようにしましょう。
原因④独自のウリがない
ネイルサロンは、かんたんに開業できるため、その分競合も多くなります。
そのため、独自のウリがないと競合との勝負に勝てず、結果的に失敗へとつながってしまいます。
ですので、自分のネイルサロンだからこそ提供できる価値や、お客さんが得られるベネフィットを提示し、プラスの変化を伝えることで競合と差別化する必要があるのです。
例えば、「キャラクターデザインが得意」「仕事にもOK!落ち着いたシンプルなネイルが得意」「美容に詳しいため、自爪を美しく保ちながらネイルを提供できる」などと自分のネイルサロンだからこそ提供できることを探してみましょう。
他のサロンで学んだサービスをそのまま真似するのではなく、「自分のサロンだからこそできることはなにか」をしっかり分析してサービスを提供しましょう。
原因⑤料金で差別化を図っている
安さを売りに料金で差別化をしてしまうと、利益を出すために多くの人に施術する必要がでてきます。
しかし、お客さん1人あたりに掛かる時間は約2時間で、1日に施術できるのは最大でも4人程度です。
このように、1日に施術できる人数には限界があるため、結果的に利益が出ず経営が難しくなってしまいます。
また、低価格を理由にリピートしてくれているお客さんは、増税などの外的要因で値上げをしなければいけなくなったときに離れていきやすいです。
このような理由から薄利多売と考えるよりも、一人当たりの単価を上げることに注力した方が賢明です。
ネイルサロン開業を成功させる7つのコツ
ここまで、失敗する原因を紹介してきました。
次に、成功させるためのコツを7つ紹介します。
これらのコツを意識することで、失敗する原因を解消できるので、ぜひ参考にしてください。
コツ①Instagram(インスタグラム)集客を活用する
1つめのコツは、Instagram集客を活用することです。
SNSにはInstagramやTwitter、Facebookなどがありますが、こちらの記事でも解説しているように、ターゲットや運用の目的によって使い分ける必要があります。
ネイルサロンの集客でおすすめなのが、SNSの中でも写真がメインのInstagramです。
Instagramの具体的な活用方法としては、ネイルサロンのコンセプトに合ったサンプルのネイル写真を投稿することで、ネイルサロンの宣伝ができます。
その写真がお客さんのなりたいイメージと一致すれば、お店に来店してくれる確率アップも期待できますよ。
また、ネイルサロンの外観や店内の雰囲気がわかる動画を投稿したり、ホームページやブログにアクセスできるようにURLを設置すれば、お店の詳細を知ってもらえて、お客さんに安心感を与えられます。
それに合わせて、Instagram上に予約状況を反映させたり、Instagramから直接予約サイトへ飛べるリンクがあると、Googleなどの検索エンジンでお店の名前を検索する手間が省けて、予約するまでの動線をスムーズにできますよね。
このように、Instagramやブログ、ホームページを連携させると効果的に集客できますが、施術をおこないながら全部を完璧にこなすのは大変です。
ですから、毎日発信をするというよりは、定期的に発信を続けることを目標にInstagram運用をはじめてみましょう。
Instagram集客の詳しい方法は、こちらの記事で紹介していますので参考にしてください。
2023年7月よりTwitterはX(エックス)へ名称を変更しています
コツ②強みを活かしたコンセプト設計をする
2つ目の成功のコツは、強みを生かしたコンセプト設計をすることです。
ターゲットやニーズ、あなたが提供できる価値などから、独自のコンセプトを考えましょう。
例えば、30代の働いている女性をターゲットにするなら「仕事で忙しい人のために癒やしの空間でシンプルで洗礼されたネイルを提供する」というコンセプトを設定します。
このコンセプトを実現させるためには、大人の女性にあったシンプルなネイルを提供し、仕事終わりに通える17時以降の予約ができる必要がありますよね。
また空間づくりとして、施術室の雑貨はシンプルなもので統一し、アロマで癒しの空間を作るというようなものが考えられるでしょう。
このようにコンセプトを設定することで、やらなければいけないことが明確になり、経営方針を決めるときにも役立ちます。
明確なコンセプトのもと経営を続け、お客さんにネイルサロンのことを高く評価してもらえれば、自然と集客できるようになりますよ。
また、お客さんにコンセプトを気に入ってもらえれば、ある程度高い料金設定でも「このネイルサロンに施術してもらいたい」と思ってもらえるため利益も上げやすくなります。
コンセプトをお客さまへ届ける際は、キャッチコピーを作ることをおすすめします。
コンセプトをしっかり設計して、魅力的なサロン経営を目指しましょう。
コツ③アンケートをとり顧客満足度を高める
アンケートでお客さんの声を聞くことも成功するために必要です。
お客さんの本当のニーズを分析して改善を続ければ、顧客満足度を高められるからです。
個人のネイルサロンでは、特にリピーターの獲得が重要となります。
多くの従業員を雇って毎日大勢のお客さんに施術ができる大手のネイルサロンとは違い、定期的に通ってくれるリピーターを獲得することが、経営を安定させるためになによりも大切になります。
このリピーターを獲得するために、アンケートを実施して既存のお客さんを満足させられる経営を目指しましょう。
また、お客さんからアンケートでいただいた生の声を、口コミや実績としてホームページやブログに掲載すれば、新規のお客さんへのアピールになり信頼度も上げられます。
アンケートを利用して、お客さんのニーズを理解する習慣を身につけましょう。
コツ④アイドルタイム対策をする
アイドルタイムの対策をすることも成功させるためのコツの1つです。
アイドルタイムとは、営業時間にも関わらず来客がない「稼働をしていない時間帯」のことです。
まずは稼働日の中で、暇な曜日や時間帯を探してみましょう。
例えば、月曜日がヒマなのであれば「お得な月曜日限定メニュー」をつくってみたり、15〜17時の時間帯であれば「時間限定の割引クーポン」を配布したりすることで来客を促せます。
また、ブログやSNSでの情報発信のための制作時間にあてるのもいいですし、思い切って暇な曜日を休業日にするのもおすすめですよ。
アイドルタイムを分析し、キャンペーンや割引などでお客さんの来店を促したり、制作の時間にあてたりと、うまく活用していきましょう。
コツ⑤ホームページを開設する
ホームページはお客さんからの信頼を得るための大事なツールです。
料金形態やアクセス情報などのお店の基本情報が、ホームページにしっかり記載されていると、お客さんは信頼してくれます。
お店のコンセプトに合った、お客さんに分かりやすいレイアウトであると良いですね。
お客さんの不安を取り除くことで、来店するハードルを下げられるといった意味でもホームページ開設はおすすめです。
どのくらいの金額でどのくらいの施術ができるのか、駐車場はあるのか、どんな人が経営しているのかなどが分からないと不安ですよね。
お客さんの立場に立って、自分ならホームページにどんな情報があれば安心できるのか、来店するための行動を起こすのかを考えてそれを形にしてみましょう。
しかし、SNS、ブログ、ホームページを同時に運用するとなれば、それだけ更新に時間を取られてしまいます。
特にホームページは開設してすぐに成果が期待できるものではないため、まずはできる範囲で始めることが大切ですよ。
ホームページについては、こちらの記事で紹介していますので、参考にしてくださいね。
コツ⑥万が一のトラブルに備えておく
どれだけ注意して施術していてもトラブルが絶対に起きないわけではありません。
万が一トラブルが発生したときにも対応できるように、事前に備えておくとよいですね。
施術前にはネイルをすることで起こるリスクや、ネイルチップの取り扱いの注意点などを事前に説明しましょう。
注意点をまとめた紙を用意し、施術前に一緒に確認してもらうのもおすすめです。
リスクを理解した上で、同意書へのサインをもらい、万が一のトラブルやクレームに対応できるように工夫しましょう。
コツ⑦技術を高めるための勉強を怠らない
成功するために何より大事なのは、技術を高めるための勉強を怠らないことです。
開業後は、ネイリスト兼、経営者として施術や売上管理、集客のためのSNS更新、仕入れ作業などやらなければいけないことが多く、勉強をするための時間を確保するのが難しくなるでしょう。
それでも、技術を高めるための勉強を怠ることはしてはいけません。
入れ替わりの激しい最新の流行やお客さんのニーズを取り入れて、スキルアップを続けないと、お客さんの要望に答えられなくなってしまうかもしれません。
お客さんに「またこのサロンで施術してもらいたい」と思ってもらえるように、他サロンに施術を受けに行ったり、セミナーに参加するなどしてスキル向上を目指しましょう。
そうすれば、リピーターや新規のお客様の獲得につながるはずです。
【番外編】自宅型ネイルサロン開業にありがちな4つの失敗
ここまで、失敗する原因と成功するためのコツを紹介してきました。
ぜひ、ネイルサロンの開業時に参考にしてくださいね。
ここからは、自宅でネイルサロンを開業したい人に向けて、自宅ネイルサロンの開業にありがちな失敗例を4つ紹介します。
1つずつ見ていきましょう。
失敗①ネイルサロンの存在に気づいてもらえない
立地が悪くネイルサロンの存在自体に気づいてもらえないことがあります。
特に住宅地やマンションの一角を利用して経営する場合は、サロンの存在に気づいてもらえないことが多いです。
「1日3組限定・プライベートな空間を演出」などの隠れ家的に経営したいという考えがあっても、お店の存在を知ってもらわなければお客さんに来店してもらえません。
立地の悪さをカバーしてお客さんに来店してもらうには、集客により注力する必要があります。
SNSやブログ、ホームページを積極的に活用して、集客をしましょう。
ネイルサロンのような実店舗には、グーグルビジネスプロフィールへの登録もおすすめです。ぜひこちらの記事を参考に、サロンの存在をアピールしていきましょう。
失敗②ネイルサロンらしい空間が演出できない
ネイルサロンに来店されるお客さまの多くは、ネイルサロンに非現実的なきれいで落ち着ける場所を求めていることが多いです。
そのため、一般的に思い描くネイルサロンのイメージとかけ離れていると、リピーターの獲得は難しくなります。
例えば自宅の一室を店舗として利用する場合、生活動線と区別されておらず施術室に行くまでに家族がいるリビングを通る必要があったり、生活臭が消せていなかったりするとどうしても生活感を感じてしまいます。
自宅ネイルサロンだと承知した上で来店してくれるお客さんであっても、生活感が丸出しのまま案内されるといい気はしません。
ですから、家族とお客さんが会わないよう入り口からの動線の配慮や、アロマを焚くなど消臭の対策をするのは大前提です。
このような対策をおこなった上で生活感というマイナスイメージをカバーするために、ヒアリングを丁寧におこなったり、落ち着ける飲み物を出したりと、自宅ネイルサロンだからできるサービスを考えましょう。
資金に余裕があるなら、自宅の改装を視野にいれるのもおすすめですよ。
失敗③近隣住民や管理人とのトラブル
近隣住民や管理人とのトラブルが原因で失敗することもあります。
- お客様用の駐車場の確保ができず無断駐車をしてしまう
- 看板の設置位置が住人の邪魔になる
- 騒音がする
- 匂いがする
例としてこのようなトラブルが挙げられるでしょう。
近隣住民や管理人に説明をして断りを入れておくなど、しっかり対策をしておかないと、せっかく経営が軌道に乗ったとしても続けていくことが難しくなります。
また、自宅がアパートやマンションの場合、勝手に開業をしてはいけません。
物件によっては、ネイルサロンとしての使用が禁止されている場合もありますので、不要なトラブルを避けるために事前に管理会社に確認を取りましょう。
失敗④いつまでも値上げができない
いつまでも値上げができないせいで、利益が確保できず失敗してしまうのも個人経営ではありがちな失敗例です。
自分の技術力に自信がなく、「まだそんな高い金額をいただけない」と思って値上げに踏み切れない人や、お客さんがママ友や近所の人だけだと、値上げを言い出せずに続けてしまう人も多いようです。
しかし、材料の仕入れ値や技術料は上がっているのに、値上げをしないまま続けてしまうと当然ながら利益が少なくなりますし、最悪の場合マイナス収支になって廃業してしまいます。
「値上げしたら来店してくれなくなるんじゃないか」と思われるかもしれませんが、「ここのサロンで施術してもらいたい」とあなたの技術やサロンに価値を感じてもらえていれば、料金が変わっても来店してくれるはずです。
とはいっても、何の告知もなく値上げをするとびっくりしてしまうので、値上げの理由をしっかり説明することも大切ですよ。
せっかく開業したネイルサロンを続けるためにも、利益が確保できる運営をしましょう。
ネイルサロン開業するには?ネイルサロン開業でよくある質問6選
ここまで読んでいただいて、失敗しないため成功するためのコツは分かっていただけたと思います。
さっそく「ネイルサロンを開業しよう!」と思い立っても、資格は必要なのか、資金はいくらあればいいのかなど、気になることはたくさんありますよね。
ここでは、ネイルサロン開業でよくある質問を6つ紹介していますので、参考にしてくださいね。
ネイルサロン開業に必要な資格は?
- ネイリスト技能検定・・・JNEC主催の検定試験で1〜3級があり、ネイルに関する技術や知識が身についていることを証明できる資格
- ジェルネイル技能検定・・・JNA主催の検定試験で初級〜上級があり、ジェルネイルに特化した検定試験
- ネイルサロン衛生管理士資格・・・JNAが制定するネイルサロンにおける衛生管理自主基準を正しく理解し、適切な知識とスキルを習得している証明になる
- フットケア理論検定・・・全国のJNA認定校が主催しており、サロンワークでフットケアを施術するために必要な専門的な理論を問われる検定
ネイルサロンの開業に必要な資格は特にありません。
ですが、自分に自信をつけるため、お客さんに信頼してもらうためにも資格を取ることはおすすめですよ。
資格を取得せずとも、ネイルサロンの経営を成功されている方がいるのも事実ですが、資格を持っていることは権威性としてアピールできます。
上記で紹介した資格は、それぞれ「JNEC(日本ネイリスト検定試験センター)」と「JNA(日本ネイリスト協会)」で主催されています。(※1)(※2)
教材費や受講料が必要になりますが、これらの資格を取得することで、確実にスキルアップができますし、自信を持ってネイルサロン開業に踏み切れるのではないでしょうか。
興味のある方は、一度公式サイトを覗いてみてくださいね。
※1 JNEC(日本ネイリスト検定試験センター)
※2 JNA(日本ネイリスト協会)
ネイルサロンの開業資金の目安は?
自宅で開業するのであれば、目安として約30〜50万円が必要です。
内訳としては、ネイル道具・材料に約15万円、テーブル・椅子などの備品に約5万円、看板やメニュー表・広告などの設備費に約25万円かかる計算です。
店舗を借りて開業する場合は、上記に追加して、店舗の敷金礼金などが必要ですので、プラス150万円程度考えておくと良いでしょう。
ネイルサロン開業・経営の年収はどれくらい?
ネイルサロンを開業するにあたって、年収は気になりますよね。
ネイルサロンで生計を立てようと考えているのであればなおさらです。
あくまでも目安になりますが、お小遣い程度の収入を目標としている人は、年収100万円前後、精力的に活動している人の中には、1000万円近く収入を得ている人もいます。
このように目標や経営の仕方によって大きく年収額が変わってきますが、ネイルサロンを人気店に成長させられれば、高収入も望める夢のある職業ですね。
ネイルサロンの廃業率は?
M&A総合研究所のネイルサロン事業譲渡によるとネイルサロンの5年以内の廃業率は90%と言われており、2020年にはネイルサロンの廃業率が過去最多を更新しています。(※3)
この数字を見ると、ネイルサロンを開業することが怖くなってしまいますよね。
ネイルサロンは特に必要な資格もなく、費用も比較的かからないため、気軽にネイルサロン市場に参入する人も多いことからこのような数字になっているとも言えます。
ですがネイルサロン開業で失敗するのには理由があり、それらを解消することで失敗するリスクを減らせるので、あまり数字だけにこだわらないでくださいね。
なぜ「自宅ネイルサロンは儲からない」と言われるの?
なんとなく、ネイルサロンを自宅で開業しようと思って検索してみると、「自宅ネイルサロンは儲からない」という情報がたくさん出てきますよね。
この理由は、上記のネイルサロンの廃業率でも分かる通り、ネイルサロンを開業して失敗している人が多いからだといえます。
また、大手ネイルサロンとは違う自宅ネイルサロンならではの魅力を活かせていない場合があります。
自宅ネイルサロンがやってしまいがちな失敗例をこちらで紹介していますので、参考にしてください。
独学・サロン経験・資格なしのネイリストでも開業はできる?
結論からいうと、独学・サロン経験・資格なしのネイリストでも開業はできます。
開業はできますが、技術不足で思わぬトラブルが発生するケースも十分考えられるので、注意が必要ですよ。
また、独学で経験もないままだと、資格や十分な経験を持つ競合がいた場合、よほどあなたのネイルを気に入ってもらえていない限り、多くの方は競合のネイルサロンへ流れてしまうのではないでしょうか。
自分のため、お客さんのためにも、自分の技術力向上のためにできることは進んで行いましょう。
まとめ
最後に、ネイルサロン開業にあたって大事なポイントをまとめます。
- ネイルサロンは特別な資格がなくても開業できる
- 金銭面で失敗しないためにも、事業計画書はしっかり作成する
- ターゲットやニーズを絞り込み、自分だけが提供できる独自のコンセプトを明確にする
- 集客は、SNSやホームページ、ブログなどとうまく連携させながらするのが効果的
- 顧客満足度を高めるためにも、技術を高める努力を怠らない
この記事の内容を実践していただければ、ネイルサロン開業での失敗する要因をあらかじめ対策できるため、安心してネイルサロン営業をスタートできますよ。
ぜひ、ネイルサロンの開業を実現してくださいね。