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森谷俊之

LibRu代表取締役

個人・小規模事業者向けのマーケティング・ブランディングのコンサルタント/セールスコピーライター

経営者の3つの課題「お金がない、時間がない、人材がない」は、シンプルな仕組みで解決できます。集客から販売までを自動化して、ビジネスを成長させていくための仕組み構築を支援します。

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失敗談から学ぶ!ハンドマッサージ開業(起業)を成功させる5つの秘訣

  • 家事や子育てと両立できる仕事がしたい!
  • ハンドマッサージ店を自宅で開業するにはどうしたらいいんだろう?
  • 誰にも負けない技術はあるのに、お客さんが来ないのはなぜ?

ハンドマッサージ店は初期費用が少なく、広いスペースを必要としないため、開業しやすい業種のひとつです。

自宅でも始めやすいので、家事や子育てとの両立がしやすいのが魅力ですね。

しかし、気軽に始めやすい一方で開業に失敗するケースも多くあります。

この記事では、ハンドマッサージの開業を成功させるための秘訣と失敗しないためコツを紹介しています

ご自宅でできるお仕事や人に喜ばれるお仕事をしたいと考えている方は、ぜひご参考にしてください。

目次

【失敗談】ハンドマッサージの開業(起業)で失敗した人の実例

気軽に始めやすいハンドマッサージですが、経営者の視点を持たなければうまくいきません。

ここではハンドマッサージの開業で失敗した方の実例を紹介します。

これらの実例を参考にして、ハンドマッサージの開業ではどんなところに注意したらよいのかを学んでいきましょう。

こちらの記事ではリラクゼーションサロン開業に失敗する人の特徴や開業に成功するためのコツについて詳しくまとめているので、ぜひ参考にしてください。

失敗談①世の中の情勢やニーズとマッチせず休業した40代女性

昨今のコロナ禍による人と人との接触がはばかられる状況は、ハンドマッサージ店にとっては逆風ですよね。

また、日本国内における法規制や提供する施術へのニーズの不一致もハンドマッサージ店を経営する上で大きな壁となるケースがあります。

まず初めは、コロナ禍の影響によって休業を余儀なくされた方のお話です。

まだまだ情勢は厳しいですが、逆風を追い風に変える兆しも見え始めているようですよ。

それでは詳しく見ていきましょう。

ハンドマッサージで開業した40代女性の話:開業・起業に失敗した経緯

緩和ケアを目的としたハンドマッサージ店を開業しました。

この2~3年でやっと日本でもアロマ/精油/ハーブ/ハーブティー/インナーcareサプリなどが認められてきましたが、まだ日本におけるハンドマッサージはリラクゼーション止まりなのが現状です。

広島ではメリーという緩和ケアの病院がアロマハンドマッサージで緩和ケアを行ってますが、まだまだ日本は遅れています。

偽物もどきも多いので、マルチ商法扱いする人も多いのが現状でした。

コロナもあり、ボランティアにも行けない状況だったので、一旦お休みに入る事にしました。

※上記は自社の独自アンケート調査をもとに作成したものです。

ハンドマッサージで開業した40代女性の話:なぜ開業・起業に失敗したのか?

コロナ禍の状況下では、やはり体に触れて必ずマッサージをしなくてはならない仕事は厳しかったです。

予約が入らないとお金に繋がらないため、お客さま自体が外に出る事や触れる事を拒んでしまうと成り立ちません。

コロナ給付金も対象外なので、コロナに注意しながら通常通り営業している美容師の友人もいました。

私も営業しようかと思いましたが、やはり万が一コロナを移してしまうことがあると信用を失うのでやめました。

※上記は自社の独自アンケート調査をもとに作成したものです。

ハンドマッサージで開業した40代女性の話:事業の再開後に活かしたいポイントは?

まだ模索中ですが、出張型で固定給のセラピストになるか、富裕層の固定でチケット前払い制のマッサージなどを検討しています。

コロナ禍で病んでいる人も多くなっているので、人を綺麗にしたり、リラックスさせたり、緩和した環境を作るハンドマッサージの必要性を感じています。

カウンセラーの方とお話しをして「今後は日本もスクールカウンセラーとともにアロマセラピーを取り入れていくといいんじゃないか」という話題にもなりました。

持っている資格を活かして、今の時代やニーズに合ったサービスを提供していきたいと考えています。

※上記は自社の独自アンケート調査をもとに作成したものです。

失敗談②自分の強み・独自性を打ち出せず失敗した40代女性

どんなにハンドマッサージの立派な技術を持っていても、お客さまから選ばれるような強みがなければ競合の中に埋もれてしまいます。

次は、自分のカラーを見出せずにハンドマッサージ開業に失敗した方のお話です。

いかに自分の強みを見出して、独自性を打ち出すことが重要かが分かりますよ。

個人マッサージサロンを開業した40代女性の話:開業・起業に失敗した経緯

通っていたマッサージサロンの方がスクールを開くことになり声をかけていただきました。

ちょうど仕事を辞めたあとだったので深く考えることなくスクールに通いました。

スクール自体はとても勉強になったので無駄だとは思っていませんが、ハンドマッサージの技術のみで食べていけるほど甘くはありませんでしたね。

ハンドマッサージ店の経営では、たくさんのお店の中で埋もれてしまわないようにいかに自分の色をお客様に打ち出すかが大切です。

しかし、経営のやり方まではスクールでは教えてくれないので、うまく集客できずにお店を畳ました。

※上記は自社の独自アンケート調査をもとに作成したものです。

個人マッサージサロンを開業した40代女性の話:なぜ開業・起業に失敗したのか?

マッサージの技術は勉強をすれば向上させられるので特に問題ではありませんでした。

しかし、お店を経営するために必要な知識や集客に欠かせないSNSでの広告宣伝のやり方などを全くわかっていませんでした。

経営も接客もひとりで全てしようとしたことも失敗した原因の一つだと思います。

また、ほかのお店と同じになって埋もれてしまい、お客さまに選んでもらえなかったので、同業他社の研究をすることも大切だと感じました。

いいところは真似しながら自分の色を見つけていくべきでした。

結局は、自分がどんなお店にしたいのか、はっきりと明確なビジョンを頭に描いていないなかったのが失敗の大きな要因だと思います。

※上記は自社の独自アンケート調査をもとに作成したものです。

個人マッサージサロンを開業した40代女性の話:事業の再開後に活かしたいポイントは?

まずは自分が苦手な分野は、得意な方に任せることと、経営をきちんと学んでから開業することが大切だと感じました。

そして、自分の強みや色を深く掘り下げて自分のファンをたくさん作ると安定した顧客獲得に繋がると思います。

同性だと厳しい意見が多いので、できるならば男女兼用サロンにします。

ほかのハンドマッサージ店に行って施術を受けて、競合のいいところや改善点を自分のハンドマッサージ店に活かすこともしたいですね。

集客においては、SNSやホームページでの発信を定期的に行い、お店が稼働していることを見せるのも大事です。

予約フォームも24時間受付できるものを作って、顧客獲得の機会を逃さないようにする工夫も必要だと思いました。

アナログですが、配れるところにはチラシを配るのも効果的だと思います。

※上記は自社の独自アンケート調査をもとに作成したものです。

ハンドケアセラピスト・ハンドマッサージの仕事とは?

手のケア全般の施術を行う人をハンドケアセラピストと言います。

ハンドマッサージは場所を選ばず行えるので、マッサージサロンはもちろん医療や介護現場においても需要のある仕事です。

さらに、ハンドマッサージは全身マッサージとは異なり施術用のベッドを置くスペースが不要なので、自宅の片隅でもお店を構えることが可能です。

開業する方法としては、フランチャイズと個人開業の2通りがあります。

スクロールできます
フランチャイズ個人開業
開業方法運営会社に加盟金やロイヤリティを支払い、経営に関するノウハウの提供やサポートを受けて開業する方法自宅や店舗を借りて自分でハンドマッサージ店を開業する方法
メリット・手厚いサポートがある・自由な経営ができる
・高い収益が期待できる
デメリット・加盟金やロイヤリティの負担が大きい
・経営の自由度が限られる
・1人ですべてを切り盛りしなければならない

フランチャイズも個人開業も、一長一短はありますが、自分のお店を持ちやすい点においては、ハンドマッサージ店はとても魅力的ですね。

ハンドマッサージの開業で失敗する4つの原因

手軽に始められそうだからとハンドマッサージ店を開業したものの「思ったほど甘くはなかった…」と悩む方も多いですよね。

ハンドマッサージの開業で失敗する原因として、次の4つのケースが挙げられます。

これらの4つの原因について、これから詳しく解説していきます。ぜひご参考になってみてくださいね。

原因①事業計画が甘い

少ないリスクで手軽に開業できるのが魅力のハンドマッサージ店ですが、お店を経営することには変わりありません。

たとえどんなに小さなお店であっても、お金をかける場所やどのくらい利益を得られるのかをきちんとシミュレーションしておかなければ、開業に失敗してしまいます。

「自宅のリフォームにお金をかけすぎてしまった」「高額な機材を導入してしまった」「高級な什器を購入してしまった」といったような無計画さは失敗のもとですね。

また利益の見積もりを甘く見ていたり、見積もりを全く行っていなかったりすると、資金不足となり経営が続かなくなってしまいます。

しっかりとした事業計画を立てられているかどうかが、ハンドマッサージ店の経営を左右する要因です。

原因②コンセプトが不明確

ハンドマッサージ店のコンセプトが不明確であることも開業に失敗する原因です。

コンセプトが不明確なお店では、お客さんに「行きたい」と思わせるものがないため、思ったようにお客さんが集まってくれないからです。

自分の技術をどんなお客さんに提供すべきか分からないので、他店との違いを見出せず、差別化が図れなくなってしまうのですね。

差別化が図れなければ、数ある競合店の中に埋もれてしまい、1度来店したお客さんをリピーターに変えることもできません。

腕に自信があるからといって開業しても、お客さんが集まらなければ経営が苦しくなるでしょう。

コンセプトを明確にすることがハンドマッサージ店の開業においては大切なのです。

原因③ターゲットを集客できていない

ハンドマッサージ店がうまくいかない理由としてターゲットを定めてみたけれども、そのターゲットとなる層が集まらない」ことも挙げられます。

これは効果的な集客ができていない証拠です。

考えられることは「設定したターゲット像が不明瞭」あるいは「ターゲットを惹きつける何かが足りない」かのどちらかでしょう。

「設定したターゲット像が不明瞭」である場合、ターゲット像の作り込みが甘いためにコンセプトも不明確なので、お客さんから選ばれづらい状態にあります。

また、「ターゲットを惹きつける何かが足りない」場合は、ターゲットから「このお店でないとだめ!」と言わしめるような理由がないためターゲットから選ばれません。

いずれにせよ、他店との差別化が図れない状態にあるので効果的な集客ができずに失敗してしまうわけですね。

原因④ニーズとマッチしていない

コンセプトを明確にして、ターゲットも定めたものの、ニーズの不一致が原因で失敗するケースもあります

事例で紹介した方は緩和ケアを取り入れたものの、日本では浸透していない上に、コロナ禍の追い打ちにより休業を余儀なくされていましたよね。

世間で一般化されていない場合や、社会情勢の変化のためにニーズがマッチしないと、経営はうまくいかなくなります。

いかにお客さんや世間のニーズを把握するかが大切です。

ハンドマッサージ開業を成功させる5つの秘訣

次はハンドマッサージ開業を成功させるための5つの秘訣について紹介します。

開業前の計画と開業後の改善を用意周到に行って、ハンドマッサージ開業を成功に導きましょう。

成功の秘訣①マーケティング戦略を練る

中途半端な知識に頼るとかえって失敗をしてしまいます。

失敗をしないためにも、マーケティング戦略は欠かせません。

市場や競合の動きを知り、現状を把握することによって、経営の正しい方向性を導き出せるようになりますよ。

マーケティング戦略を練る際のポイントは次の4つです。

  • ニーズを把握する
  • ターゲットを明確にする
  • 競合のリサーチをする
  • 差別化を図れる自分の強みを見つける

ポイントを押さえれば誰でも簡単にマーケティング戦略を練ることができますよ。

では、ひとつずつ詳しく見ていきましょう。

【ポイント】ニーズを把握する

現在の社会状況下で「どのような層」が「どのような悩み」を抱えていているかを把握し、ご自身のお店あるいは技術が「このように解決していく」といったことをまとめてみましょう

ハンドマッサージには「ストレス解消」や「リラクゼーション」そして「美容」といったニーズがありますよね。

また、ハンドマッサージは、全身マッサージとは違って、準備や施術にそれほど時間が取られません。

時間面においてアドバンテージがあるので、忙しい人に対するニーズがありますよね。

最近ではテレワークの機会が増えることによって、肩こりや腰痛などで悩むビジネスパーソンが増えています。

身体のメンテナンスを求めるビジネスパーソンから、ちょっとした時間で疲れを癒せるハンドマッサージの需要はあると考えられます。

ハンドマッサージにどんなニーズがあるのか、ニーズを深く掘り下げることがマーケティング戦略を考えるうえで大切です。

【ポイント】ターゲットを明確にする

ニーズを把握したら、今度はターゲットがどの世代のどんな職業なのかを明確にしましょう。

たとえば「家事で忙しい30~50代の主婦」や「働き盛りの40代のビジネスパーソン」「育児に追われる20~30代のお母さん」などといったようにです。

ターゲットを具体化することによって、ハンドマッサージを開業で目指す方向性も明らかになるでしょう。

方向性が明らかになることで、お店のコンセプトも決めやすくなりますね。

ターゲットを明確にすることは、お客さんから選ばれる存在になるためのポイントです。

決定したコンセプトをターゲットに届けるには、キャッチコピーを作るのがおすすめですよ。

こちらの記事で、キャッチコピー作りについて解説しているので、ぜひ参考にしてください。

【ポイント】競合のリサーチをする

ハンドマッサージ店は手軽に始めやすいこともあって、店舗が多く競争も激しいジャンルです。

なので、しっかりと競合のリサーチを行いましょう。

十分なリサーチをしても、ただ競合のやり方をまねるだけでは、生き残ることはできません。

リサーチの結果は、自分のお店が競合にはないものは何かを見つけ出すためと、価格帯の設定のために利用してください。

価格帯は、あくまでも競合よりも高すぎず安すぎずで設定しましょう。

競合よりも安く設定してしまうと、価格競争に巻き込まれて、経営が続かなくなってしまうので注意してください。

競合のリサーチ結果の活用を含めたマーケティング手法については、こちらの記事で詳しく書いていますので、ぜひご参考にしてくださいね。

【ポイント】差別化を図れる自分の強みを見つける

マッサージ技術があるだけでは、競合に勝つことはできません。

競合のリサーチを行ったら、今度は競合にない自分の強みを探し出しましょう。

たとえば「お客さんとの会話が好き」「テレワークのパフォーマンスの上げ方を知っている」「施術がスピーディー」など、何でもいいのでご自身の強みをリストアップしてみてください。

その中から、ターゲットに対して共感が得られ、かつ世の中のニーズにマッチしているものを選び出して、お店のコンセプトに落とし込みます。

コンセプトを明確にすることで、ご自身のお店の「売り」が明確になり、差別化が図れるようになりますよ。

成功の秘訣②集客導線を確保する

集客導線とは、見込み客が購入や契約といったアクションを起こすまでの経路のことを指します。
 
具体的にはホームページブログSNS口コミサイトなどのことですね。

これらの媒体を集客導線とするためには、まずはご自身のお店やサービスが、見込み客に認知されるように作らなければなりません。

お店で行っているサービスの紹介やお店の場所、営業時間や店休日などを丁寧に記載しましょう。

認知されるように作り込んだら、次はアクションへとつなげるように工夫しましょう。

たとえば、ホットペッパービューティーへの掲載は予約ページもあるので、アクションにつなげやすいのが魅力です。

また、口コミサイトの活用も有効ですよ。

「口コミを書いてくれたら〇割引」といったこともできるので、見込み客のリピーター化も望めます。

ハンドマッサージに興味を持ってくれたユーザーをスムーズに来店まで促せる集客導線を確保して、集客率を上げていきましょう。

マッサージサロンやリラクゼーションサロンにおすすめの集客方法については、こちらの記事で詳しく紹介しています。

成功の秘訣③経営者視点を持つ

経営者視点を持つことは、店舗経営において必要なことです。

目標を持たず、どんぶり勘定で漠然とした経営をすると経営に失敗してしまいます。

目標を定め、お金の出入りを常にチェックして、計画的な経営を進めましょう。

次のポイントを最低限押さえておけば、経営者視点を持てるようになりますよ。それでは、詳しく見ていきましょう。

【ポイント】具体的な目標を設定する

経営者視点を持つためには目標設定が必要です。

目標設定のためのキーワードとして「KGI」と「KPI」の2つの言葉を覚えておきましょう。

まずKGIとは「Key Goal Indicator」の頭文字で「重要目標達成指標」という意味です。

いわゆる最終目標ですね。

たとえば「今年の売上高を1000万円にする」「今年の新規顧客数を100人にする」といったように「売上高」や「営業利益」「顧客数」といったものがKGIに当たります。

対してKPIは「Key Performance Indicator」の頭文字で「重要業績評価指標」という意味です。

KGIが最終目標を示しているのに対して、最終目標に至るまでの途中のプロセスにおける達成度を示します。

「ホットペッパービューティーからの予約件数を20件アップする」や「リピート率を25%にする」などですね。

細かな目標を日ごと、週ごと、あるいは月ごとといった短期で設定・測定しましょう。

まず先にKGIを定めて、その次にKPIを定めます。

期間中、KPIが達成されなければ、その反省点や改善点をピックアップしてください。

Plan(KPIの設定)→Do(業務の実行)→Check(評価)→Action(反省と改善)でPDCAサイクルを回してKGIを目指しましょう。

明確な目標設定を行い、何をすべきか、何が足りないかをしっかり把握していくことが店舗経営をしていく上でのポイントですよ。

【ポイント】資金繰りで収支を管理する

「売上や利益があっても、実は支出の方が多く資金不足だった」といったように、資金の流れはなかなか分かりづらいものです。

資金の流れを明確にするために、資金繰り表を使って管理するようにしましょう。

資金繰り表は、金融機関から融資を受ける際にも必要となるケースがありますよ。

資金繰り表のテンプレートは、インターネット上から数多くのサイトでダウンロードが可能です。

ご自身に合った書式を見つけて、ぜひ活用してみてくださいね。

成功の秘訣④リピーターの獲得に重点を置く

自営でお店を構えるならば、リピーターの獲得に重点を置くことは大切なことです。

特に小さなお店の場合、予算や労力は限られています。

新規のお客さんを獲得するためには、広告費をかけ、キャンペーンなどを展開しなければなりません。

しかし、安定してリピーターがお店に来るようになれば、広告費などのコストも抑えられ、そのぶん利益率も高くなるのです。

リピーターが来るお店の特徴としてハンドマッサージの技術はもちろん、お客さんの印象に残りやすい/サービスや接客が良い/予約が取りやすい、などが挙げられます

たとえば、お化粧直しのスペースを設けたり、ちょっとした飲み物のサービスをするとお客さんもくつろぐことができて、印象に残りやすくなりますよ。

また来たいと思ってもらえるようなサービスを提供して、リピーターを獲得していきましょう。

成功の秘訣⑤知識や技術のアップデートをする

知識や技術は日に日に進歩します。

それとともに知識や技術は吸収すればするほど深みが増し、熟練してくるものですね。

確かな知識と技術力はハンドマッサージ店の強みとなり、お客さんから選ばれる理由となります

「うまくやっているから勉強しなくても大丈夫」といったスタンスでは、やがてお店からお客さんが離れてしまうでしょう。

お客さんは新しい技術のあるお店に流れ、リピーターも得られなくなってしまいます。

ご自身のお店が成功し続けるためにも、ハンドマッサージの知識や技術を深め、アップデートにも努めるようにしてください。

空いている時間を利用して講座やセミナーなどを受講したり、他のお店に行って施術を受けたりといったように、絶えず勉強や研究を怠らないようにしましょう。

もしも、技術がないのなら、他のお店で経験を積むのも有効です。日々の勉強を忘れないようにしてくださいね。

【FAQ】ハンドマッサージの開業でよくある8つの疑問

これからハンドマッサージを開業する方にとって、いろいろと疑問点があることでしょう。

その中からよくある次の疑問点についてお答えしていきます。

それでは、詳しく見ていきましょう。

  1. ハンドセラピストの収入はどれくらい?
  2. 開業にかかる費用はどれくらい?
  3. フランチャイズと独立どっちがいい
  4. ハンドマッサージに資格は必要?
  5. ハンドマッサージを自宅サロン開業するメリットは?
  6. ハンドマッサージを自宅サロン開業するデメリットは?
  7. ハンドマッサージのみ(専門店)でも開業できる?
  8. ハンドマッサージの仕事内容と効果とは?

①ハンドセラピストの収入はどれくらい?

ハンドケアだけではありませんが一般的なセラピストの年収は平均363万円ほどで、ボリュームゾーンとしては200~300万円台が多くなっています。(※1)

ハンドセラピストの収入は、お店のキャパシティやお客さんの数、料金設定で変わってきます。

アロマなどの付加価値をつけたり、高い技術力や経験を活かしてうまく固定客を確保できれば、さらなる収入アップが望めますよ。

(※1)求人ボックス 給料ナビ|セラピストの仕事の年収・時給・給料(求人統計データ)

②開業にかかる費用はどれくらい?

開業にかかる費用は自宅の場合は40~90万円、10~15坪の店舗を借りる場合は560~600万円となります。

具体的な内訳を見ていきましょう。

自宅の場合

  • 店舗のリフォーム: 10~20万円
  • 設備や消耗品: 20万円
  • 広告宣伝費: 10~50万円

10~15坪の店舗を借りる場合

  • 物件取得費: 家賃30万/月×6ヶ月分=180万円
  • 内装費: 250万円
  • 設備や消耗品: 120万円
  • 広告宣伝費: 10~50万円

店舗を借りる場合、物件の状態によっては内装費が安く済むケースもあります。

また、立地条件や店舗の広さによって家賃が変わりますので、あくまでも目安と考えてくださいね。

③フランチャイズと独立どっちがいい

金銭的においては、独立した方がリスクが少ないです。

こちらでも紹介したように、フランチャイズの場合は加盟金やロイヤリティを支払わなければならず、収益に負担がかかります。

また、本部の意向に基づいて経営を行わなければならないので、経営の自由度が制限されてしまう部分もあります。

費用を抑えて、自分の好きなように経営をしたい方は独立開業がおすすめです

④ハンドマッサージに資格は必要?

ハンドマッサージは資格がなくても開業できます。

しかし、信頼性の面から次の資格のうちのいずれかは持っておいた方がよいでしょう。

  • アロマハンドセラピスト(日本アロマ環境協会)
  • アロマハンドドレナージュ(フォレストエステティックスクール)
  • 認定ハンドセラピスト認定試験(日本ハンドセラピィ学会)
  • ハンドリフレセラピスト(JHA日本ハンドリフレクソロジー協会)
  • ハンドセラピスト認定試験(日本ハンドセラピスト認定協会)
  • AHTA認定プロフェッショナル資格(アロマハンドトリートメント協会)

ただし看板や広告などに「マッサージ」と掲げると医療行為を行っているとみなされるのでご注意くださいね。

治療目的のマッサージを行うならば以下の国家資格が必要です。

  • あん摩マッサージ指圧師免許
  • きゅう師免許
  • はり師免許

国家資格を持たずにハンドマッサージを行うならば「ハンドトリートメント」や「ハンドリフレクソロジー」と謳った方がいいでしょう。

⑤ハンドマッサージを自宅サロン開業するメリットは?

自宅でハンドマッサージのサロンを開業するメリットとしては以下の点が挙げられます。

  • 少ない初期費用で開業できる
  • 家事や育児とも両立しやすい
  • 丁寧な接客ができるのでリピーターも獲得しやすい

賃貸物件を丸々借りるのとは違い、大掛かりなリフォームの必要がありません。

小さなスペースで接客をするならば、他のお客さんと鉢合わせをせずに一人ひとりにしっかりと施術を行えますね。

⑥ハンドマッサージを自宅サロン開業するデメリットは?

ハンドマッサージ店を自宅で開業するメリットはたくさんありますが、少なからずデメリットもあることを考慮に入れましょう。

  • 自宅の住所を公開することへの不安
  • 不特定多数のお客さんが自宅に来店する不安
  • 代わりの人がいないので、突発的な事態の際には営業できなくなる
  • プライベートとのオンオフがしづらい

デメリットをいかにカバーしていくかが、ハンドマッサージを自宅開業する際のポイントですよ。

⑦ハンドマッサージのみ(専門店)でも開業できる?

ハンドマッサージだけの専門店でも開業は可能です。

ハンドマッサージ専門店にするならば、自分の強みを活かした経営を目指すとよいでしょう。

施術に関する知識や技術だけではなく、施術範囲を腕全体まで広げたり、ヘッドマッサージのように他の部位も加えたりするのがおすすめです。

ネイルケアやフェイシャルエステ、アロマテラピーなど他のサービスも併用すると大きな強みになりますね。

ネイルサロンの開業アロマセラピストの集客方法についてはこちらの記事で紹介しています。

興味のある方はあわせてご覧くださいね。

⑧ハンドマッサージの仕事内容と効果とは?

ここでは代表的な4つのハンドケアの違いを簡単に表にまとめました。

ハンドマッサージ骨・筋肉・血管・血行促進
・リラクゼーション効果
ハンドケア血液・リンパ・乾燥や肌トラブルの予防
・ハリや透明感のある美しい手になる
・リラクゼーション効果
ハンドリフレクソロジー反射区・身体の不調な場所がわかる
・血行促進・リラクゼーション効果(おもに上半身)
ハンドトリートメント血液・リンパ・新陳代謝があがる
・リラクゼーション効果

ハンドマッサージは、手全体のツボをもみほぐしたり、お肌をなでたりすることによって、血行を良くするための施術です。

施術範囲は、手のみならず肘まで含まれることもありますよ。  

何も使わずにドライで行う場合もありますが、アロマオイルやハーブオイルを使うことによって、より一層リラクゼーションの効果をもたらします。

まとめ

ハンドマッサージの開業で失敗する原因と成功させるための秘訣について、失敗事例やFAQを交えながら解説していきました。

最後にこの記事で紹介した内容を簡単にまとめます。

  • ハンドマッサージの開業で失敗する原因は、事業計画の甘さやお客さんや時代のニーズとマッチしていないこと
  • ターゲットやコンセプトが不明確なハンドマッサージ店も失敗しやすい
  • ニーズの把握と競合のリサーチを行い、その中からオンリーワンな自分の強みを見出すことがハンドマッサージ開業を成功させる秘訣
  • 売上を立てるためには集客導線の確保やリピーター獲得が大切
  • お客さんを離さないためにも、知識や技術のアップデートを怠らない

ハンドマッサージ店は小さなスペースさえあれば自宅でも開業ができるので、開業へのハードルが低いのが魅力です。 

しかし、お店を経営するにはやはり経営者の視点を持って、戦略を立てながら持続的な経営を進めていかなければなりません。

技術やノウハウの積み重ねに絶えず努めながら、この記事を参考にハンドマッサージ開業を成功に導いてくださいね。

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