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森谷俊之

LibRu代表取締役

個人・小規模事業者向けのマーケティング・ブランディングのコンサルタント/セールスコピーライター

経営者の3つの課題「お金がない、時間がない、人材がない」は、シンプルな仕組みで解決できます。集客から販売までを自動化して、ビジネスを成長させていくための仕組み構築を支援します。

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【事例紹介】リフォーム会社(工事)の効果的な集客方法9選

  • チラシやDMを送ってもお客様がこない
  • ホームページを開設したものの問い合わせが少ない
  • 大手に顧客が流れてしまい個人でやるには限界を感じている

日本人の住宅事情がここ近年で大きく変わってきています。

長らく「新築信仰」と呼ばれ新築を好む傾向にありましたが、世界的な情勢や個人の価値観の変化によって、リフォームやリノベーションが活気となっていますよね。

しかし、市場自体は拡大しているにもかかわらず、思うように集客ができずに困っているリフォーム会社が増えているのが現です。

その理由には、これまでリフォームとは無縁だったさまざまな業種から、リフォーム業界への参入が相次いでいて、競争が激しくなったことが挙げられるでしょう。

ですが、集客が上手くいかない理由はそれだけではありません。

この記事では、リフォーム会社が今の時代を、そしてこれからの時代を生き抜くための集客のポイントを紹介しています。

webを利用した効果的な集客の方法を、集客に成功したリフォーム会社の事例とあわせて詳しく解説していきます。

目次

【実例】リフォーム会社の集客方法を紹介!具体的な施策や集客に成功したポイント

集客に成功しているリフォーム会社は、なにか特別な方法を行っているのでしょうか。

ここでは、集客に成功したリフォーム会社の事例を紹介します。それぞれの事例を参考に、具体的な施策やポイントを探ってみましょう。

事例①インスタやブログの定期的な更新で結果につながったリフォーム会社

集客にwebを利用するのが一般的になりつつあるとは言え、ホームページやSNSを開設してもなかなか集客につながらないという声も多くあります。

webで集客に成功したリフォーム会社は、失敗した会社と何が違うのでしょうか。

インスタやブログで集客に成功した事例をみてみましょう

リフォーム業経営者(60代男性)の例:集客のために行った具体的な施策は?

私の行った集客方法は飛び込み営業です。

個人、法人などへ毎日50件と設定して、必ず達成していました。

他にも、チラシのポスティングを自分でやったり、業者にもお願いしてポスティングしてもらったりしました。

建築会社から紹介していただいたりもしましたね。

ホームページ作成や暮らしのマーケットのようなインターネットサイトに5つ登録もしました。

あとは実績をとにかく作りたかったので、無償でリフォームをして、その家をこれからリフォームに興味があり施工してみたいと思っているお客様にサンプルとして紹介できるような制度を作ってみました。

※上記は自社の独自アンケート調査をもとに作成したものです。

リフォーム業経営者(60代男性)の例:集客の結果を教えてください

開業してから3ヶ月後くらいまでは全く反応がなかったのです。

半年くらい毎日継続して集客を実施していたら仕事が少しずつ増えていき、1年くらいすぎた頃から利益もでるようになりました。

その頃から外注にお願いしていた部分も人を自社で雇用して仕事に取り組むようになり、少しずつ社員も増えていきました。

2年がすぎた頃、第1目標であった年商を達成して順調に進みました。

それと同時に社員達の問題も色々出てきて試行錯誤して8年目の現在にいたります。

※上記は自社の独自アンケート調査をもとに作成したものです。

リフォーム業経営者(60代男性)の例:結果から分かる集客のポイントは?

なぜ8年続いているのか考えたところ、集客に関しては社長が創業当時の気持ちのまま立てた施策を毎日やった結果だと思います。

あきらめてしまったり今日はいいやなどの誘惑に負けなければ、どんなに馬鹿みたいなくだらない方法でも必ず意味があると思います。

あとは色々な方法を試してみて結果がでなくても、必ず半年はその方法を継続していたことも影響していたと思います。

今の時代飛び込み営業はあまり意味がないと思っていましたが、意外にも気持ちがあれば成約できることも分かりました。

なので気持ちが結果につながるということだと思います。

※上記は自社の独自アンケート調査をもとに作成したものです。

事例②テレビCMや新聞広告で問い合わせが増えたリフォーム仲介会社

リフォーム業界に限らずさまざまな業種で今や主軸の集客方法となりつつあるwebに対して、テレビCMや新聞広告は「一つ前の時代の集客方法」と感じる方もいるでしょう。

ですが、今なおテレビCMや新聞広告の持つ影響力は強いです

ここでは、実際にテレビCMや新聞広告で集客に成功した事例をみてみましょう。

リフォーム仲介業経営者(40代男性)の例:集客のために行った具体的な施策は?

リフォームを検討しているお客様に、リフォーム業者を紹介する事業を行っています。

自社のホームページやSNSだけでは閲覧回数を増やせないので、テレビCMや新聞広告を展開しました。

テレビCMはリフォームの決定権を持つ事が多いであろう、父親世代が帰宅する19時以降に集中して放映しました。

新聞広告も同様に、土日の朝刊に掲載。

どの程度効果があるか未知数ですが、アフィリエイトサイトもお試しで登録し、反響を待ちました。

※上記は自社の独自アンケート調査をもとに作成したものです。

リフォーム仲介業経営者(40代男性)の例:集客の結果を教えてください

テレビCMについてはそれなりの反響があり、少しずつ問い合わせが増えるようになりました。

しかしCMの音が気にくわないというような、クレーム紛いの入電も増えてしまいました。

新聞広告の反響は直ぐにはあまりなかったです。

しばらく経ってからお問い合わせをくださるような時間差のある反響がありました。

アフィリエイトサイトを使った結果としては、かなり多くの問い合わせをいただきました。

しかし大半の内容がイタズラが多く、まともな内容は少ない状況です。

それでも問い合わせ件数の増加にはつながりました。

※上記は自社の独自アンケート調査をもとに作成したものです。

リフォーム仲介業経営者(40代男性)の例:結果から分かる集客のポイントは?

ほぼほぼ予想通りの結果だったので、集客ツールの特徴を捉えて活かすことが大切だと感じました。

たとえば新聞広告のお客様へ広告について質問したところ、新聞広告を取っておいたり、切り取って冷蔵庫に貼っておいたり、何かの時に電話しようとメモ代わりに活用頂いていることがわかりました。

反響の瞬発力は無いが、長い目で見ると効果的な宣伝だったようです。

アフィリエイトサイトについては、広告をクリックして問い合わせをするだけで少額のポイントが入ることから、本気ではない問い合わせが多くなる傾向がありました。

本気では無くてもこちらとしては通常の返信等の対応をしなければならないので、業務の効率は悪くなってしまいました。

どんな集客方法にもメリット・デメリットがあるので、それを理解したうえで検討すると良いと思います。

※上記は自社の独自アンケート調査をもとに作成したものです。

リフォーム会社の顧客層は3種類!顧客層ごとの特徴や集客方法の選び方とは?

リフォーム会社の集客を行うときに注意したいのが、どの顧客に対してもすべて同じアプローチをしていては、顧客のニーズに応えられないということです。

具体的にはリフォーム会社の顧客層には3種類があり、それぞれ特徴や集客の方法が違います。

ここでは、リフォーム会社の顧客層と相性の良い集客方法を詳しくみてみましょう。

顧客層①【潜在層】リフォームを必要としていないお客さん

  • チラシやポスティング
  • 訪問営業
  • SNS

リフォームにおける潜在層とは、現時点ではリフォームの必要性は感じていないものの、将来的にはリフォームが必要となる可能性は感じている人のことを指します。

経年劣化による修繕や子育てが一段落した後の老後の生活を考えるなどがきっかけになりますが、それが今ではないと思っているため、具体的にリフォームについて調べることはありません。

リフォーム会社にも興味が低い状態ですね。

そのため、潜在層にリフォームについて詳細な説明をしても、集客や受注につながることはほとんどありません。

潜在層に対しては、「まずは自社を知ってもらう」ことが大切です。

リフォームを考え始めたときに、真っ先に会社名を思い出してもらえるような活動が主になりますよ。

SNSは多くの世代が利用するツールなので、TwitterやInstagramなどで自社の名前やキャッチコピーを拡散しておくのは効果的です。

また、チラシやポスティングは10,000万枚配っても1人が動くか動かないかの反響率と言われていますが、SNSを利用しない世代にも自社を知ってもらうことができます。

2023年7月よりTwitterはX(エックス)へ名称を変更しています

顧客層②【顕在層/見込層】リフォームを検討しているお客さん

  • ホームページ
  • 訪問営業
  • リスティング広告

見込層はリフォームを検討しているものの、具体的な商品やサービスの知識が低く、リフォーム会社についても多くは知らない人になります。

潜在層よりもリフォームに対して積極的ですが「本当に今やるべきなのか」と迷っている段階ですね。

そのため、見込層にはリフォームの必要性を訴えることが鍵になりますよ。

リフォーム料金や施工事例などをホームページに掲載したり、訪問営業で顔なじみとなって、自社のサービスや商品の情報を知ってもらうことが大切です。

また、リフォームに関心があるので、GoogleやYahoo!でリフォーム会社を検索する人も増えます

その際にリスティング広告(※)にて自社を目にしてもらうことができれば、興味を持ってもらえる可能性は高くなりますよ。

(※)リスティング広告とは、検索エンジンサイトでユーザーが検索したワードに連動したテキスト広告が表示されるものです。ユーザーが関心を持っているワードに関連した広告が表示されるため、ユーザーからの反応を得やすいのが特徴です。

顧客層③【顕在層/購買層】リフォーム業者を探しているお客さん

  • SEO対策
  • ポータルサイト
  • 相談会や見学会

購買層とは、リフォームを行うことはすでに決定していて、あとはどこのリフォーム会社でどのくらいの予算でお願いするか検討段階に入っている人のことです。

「壁や床の修繕したい」「キッチンが暗く使い勝手が悪いから変えたい」など、具体的な要望を持っているため、その要望を叶えてくれるリフォーム会社を探しています。

検索エンジンでリフォーム会社を検索している可能性が高いので、自社のホームページが上位表示されるようなSEO対策を打っておくことが必要ですね。

もちろん、ホームページには施工の内容や料金など、購買層の顧客が知りたい詳しい情報の提示が不可欠となります。

また、複数のリフォーム会社の情報を収集できるポータルサイトへの登録も効果的ですよ。

サイト内でお客さんとの接点を持つことができれば、ホームページへの流入を促すことでより自社のサービスや商品を知ってもらえます。

相談会や見学会はリフォームに対する不安や悩みをその場で解決できるので、契約率も高くなりますよ。

リフォーム会社(工事)におすすめの集客方法9選

総務省の調査によると、空き家は約850万戸あり、全国の住宅の13.6%を占めていることがわかりました。(※1)

今後も空き家は増えていくとされ、リフォームをして空き家を再利用する動きが高まっています。

一方では冒頭でもお伝えした通り、リフォーム自体の盛り上がりとは裏腹に、集客に苦慮しているリフォーム会社が増えています。

つまり需要の高まりを逃さず受注につなげるには、既存の方法の見直しだけではなく、時代に合った方法を取り入れていくことが大切なのです。

今後のリフォーム会社に必要な集客方法とは、一体どのようなものなのでしょうか。

ここでは、リフォーム会社におすすめの集客方法を紹介します。

(※1)平成30年住宅・土地統計調査 特別集計 共同住宅の空き家についての分析

オンライン集客①ホームページを作成する

どの集客方法を使っていたとしても最終的にはホームページに流入してもらい、そこから問い合わせをしてもらうことで受注につながりやすくなります。

リフォームに関心がある人の多くがインターネットで情報を検索する時代において、ホームページの設置は会社の信頼性を得るために不可欠ですよね。

もっと極端に言ってしまうと、ホームページがないリフォーム会社は信用されにくいということです。

そのためSNSとは別に、ホームページの開設を行うようにしてください。

ホームページにはサービスや料金を始め、自社ならではのアピールポイントを掲載できますよ。

問い合わせや見積もり依頼フォームを設置することで、顧客との接点を作れます。

ただし、ホームページは開設して終わりではなく、いかに検索上位に表示されて多くの人に見てもらえるかが重要です。

それには、自社ホームページのSEO対策が欠かせません。

集客できるホームページの作り方についてはこちらの記事を、SEOに強いホームページの作り方はこちらの記事を参考にしてください。

オンライン集客②ブログを開設する

ブログは、ホームページには載せきれない多岐に渡る情報をみてもらうことができます。

床の傷や壁のらくがきなどを簡単に修繕する方法を掲載すれば、ブログを訪れた人は有益な情報を得ることができますよね。

リフォーム自体にそこまで興味がない人でも、記事の内容が面白ければ、ブログに定期的に訪問してくれるようになります

また、スタッフ紹介や会社の雰囲気を伝えて、親しみを持ってもらうためにブログを活用しましょう。

気軽に相談できるリフォーム会社であると知ってもらうことができれば、いざとなったときに「あのリフォーム会社に聞いてみようかな」となり、受注にもつながりやすくなりますよ

ブログ集客のコツについては、こちらの記事に詳しく掲載しているのでぜひ読んでみてください。

オンライン集客③ポータルサイトやマッチングサイトに登録する

  • ハピすむ
  • 家仲間コム
  • SUUMO(スーモ)リフォーム
  • くらしのマーケット

ポータルサイトとは、複数のリフォーム会社をまとめ、比較しているサイトのことです。

マッチングサイトは、リフォームをしたい人と業者をつなぐサイトになりますよ。

リフォーム会社の顧客層でも触れましたが、3つの層のなかでリフォームに対する意欲が最も高いのが購買層です。

購買層の多くはポータルサイトやマッチングサイトをみて、リフォーム会社を比較しています。

そのため、サイトで自社の魅力やアピールが上手くできれば、契約に至る可能性も高くなります

一方で、顧客側は複数の業者から一斉に見積もりをもらえるので、料金の競争が激しくなる傾向にありますね。

なお、サイトの利用には、リフォーム会社側は登録などに費用がかかることもあります。

リフォーム会社がポータルサイトやマッチングサイトを利用するときは、自社の予算やサービス/特徴/顧客の年齢層などが合いやすいサイトを選ぶことが大切です。

オンライン集客④SNSを活用する

SNSはホームページやブログを開設するよりも、手間なく気軽に始められるメリットがあります。

ですが、集客にTwitterやInstagram、FacebookなどのSNSを活用する場合、それぞれの特徴をしっかりと把握しておくことが必要です。

たとえばTwitterは拡散力が高く、多くの人の目に留まりやすいですが、掲載できる文字数が限られているので伝えたい情報が伝わりにくいことがあります。

Instagramは写真共有が主となり、リフォーム施工後の綺麗な家の写真を掲載して注目を集めることができます。

ただし、拡散力はTwitterほど高くありませんし、利用の中心が10〜20代のリフォームに興味が薄い若者層となっています。

Facebookは、TwitterやInstagramに比べて利用している年齢層が高く、リフォームを考える世代と一致しやすいです。

一方で利用者の数はTwitterやInstagramに比べてやや少なく、実名制のためビジネス中心で使われるケースが主となっています。

SNSはどれか1つを選んで利用するよりも、複数の運用をおすすめしますよ。

それぞれにメリットとデメリットがあるので、併用した方がメリットが増えるだけではなく、デメリットを減らすことができるからです。

SNSにリンクボタンを設置して、他のSNSへ流入しやすい流れを作りましょう。

SNS集客で成功するコツが知りたい方は、こちらの記事を参考にしてみてください。

2023年7月よりTwitterはX(エックス)へ名称を変更しています

オンライン集客⑤Googleビジネスプロフィールに登録する

Googleビジネスプロフィールとは、Google検索やGoogleマップ検索をしたときに、結果として表示される店舗の情報を管理するシステムです。

リフォーム会社側が作成や登録をしなくても、Googleが収集した情報やユーザーの投稿などによって自動的に作成されていますよ。

ただし開業して間もない、情報が少ないなどの場合は、自動的に作成されていないことがあるので、注意してください。

なので、まずは自社のGoogleビジネスプロフィールが存在しているか確認をしてみましょう。

自社のGoogleビジネスプロフィールが作成されていたら、オーナー登録をして情報の更新を行ってください。

詳細な情報が掲載されているほど、ユーザーにとって使いやすいページとなりますよ。

Googleビジネスプロフィールにはユーザーからの口コミが掲載されていることがあります。

施工したお客様がよい口コミを投稿してくれていれば、口コミからの集客が期待できますよね。

また、リフォーム会社を探すときは「〇〇(住んでいる地域)+リフォーム会社」のように検索する人が多いです。

上位表示されればそれだけみてもらえる可能性が上がり、集客や契約につながりやすくなりますよ。

アナログ集客⑥チラシのポスティングを行う

チラシのポスティングは、従来から行われている集客方法の一つです。

チラシは商圏範囲に住んでいる人に配るため、地域密着型のリフォーム会社におすすめの方法ですよ。

インターネットを利用しない高齢者世代にもアプローチできるのが大きなメリットです。

ただし、チラシを見てすぐにリフォームの相談に動く人は少ないため、継続的な配布が必要になります。

ポスティングを業者に依頼すればその分費用がかかりますし、社員が行う場合は本来の業務とは別の負担を強いることになるでしょう。

なお、チラシに多くの情報を載せてしまうと、読むのを面倒に感じてしまう人が多いです。

掲載する情報を吟味することも大切ですよ。

興味をひくデザインやキャッチコピーと一緒に、「詳しくはこちらへ」とホームページや電話へ誘導する流れを作ることをおすすめします。

アナログ集客⑦口コミや紹介・近隣へのご挨拶で集客につなげる

口コミは、商品やサービスの購入を考えている方の多くが参考にしますよね。

よい口コミが多ければそれだけ集客につながりやすくなりますが、なかには事実とは関係なく、悪意を持って口コミを書き込む人もいます。

そのため、Googleビジネスプロフィールなどの口コミは随時チェックすることが必要です。

身に覚えのない口コミは削除申請をしたり、自社に非があると感じられる口コミには誠意を持って対応するなどアクションを起こすことが大事ですよ。

また、口コミよりもさらに強いのが紹介です。

紹介を増やすには、受注までの丁寧な対応はもちろんですが、施工後の保証やアフターサービスをしっかり行うことが大切ですね。

リフォーム工事の際には、現場の近隣住民への挨拶を行うのも効果的です。

挨拶を兼ねて自社の名刺やチラシを違和感なく渡せるので、警戒心や不信感を持たずに接してもらうことができます。

さらに、近隣住民にとっては挨拶されることで心象もよくなり、「自分の家のリフォームを頼んでも、周囲にしっかりと気を配ってくれそう」と評価も上がります。

アナログ集客⑧イベントを開催する

定期的なイベントの開催によって、会社の名前を知ってもらうことができます。

イベントの内容によっては親しみを感じてもらえたり、「困ったときには相談しよう」と思ってもらえるきっかけを作ることができますよ。

リフォーム会社が主催する主なイベントをそれぞれを詳しくみてみましょう。

イベント例:リフォームに関するセミナー

リフォーム会社によるセミナーでは、リフォームの専門知識を提供するのが主となります。

そもそもセミナーに参加する方の多くがリフォームに高い関心を持っているため、役立つ情報を提供することで、信用を得てその後の集客や受注につながりやすくなりますよ。

「築10年で行う最初のリフォーム」「失敗しないリフォーム会社の選び方」など、興味や関心をひきやすいテーマで行いましょう。

ただし、セミナーでは自社の営業は控えてください。

セールストークが濃すぎると、契約を目的としたセミナーと受け取られてしまい、かえって不信感を抱かせてしまうからです。

営業活動は抑える代わりにリフォームに関するアンケート依頼をお願いし、顧客が持っている悩みや問題を収集する場として活用しましょう。

イベント例:リフォームの相談会

セミナーに比べて、リフォームの必要性を強く感じている人が参加するのが相談会です。

悩みや不安に寄り添い、解決策を提案することで受注につながる確率は高くなりますよ。

相談会では、リフォーム会社の社員と顧客が1対1で落ち着いて話せる環境を作ることが大切です。

対面でしっかりとしたコミュニケーションをとることで、信頼感や安心感を得てもらうことができます。

イベント例:リフォームした施工現場の見学会

「百聞は一見に如かず」という言葉があるように、いくら口頭や資料で上手く説明をしても、実際に目にする経験にはかないません。

リフォームの内容や料金などの条件面が固まっても、契約に迷っている方には施工後の現場が見れる見学会への参加を促してみましょう。

リフォームした施工現場の見学会はショールームやモデルハウスとは違い、そこに住んで暮らしている人がいるだけリアルに感じられます。

「リフォームをしたら、自分にもこんな快適な生活が待っている」と期待を持ってもらうことができますよ。

イベント例:リフォーム会社でのマルシェ

フランス語で「市場」を意味するマルシェでは、農作物を中心にハンドメイド作品や衣料、花などあらゆるものを取り扱っています。

リフォーム会社が主催する場合は、自社の駐車場などの広い敷地で開催することが多いですね。

マルシェでは直接リフォームに関係する店舗が並ぶわけではありませんが、そこを訪れる多くの人とのつながりを作ることができます。

また、新規の方にはリフォーム会社の名前や従業員の顔を覚えてもらうことができますし、施工後のお客様であれば良好な関係を継続して築きやすくなるでしょう。

これは口コミの獲得にもつながるため、マルシェは新規限定ではなく既存の顧客も対象とすることが大事ですよ。

アナログ集客⑨営業車や社用車を活用する

会社の名前やロゴマークの入った営業車や社用車に乗って移動することで、多くの人に知ってもらうきっかけを作れます

引っ越し業者のトラックに動物の絵が書かれているのをみたことはないでしょうか。

動物好きの子どもがみつけると指を差して喜び、すぐに会社名も覚えてしまいますよね。

こうした擦り込みによって、実際に引っ越し業者を決める状況になったら「あの象さんのマークの会社にしよう」となることもあるわけです。

こうした営業車や社用車に乗るときは、常に会社の看板を下げていることを意識し、無謀な運転は避けて優しい運転を心がけることでイメージアップにもつながりますよ。

集客のコツ!顧客の獲得に成功しているリフォーム会社の特徴4つ

競合が多い今の状況においても、集客に成功しているリフォーム会社はあります。

顧客の獲得に成功した会社がどのような方法を行っているのかを知れば、何かヒントが得られるのではないでしょうか。

ここでは、顧客の獲得に成功したリフォーム会社の集客コツを紹介します。

特徴①ターゲットが明確になっている

これまでは、リフォームをするのは老朽化による修繕をしたい年配者というのが一般的なイメージでした。

しかし現在はリフォームの目的は多様化しており、それに伴って様々な年齢層がリフォームを考えています。

そこで、リフォームの内容別にターゲットとする層を3つに分けました。

自社としてどのような人(層)からの受注を狙うのか、具体的に考えてみましょう

老朽化した家を修繕したい年配層をターゲットにする

従来のリフォームといえば、経年劣化などに伴って老朽化、修繕が必要となった家がほとんどでした。

そのため、若い世代の時に家を購入して20年~30年が経過した年配者が、リフォームの依頼主となることが多いです。

壁や床の傷み、トイレやキッチンなどの水回りの不具合など、現在進行形で抱えている悩みを解決したいと思っています。

そして、このようなリフォームは持ち家がある以上、いつか必ず誰にでも訪れるものになりますよね。

リフォームの目的が多様化している現代でも、顧客のボリュームゾーンと言えるでしょう。

断熱性能や耐震性能を高めたい顧客をターゲットにする

最近のリフォームで増えているのは、利便性や快適性を追及し、生活の質の向上を目的にしたものです。

これまでの老朽化によるトイレやキッチンのリフォームでは、新品同様に戻すことが前提でした。

しかし、生活の質を高めるリフォームでは、タンクレストイレにして掃除をしやすくしたり、キッチンのシンクの高さを主に使う人の身長に合わせるなどのプラスアルファが求められます。

また、耐震基準が現在のものより低い時代に建てられた家であれば、最新の耐震基準をクリアできていないため、リフォームで耐震性の高い家にしたいという人も多いですね。

断熱不足による夏熱く冬寒い構造を、断熱リフォームによって省エネ効果を高めたいという希望を持つ人もいますよ。

このようなリフォームは、年配者よりも少し若い世代(40~50代)が主となります。

壊れたところを元通りに直すのではなく、使い勝手がよいものにアップデートできるリフォームを求めています

中古住宅を購入した30~40代の若年層をターゲットにする

駅から近い場所に新築住宅を購入するとなると、予算内に収まらず断念してしまうことがあります。

特に30~40代の若い世代では、価格で折り合いがつかずに郊外の家を購入したというケースも多くありました

しかし、中古住宅なら駅近でも新築よりも安く購入できますよね。

また、郊外であればより価格を抑えて住宅を手に入れることができます。

住宅購入のコストを下げる代わりに、リフォームで趣味やこだわりを生かした希望通りの家に作り変えることができ、最近はこのような住宅購入/リフォームの件数は増えてきていますよ。

特徴②ターゲットに合わせた実例と集客方法を選んでいる

顧客のターゲットが明確に決まったら、次に考えるのはターゲットに合わせた集客方法です。

ここまで、リフォーム集客について様々な方法を提案してきましたが、ターゲットによっては必ずしも実行する必要のない方法もあるでしょう。

ターゲットに合わない方法をいくら続けても、大きな効果は望めません。

それよりも、ターゲットに合わせた集客方法に絞った方が、確実に成果を得ることができるはずです。

ターゲットに合わせた集客方法の具体例を紹介します。

【具体例】バリアフリー化×チラシのポスティング

バリアフリー化のリフォームは、老後の生活を具体的に考え始める定年を控えた60歳以降の年配層の方が多いです。

現在、60歳以上の年齢でもインターネットの利用率は80%を越えています。(※2)

しかし、年配の方の多くはメールの送受信や天気/ニュースサイトの利用に留まり、情報を積極的に検索することは少ないと言われていますよ。

そのため、バリアフリー化を検討している年配の方への集客では、チラシやポスティングの紙媒体、訪問やイベントなどの対面営業が向いています。

(※2)総務省インターネットの利用状況

【具体例】中古住宅のリノベーション×Instagram

駅近の中古住宅を購入し、趣味やこだわりの詰まった自分たちらしい家にリフォームしたいと思う若い世代には、SNSを利用した集客がよいでしょう。

若い世代の人はインターネットで情報収集をすることに慣れているため、ホームページやSNSの利用率は高いです。

なかでもInstagramは若い世代の利用が高い上、リフォームのビフォーアフターが画像でわかりやすく伝えることができるのでおすすめのツールですね。

Instagramで集客を狙うなら、写真を掲載するだけではなく、写真の撮り方や注目をひくような配置が重要なポイントとなります。「こんな家に住んでみたい」と思われるような、素敵な写真を意識してみましょう。

【具体例】雨漏り補修×Googleビジネスプロフィール

雨漏りの補修は「将来介護が必要になるかもしれないから、車椅子が通れるように玄関前にスロープをつけたり廊下を広くしたい」といったリフォームとは異なり、時間的な余裕はありません。

今すぐに解決することが重要なので、顧客は自宅近くにあるリフォーム会社を検索します。

このような場合に効果的なのがGoogleビジネスプロフィールですね。

雨漏りに限らず、「住宅のちょっとした困りごと」に素早く対応してくれるリフォーム会社が求められています。

地域に根づいた会社を目指すなら、Googleビジネスプロフィールの利用をおすすめします

特徴③建築許可を得ていたりリフォームに関する有資格者が在籍している

実は、リフォームの多くは有資格者や専門家がいなくても行える(※)「軽微な建設工事」に該当します。

また、建設業許可も不要となるケースが多く、まったくの素人であってもリフォーム会社を開業することは可能となっていますよ。

悪質業者によるリフォームのトラブルがたびたびテレビのニュースなどで話題となることがあるのは、このような状況も原因の一つと言えるでしょう。

そのため、リフォーム会社に対する不信感を抱いている人もいますが、建築士/電気工事士/インテリアプランナーなどの有資格者が在籍していれば安心感を持ってもらえます。

リフォーム会社自体が建設業許可を取得していれば、さらに信用度が増しますよ

(※)リフォームの規模や費用によっては資格の取得が必須となります。リフォームは500万円以下の契約が多いですが、500万円以下は無資格のリフォーム会社でも施工を行うことができます。

特徴④リフォーム業界の団体に加盟している

住宅リフォーム推進協議会を始め、リフォームに関係する団体に加盟していることもお客様に安心感や信頼感を持ってもらえることにつながります

協会や団体に所属している場合は、ホームページなどでそのことをお知らせしておきましょう。

ただし、協会や団体によっては信頼性や規模などが様々です。

お客様からの信頼を得やすい著名な協会や団体に所属することも大切です。

まとめ

リフォーム会社の効果的な集客方法や成功事例を紹介しました。

最後に、この記事の要点をまとめます。

  • 顧客層(潜在層/見込層/購買層)によって相性のよい集客方法は異なる
  • 集客方法はオンライン、オフラインの両方を行う
  • 今の時代はホームページの開設、SNSの併用が必須
  • Googleビジネスプロフィールを確認、活用する
  • マルシェや施工挨拶などで近隣住民との良好な関係を築く
  • ターゲットは明確にし、ターゲットに合わせた集客方法を選ぶ

集客にwebを活用するのは、今の時代は当たり前といえることがわかりました。

自社のリフォームの特徴を明確にした上で、ターゲットに合った集客方法を選択/実践していく必要がありますよ。

目次