運営者プロフィール

森谷俊之

LibRu代表取締役

個人・小規模事業者向けのマーケティング・ブランディングのコンサルタント/セールスコピーライター

経営者の3つの課題「お金がない、時間がない、人材がない」は、シンプルな仕組みで解決できます。集客から販売までを自動化して、ビジネスを成長させていくための仕組み構築を支援します。

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ネットショップを流行らせるには?成功事例から学ぶ集客方法と選び方

  • ネットショップを始めたけど集客できない・・
  • ネットショップって本当に稼げるの?
  • ネットショップはどんな集客方法がある?

現在ネットショッピングの利用者は2人以上の世帯では5割を超えており、年ごとに利用者が増加しています。(※1)

加えて大手ECサイトを利用すれば、誰でも簡単にネットショップをもてるので、ネットショップを開業しようと考える方も多いのではないでしょうか。

需要が高まっているネットショップですが、きちんと集客をしなければ成功することはできません。

この記事ではネットショップの集客に成功した実例や効果的な集客方法を紹介しています。

ネットショップの集客方法の選び方についても解説しているので、集客方法を考える際の参考にしてくださいね。

自分にあった効果的な集客方法を選び、ネットショップを成功に導きましょう。

(※1)総務省統計局|家計消費状況調査年報 令和3年|結果の概況

目次

【成功事例】軌道に乗ったネットショップの集客方法を紹介

ネットショップを始めた方の悩みで多いのが、集客方法が分からずなかなかお客さんを獲得できないことです。

そこでまずは実際にネットショップをオープンさせて集客に成功した方の実例をみてみましょう。

実際に行った集客方法やネットショップの集客に必要なことも紹介しているので、参考にしてくださいね。

事例①市場やニーズを分析し柔軟に対応した40代ネットショップオーナー

最初に紹介するのは40代のネットショップオーナーの成功例です。

こちらの方は市場や顧客のニーズを分析し、販売する商品に合わせて集客方法や販売方法を変えるなどさまざまな工夫を行ってネットショップを成功に導いています。

集客効果から学んだことも紹介しているので、ぜひご覧ください。

40代女性ネットショップオーナー:集客のために行ったことは?

商品ラインナップを増やしました。

自分が興味のある分野に関連する商品を選んで、まずはその商品を販売しているページを探して価格などをチェックし相場感を掴みました。

その分野で売れ行きの良い商品も探し、多少薄利でも販売して評価を稼いだりもしましたね。

競合の多い商品は、説明書を工夫したり他のオプショングッズなどとの抱き合わせ販売をして付加価値をつけたりもしました。

他には数多く出回っていて誰でも入手できる商品ではなく、1点ものを仕入れて販売しました。

※上記は自社の独自アンケート調査をもとに作成したものです。

40代女性ネットショップオーナー:集客効果はありましたか?

一般的な商品は価格競争に巻き込まれることが多かったです。

売れ行きがいい商品ほど競合が多く、値段が安いところが売れていました。

付加価値をつけても競合が同じように付加価値をつけるという感じで、結局は価格競争となっていましたね。

1点ものの販売は自分のセンスが良ければ売れたので、市場がどのようなものを欲しがっているのか常にチェックして対応しているうちにお得意さんを獲得することができました。

※上記は自社の独自アンケート調査をもとに作成したものです。

40代女性ネットショップオーナー:集客効果から学んだことは?

誰でも探せば仕入れることができる商品を販売する場合、行き着くところは価格競争です。

資金が潤沢で大量に仕入れることができる人は単価が安くなるので最終的に売上を確保できますが、個人レベルには限界があります。

ひとつの商品にしがみつかずに次の商品を探すことが必要だと感じました。

1点ものの販売は掲載する写真や商品の説明文を使い回せないので、毎回新しいものを作成する必要がありますが、顧客のニーズに合う商品であれば購入に繋がります。

商品に合わせて集客方法や販売方法を工夫していくことが大切だと感じました。

※上記は自社の独自アンケート調査をもとに作成したものです。

事例②大手ECサイトを活用して集客した60代木工作家

次に紹介するのは大手ECサイトをメインにした集客でネットショップが成功した60代の木工作家の方です。

市場の流れに合わせて集客方法を変えたことが功を奏した事例となっていますよ。

大手ECサイト以外にもさまざまな方法で集客に取り組んでいるので、参考にしてくださいね。

60代女性木工作家:集客のために行ったことは?

Yahoo!ショッピングと自社のホームページを中心に集客・販売を行っています。

もともとは自社のホームページのほか、Yahoo!のリスティング広告とGoogle広告を使い分けて集客していました。

売上はほどほどにあったのですが、広告費用が思いのほかかかってしまいました。

そこで見つけたのがYahoo!ショッピングです。無料で出店できるのが大きな決め手でしたね。

ほかにも集客につなげるためにLINEやインスタなどSNSを活用しています。

※上記は自社の独自アンケート調査をもとに作成したものです。

60代女性木工作家:集客効果はありましたか?

Yahoo!ショッピングへ出店したことで売上があがりました。

Yahoo!ショッピングの手数料は売上によって変わるので、個人事業主の自分でも少ない負担で始められたのがよかったです。

また、出店は無料であるものの、きちんと担当者がついて定期的に連絡してくれるのも嬉しい点でした。

自社のホームページからの注文もありますが、現在ではYahoo!ショッピングからのお客さんが注文のほとんどを占めています。

LINE広告は費用をあまりかけられていないので、集客効果はまだ出ていないように感じます。 

インスタは、投稿すると多くの方が見てくれて検索数が上がったので、ある程度の効果がありました。

※上記は自社の独自アンケート調査をもとに作成したものです。

60代女性木工作家:集客効果から学んだことは?

以前はホームページからの注文が多かったのでホームページメインで集客を行っていました。

しかし、今はネットや大手ECサイトでの買い物が一般的になっているため、Yahoo!ショッピングへの出店は間違っていなかったと思います。

まだ効果は出ていないものの、LINEやインスタなどSNSでの集客も活用しています。

ひとつの集客方法に固執するのではなく、大手ECサイトやSNSなどさまざまな集客方法を取り入れることが大切だと感じました。

※上記は自社の独自アンケート調査をもとに作成したものです。

ネットショップの販売商品は大きく分けて2つ!オリジナル製品か既製品か

スクロールできます
オリジナル製品の販売既製品の販売
商品自分でオリジナル商品を作って販売する/
ハンドメイド作品を販売する
商品を仕入れて販売する
集客の
ポイント
コンセプトを確立してオリジナリティをアピールする需要の高い商品を見極める

他のショップと差別化できる強みを持つ
メリット価格設定が自由にできる
少ない商品数でもショップが開ける 
既製品なので品質はしっかりしている
どのような商品が売れているのかを分析して取扱商品を変えやすい
デメリットオリジナルと言えども似たような商品があればデザインや価格などを比較される
商品作成に時間がかかる
他のショップとの差別化がしにくいので、価格競争に陥りやすい
在庫を多数抱える場合がある

ネットショップで販売する商品がオリジナル製品なのか、既製品なのかで集客のポイントが変わってきます。

オリジナル製品なら、あなたのネットショップにしかない商品であることをアピールするのが効果的ですね。

ただし、オリジナル商品でも似たような商品を扱うショップがあれば比較されてしまうので、コンセプトをきちんと確立する必要がありますよ。

既製品はほかにも同じ商品を扱うショップがあるため、価格競争になりやすい点がデメリットです。

こまめにトレンドを把握し、ユーザーがどんなものを求めているかを理解した上で商品を選びましょう。

他のショップといかに差別化できるかが集客のポイントですよ。

ネットショップにおすすめの集客方法8選

ネットショップを始めるにあたって、取り扱い商品にこだわるのは大切です。

しかし、せっかくよい商品を集めても誰にも見てもらえなければ意味がありません。

ネットショップの売上を伸ばすためには集客にも力を入れましょう。

ここではネットショップにおすすめのオンラインとオフラインの集客方法を8つ紹介します。

あなたのネットショップに合った集客方法を見つけてくださいね。

方法①SNSを運用して集客する

SNSは利用者が多く、費用もかからずに集客につなげられるのでぜひ活用しましょう。

SNSは拡散力があり、タイムリーな情報を発信するのに向いています。

商品の紹介のほか、新商品やキャンペーンの情報などをリアルタイムでユーザーに届けられるので、ネットショップの集客にぴったりですよ。

ただし露出を増やすためには定期的な更新が欠かせません。

SNSの運用体制をしっかりと整えてから集客に取り組むようにしてくださいね。

ここでは3つのSNSを活用したネットショップの集客方法について紹介します。

ネットショップのSNS集客:Instagram(インスタグラム)

Instagramは10代から20代の若者層や女性を中心に人気のSNSです。

インスタ映えという言葉もあるようにビジュアルメインなのがInstagramの特徴ですね。

写真や画像メインで視覚的なアピール力に優れているので、コンセプトを持って統一感のある投稿をするのが効果的です。

また、Instagramは#(ハッシュタグ)検索ができるので、ユーザーに検索されやすい#(ハッシュタグ)をつけましょう。

ネットショップの名前やショップで取り扱っている商品名・商品カテゴリーを#(ハッシュタグ)にすることで、ユーザーが検索した時にあなたのネットショップを見つけやすくなりますよ。

さらにInstagramのショッピング機能を使えば、投稿した画像に商品リンクを貼り付けられます。

商品リンクを貼ればネットショップとの連携がスムーズになり、商品の購入につながりやすくなりますよ。

ただしInstagramはビジュアルメインのため、視覚にアピールできる写真や画像を投稿しないと見てもらえません。

ただカメラで商品を撮影するだけではなく、背景や光にこだわったり、文字を入れて写真を加工するなどユーザーの目を惹く魅力的な投稿を行いましょう。

Instagramでの効果的な集客方法はこちらの記事でさらに詳しく解説しているので、参考にしてみてください。

ネットショップのSNS集客:Twitter(ツイッター)

Twitterはリツイート機能があり、フォロワー以外にも投稿を見てもらえるため拡散力があります。

ひとつのツイートが140文字以内と文字数は限られていますが、画像も投稿できるので視覚に訴えた商品紹介ができますよ。

Instagram同様、ツイートには#(ハッシュタグ)を付けられるので、関連するハッシュタグでまとめることで、たくさんの人にツイートを見てもらえますね。

URLも貼り付けることができるので、ネットショップで開催中のキャンペーンやセール情報などタイムリーな情報をツイートするのもおすすめです。

しかし、Twitterは情報のスピードが速いので、頻繁にツイートしなければ多くの人の目にとまりません。

こまめに投稿をしてユーザーの目に触れる機会を増やすのがTwitter集客のコツですよ。

さらに、Twitterはマナーに配慮しないと炎上してしまう可能性があります。

しっかりと内容を確認したうえで情報発信するようにしましょう。

2023年7月よりTwitterはX(エックス)へ名称を変更しています

ネットショップのSNS集客:Facebook(フェイスブック)

FacebookはInstagramやTwitterと比べて利用者の年齢層が高いのが特徴です。

さらにFacebookのアカウント作成には正確な個人情報の登録が必要なため、信頼性が高い上に個人情報をもとにしてターゲットを絞りやすいというメリットがありますよ。

「Facebookショップ」という商品を掲載できる機能もあるので、Facebook上で見た商品をユーザーが直接購入することもできます。

Facebookユーザーにアピールしやすいことに加え、商品登録が簡単なのでサイト管理の手間が省けますよ。 

さらにFacebookページはGoogleなどの検索にも表示されるので、Facebookに登録していない人にも見てもらえる点は大きなメリットと言えますね。

ただしFacebookは新しい投稿が一番上に表示されるので、こまめな更新が必要です。

古い情報しか載っていないページでは、特に新規のユーザーに不信感を抱かれてしまいますよ。

また、ネットショップへの誘導ばかりの押し売り感の強い投稿はユーザーから嫌がられる可能性が高くなります。

ユーザーにとって役立つ情報や関心のありそうな投稿をすることで、信頼感を持ってもらえる投稿を心掛けましょう。

Facebookは便利なSNSなので、うまく集客に活用してくださいね。

方法②ブログを運営する

2つ目の集客方法はブログを運営することです。

ネットショップや商品の情報はもちろん、商品を買ってもらいたいターゲットに役立つ情報やターゲットの悩みや疑問を解決する内容を発信することで集客につなげられますよ。

たとえば「北欧のインテリア商品」を販売するネットショップなら、「北欧インテリア リビング」「北欧インテリア 実例」といったユーザーが検索しているキーワードをもとにブログ記事を書くと効果的です。

ブログで有益な情報を発信すれば、見込み客をネットショップへ誘導したり、購買意欲を高めることができますよ。

また、ブログに掲載した記事は自分で消さない限りずっとネット上に残り続けます。

過去に書いたブログ記事でも検索されれば表示されるため、蓄積されたブログ記事が資産となり、ブログからの流入が期待できますよ。

ただしブログでの集客効果が表れるのには時間がかかります。

コツコツとブログ記事を更新しながら、他の集客方法も活用するのがおすすめですよ。

ブログ集客のコツは、こちらの記事で詳しく紹介しているのでぜひご覧ください。

方法③自社サイトのSEO対策を行う

役に立つ情報を載せた見やすいサイトを作っても、多くの人に見てもらえなければ意味がありません。

自社のホームページやECサイトを多くの人に見てもらい集客するためには、SEO対策を行いましょう。

SEO対策ができているサイトはユーザーが検索した際に上位に表示されるので、より多くの人の目にとまりますよ。

まずは見ただけで何のお店なのかが分かるサイトタイトルをつけましょう。

たとえばショップ名だけだったり、単に「インテリアショップ」だけだと、どんなショップかがイメージできないのでユーザーがクリックしにくくなります。

しかし「北欧インテリア・家具の通販」「北欧インテリアショップ〇〇」ならタイトルだけでイメージが湧きますよね。

ショップ名で検索した時にあなたのサイトが上位に表示されるように、ほかのサイトと差別化できるキーワードを盛り込むといいですよ。

また、商品の満足度の高さを伝えるユーザーからの口コミやレビューはSEO対策に効果的です。

購入してくれた人に口コミやレビューを投稿してもらうよう積極的に働きかけましょう。

ホームページについて詳しくはこちらの記事を参考にしてくださいね。

方法④友人や知人にネットショップの存在を知らせる

友人や知人は一番身近な見込み顧客なので、ネットショップを開設したことはぜひ伝えましょう。

自分の友人や知人であれば、会ったときに直接伝えたり、LINEやメールなどで気軽に宣伝できます。

費用をかけずに手軽にネットショップの宣伝ができるのがメリットですね。

また、友人や知人なら、あなたのネットショップを周囲に宣伝してくれる可能性もあります。

商品に満足してもらえればリピーターになってくれたり、よい口コミを広めてくれるケースもありますよ。

もし商品の購入に至らなかった場合でも、友人や知人ならどんな点が購入に至らなかったポイントなのかを聞きやすいですよね。

たとえば「価格が高い」「商品が魅力的に見えない」「ネットショップのサイトが分かりづらい」など、運営のヒントになるリアルな声を聞けますよ。

ただしネットショップを宣伝する際は押し売りをしないように気をつけましょう。

商品の購入に繋がらないだけではなく、信頼関係が崩れる可能性もあります。

あくまでもネットショップを開いたことや商品の魅力を伝えるだけにしてくださいね。

友人や知人へネットショップを宣伝することは、集客効果を高めるだけでなく、どんな商品が求められているのかといった需要を知る上でも有効な方法ですよ。

方法⑤Web広告を出稿する

Web広告とはインターネット上に表示される広告のことです。

Web広告はターゲットとしている顧客にアプローチできるので、簡単に見込み客を獲得でき、購入につなげやすいメリットがあります。

一方で、広告を出す目的を明確にしておかないと思った効果が得られないことがありますよ。

商品の認知拡大なのか、購入にまでこぎつけたいのか広告の目的は事前に決めておきましょう。

Web広告は費用がかかるので、明確な目的をもってWeb広告を出しましょう。

また、掲載中のWeb広告は出して終わりではなく分析をして、よりよい広告へ改善することが必要です。

キーワード選定や広告媒体の種類など、分析・改善して集客効果を高めるのがコツですよ。

ここではネットショップと相性のいいWeb広告を4つ紹介するので、参考にしてくださいね。

ネットショップと相性のいい広告:リスティング広告

リスティング広告とは、ユーザーが検索したワードと連携させて有料広告の枠にサイトを表示させる仕組みのことです。

関連したキーワードで検索した人に向けた広告なので、広告を見てもらいやすく、短期的に成果につなげやすいというメリットがあります。

しかし、広告を出し続ける限り費用はかかるので、期間を区切るなどの工夫が必要ですよ。

また、リスティング広告は検索ワードに連動して表示されるので、検索される機会の少ない新しい商品や認知度の低いオリジナル製品には向きません。

認知度の高いブランド製品、リピート率の高い日用品や化粧品を取り扱うネットショップの集客におすすめですよ。

メリットとデメリットを理解した上で、リスティング広告を利用しましょう。

ネットショップと相性のいい広告:ディスプレイ広告

ディスプレイ広告とは、ユーザーが見ているブログやサイトの内容に連携して表示される広告のことです。

年齢や性別など細かく絞って広告を配信できるのが特徴ですね。

ディスプレイ広告はユーザーの興味関心のある内容に連動しているため、クリックしてもらえる可能性が高くなりますよ。

また、画像や動画でのアプローチができるので、商品の魅力をより具体的に伝えることができます。

さらにディスプレイ広告の中でも、一度ネットショップを訪れたことのあるユーザーをターゲットにして広告を配信するリターゲティング(リマーケティング)広告を活用すれば、高い効果が見込めますよ。

しかし、動画や画像でアピールできるリスティング広告は多くの人の目にとまりやすい分、見込み客以外のクリックも増える点はデメリットです。

余計な費用がかかる可能性があるので、ターゲットを明確にして効果的にディスプレイ広告を使いましょう。

ネットショップと相性のいい広告:アフィリエイト広告

アフィリエイト広告とはブロガーやインフルエンサーに商品の宣伝や販促をしてもらい、成果に応じて報酬を支払う仕組みです。

アフィリエイト広告は成果が出たら費用を払う成功型報酬型なので、費用を抑えて広告を出すことができます。

また、ブログやInstagramの投稿で口コミ形式で宣伝できるので、ユーザーは利用者のリアルな感想を見ることができ、商品に親近感を持ちながら購入できるのもポイントですよ。

ただし、どのようなブログや投稿になるかはブロガーやインフルエンサー次第なので、イメージとは違う宣伝になってしまう可能性もあります。

あなたのネットショップと親和性の高いブロガーやインフルエンサーを見つけることで、より高い効果を生むことができますよ。

ネットショップと相性のいい広告:SNS広告

SNS広告とは、その名の通りSNSに表示される広告のことです。

普段利用しているSNSの投稿の中に表示されるため、ユーザーに見てもらいやすいというメリットがありますよ。

さらにSNS広告はどんなアカウントをフォローしているかなどの情報から、広告を表示させるターゲットを絞りやすいという特徴があります。

特にFacebookは個人情報を細かく登録するため、ターゲットが絞りやすいですよ。

また、Instagramは写真の投稿がメインのため、広告の投稿でもユーザーに警戒されにくいのでおすすめです。

SNSごとにユーザー層や特徴が異なるので取り扱い商品との相性も考慮した上でSNS広告を活用しましょう。

たとえばFacebookはビジネス利用が多いのでビジネス系の商品と、Instagramは若い女性ユーザーが多いのでアパレルや化粧品などトレンドに合った商品と相性がいいですよ。

ただし広告の内容には気をつけましょう。

SNSは不適切な表現があると炎上しやすいのが特徴ですが、SNS広告も例外ではありません。

不特定多数のユーザーが目にすることを理解した上で広告を出稿してくださいね。

方法⑥大手ECサイトを活用する

大手のECサイトは利用者が多く、すでにマーケットが出来上がっているため、集客力が高いのが一番のメリットです。

大手ECサイトはユーザーが検索した際に上位表示されやすいので、検索からの流入も期待できます。

しかし、すでに出来上がったマーケットに新規のネットショップが参戦しても、他のネットショップとの差別化が難しく、価格でしか対抗できない可能性がある点は覚えておきましょう。

サイトデザインもECサイトごとにある程度決まっているため、商品ページではオリジナリティを出しにくいという点もデメリットですね。

オリジナリティのあるネットショップにするために、キャッチコピーを利用して商品購入者の興味を惹くなど、工夫が必要ですよ。

また、大手ECサイトは出店に手数料などもかかるため、どのくらいの費用が必要かも念頭に置いておきましょう。

ここでは3つの大手ECサイトについて紹介するので、参考にしてくださいね。

ECサイト:Amazon(アマゾン)

Amazonは商品を登録するだけで出品できるため、手軽に始められるECサイトです。

Amazonの出品にかかる費用は以下の通りです。(※2)

スクロールできます
大口出品小口出品
月間登録料月額4,900円無料
基本成約料無料1商品あたり100円
販売手数料8%~15%8%~15%

Amazonの場合は出品数の多い方向けの「大口出品」と少ない方向けの「小口出品」で費用が大きく異なるので、あなたのネットショップに合うプランを検討してみてくださいね。

Amazonで出品する際は、商品やカテゴリーの登録をきちんと行うと商品がAmazon内で上位に表示されてユーザーの目につきやすくなりますよ。

さらにFBAというAmazonのサービスを使えば、商品をAmazonの倉庫に保管できて、売れた際にはAmazonが発送してくれます。

FBAなら梱包や発送の手間がなく発送までがスピーディーなので、すぐに商品を発送して欲しい顧客の多いAmazonでは売上アップにもつながりますよ。

ただしAmazonは手軽に出店できるからこそ競合が多いのがデメリットです。

さらに商品ページで差別化することはできないので、価格競争に陥りやすく、利益を得づらい点もデメリットとなりますね。

Amazon内の表示順を上位にするだけではなく、Googleなどの検索サイトでも上位表示されるよう、商品名や商品説明にキーワードを盛り込んでSEO対策を行うのがAmazonで出店する際のコツですよ。

(※2)Amazon 出品にかかる費用

ECサイト:楽天市場

楽天市場は1憶3,000万人の楽天ID会員数をもっており、多くの集客が期待できるECサイトです。(※3)

商品も食品から大型家電など様々な商品を幅広く扱っていますよ。

楽天市場に出店プランは3種類あり、費用は以下の通りです。(※4)

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がんばれ!プランスタンダードプランメガショッププラン
月額
(税別)
19,500円
※年間一括払い
50,000円
※半年ごとの2回分割払い
100,000円
※半年ごとの2回分割払い
初期登録料
(税別)
60,000円60,000円60,000円
システム利用料
(税別)
3.5~7.0%2.0~4.5%2.0~4.5%
登録可能
商品数
5,00020,000無制限
画像容量500MB5GB無制限

このほかに全プラン共通でのシステムサービス利用料金や決済サービスによって利用料金が発生します。

楽天市場は商品を登録すると自動的にアフィリエイト商材としても登録されるので、アフィリエイトでの集客もしやすくなっていますよ。

楽天メールマガジンや「ラクーポン」というクーポンが配信できたり、ECコンサルタントによるアドバイスなども受けられます。

ECサイトへの出店が初めてで不安というネットショップオーナーの方でも安心して始められるのが特徴ですね。

ただし、出店にかかる費用が高いことに加え、出店するための審査が厳しいというデメリットがあります。

個人で出店をする際には、個人事業主として開業届が出されていることが必須なので、楽天市場を活用する前には必ず開業届は出しておきましょう。

楽天での出店は審査が厳しいですが、その分楽天でショップがオープンできれば信頼を得られますよ。

(※3)楽天|楽天市場への出店・開業案内 トップ
(※4)楽天|楽天市場への出店・開業案内 トップ|プラン・費用

ECサイト:Yahoo!ショッピング

Yahoo!ショッピングはAmazonや楽天市場と比べて費用が格段に安いのが特徴です。

Yahoo!ショッピングの出店費用は以下となりますので、表を参考にしてください。(※5)

初期費用0円
月額0円
売上ロイヤリティ0円
ストアポイント原資負担1%~15%(現在1%は必須)
キャンペーン原資負担1.5%は必須
アフィリエイトパートナー報酬原資1%~50%(1%は必須)
アフィリエイト手数料アフィリエイトパートナー報酬原資の30%

このほかに決済サービスによって手数料が発生します。

Yahoo!ショッピングは初期費用や月額料金がかからないため、リスクなしで出店できるのが大きなメリットです。

ただし、無料で出店できるので競合が多いというデメリットがあります。

また、利用状況を見てみると、楽天とAmazonは5,000万人を超えているのに対し、Yahoo!ショッピングは半数の2,500万人ほどにとどまっています。(※6)

商品ページを見たユーザーに効果的に訴求できるように商品画像を充実させて、説明文も丁寧に記載するようにしましょう。

アフターフォローに力を入れてリピーターを獲得するのもYahoo!ショッピングでの出店を成功させるためのポイントですよ。

(※5)Yahoo!ショッピング|料金費用について
(※6)ECのミカタ|視聴者数1位は楽天、2位はAmazon ニールセンデジタルがECサービス利用状況レポートを公表

方法⑦ネットショップの集客代行を活用する

自分ではうまく集客をする自信のない方は、ネットショップの集客代行を利用するという手もあります。

集客代行は経験豊富な集客のプロです。

あなたのネットショップに最適な集客方法を見つけてくれるため、あれこれ試行錯誤する必要がなく、短期間での集客が期待できますよ。

集客代行を使えば、個人で集客を担当する人を雇うよりもコストは抑えられます。

しかし、集客のすべてを集客代行に頼ってしまうと集客の知識が身につかず、長い期間仕事を依頼することになるため、結果として費用がかさんでしまいますよ。

また、ネットショップで扱う商品がどんな商品なのかをきちんと代行業者へ伝えることも大切です。

取り扱っている商品を理解してもらえてないままに集客を行っても、思っていた集客効果が出ないことがあるので注意してくださいね。

集客代行の範囲や料金形態などは代行業者によってさまざまですので、予算と効果などを考えた上でしっかりと代行業者の選定をしましょう。

方法⑧イベントに実店舗として出店する

イベントに実店舗として出店するのもネットショップの集客に効果があります。

実店舗を開くことで、ネットユーザー以外にもアプローチができ、顧客の獲得につなげられるからです。

また、実店舗としての出店は一度購入してくれたことのある休眠顧客を呼び戻すきっかけにもなりますよ。

行きたいイベントや近隣のイベントに以前購入したことのあるネットショップが出店していたら、少し覗いて見ようと思いますよね。

休眠顧客の呼び戻しのために、メルマガやSNSなどでイベント出店は積極的に宣伝しましょう。

イベントでは購入に至らなくても、後日ネットショップを訪れてくれる方もいます。

店頭にチラシやショップカードを置いたり、メルマガやSNSなどにすぐ登録できるようにQRコードを設置しておくといいですよ。

ネットだけでなく、視点を変えて実店舗として出店することで、新たな集客経路を獲得しましょう。

ネットショップ集客成功のコツは選び方にある!集客方法の選び方4つ

ネットショップにおすすめの集客方法を紹介しましたが、ネットショップで成功するためには自分のお店に合った集客方法を選ぶ事も大切です。 

ネットショップにぴったりの集客方法を選べば、集客効果もあがりますよ。

ここからはネットショップの集客方法の選び方をみていきましょう。

集客方法の選び方①取り扱い商品に合わせて選ぶ

ひとつめの集客方法の選び方は、取り扱っている商品に合わせて集客方法を選ぶことです。

この記事の「ネットショップの販売商品は大きく分けて2つ!」でもお伝えしたように、ネットショップの取り扱い商品は大きく分けて「既製品」と「オリジナル製品」の2つがあります。

既製品の場合はほかのショップでもまったく同じ商品を販売している場合があるので、ほかのショップにはない強みを発揮できたり、差別化できる集客方法が合っています。

対して、オリジナル製品はまずは「こんな商品があるんだ」と、ユーザーに知ってもらわなければいけません。

そのため認知拡大に向いているSNSでの集客が向いていますよ。

それぞれ詳しく見ていきましょう

既製品×ECサイト

既製品をネットで売る場合、ECサイトでの集客がおすすめですよ。

既製品をネットで購入する際、ユーザーが重視するのは安さや安心感です。

ネットショップは対面ではないため、初めて購入するユーザーは「きちんと商品が発送されるか」など不安を感じています。

利用者の口コミを充実させたり、商品画像や商品説明を細かく掲載できるECサイトはユーザーに安心感を持ってもらえるので購入につながりやすいのですよ。

また既製品の場合は、ほかのショップでも同じ商品を取り扱っていることがあるため、価格競争になりやすいのがデメリットです。

価格競争に陥らないためにも、安さのほかにアピールできるポイントを作りましょう。

取扱商品の役立つ使い方や情報を発信したり、ユーザーのニーズに合った抱き合わせ販売を行うなど、ほかのショップと差別化するとより集客効果を高められますよ。

オリジナル製品×SNS

ネットショップでオリジナル製品を販売するならSNS集客がおすすめです。

SNSはさまざまな情報がスピーディーに展開されるため、商品の認知拡大に向いているからです。

オリジナル製品やハンドメイド製品を購入してもらうためには、まず商品を知ってもらわなければいけません。

自身のネットショップのSNSに製品画像を投稿したり、ほかの人からシェアしてもらったりすることによって商品の認知拡大から始めましょう。

拡散力の高いSNSを使えば、あなたの商品を見つけてもらいやすくなりますよ。

またSNSはアカウントを作り込んだり、世界観のある投稿を行えるのでネットショップのブランディングにも向いています。

ブランディングでオリジナル製品の価値を確立できれば、集客や売上アップにもつながりますよ。

認知拡大にも有効でほかのネットショップとの違いを明確にアピールできるSNSは、オリジナル製品を取り扱うネットショップと相性のいい集客方法ですね。

集客方法の選び方②商品数に合わせて選ぶ

2つ目の選び方は、取り扱っている商品の数によって集客方法を選ぶことです。

商品数が少ないのなら、1点ずつブログやSNSで紹介することもできますが、取り扱い商品が多いとなかなか全てを紹介することは難しいですよね。

商品数が多いネットショップは、ECサイトなどのSEO対策に力を入れるといいですよ。

それぞれの商品名や説明文にキーワードを盛り込むことで検索に引っかかりやすくなり、上位に表示されるようになります。

商品数が多ければその分盛り込めるキーワードも増えるので、SEO対策に効果的なのですね。

ユーザーの検索ニーズを分析しながら、検索されやすいキーワードをしっかりと盛り込むことで集客効果が出やすくなりますよ。

ネットショップの商品数をもとに集客効果の出やすい方法を選ぶのもひとつのポイントなのですね。

集客方法の選び方③ターゲット層に合わせて選ぶ

3つ目に意識してほしいのがターゲット層です。

若年層ならSNSやネットといったオンラインでの集客に力を入れましょう。

年配層に支持してほしいなら、オンラインよりも折り込みチラシやイベントといったオフラインでの展開を視野に入れた方が効果的です。

ターゲットを明確にすることで取り扱う商品も変わってきます。

若年層向けに安くて手軽な商品を扱うのか、年配層向けに高級感を売りにするのかなど、きちんとしたイメージを持つことで集客もしやすくなりますよ。

どんなターゲットに向けたショップ作りをしたいのかよく考えてから集客方法を決めるといいですね。

では、いくつかターゲットの例をみていきましょう。

【ターゲット例】20~30代女性×Instagram(インスタグラム)

20代〜30代の若年層の女性はSNSの利用者が多いので、ターゲットが20代〜30代の場合はSNSをぜひ活用しましょう。

特にInstagramはビジュアル重視でおしゃれな画像が多く、若い女性層へのアピールにはもってこいのSNSです。

アパレルや化粧品といった女性の利用者が多くトレンド感のある商品を取り扱うネットショップに向いていますね。

女性利用の多いおしゃれなキッチン用品などもいいでしょう。

Instagramは画像に統一感を持たせたり、おしゃれに加工することで、ショップのブランディングができたりオリジナリティを出すこともできますよ。

Instagramで集客する際は、いかにユーザーの目を惹く写真や画像を投稿できるかがポイントです。

投稿写真にこだわれば顧客獲得にもつながりますよ。

20代〜30代女性がターゲットなら、Instagramでおしゃれな投稿に力を入れましょう。

【ターゲット例】20~30代男性×Amazon(アマゾン)

若年層の男性をターゲットにするなら20代の男性の支持が高いAmazonが効果的ですよ。

特に、書籍やPC周りの商品を扱うネットショップの場合はぜひAmazonを活用しましょう。

20代男性は本やPC関係などのインドア関連のものをAmazonで多く買うというデータがあるからです。(※7)

また、Amazonユーザーは口コミを重視する傾向にあるため、商品ページの口コミを充実させることで売上につながりやすくなります。

商品を充実させたり、スムーズな発送でユーザーの満足度につなげましょう。

購入完了までの対応を丁寧に行うことで高評価や口コミ投稿が増えやすくなりますよ。

(※7)ブランドデータバンク|Amazon・楽天ユーザーを比較分析!消費傾向や価値観の違いとは?

【ターゲット例】ネット利用の少ない年配者×イベント出店

ネットをあまり利用しない年配層にはイベント出店などのオフラインでの集客がおすすめです。

年配層は実際の商品が手に取れないネットショップに抵抗がある人も多いため、イベントに出店して、コミュニケーションを取ることが集客につながりますよ。

またイベントでは購入に至らなくても、後日ネットショップにアクセスしてくれることもあります。

その場合ECサイトを使うのなら50代以上の利用者が多い楽天市場がおすすめですよ。

年配層はオンラインとオフラインをうまく使い分けて集客しましょう。

集客方法の選び方④集客力の表れ方で選ぶ

4つ目は集客効果がどのくらいのスピードで表れるかで集客方法を選ぶことです。

集客の方法には、比較的すぐに集客効果が表れるものと、長い目で見なければ効果が表れないものがあります。

ネットショップで今すぐ集客したいのか、現在の集客にプラスして長い目で見て集客を増やしていきたいのかで選ぶ方法を変えるということですね。

短期的効果が見込める集客方法と中長期的効果が見込める集客方法をまとめたので、参考にしてください。

それぞれの集客方法を組み合わせて、あなたのネットショップの集客に活用しましょう。

短期的効果が見込める集客方法

  • Web広告
  • 大手ECサイト
  • 集客代行

短期的効果が見込める集客方法は、ターゲットが絞られているWeb広告すでにマーケットが出来上がっているECサイト集客のプロである集客代行です。

購買意欲のあるターゲットに効率よくアプローチできるので、ネットショップの売上につながりやすいのが特徴ですね。

ただ集客効果が高い反面、ある程度費用がかかるものが多いのがデメリットです。

短期で効果のある集客は費用対効果を考えながら、明確な目標をもって行うといいでしょう。

中長期的効果が見込める集客方法

  • SNS運用
  • ブログ運用
  • SEO対策
  • イベント出店
  • 友人などへの周知

SNSやブログは継続的に投稿を続けて内容を充実させることで効果が出てきます。

SEO対策もキーワードを盛り込んだり分かりやすいサイト設計を行うなど、分析や修正を行いながら徐々に効果が表れてくる集客方法ですね。

継続的に行わないと効果がないため、運用の手間がかかる点はデメリットです。

しかし、情報が充実することでネットショップ自体の信頼性が高まったり、安心感につながるので新規顧客はもちろん、リピーター獲得にも効果的ですよ。

また、イベントへの出店や周囲への宣伝もアナログな方法ですが、オンラインとは違った層の開拓ができます。

コツコツと地道に結果を出す集客方法ですが、ネットショップに欠かせないいい口コミや評判に繋がりやすい点は大きなメリットと言えますね。

中長期的な効果の集客方法は、短期的な効果が見込める集客方法と組み合わせると幅広くアプローチできますよ。

まとめ

最後にこの記事の内容をまとめます。

  • オリジナル商品を売るのか既製品を売るのかで相性のいい集客方法が変わる
  • ネットショップにおすすめのWeb集客はSNSやブログの運用/Web広告/大手ECサイトの活用
  • 友人や知人への宣伝やイベントへの実店舗出店といったアナログな集客方法もネットショップの宣伝に効果的
  • ネットショップの集客方法は取り扱い商品やターゲット層、商品数によって選ぶのがポイント
  • 短期的な効果が出る集客方法と中長期的に効果のある集客方法があるため、集客方法の特性を理解する

ネットショップはインターネットの普及とともに需要が高まっていますが、きちんと集客ができなければ成功できません。

ほかのネットショップに埋もれてしまわないように、ショップのコンセプトやターゲットを明確にして、集客を工夫しましょう。

この記事を参考にしてネットショップの集客効果を高めてくださいね。

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