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森谷俊之

LibRu代表取締役

個人・小規模事業者向けのマーケティング・ブランディングのコンサルタント/セールスコピーライター

経営者の3つの課題「お金がない、時間がない、人材がない」は、シンプルな仕組みで解決できます。集客から販売までを自動化して、ビジネスを成長させていくための仕組み構築を支援します。

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日本語教室・日本語教師の勝てる集客とは?事例からわかる方法とコツ

  • 日本語教室を開いたけど、なかなか生徒が集まらない
  • 日本語教師・日本語教室におすすめの集客方法が知りたい!
  • 生徒から選ばれる日本語教師になりたい!

教室や先生にとって、いかに生徒を集められるかは大きな課題ですよね。

講座や学びには卒業や修了があるので、「毎年、集客で頭を抱えている」という方もいるでしょう。

ここでは、日本語教室や日本語教師の集客方法生徒獲得のコツを紹介していきます。

この記事を読めば、ご自身あるいはご自身が運営している日本語教室で、より多くの生徒を集めるためのヒントが見つかるでしょう。

目次

日本語教室・日本語教師の勝てる集客方法4選

ここからは、日本語教室・日本語教師におすすめの集客方法を紹介します。

紹介する集客方法を組み合わせたり、うまく使い分けしたりして、自分にあった集客方法を探してくださいね。

日本語教室や日本語教師として集客をおこなった方へのアンケート結果も紹介するので、集客のイメージをかためていきましょう。

集客方法①マッチングサイトや習い事サイトを活用する

マッチングサイトとは「italki(アイトーキ)」のように、生徒と教師との間でお互いのやりたいことを「マッチング」させて受講につなげるサイトのことです。

習い事サイトは「Cafetalk(カフェトーク)」のように、習い事の種類や条件をもとにその条件に合ったレッスンを検索するサイトのことですよ。

これらのサイトには「日本語を学びたい」という情熱を持った受講生たちが、すでに多くいるため集客につながりやすくなっています。

ただし、マッチングサイトや習い事サイトは競合も多いので、プロフィールやアピールポイントで差別化を図ることが大切です。

「メールやSNSで使える日本語」「仕事やアルバイトで使える日本語」といったシチュエーションに特化して、選ばれるポイントをつくりましょう。

マッチングサイトや習い事サイトを活用して、どのように集客をしたのか、日本語教師の集客の実例を紹介します。

フリーランス日本語教師(20代女性):実際に行った集客方法は?

「italki」や「superprof」のプラットフォームに、日本語教師として登録しました。

その際、他の日本語教師にはないであろう下記の強みを主張したプロフィールを書きました。

  • 英語のほかにポルトガル語が話せる
  • ブラジル在住のため日本在住の日本語教師が教えられない時間でも授業ができる
  • 教科書を無料で提供できる

また、各プラットフォームでのプロフィール写真登録の時に、目を引き、かつ先生らしい雰囲気のある写真を選んで生徒の興味を惹きつけることを意識しました。

※上記は自社の独自アンケート調査をもとに作成したものです

フリーランス日本語教師(20代女性):集客の結果はどうでしたか?

プラットフォームの利用を始めた当初は、1ヶ月目でひとりの生徒を獲得、2ヶ月目で2人の生徒を獲得、とゆっくりとした始まり方でした。

ですが、4ヶ月目から一気に生徒数が増え始め、半年で20人、9ヶ月目で25人集客できました。

単価は8000円/月なので、半年で月収16万円程度を安定して稼げるようになりました。

今は単価を上げることを意識して、高収入の人が多い国(特に英語圏)から生徒を集められるように、英語で授業ができることをプロフィールでアピールしています。

※上記は自社の独自アンケート調査をもとに作成したものです

集客方法②ホームページやブログを作成する

ホームページやブログの作成も、日本語教師や日本語教室の集客におすすめです。

SNSが主流となった昨今でも、詳しい情報を多く掲載できるホームページやブログは信頼性が高く、集客に有効だからです。

教室の雰囲気/教師のプロフィール/授業内容/料金/SNSへのリンクなど、興味を持った受講者が知りたい情報をしっかりと掲載しましょう。

また、予約フォームを作成すれば、興味を持ってくれた受講者を逃しにくくなりますよ。

ホームページやブログではいかに受講者に見てもらえるかが重要なので、Webでの検索結果で上位表示されるようにSEO対策は忘れずに行いましょう。

受講者の中には日本語が全く分からなかったり、漢字が読めない人もいるので、英語や自分のターゲット層の言語を併記するなどの工夫が大切です。

こちらの記事では、ホームページと集客について詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。

集客方法③地域のイベントに参加する

その地域に住む外国人へ日本語教室の存在を周知できるため、地域で開催されるイベントに参加するのも、日本語教師や日本語教室にとって有効な集客手段です。

国際交流イベントや異文化交流イベント、ワークショップや無料体験レッスンの開催など、さまざまな地域イベントがありますよ。

イベントは対面で応対するため、日本語習得に対する受講者のニーズや情熱を把握しやすく、受講者の反応を見ながらアプローチできるのがメリットです。

また、日本語教師の人柄や日本語教室の雰囲気、受講者との相性といったオンラインでは伝えるのに時間がかかることも、対面なら効果的に伝えられますね。

必ずしも日本語習得を目的とした人ばかりが参加するわけではありませんが、日本語教室の存在を知ってもらえれば、友人や知人へ紹介してもらえる可能性もありますよ。

自分や教室の売りとマッチングしたイベントに参加して、効率よくターゲット層にアプローチしていきましょう。

集客方法④チラシやポスターでアピールする

地域を絞った集客を行うなら、その地域に住む外国人の目に留まりやすい場所にチラシを置いたり、ポスターを貼ったりするのがおすすめです。

公民館やコミュニティセンターなどの公共施設やスーパー・コンビニ・ドラッグストアなど、チラシやポスターを掲示できるところは多いので、日本語教室の周知に活用しましょう。

ただし、紙媒体は掲載できる情報が限られるので、チラシやポスターを見て興味を持ってくれた人が気軽にアクセスできるよう工夫が必要です。

ホームページやブログ、SNSに飛べるQRコードをチラシやポスターに掲載したり、問い合わせ先の電話番号やメールアドレスを掲載しておくといいですよ。

集客エリアで目ぼしいスポットを見つけたら、管理を担当している方に確認してみましょう。

日本語教室・日本語教師のSNS集客とは?

無料で手軽に活用できるSNSも、日本語教室や日本語教師の集客には欠かせません。

SNSといっても種類が多く、下記のように、それぞれに特徴があります。

Facebook実名の登録で信頼性が高い
Instagram写真メインの投稿
DMで気軽に問い合わせできる
Threads文章の投稿に特化している
X匿名性が高く、拡散力がある

日本語教室で集客したいターゲットが使っているSNSを選ぶといいでしょう。

あわせて自分の使いやすさや、他SNSやホームページとの連携のしやすさもしっかりチェックすることが大切ですよ。

SNS集客の仕方がイメージできない方に向けて、さらに詳しく、SNSを活用して集客した日本語教室の実例を紹介します。

オンライン日本語教室(40代女性):実際に行った集客方法は?

もともと対面での日本語教室を開いていたので、地元に住んでいる生徒にお願いをして、口コミでオンライン授業を友人などに宣伝してもらいました。

また、FacebookとInstagramで授業コースや日本文化の紹介を投稿し、少しずつ認知度をあげていきました。

サイトもパソコンとスマホから見られるように体裁を整え、カリキュラム、講師紹介など詳細な情報を掲載しました。

新しい講師を迎え、講師にもSNSを使って宣伝をしてもらっています。

また、紹介制度を導入し、既存の生徒が新しい生徒を紹介してくれたら、1か月分の月謝が半額になるサービスを行っています。

※上記は自社の独自アンケート調査をもとに作成したものです

オンライン日本語教室(40代女性):集客の結果はどうでしたか?

SNSを活用したことで、海外からの問い合わせが増え、生徒層の幅が広がりました。

また、以前対面での授業を行っていた生徒が再度オンラインで勉強を始めたいと声をかけてきてくれました。

口コミは信用があるので、生徒の紹介で入ってきてくれる割合のほうが、SNSに比べて多かったです。

紹介制度を使うと月謝が半額になるということで、兄弟や親子で始めてくれる人もいました。

口コミとSNSは集客にはかかせないと思います。

※上記は自社の独自アンケート調査をもとに作成したものです

日本語教室・日本語教師が生徒を獲得するためのコツ

日本語を学びたいと考える生徒にとって、日本語の習得は手段であり、目的ではありません。

日本語を習得した先にある「日本で働きたい!」「日本文化について知りたい!」などの目的のために、日本語を習うのですね。

なので、生徒のニーズに合わせて生徒の目標を達成するための指導をすることが、日本語教師・日本語教室が生徒を獲得する上では重要です。

ここでは日本語教室・日本語教師が生徒を獲得するためのコツを紹介します。

コツ①プライベートレッスンを行う

生徒獲得のためのコツとして「プライベートレッスン」を取り入れるのも、効果的です。

マンツーマンでの指導によって、生徒一人ひとりのニーズやレベルに合わせたカスタマイズが可能になるからです。

特に日本語を早く習得したいと考える受講生や、周りについていけず困っている受講生にとってはマンツーマンで集中できるプライベートレッスンは魅力的ですよね。

個別で向き合うことで、質問もしやすく、生徒の安心感につながります。

マンツーマンによる丁寧な授業は、あなたの日本語教室や講座の強みのタネになる可能性が高いでしょう。

コツ②英語以外のニッチな言語に対応する

英語以外のニッチな言語に対応していることも、日本語教師・日本語教室が生徒を獲得する上で重要な要素となります。

ニッチな言語が話せることで、アプローチできる生徒の幅が広がり、新たな生徒層を引き込めるからです。

生徒にとっては母国語で指導してもらえる方が意思疎通がしやすく、日本語学習においても理解が深まりやすくなりますよね。

アンケートでも、日本語教師として集客が成功した秘訣として、市場の選び方と自身の価値をあげている方がいました。

フリーランス日本語教師(20代女性)

「もともと需要があるところに、ライバルが少ない状態で飛び込んだこと」が集客に成功した要因だと思います。

今住んでいるブラジルに限らず、世界中のさまざまな国で日本のアニメ・ドラマが人気を博しており、それをきっかけに日本語学習に興味を持つ人は多いです。

ですが、その割に日本語ネイティブの日本語教師は足りていません。

日本語教師のライバルが少なかったため、生徒獲得につながったと思います。

また、英語以外の外国語を話せることも日本語教師としての価値を上げる要因になったと思います。

※上記は自社の独自アンケート調査をもとに作成したものです

競合との差別化を図れる点からも、英語以外のニッチな言語に対応することは、生徒獲得において有益な戦略になるでしょう。

コツ③日本文化や歴史に精通している

日本文化や日本の歴史に精通しているならば、積極的にアピールしていきましょう。

日本語を学びたいと考える生徒の多くは、単に日本語を学ぶだけではなく、言語を通して日本という国への理解を深めたり、日本でのスムーズな生活を叶えたりしたいと思っているからです。

日本文化や日本の歴史に精通している教師なら、日本語以外の付加価値を提供できます。

生徒は言語学習を通じて日本の独自性や背景を理解し、より幅広い視野を養うことができるでしょう。

日本文化や歴史に関する資格や経歴がある場合は、プロフィールやホームページなどに記載しておくといいですよ。

日本文化や日本の歴史に精通した日本語教師や日本語教室なら、競合との差別化も図れるので、生徒獲得において大きな強みとなるでしょう。

生徒から選ばれる日本語教師や日本語教室になるためには、「独自のウリや強み=USP」が必要です。

こちらの記事では、USPについて詳しく解説していますので、ぜひご参考になってみてくださいね。

コツ④オンラインレッスンを取り入れる

オンラインレッスンの導入も、日本語教室・日本語教師の集客のコツです。

オンラインレッスンなら、場所や時間の制約が少なくなり、国内外の幅広い層の生徒が受講できます。

自分の住んでいる地域だけで集客を行おうと思っても、日本語を学びたい人の母数は限られていますよね。

オンラインレッスンなら国内だけなく、世界中の生徒に日本語を教えられるので、集客できる母数も増えますよ。

異なる文化や背景を持つ生徒との交流が学習体験を豊かにし、教師自身も国際的な視野を広げるのに役立つでしょう。

手軽にオンラインスクールの開設ができるプラットフォームもあるので、ぜひ活用してみてください。

オンライン講座初心者の方向けに、こちらの記事でオンライン講座の始め方や作り方をまとめています。ぜひご覧になってみてくださいね。

どう選ぶ?日本語教室・日本語教師の集客のターゲット例3選

日本語教室や日本語教師の集客に限らず、集客では誰に向けたアプローチなのかをしっかりと決めておくことが大切です。

極端な話ですが、無料レッスンで100人集められたとしても、その100人に入会する気がなく、入会が0人なら集客失敗となってしまいますよね。

ターゲット設定の仕方はさまざまですが、ターゲットである生徒の悩みや未来像を把握することで、ターゲットが見えてきます。

生徒のニーズを把握すれば、個別に適したカリキュラムを提供でき、効果的にアプローチできるでしょう。

実際に、こちらの日本語教師の方も集客成功の秘訣として、ターゲットの求めているものにアプローチできたことをあげていますよ。

日本語教師(50代男性)

語学レベルが中級以上の生徒はある程度の日本語が話せるので、その中で、彼ら彼女らが求めるのは、人としてのキャリアやスキルだと感じました。

わたしは、日本語教師としては歳を取ったオールドルーキーでしたが、社会経験がウリとなってニッチ層を獲得できたのが成功の秘訣だと思います。

無料のトライアルは、結局、1回だけで終わる人が多かったのでやめました。

※上記は自社の独自アンケート調査をもとに作成したものです

ここでは、日本語教室・日本語教師の集客のターゲット設定のヒントになる例を紹介します。

ターゲット例:日本で正社員として働きたい人

【悩み】
  • 履歴書の書き方が分からない
  • 面接マナーが分からない
  • 日本語能力検定N1レベルの合格
  • 仕事での適切な日本語スキルの不足
  • ビジネス環境や慣習への理解が不十分
【未来像】
  • 日本企業で働く
  • プロフェッショナルなビジネス日本語スキルの獲得
  • 仕事での円滑なコミュニケーション能力向上

日本で正社員として働きたい人は、単なる日本語ではなく、仕事で使える日本語やビジネスマナーを学びたいと考えています。

なので、敬語の使い方や面接やエントリーシートの書き方といった授業を取り入れるといいでしょう。

世界中の言語の中でも、日本語は難しい言語と言われています。

単なる言語としての日本語ではなく、日本企業で働くために必要な実用的な日本語や実践的なレッスンを行うと有効ですよ。

社会人経験を得ている日本語教師の方は、ターゲットに寄り添った指導ができるので、強みを発揮できますね。

ターゲット例:日本の学校に通う子供

【悩み】
  • 日本語が理解できないために、授業についていけない
  • クラスメートとコミュニケーションが取れない
  • 日本の学校制度や文化に未知の部分がある
【未来像】
  • 授業内容が理解できるようになる
  • クラスメートと日本語でコミュニケーションが取れるようになる
  • 日本の学校生活を充実させる自信と適応力の向上

日本の学校に通う子供たちにとって、日本語が話せないことは学校生活を行う上で大きな支障をきたします。

また、日本の文化を知らないままだと、クラスメートとのコミュニケーションだけでなく、社会に馴染むことさえ難しくなるおそれがあるでしょう。

なので、子供達をターゲットにする場合には、教科支援や季節の行事やイベントを通して日本の文化を学ぶ機会を提供するのがおすすめです。

日本語のほかに、学習面や生活面でのサポートをすることで、日本の社会に適応できる力を養っていくことが生徒獲得のコツですよ。

ターゲット例:日本の文化に興味を持っている人

【悩み】
  • 読みたい日本の漫画に英語版がない
  • 日本のアニメを字幕なしで観たい
  • 書道や華道、茶道といった伝統的な文化を習いたい
【未来像】
  • 原文で日本の漫画を読めるようになる
  • 日本のアニメを字幕なしで観られるようになる
  • 書道なら自分の書きたいことを表現できるようになれるとともに、専門用語を理解し、先生や仲間たちとのコミュニケーションも取れるようになれる

日本の文化に興味を持っている人にとって、日本の文化や習慣を理解するための言語スキルが不足しているとしたら、大きな悩みと言えるでしょう。

受講者の悩みを解決し、達成したい目標のために役立つ日本語を教えられれば、日本文化に興味を持っているターゲットへアピールできます。

漫画やアニメに興味を持っている人へのレッスンなら、日本語の基礎を教えることに加え、実際に漫画やアニメを使って授業を行うのもいいですね。

受講者が興味を持っている日本文化を取り入れながら、未来像を実現できるカリキュラムで授業を行うことが、生徒獲得のためのカギを握りますよ。

ターゲットではなく、ペルソナの設定で悩んでいる方は、ぜひこちらの記事も参考にしてください。

まとめ

この記事では、日本語教師や日本語教室の集客方法を紹介しました。

まとめを通して、改めて振り返ってみましょう。

  • 日本語教師・日本語教室の集客に重要なのは「最適な集客方法」と「差別化を図れる強みを持つこと」
  • 集客方法にはメリット・デメリットがあるので、自分に合った集客方法を選択することが大切
  • 日本語を学びたい人のニーズや言語に寄り添うことが生徒獲得のコツ
  • プライベートレッスンやオンラインレッスンを取り入れて柔軟に対応できる日本語教師・日本語教室も生徒を獲得しやすい

日本語教師・日本語教室が生徒を獲得するためには、Web集客やアナログ集客を組み合わせて、さまざまなアプローチをしていくことが重要です。

さらに生徒から選ばれる存在になるために、競合との差別化を図って、オンリーワンな存在を目指すことも忘れないようにしましょう。

この記事を参考に、皆さんもぜひ、生徒から選ばれる日本語教師や日本語教室づくりを目指してみてくださいね。

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