【事例紹介】ハンドメイドの広め方とは?SNS・ブログを使った集客方法
- 良い作品なのに売上につながらない!
- ハンドメイド作品を掲載するだけで集客できないの?
- ハンドメイド作家が集客で注意すべきことは?
ハンドメイドの集客は作品のクオリティで決まると考えていませんか。
ハンドメイドの集客で大切なのは「どのような集客方法を選択するのか」です。
この記事では、ハンドメイドの集客について事例や方法などを詳しく紹介しています。
効果的な集客で売上が安定すれば、予算や時間に余裕のあるハンドメイド制作ができるようになりますよ。
ハンドメイド作品の売れ行きに悩んでいる方や集客方法の見直しを検討している方は、ぜひ参考にしてください。
ハンドメイド作家のマーケティング実例!集客方法や成功した理由
自分のオリジナルの作品を作って販売するのがハンドメイド作家ですが、オリジナル作品なだけになかなか認知されずに集客に悩んでいる方も多いのが現状です。
人気のハンドメイド作家は自分だけの強みがあったり、自分や作品にあった集客方法を選んでいたりと、集客が成功する理由を持っていますよ。
ここではハンドメイド作家として成功している方の実例を見ていきましょう。
事例①リピート率100%!顧客紹介に絞って集客した30代模型作家
まずは30代の模型作家の男性の事例を紹介します。
ハンドメイドの集客においてポイントとなるターゲットの設定と、リピーター獲得のポイントである価値の高め方がわかる事例ですよ。
どのような集客をおこなったのか、詳しくみていきましょう。
模型作家(30代男性)の事例:集客のために行った具体的な施策は?
人気のガンプラやフィギュアはわたし自身作ったことがなくノータッチだったので、艦船・航空機の専門分野のみに絞りました。
値段を下げず、高付加価値化とブランド化でコアでお金のある愛好家層のみをターゲットにしました。
宣伝やヤフオクなどのオークションサイトで廉価での出品、SNSでの集客はほとんど行わず、情報発信は個人ブログのみです。
顧客は基本的に紹介を前提としており、製作期間が半年から1年が必要なことを納得してくださった方のみに販売をしています。
※上記は自社の独自アンケート調査をもとに作成したものです。
模型作家(30代男性)の事例:施策を行った結果は?
5年ほど副業で続けていますが、常に半年から1年分の注文を抱えています。
製作点数は年間1作品か2作品ですが、利益率は売上高の8割ほどで、売り上げ高は年間100万円超で安定して推移している状況ですね。
製作者が私ひとりかつ、会社員を勤める片手間で行っているため現状以上の事業拡大は望めませんが、現状で満足しています。
顧客は比較的お金に余裕のある医師や自営業者、会社役員が中心で、100%に近いリピート率となっています。
一人の方から2~3点、期間にして2~3年お付き合いをすることが多いですね。
趣味の延長で事業化できているため成功している方だと思います。
※上記は自社の独自アンケート調査をもとに作成したものです。
模型作家(30代男性)の事例:集客が成功した理由は何だと思いますか?
前提として、私のビジネスモデルは艦船・航空機モデラーとしての業界最高峰の技量と知識・才能が必要で、門戸が非常に狭く競合がほとんどいません。
業界のハイレベルなステージの方のみに知られる、知る人ぞ知る存在であることも重要です。
簡単にいうと、一見様お断りの京都の老舗料亭のようなビジネスモデルですね。
顧客にとっても知る人ぞ知るハイブランドを所有することに満足感やステータスを感じ、新たな顧客への紹介へと繋がっているのだと思います。
品質は国内最高峰を誇り、安売りや多売をしなかったことも成功した理由だと思いますよ。
SNSを使い簡単に情報が手に入るようになると陳腐化してしまうので、時代に逆行するかもしれませんがSNSを使わないこともポイントです。
個人ブログと顧客紹介に絞った集客が、自分の作品や世界観に合った集客方法だったので成功に繋がったのだと思いますね。
※上記は自社の独自アンケート調査をもとに作成したものです。
事例②Yahoo!ショッピングで集客力がアップした60代木工作家
次は60代、木工作家の女性の集客事例を紹介します。
こちらで紹介する女性は複数の方法を活用し、費用対効果を分析することで集客を成功させていますよ。
具体的に行った施策や集客の効果をみていきましょう。
木工作家(60代女性)の事例:集客のために行った具体的な施策は?
当初は、自社ホームページを作成し、Yahoo!のリスティング広告やGoogleアドワースなどを予算に合わせて使い分けながら集客を行なっていました。
まあまあの売り上げだったのですが、Yahoo!ショッピングが無料で広告を出せる事を知り、思い切って参入させて頂きました。
現在は、Yahoo!ショッピングと自社ホームページの2脚で販売を行なっています。
自社ホームページは、LINE広告やインスタ投稿などを行なって集客に努めています。
※上記は自社の独自アンケート調査をもとに作成したものです。
木工作家(60代女性)の事例:施策を行った結果は?
Yahoo!ショッピングは、多大な効果がありました。
売り上げに応じての手数料なので、弊社のような零細企業でも負担が少ないのがありがたい点です。
Yahoo!ショッピングは担当の方がいて、ときどき連絡をくださることもありがたいですね。
ただ広告費が予定よりかかりすぎる傾向にあるので、よく検討していく必要があるかと思います。
自社ホームページからもご購入頂きましたが、ほとんどはYahoo!ショッピングからのご注文でした。
LINE広告は広告費をあまりかけられていないせいか、集客の効果はまだあまり見られていません。
インスタは投稿すると検索数がUPするので、集客にある程度の効果があると思います。
※上記は自社の独自アンケート調査をもとに作成したものです。
木工作家(60代女性)の事例:集客が成功した理由は何だと思いますか?
十数年前までは、自社のホームページでもかなりの販売数があったのですが、急に売れなくなってしまいました。
以前と違って買い物は、大きなショッピングモールからするのが常識になっていることを危惧し、Yahoo!ショッピングに出店を決意しました。
Yahoo!ショッピングに出店した事が、大変よかったと思っています。
そこに留まっていてはいけないと思い、LINEやインスタなども始めていますが、それらの効果はまだ、あまりわからないのが現状です。
※上記は自社の独自アンケート調査をもとに作成したものです。
事例③生の需要を分析し児童向けグッズの販売につなげた20代ハンドメイド作家
次に紹介するのは20代のハンドメイド作家の女性です。
売れ筋商品の分析や商材写真の撮り方を工夫し、集客に成功しています。
市場リサーチの仕方や写真の撮り方が、どのように集客に影響したのか詳しくみていきましょう。
ハンドメイド作家(20代女性)の事例:集客のために行った具体的な施策は?
ハンドメイド販売は初めて自分で集客を行ったビジネスです。
ターゲットを絞らずに製品を作成し、売れた製品を比較してどんな客層に対してどのような需要があるのかを調べました。
ある程度コンスタントに売れる様になったら、さらに需要ある製品を作成するために地元の商店街や公園、小学校の周りを歩いて観察を行いました。
児童に人気のあるアニメーションや戦隊モノを知ることが目的です。
ハンドメイド作品の販売はオンラインのアプリを利用したので、どのように製品を撮影すればお客様の目に止まりやすくなるかも繰り返し考えました。
※上記は自社の独自アンケート調査をもとに作成したものです。
ハンドメイド作家(20代女性)の事例:施策を行った結果は?
ターゲットを絞らずに製品を販売した事で、自分が小学生時代に使っていた手提げバッグや上履き入れと現代の児童が利用しているグッズの差を知ることができました。
児童向けのグッズを作成して、どのような層に売れるのかを知ることもできました。
また、実際に自分の自宅周辺をひたすら練り歩くことで、新たに利用されているグッズを知り、自分のレパートリーを増やす事にもつながっています。
お客様の目に止まりやすい製品を研究した事で以前よりもお客様からの閲覧数が増え、販売当初から比較して販売数は5倍に増やす事が出来ました。
※上記は自社の独自アンケート調査をもとに作成したものです。
ハンドメイド作家(20代女性)の事例:集客が成功した理由は何だと思いますか?
販売数を5倍に増やすに至った理由として、初めからターゲットを絞りすぎることなくさまざまなお客様にコンスタントに売れる製品が何かを理解できた事があげられます。
ある程度自分が作成する製品がどのターゲット層に人気なのか判明してからはそのターゲット層に売れる製品を作成しながら、新たに作成する製品のレパートリーを自分の目で見て確認する事で生の需要を把握したことが大きいと考えます。
また、お客様からの需要に応えていくだけでなく、視覚的にも目に止まりやすい宣伝方法を研究した事も理由のひとつだと感じました。
※上記は自社の独自アンケート調査をもとに作成したものです。
ハンドメイドの広め方とは?ハンドメイドの効果的な集客方法9選
ここではハンドメイドの集客方法を9つ紹介します。
ハンドメイドの集客方法で共通しているのは、ハンドメイド商品や作家の魅力をお客さまへ届け、ファン作りを基本としていることです。
集客にはwebやアナログの方法があるので、9つを詳しくみていきましょう。
方法①SNSや情報ツールを活用する
SNSや情報ツールは投稿に興味を持ってもらい、ホームページやブログ、ECサイトへ誘導して購入へとつなげるのが基本の集客方法です。
SNSを調べてみると、ハンドメイド作品や作家のアカウントは数多く存在しますね。
なのでハンドメイドの集客でSNSを活用する際は、発見してもらうことを意識しましょう。
そのためにはオリジナルのハッシュタグ(#)を作成したり、事例のように写真の撮り方や加工を研究したりと、他の情報に埋もれないための対策が必要ですよ。
コストを抑え簡単に始められるSNSや情報ツールだからこそ、ライバルは多いです。
ハンドメイド作品だけでなく、ハンドメイド作家の魅力も伝えて差別化を図り、お客さまに見つけてもらえる情報を発信していきましょう。
ここでは、ハンドメイド作品や作家へおすすめしたい4つのSNSや情報ツールを詳しく紹介します。
ハンドメイド作家のSNS集客:Instagram(インスタグラム)
ハンドメイド作品の魅力を伝えるには写真や動画が効率的なため、カタログのように写真を投稿できるInstagramはおすすめのSNSです。
Instagramのショッピング機能を活用すれば、作品の写真で興味を持ってもらい、購買意欲を下げることなく購入へつなげられます。
Instagramではハッシュタグ(#)の活用も欠かせません。
実際にInstagramを調べると「#ハンドメイド販売中」「#女の子#キッズリボン」「#お客様にワクワクを届けたい」「#1点ものがすき」など、作品のイメージやコンセプトをハッシュタグにしている投稿が目立ちました。
ハンドメイド集客でInstagramを活用する際は、写真やハッシュタグで作品を手に取ったときをイメージさせてお客さまの興味関心を高めましょう。
Instagramを集客で活用するコツを、こちらの記事で詳しく紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
ハンドメイド作家のSNS集客:Twitter(ツイッター)
Twitterの特徴は投稿主が知り合いかは関係なく、良いと感じた投稿を他の人へ広めていくリツイート機能があることです。
「ハンドメイド作品が可愛いから」「制作工程の丁寧さに人柄の良さを感じたから」といった理由で、作品や作家の魅力が拡散され集客につながりますよ。
さらにTwitterの投稿には文章と写真、URLをリンクできるので、ハンドメイド作品への興味関心を保ったまま購入サイトまで誘導できます。
Twitterではハンドメイド作品のコンセプトや制作で大切にしている信念など、共感を呼びやすい投稿をして集客につなげましょう。
2023年7月よりTwitterはX(エックス)へ名称を変更しています
ハンドメイド作家のSNS集客:Tik Tok(ティックトック)
TikTokでは短い動画の投稿が中心です。
写真や文章がメインとなる他のSNSよりも、ハンドメイド作品が出来上がるまでや材料の質感が伝えやすいのが特徴ですよ。
さらに令和3年の総務省の調査では、TikTokを利用しているのは10代〜20代が中心であるとの結果がでました。(※1)
なのでTikTokは若年層をターゲットにする、ハンドメイド作品や作家向きの集客ツールです。
「小物で差をつける!低価格でも高見えするアクセサリー」「100円ショップの材料だけで作るネイルチップ」「スマートフォンケースの簡単デコレーション」など、集客する若い世代に人気のハンドメイド作品を取り入れた投稿がおすすめですね。
慣れるまで時間はかかりますが、TikTokは動画の撮影・編集が手軽にできます。
このようにTikTokは、10代〜20代/学生といったターゲット層にアプローチしたい方へおすすめの集客ツールです。
(※1)令和3年 情報通信白書 P69 第5章 各種サービス(ソーシャルメディア系サービス/アプリ、ニュースサービス等)の利用率等
ハンドメイド作家の情報ツール集客:Pinterest (ピンタレスト)
Pinterest(ピンタレスト)は簡単に説明すると、Web上でお気に入りの写真を集めたアルバム帳を作って他の人と共有するツールのことです。
Pinterest Japanのプロフィールには『暮らしのヒントがさくさく見つかる画像探索アプリ』とありますよ。(※2)
写真がメインとなるSNSですが写真を投稿してアピールするInstagramとは違い、Pinterest(ピンタレスト)はお気に入りの写真や画像を保存したり、検索したりする場所ですね。
ハンドメイドの集客では自身のハンドメイド作品の写真やネットショップへ掲載している写真をPinterest(ピンタレスト)へ保存し、検索・発見をしてもらいましょう。
Pinterest(ピンタレスト)内の検索だけでなく、Googleで「ピアス ハンドメイド」と画像検索すると、Pinterest(ピンタレスト)に保存した画像が検索結果にでてきます。
SNS内検索と検索エンジンに表示されることで、より多くの方にハンドメイド作品を見てもらえる可能性が高まりますね。
さらに、画像には保存元としてURLが記載できるのでブログや通販サイト、他のSNSへ誘導できます。
Pinterest(ピンタレスト)は「この作品いいな」で終わらせず、集客から購入までつなげられるおすすめの集客ツールです。
(※2)Pinterest Japan
方法②ECサイトやネットショップで出店する
ハンドメイドの集客では、集客の入口を広く持っておくことが大切です。
なぜなら、購入までのハードルは高いからです。
「口コミが少ないから」「SNSの投稿が微妙だから」「代引き発送をしてくれないから」など、お客さまが購入しないと決める理由は多くあります。
なのでSNSだけで販売、ホームページだけで販売と限定せずに、複数の集客ツールを活用しましょう。
事例で紹介した方も、自社ホームページとYahoo!ショッピングでハンドメイド作品を販売していましたね。
最近では、ECサイトやネットショップを手軽に作成できるようになりました。
ECサイトやネットショップはオンラインマーケットよりも個性が出しやすいので、一点ものやハンドメイド作家の魅力を伝えやすいのが特徴です。
ここでは、ハンドメイドの集客におすすめの3つのECサイト/ネットショップを紹介します。
ネットショップの集客に悩む方は、こちらの記事もぜひチェックしてください。
ECサイト:Yahoo!ショッピング
Yahoo!ショッピングは、Yahoo!が提供しているECサイトです。
申し込みから審査を経て、約1ヶ月で出店できます。(※3)
残念ながら、Yahoo!ショッピングのカテゴリには「ハンドメイド作品」はありません。
さらに出品状況を調べてみると、ハンドメイド作品に使うパーツを扱っているお店が中心でした。
このようなことから、Yahoo!ショッピング利用者のハンドメイド作品に対する需要はやや低めと考えられますが、ライバルの少なさは出品側にとってはメリットです。
ハンドメイド作品の強みをアピールして、ファンや固定のお客さま獲得を目指しましょう。
またYahoo!ショッピングは、初期費用/月額システム利用料/売上ロイヤルティが無料なので、ハンドメイド作品の安定した売上がまだない方へおすすめです。(※4)
ただし、決算手数料やポイントの負担分などのコストがかかるので注意しましょう。
かかるコストが不安な方は、公式サイトのシミュレーションで目安を把握しておくと安心です。(※4)
(※3)Yahoo!ショッピング お申込み前に必要な情報
(※4)Yahoo!ショッピング 料金・費用
ネットショップ作成サービス:BASE(ベイス)
BASEは、手軽にネットショップが作れるサービスです。
決済手数料などはかかりますが、スタンダードプランであれば月額0円でネットショップ開設ができますよ。(※5)
しかしBASEでネットショップを開設すれば、集客できるわけではありません。
ネットショップを開設したら、SNSやブログなど他のツールと連携するなど、より多くのお客さまの目にとまる工夫が必要です。
BASEには拡張機能があり、ハンドメイドと相性の良いInstagramやTikTok広告などと連携が簡単にできます。
集客力や売上アップ対策、サイトのデザインなどがわかりやすいBASEは、初めてハンドメイドのネットショップを開設しようと考えている方向きのサービスです。
公式サイトの事例集のなかに「ハンドメイド」があるのでチェックして、どのようなネットショップが作れるのかイメージをふくらませましょう。(※6)
(※5)BASE 料金プラン・手数料
(※6)BASE ショップ事例
ネットショップ作成サービス:STORES(ストアーズ)
STORES(ストアーズ)も、手軽にネットショップが開設できるサービスです。
フリープランでは月額料金は無料、決済手数料が5%かかるだけといった、シンプルでわかりやすい料金形態となっています。(※7)
さらにSTORES(ストアーズ)はフリープランであっても、顧客管理システムやパスワードを知っているお客さまだけが購入できるシステムがあるなど、ファン作りに特化した機能が多いです。
繰り返しになってしまいますが、ネットショップを構えるだけではハンドメイド作品で安定した売上を得られません。
STORES(ストアーズ)の機能の活用や他ツールとの連携で、ハンドメイド作品のファンやリピーターを増やす工夫をしましょう。
STORES(ストアーズ)は、ハンドメイドの集客でお客さまとのコミュニケーションを大切にしたい方向きのサービスです。
(※7)STORES 料金プラン
方法③オンラインマーケットを活用する
オンラインマーケットはハンドメイド雑貨を扱っているサイトへ作品を出品する方法です。
ECサイトやネットショップと違い、自分でサイトを立ち上げる必要はなく、オンラインマーケットに作品の写真と紹介文を記載すればハンドメイド作品の販売ができます。
特にハンドメイド作品だけを集めたオンラインマーケットはハンドメイド作品を探している方が利用するため、購入意欲の高いお客さまを集客できますよ。
簡単に出品ができ、集客から購入へのハードルが低いことはオンラインマーケットを活用するメリットです。
一方で、ライバルや似たような作品が多いことから「集客できない」「売れない」と悩む方は多くいます。
集客や売上の悩みを解決するために、それぞれのオンラインマーケットの特色を比べてみましょう。
ここでは有名な3つのオンラインマーケットを紹介します。
ハンドメイドマーケット:minne(ミンネ)
minne(ミンネ)は、「アンティーク・ヴィンテージ」をキーワードとするハンドメイド作品や作家へおすすめのマーケットです。
トップページに「アンティーク・ヴィンテージ」のメニューバーがあることから、minne(ミンネ)の利用者からの需要が高いと考えられるからです。
ニッチな分野のハンドメイド作品を作るのであれば、需要の高さや集客のしやすさを分析してオンラインマーケットを選びましょう。
ハンドメイドマーケット:Creema(クリーマ)
Creema(クリーマ)は、「ウェディング」をキーワードとするハンドメイド作品や作家へおすすめのマーケットです。
オンラインマーケットでは作品を探しているお客さまに的確にアピールできるよう、正しいカテゴリを選択することが大切です。
たとえばフラワーアレンジメントでも、結婚式用と誕生日用ではアレンジの仕方が異なりますよね。
Creema(クリーマ)の「ウェディング」カテゴリは、ドレス/ブーケ/ペーパーアイテムなど、さらに細分化されています。
オンラインマーケットを選ぶときは効率よく集客できるように、自分のハンドメイド作品にあったカテゴリが用意されているかもチェックしましょう。
ハンドメイドマーケット:iichi(いいち)
iichi(いいち)は、イベントを開催する機会の多いハンドメイド作家におすすめのマーケットです。
なぜなら、自身で開催する展示会やイベントの告知がiichi(いいち)でできるからです。
iichi(いいち)のトップページの下部に「イベント情報」として、まとめて掲載されます。
ハンドメイドマーケットには、ハンドメイド作品に対する購入意欲や興味関心が高いお客さまが多いとお伝えしました。
オンラインマーケット上での展示会やイベントの告知はお客さまに刺さりやすく、集客率を上げることが期待できますね。
iichi(いいち)は、イベントの開催頻度が高めのハンドメイド作家におすすめのツールです。
方法④フリマアプリで出品する
ハンドメイドの集客でフリマアプリを活用すれば、集客できるお客さまの幅を広げられます。
たとえばハンドメイド作品の購入頻度が低いお客さまは、ハンドメイド専門のオンラインマーケットを知らない可能性もありますね。
一方でフリマアプリであれば、ハンドメイド作品の購入頻度が低いお客さまでも利用している可能性が高いです。
フリマアプリへ出品をしてハンドメイド作品を発見してもらい、コンスタントな集客につなげましょう。
ここではハンドメイドの集客で活用できるフリマアプリを2つ紹介します。
フリマアプリ:mercari(メルカリ)
ハンドメイド作品をより多くの方に気軽に見て欲しいと考えるなら、メルカリをおすすめします。
他のフリマアプリと比べてメルカリは利用者数が多いからです。
公式のプレスリリースでは、2020年に月間1,755万人の利用があったとしています。(※8)
Google Playのアプリダウンロード数を調べても、メルカリは1,000万+、ラクマは500万+と差がありました。
さらにメルカリにはメルカリShopといった出品形態があり、利用者の多さのメリットを活かしつつメルカリでネットショップが開設できます。
メルカリはネットショップを開設してハンドメイドの集客したいと考えている方へも、おすすめしたいフリマアプリです。
フリマアプリ:ラクマ
ラクマは知名度を高めたいハンドメイド作家におすすめです。
ラクマではラクマ独自の基準で、ハンドメイドランキングを決めています。(※9)
1ヶ月の販売額や販売数が関わっているとしているので、しっかりと販売に取り組めば評価されると考えられますね。(※9)
ランキングで知名度が高まればファン作りもしやすく、集客にもつながります。
さらにラクマは先ほど紹介したメルカリ(販売手数料10%)と比べると、出品者手数料が低めの設定(販売手数料6%)なので、コストを抑えたいと考えている方へもおすすめです。(※10)
(※9)ラクマ 人気ハンドメイド作家さんをcheckしよう!
(※10)ラクマ 販売手数料について
方法⑤ブログ記事で作品を紹介する
ハンドメイド作家としての知名度や認知度がなくても、ブログ記事から興味を持って作品を見てくれる方もいます。
なのでハンドメイドの集客でブログを活用する際は、検索されやすいキーワードをネタにブログを書いて、記事で集客をすることを意識しましょう。
実際にハンドメイドと検索してみると、「ハンドメイド 作り方」「ハンドメイド 初心者」と一緒に検索されていることから、ハンドメイド作品を作ってみたい方は多いと考えられます。
「現役ハンドメイド作家が教える簡単ヘアゴムの作り方」「初心者でも作れるハンドメイド作品5選」など、ハンドメイド作家の知識を活かしたブログを書くとニーズを満たす質の高い記事が書けますよ。
加えて、ブログでは作品の紹介や作家の想いなども書くと共感が生まれ、ハンドメイド作品にも興味を持ってもらいやすくなります。
ブログ記事にはハンドメイド作品の購入ができるURLを設置して、興味関心を持ったまま購入へと進める仕組みを作りましょう。
ブログ記事を見てもらうためにはSEO対策をしたり、発信する情報の充実を図ったりと手間がかかりますが、コツコツと積み重ねていけば集客につながりやすい方法です。
ブログ記事の集客についてはこちらの記事にまとめたので、ぜひ参考にしてください。
方法⑥ホームページを開設する
ホームページは、オーダーメイドやセミオーダーのハンドメイド作品を扱っている方の集客に向いています。
ホームページは作品を販売する以外にも、カタログとしての役割があるからです。
ハンドメイドのホームページを見ると、作品集を掲載している方は多いですよね。
特にオーダーメイドやセミオーダーで受注をしている方は「このような作品も作成ができる」と、センスや技術の高さをアピールできます。
さらに「ホームページがある=問合せ先が明確」と考えるお客さまもいるので、個人同士でやり取りするケースの多いハンドメイドでは安心材料にもなりますよ。
ホームページがあることで信頼が生まれ、集客からハンドメイド作品の受注へとつながるのです。
しかしホームページも検索上位表示を狙うための対策が必要で、上位表示されずにホームページ自体の集客ができないケースもあります。
なのでSNSやオンラインマーケットなど、拡散性やそもそもの集客率が高いツールとホームページは連携して活用しましょう。
ホームページの集客について詳しくは、こちらの記事もチェックしてください。
方法⑦イベントでワークショップを行う
ワークショップはハンドメイド作家が講師になり、お客さまにハンドメイド作品の作り方を教える体験型イベントのことです。
ワークショップでハンドメイド作家の知名度や認知度を高め、集客につなげていきましょう。
ワークショップに参加する人はハンドメイド作品に対する熱量が高い傾向があるので、講師の作品に興味を持ってくれる方が多いです。
さらにワークショップではハンドメイド作品を制作する大変さも教えられるので、価格の高さを理由に購入を避けていた方の価値観を変えるチャンスでもあります。
実際に体験することで「あれだけ手間がかかっているなら」「こんな想いがこもっていたんだ」と、作品の価格よりも価値を重視してくれる可能性がありますよ。
ただし、ワークショップは事前準備や講師としてのスキルが必要とされます。
準備なしにワークショップをすると、評判を下げるリスクもあるので注意してください。
方法⑧フリーマーケットやマルシェに出店する
ハンドメイド作品だけを取り扱うフリーマーケットやマルシェは、作品や作家を知ってもらえるチャンスです。
フリーマーケットやマルシェに来場するお客さまは購入意欲が高いので作品や作家を知ってもらい、興味を持ってもらえれば集客から販売へとつながりやすくなりますよ。
その場で購入してもらえなくても、ネットショップの案内を配ったりやSNSアカウントを教えたりと、関係を保ち続ける工夫をしましょう。
フリーマーケットやマルシェではお客さまと直接コミュニケーションが取れるので、売れ筋のチェックや作品に対してどのようなニーズがあるのかも調査できます。
事例でもお伝えしたように、市場調査は集客を効率よくおこなうためのポイントでしたね。
積極的にお客さまに話しかけなくても、手に取ってくれた商品や購入してもらえた商品の統計を取る、売れている作家さんのブースを見に行くなどやれることは多くあります。
フリーマーケットやマルシェへの出店は集客につながりますし、集客力アップも期待できる方法ですよ。
方法⑨ショップカードや名刺を配る
そもそもハンドメイド作品に対する興味が高い方でない限り、購入のために検索をしたり、実店舗やイベントへ出向いたりはしません。
「集客したい」「作品を知って欲しい」「売りたい」と考えても、作品を見てもらう機会が少ないのです。
なので、知ってもらえるチャンスを増やせるショップカードや名刺の配布は集客へつながる方法のひとつです。
たとえば髪飾りのハンドメイドをしているなら美容室、陶器をハンドメイドしているならカフェなど、相性の良いお店に許可を取ってショップカードや名刺を置いてもらいましょう。
成人式や結婚式を控え髪飾りを探している人がいれば、ショップカードからお店を訪ねてくれる可能性があります。
扱っている食器が好みでカフェに通う方もいるので、ハンドメイドの陶器の名刺に興味をもってくれる方もいるでしょう。
このようにショップカードや名刺の配布は、ハンドメイド作品を知らない、探していない人の集客も見込めます。
人気のハンドメイド作家の共通点!ハンドメイド販売の5つのコツ
集客できているハンドメイド作品や作家の共通点は、分析ができていることです。
自分や作品にあった方法は何か、魅力を伝えるにはどのようにするべきかなど、しっかりとハンドメイド作品や自身を分析できています。
ここでは、集客から販売へつなげるためのコツを5つみていきましょう。
コツ①自分のハンドメイド作品に合った集客方法を選ぶ
ハンドメイドの集客から販売へとつなげるためには、作品を欲しいと考えている人がいるところで販売をすることが大切です。
たとえば事例で紹介した男性は個人ブログでのみ模型を販売し、販売経路を限定することで、高品質な一点ものを探している方のニーズを満たしていました。
記事の前半で紹介したように、集客方法にはそれぞれ特徴があります。
なので極端な例ですが、10代〜20代が利用の中心であるTikTokで「オフィスでも着れるワンピース」を販売しても、利用者とターゲット層が異なるため集客は難しいのです。
集客方法を選ぶときは、自分のハンドメイド作品はどのようなお客さまからニーズがあるのか、ターゲットは誰なのかを考えましょう。
特に利用者層のバラつきがあるSNSについて、使い分けの方法をこちらの記事にまとめたので参考にしてください。
コツ②統一した世界観で情報発信を行う
ファンやリピーターを獲得するには、ハンドメイド作品に込められた「あなたらしさ」に共感してもらうことが大切です。
なので、集客で発信する情報には統一感をだしましょう。
たとえばイメージカラーを決め投稿する写真の背景の色は同じものを使う、文章に絵文字は使わないなど、作品やコンセプトにあった世界観で統一するのがおすすめです。
集客から安定した販売へつなげるには、ファンやリピーターの獲得が欠かせません。
世界観を統一して濃いファンになってもらい、作品を出すごとに良い反応をしてもらえたり、購入してもらえる可能性を高めましょう。
コツ③作品写真のクオリティにこだわる
自分の作品が選ばれるためには、お客さまの目をひく工夫がある写真が大切です。
なぜならハンドメイド作品は一点ものが多いですが、バッグやアクセサリーを作成しているのは自分だけではないからです。
オンラインマーケットやフリマアプリを見ると、多くのハンドメイド作家が作品を出品しており、ライバルは多いとわかりますね。
背景や他の小物を活用して、他に埋もれないクオリティの高い写真を掲載しましょう。
インターネットで商品を購入するときは、色や形を写真から判断します。
写真を加工しすぎて実物と色が異なるといったトラブルを起こさないよう注意してくださいね。
コツ④ユーザーのニーズを分析して作品に取り入れる
ハンドメイドの集客や販売では、お客さまの求めているものと自分が提供できることを意識しましょう。
たとえば「ピアスをイヤリングへ変更して欲しい」「ネックレスのチェーンの長さを調節したい」など、お客さまの求めているサービスは多くあります。
無理のない範囲で、お客さま視点から考えるあったら嬉しいサービスを取り入れていきましょう。
さらに、何が売れやすいのか流行の分析も大切です。
事例でもお子さま用品の売れ筋を調べるために、周辺地域を散策してリサーチを行っていましたね。
自分のこだわりだけを詰め込むのではなく、リサーチをして売れやすい商品を取り入れていくのもハンドメイドの集客や販売ではポイントになります。
コツ⑤自分自身や作品のブランディングを行う
ライバルが多いハンドメイドで自分の作品が選ばれるためには、「○○といったらあなた」というイメージを持ってもらうことが大切です。
「○○といったらあなた」というイメージを持ってもらうことは、ブランディングといわれ、自分や作品の価値を高めるアクションを指します。
「他の子から褒められるアクセサリーならAさんの作品」「使ってテンションの上がる食器ならBさんの作品」など、ブランディングが上手くいくことで集客やファンの獲得につながりますよ。
ブランディングについては、以下の記事で詳しく紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
まとめ
ハンドメイドの集客について紹介してきたことを、最後にまとめます。
- ハンドメイドの集客では、SNS/ネットショップ/オンラインマーケットなどで興味関心や知名度を高め集客につなげる
- ハンドメイド作品の集客ではショップカードの配布やイベントへの参加、ブログやフリマアプリの活用など、集客の入り口を広く持つこと意識する
- ハンドメイドの集客ではお客さまの購買意欲を高める写真を記載するのがポイントで、ホームページで作品集を作るのも効果的
- ハンドメイド作品の販売につなげるためには、流行や地域の分析を集客や作品に活かすことが大切
- ブランディングを行ったり、直接コミュニケーションを取る機会を増やしたりして、濃いファンになってもらえれば集客力アップや安定した売上につなげられる
お客さまのニーズをリサーチし自分にあった集客方法を取り入れて、集客できるハンドメイド作家を目指しましょう。