【事例紹介】歯科クリニックの集客方法とは?Web集客成功のコツ
- 歯科クリニックに効果的な集客方法が知りたい!
- Web集客の具体的なやり方がわからない
- 歯科クリニックの患者さんを増やしたい!
歯科クリニックを成功させるには、しっかりとした準備と集客、そして患者さんを逃がさない施策をおこなうことが大事です。
この記事では、歯科クリニックを成功させるために必要なことや集客のやり方、患者さんを増やすポイントを詳しく解説しています。
集客には大きくWeb集客とアナログ集客がありますが、さらにそのなかに数多くの方法が存在しています。
たくさんある集客方法の特徴をそれぞれ理解して適切におこなわないと成果を上げることができません。
また、患者さんを増やすためには、患者さんに継続して通院してもらう必要があります。
この記事を最後まで読むと、歯科クリニックの効率的な集客方法や、増患のために有効な施策がよくわかるようになっていますよ。
よりわかりやすくするために参考になる成功事例も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
【事例紹介】集客(集患)に成功した歯科クリニックのマーケティング戦略とは?
はじめに、集客に成功した歯科クリニックの事例を紹介します。
どのクリニックも歯科クリニックの集客にとって効果的な施策を上手くおこなっています。
成功事例を確認して、自院の集客に役立てましょう。
- 事例①チラシ入りのティッシュ配りで周辺住民の集客に成功した歯科医院
- 事例②子供をターゲットにしたイベントを開催して集客した歯科クリニック
- 事例③テレビや広告などさまざまな媒体で宣伝を行った歯科クリニック
事例①チラシ入りのティッシュ配りで周辺住民の集客に成功した歯科医院
最初に紹介するのは、チラシ入りのティッシュ配りで周辺住民の集客に成功した歯科クリニックです。
このクリニックは、開院時ティッシュを配り、定期的にプレゼントを用意したりすることでリピーターの獲得にも成功しています。
その後、足が遠のいた患者さんが再度来院した際にも、チラシ入りのティッシュを配るなど、再び来院してもらうための工夫もあり、歯科クリニックの集客をするのに参考になる事例ですよ。
歯科医(30代女性)の例:集客のために行った具体的な施策は?
集客するため、内覧会をおこない、周辺地域に住む人を招待しました。
実際に見てもらったり、スタッフと気軽な会話を楽しんでもらったりすれば、あらかじめ院内がどんな雰囲気なのかがわかるため、安心して通っていただけるのではないかと考えたからです。
近所を通りかかった子供たちには、病院名が入った風船を配りました。
それに加えて、開院して数ヶ月間は、病院名と開院をお知らせするチラシを入れたポケットティッシュを、市内のアパートやマンションのポストに配布しました。
また、開業から一年過ぎたあたりからは、新規の患者様へのアピールだけでなく、定期的な検診を促すため、月末の営業日に来院していただいた方にちょっとしたプレゼントを配布しています。
中身は、歯の健康にまつわるものです。
例えば大人用には歯ブラシ・フロス・歯間ブラシを、子供用にはフッ素入りのグミやガムなどを入れました。
※上記は自社の独自アンケート調査をもとに作成したものです。
歯科医(30代女性)の例:施策を行った結果を教えてください
最初は少しずつでしたが、受診した患者様の紹介などもあり患者様は増えました。
最終的には、たくさんの方が来てくださるようになり予約が取りにくいと言われるまでになったのです。
一度、患者数が伸び悩んだ時期もありましたが、その都度、近隣のアパートやマンションのポストにポケットティッシュを配布をしていきました。
また、歯科は痛みがあって初めて通うものだと思われがちですが、月末にプレゼントを配布したことによって、「その日は歯医者に行く日」と毎月決めて来られる方も多かったですよ。
お子さんに対してはもちろん治療を受けやすい環境を作ってはいますが、やはり月末のプレゼントが好評のようで「またあそこのクリニックに行きたい」と、親子で通ってもらえるようにもなりました。
※上記は自社の独自アンケート調査をもとに作成したものです。
歯科医(30代女性)の例:結果から学んだ集客成功のポイントは?
ティッシュを配ったことにより、新しく開院したことを周辺地域の人にお知らせできたことだと思います。
一度治療が終了すると足が遠のいてしまう患者さんも多いため、久しぶりに来院していただいた方にも会計時にティッシュをお渡しして、再びクリニックを思い出してもらえるようにしていました。
このように、開院時だけでなく、その後もティッシュをポスティングしたり、直接渡したりを徹底したことも大きかったです。
忘れた頃にクリニックのことを思い出す仕組みを作った結果、歯科への来院が少しずつ習慣化し、次第に患者さんが増えていったのだと思います。
※上記は自社の独自アンケート調査をもとに作成したものです。
事例②子供をターゲットにしたイベントを開催して集客した歯科クリニック
次に紹介するのは、子どもをターゲットにしたイベントを開催して集客に成功した歯科クリニックです。
子どもに喜んでもらうことで子どもの保護者や、保護者の友達の通院にもつなげています。
どのような方法で集客したのか見ていきましょう。
このクリニックも、新患の集客だけでなく、リピーターを増やす施策がしっかりと講じられていますよ。
歯科医(20代女性)の例:集客のために行った具体的な施策は?
小児歯科の看板も掲げていたので、子どもに歯医者は怖いというイメージを植え付けないように、毎月その季節に合わせたイベントを定期的に開催しました。
例えばバレンタインであれば、2月14日限定でキシリトールのチョコレートをプレゼントしたり、5月5日のこどもの日は休診にして歯についてまつわるゲームをいくつか用意をしてお祭りのようなことをおこなったりといった感じです。
他にも、スタンプカードをつくり、スタンプを全部集めたらガチャガチャができたり、定期検診で虫歯がなかったらシールをプレゼントしたり、いわゆるご褒美をもうけて子供に来てもらいやすいようにしました。
※上記は自社の独自アンケート調査をもとに作成したものです。
歯科医(20代女性)の例:施策を行った結果を教えてください
子どもが安心できる雰囲気をつくることができたので、歯医者を怖いところではなく楽しめたり、頑張れたりする場所と捉えてもらえるようになりました。
楽しいイベントが目的であったとしても、子供からすすんで歯医者にいきたいと言えば保護者は助かるのではないかと考えます。
実際に歯医者を嫌がらずに定期健診を受けられると、虫歯のリスクを減らせることから親御さんにはとても満足していただいており、リピートにつながっています。
ママ友の間でも「いい歯医者があるよ」と口コミが口コミを呼んでいるようで、紹介で通ってくれる人が増えました。
子どもの検診や治療のついでに、親御さんも通ってもらっているケースも多いですね。
※上記は自社の独自アンケート調査をもとに作成したものです。
歯科医(20代女性)の例:結果から学んだ集客成功のポイントは?
ただ単に集客をやるだけでなく、イベントのように別の目的があることによって患者さんの気持ちも変わってくるのかなと思いました。
例えば、歯医者に来た理由が、ガチャガチャなどいつもはないものが目当てだったとしても、定期的に検診に来てもらえば早い段階で虫歯を治療できたり、予防できたりするのでそれはそれでいいかなと感じています。
イベントを企画すると、休みの日が準備で丸々つぶれてしまうこともあり、正直大変です。
ですが歯医者に気軽に行けるきっかけをつくることができているので、結果として成功につながったと思います。
※上記は自社の独自アンケート調査をもとに作成したものです。
事例③テレビや広告などさまざまな媒体で宣伝を行った歯科クリニック
最後に、テレビや広告などさまざまな媒体を活用して自院を宣伝した歯科クリニックを紹介します。
多くの人が目にする可能性のある宣伝は、認知度を上げることにつながりますよ。
また、このクリニックでは、ほかにもチラシ配りなどの地道な宣伝や、予約制を廃止するという臨機応変な対応もおこなっています。
ぜひ、自院の集客の参考にしてくださいね。
歯科医(30代女性)の例:集客のために行った具体的な施策は?
テレビ取材やラジオを受け、タウン誌にも広告を打ちました。
また、訪問診療もしていたため、病院や介護施設、障害者施設などにはチラシを配りました。
他には、新聞に広告を掲載してもらったり、地元のスポーツ団体のスポンサーになり、試合会場に広告を出したりしたこともあります。
あとは、学校や施設等の検診を受け持ち、保護者の方などに病院名を知ってもらうきっかけ作りもしました。
CM作成をしたり、電車やバスなどにも広告宣伝をしたりと、できるだけ多くの人の目に留まるようにできることは何でもしました。
スタッフが少ない頃は、完全予約制としていましたが、今はスタッフも増えたため急患も対応できるようにして、多くの患者さんを受け入れられるようにしています。
※上記は自社の独自アンケート調査をもとに作成したものです。
歯科医(30代女性)の例:施策を行った結果を教えてください
スポーツ団体のスポンサードは、病院名を知ってもらうことはできたものの、あまり効果はなかった気がしています。
ラジオやテレビ取材は1度ではあまり効果はありませんでしたが、3回目くらいからは覚えてもらえたのか集客に大きな効果はありました。
また、訪問診療をしている介護施設などから職員向けの講義をしてほしいと依頼がくるようになりました。
施設に配ったチラシも、利用者様のご家族が当医院に来院してくれるきっかけになったようで、効果があったと感じています。
集客はある程度お金をかけたので、問い合わせも多くいただいており、予約制から急患も受け入れられる体制を整えました。
結果、より多くの方が来院されるようになりました。
※上記は自社の独自アンケート調査をもとに作成したものです。
歯科医(30代女性)の例:結果から学んだ集客成功のポイントは?
とにかくさまざまな媒体を利用し、歯科クリニックの存在を知ってもらうことが一番です。
その中でもテレビは、集客に大きな影響を与えると思います。
当院の場合もテレビやラジオの取材は、地元では有名な番組であったため、より多くの市民の方の目にとまったのだと思います。
また、その番組の顔ともいえる司会の方が、当院の患者として来院してくださっているのも大きかったですね。
今回おこなった集客と直接関係はないのですが、大きな効果があったのは、県知事や市長も患者として来院してくださっていることです。
見かけた患者様がインターネットのクチコミに「有名な人も来ている病院」などと書き込みをしているようで、それも集客につながったのではないかと考えています。
※上記は自社の独自アンケート調査をもとに作成したものです。
【大前提】歯科クリニック(歯科医院)が集客前に考えるべき3つのこと
集客しても歯科クリニックとして満足してもらえなければ、通い続けたいと思ってもらえません。
次につなげるためには、歯科クリニックが大前提として考えておくべきことがあります。
ここでは、そんな歯科クリニックにとって大事な3つのことをお伝えします。
集客する前に、歯科クリニックが成功するために最低限知っておくべきことを確認しておきましょう。
前提①清潔感のある院内かどうか?
歯科クリニックにとって清潔感はとても大事です。
昨今は、インフルエンザや新型コロナウィルスなどの感染症への危機感もあり衛生観念が高くなっています。
そのため、清潔感のないクリニックでは、患者さんに安心して通い続けたいと思ってもらえません。
診察台や床、待合室のソファやトイレなどは常に清潔を保ちましょう。
空気清浄機を置いたり換気を心がけたり、快適に過ごせる環境づくりも大事です。
スタッフの身だしなみにも気を配り、「雰囲気がいいな!」と思ってもらえるような明るく清潔感のある歯科クリニックを目指しましょう。
前提②受付や歯科衛生士の教育が徹底されているか?
受付スタッフや歯科衛生士の教育が徹底されているかどうかも歯科クリニックにとって重要です。
例えば、スタッフの対応が悪いと患者さんに悪い印象をもたれ、「また来たい」と思ってもらえず、集客ができてもリピーターの増加にはつながりません。
その上、悪い口コミが広がる可能性もあります。
悪い評判はすぐに広がり、その後の集客や医院の経営に悪影響を及ぼすので注意が必要です。
「笑顔で挨拶をする」「患者さんをなるべく待たせない」といった感じのよい対応の教育を徹底しましょう。
前提③患者さんへ丁寧な説明を行っているか?
患者さんに治療内容や治療の進め方を丁寧に説明する方法も集客前に考えておきましょう。
歯科クリニックの患者さんは、きちんとした説明をされ納得のいく診療を受けると満足し、通院したいと思うものです。
ですから、診療前や診療後にきちんとカウンセリングができる時間をつくっておきましょう。
治療前に患者さんが納得のいく説明や、治療後にどんな処置をしたのか、次回の治療では何をするのかなどしっかりと説明すると徐々に信頼関係を築いていけますよ。
歯科クリニック(歯科医院)におすすめのWeb集客(集患)方法4選
ここからは、歯科クリニックにおすすめのWeb集客の方法を詳しく見ていきましょう。
昨今はインターネットが普及し、多くの人がWebを利用して歯科クリニックを探しています。
ここで紹介する歯科クリニックにとって効果的なWeb集客の方法とその特徴を理解し、効率的に集客をおこないましょう。
Web集客①ホームページを開設する
患者さんがインターネットで歯科クリニックを探す際に、ホームページがなければどんなクリニックか伝わりづらく、スムーズに自院を認知してもらうことが難しくなります。
なので、ホームページを開設し集客をしていきましょう。
ホームページがあれば、院長やスタッフ、待合室、診療室などの写真を載せたり、診療時間やアクセス方法を知らせたりできます。
そうすることで、クリニックの雰囲気が伝わり、信頼感や安心感を与えられるので来院につなげられますよ。
また、ホームページを開設しておけば24時間365日いつでも自院をアピールできます。
オンラインの予約システムを導入すれば、常に予約の受付ができるので患者さんを逃しにくいというメリットもあります。
ですから、通院の決め手になるような情報は必ず記載しておきましょう。
例えば歯科クリニックを探している患者さんは、自分のやりたい治療が保険適用なのかどうか知りたいと考えている人が多いはずです。
というのも歯科クリニックでは、診療内容や治療に使う素材によって保険が適用されない場合があるからです。
そのため、ホームページで歯科クリニックの診療方法を伝えるときは、患者さんが選びやすいように保険適用かどうかをわかりやすく記載しましょう。
一方で、歯科クリニックのホームページを開設する際に気をつけなければならないこともあります。
「医療広告ガイドライン」という医療機関が広告を出稿する際の指針が厚生労働省によって定められています。(※1)
医療広告ガイドラインに違反すると最悪の場合、業務停止命令が下されることがあるので注意が必要です。
また、「医療広告ガイドライン」とは別に「医療機関ホームページガイドライン」という医療機関のホームページの内容に関する指針もあります。(※2)
このガイドラインに沿ってホームページを作成する必要があります。
厚生労働省によるガイドラインをしっかりと確認したうえで、「行ってみたい」と思ってもらえるようなホームページを作って集客につなげましょう。
集客できるホームページを作るコツについては、こちらの記事でも詳しく解説しているのであわせてご覧になってみてくださいね。
※1 厚生労働省 医療広告ガイドライン
※2 厚生労働省 医療機関ホームページガイドライン
Web集客②SNSを活用する
- LINE
歯科クリニックのWeb集客では、ホームページとあわせてSNSも活用しましょう。
代表的なSNSは上記の4種類ですが、集客に活用するのにはそれぞれのSNSに対する知識が必要です。
たとえば、SNSでは簡単に写真を投稿できるので、ホワイトニングのビフォーアフターなどをわかりやすく伝えられます。
特にInstagramは写真の投稿が中心のツールで、美意識の高い比較的若いユーザーが好んで利用している傾向があり、潜在的な患者さんの集客に効果的でしょう。
また、スタッフの日常など気軽に見てもらえる内容を投稿すれば、歯医者の怖いイメージを払拭して安心感を与えられるので、通院のハードルを下げることにつながります。
日常を気軽に発信するのには、TwitterやFacebookが効果的です。プライベートな内容など親近感のわく投稿を継続すれば、多くのファンを増やせる可能性もあります。
このように、SNSを使って集客する際は、それぞれのSNSの特徴や、どんな人が使っているかを考えることが大事です。
潜在的な患者さんを逃さないためには、ユーザーが興味をもってくれる有益な情報を投稿するようにしましょう。
SNS集客を成功させるコツは、こちらの記事でも詳しく解説しているので参考にしてくださいね。
2023年7月よりTwitterはX(エックス)へ名称を変更しています
Web集客③口コミを活用する
- Googleビジネスプロフィール
- エキテン
歯科クリニックをインターネットで探す際に、実際に治療を受けた人の口コミを参考にする人は多いです。
上記のような利用者が自由に口コミを書き込めるサイトを活用すれば、無料で自院の基本情報を掲載できたり、口コミを集めたりできます。
良い口コミがたくさん集まれば、歯科クリニックを探している人に自院を常にアピールできるため集客につながります。
正しい情報でアピールするためにも、自院の情報は定期的に更新して最新の情報を掲載しておきましょう。
また、大手の口コミサイトに登録しておけば、その力を借りて「歯科」や「歯科クリニック」「地域名」といった簡単なキーワードでWeb上に表示されるというメリットもありますよ。
このように集客力の強い口コミサイトですが、一方で悪い口コミには注意が必要です。
悪い口コミをそのままにしていると自院のイメージが悪くなり、患者さんを逃してしまう可能性が高くなります。
マイナスの口コミをされたら、こちらに非がある場合はすぐに謝罪し今後の改善策を伝えるなど、迅速で誠実な対応をするようにしましょう。
Web集客④ポータルサイトに登録する
- EPARK歯科
- 歯科タウン
- 歯医者さんネット
- 医科歯科.com
- デンタル・コンシェルジュ
ポータルサイトに登録することも歯科クリニックの集客に効果的です。
ポータルサイトでは、歯科クリニックの情報が地域や治療内容、診療時間や口コミなどのテーマで絞り込めます。
口コミサイトと同じように上記のような認知度の高いポータルサイトは検索上位に表示されるため、あまり知られていない歯科クリニックでもユーザーの選択肢に入ることができます。
その結果、インターネットで歯科クリニックを探している潜在的な患者さんに自院を知ってもらえる機会が増え、集客につながりますよ。
ポータルサイトは、基本的に無料で利用できますが、有料でより詳しくクリニックをアピールできたり、SNSとの連携や予約システムの導入ができたりと、それぞれに特徴があります。
また、上記以外にも、矯正歯科やインプラント、審美歯科専門のポータルサイトもあります。
料金や掲載内容といった特徴をよく理解し、自院の集客に合ったポータルサイトを選んで利用するようにしましょう。
集客力アップ!Webとあわせて活用したい歯科クリニックのアナログ集客方法【一覧表】
ターゲット層 | コスト | 集客効果 | メリット | デメリット | |
---|---|---|---|---|---|
チラシ | 歯科クリニック近隣に住んでいる人 | 〇 | △ | ・高確率で手に取ってもらえる | ・費用対効果は低い |
看板 | 車で走行中の人や渋滞で滞留している人 | △ | 〇 | ・生活圏内の人にクリニックの場所を示せる | ・メンテナンスが必要 ・設置する場所によって費用の差が大きい |
交通広告 | 歯科クリニックのある電車やバスの路線を利用する人 | 〇 | △ | ・接触率が高い ・毎日利用するので記憶に残りやすい | ・効果測定が難しい |
紹介 | 患者さんの家族や知り合い | ◎ | ◎ | ・優良な新規患者の獲得ができる | ・宣伝できる人数が限られる |
テレビCM | テレビを見ている不特定多数の人 | △ | 〇 | ・一気に認知度が上がる | ・地域や時間帯にによっては高額な費用が掛かる |
Webとあわせて活用したい歯科クリニックにおすすめのアナログ集客についてまとめました。
最近はインターネットの普及によってオンライン集客が一般的になっています。
ですが、アナログ集客は、周辺住民に向けてダイレクトに宣伝できたり、刷り込み効果が期待できたりするメリットがあります。
また、インターネットに疎い年代の患者さんが多い地域の歯科クリニックにとっては、有効な集客方法です。
アナログ集客は、Web集客よりもコストがかかるといったデメリットもありますが、上の表でお伝えしているように十分な集客効果が期待できます。
自院の強みや目的に合わせて適切な方法を選んで、活用してみてください。
【集患・増患対策】歯科クリニック(歯科医院)の患者を増やすための3つのポイント
歯科クリニックに効果的な集客についてお伝えしましたが、集客だけ頑張っても患者さんは増えません。
ほかの歯科クリニックとの差別化を図ったり、患者さんにとってのベネフィットを訴えたりして選んでもらわなければならないからです。
ここからは、歯科クリニックの患者さんを増やすためのポイントを解説します。
来てほしい患者さんに対して、どんなアプローチをして自院を選んでもらうのかしっかりと戦略を練り、効率よく患者さんを増やしましょう。
ポイント①ターゲットを明確にする
歯科クリニックの患者さんを増やすには、ターゲットを明確にすることが大事です。
診療内容とターゲットが明確になればクリニックの内装やスタッフの制服など、クリニックの雰囲気が決まります。
その結果、どんな歯科クリニックなのかわかりやすくアピールできるようになるので、自院の治療内容を求めている患者さんに選んでもらいやすくなるのです。
ここでは、歯科クリニックにおける主な3つのターゲットについて解説します。
自院の診療内容や目的に合わせてターゲットを明確に設定しましょう。
子どもをターゲットにする
子どもをターゲットにする場合は、内装に子ども受けする明るい色を使うなど、恐怖心を感じさせないやさしい雰囲気のクリニックになるように工夫しましょう。
子どもをターゲットにすると親子で通院してくれる可能性も高くなります。
キッズスペースの設置やベビーカーでも入りやすいスロープ付きの入り口など子ども、保護者双方に喜ばれるクリニックが求められるでしょう。
また、事例で紹介した歯科クリニックのように、イベントの開催やご褒美の用意など治療以外のことを目当てに、気軽に通院できる施策も有効です。
子どもが行きたいと思うような歯科クリニックであれば、子どもを連れて行く保護者に満足感を与えられるので「定期的に通おう」と思ってもらえます。
そして「あの歯医者さん子どもも嫌がらず通えて良かったよ!」と保護者の間で良い口コミを広めてもらえれば、さらに新規の患者さんを増やすことにもつながりますよ。
審美歯科治療を目的とする人をターゲットにする
審美歯科治療を目的とする人は美意識が高く、ある程度お金をかけて歯をきれいにしたいと考える傾向にあります。
ですから、美容サロンのような清潔で明るい院内であることはもちろん、扱っている素材やセラミックの質など、品質の良い材料を使っていることもしっかりとアピールしましょう。
また、受付やスタッフにも特に丁寧な対応が求められます。
自院を気に入ってもらうためには、完全プライベートな個室を設けたり、あまり出回っていない最新の医療機器をそろえたり特別感を出すのが有効です。
施術内容や院内の設備は時代の流行りに合わせて変更するなど、審美歯科治療を目的とし、できるだけ歯をきれいにしたいと悩む人のニーズに沿ったクリニックを目指しましょう。
歯列矯正を行いたい人をターゲットにする
歯列矯正は、子どもから大人まで幅広い層が患者さんになり得る分野です。
患者さんが子どもであれば小児歯科、大人であれば審美歯科というように、患者さんに合わせて臨機応変な接し方が求められるでしょう。
また、矯正中の見た目や料金に不安をもっている人も多いので、どういった施術内容になるのか相談しやすい雰囲気が大切です。
特に患者さんが子どもの場合は、どれぐらいの期間がかかり、痛みはどの程度なのかといった説明を保護者にきちんとすることが重要です。
同じ治療をした人の経過を写真を使って分かりやすく説明し、小さな疑問にも丁寧に答えましょう。
清潔で明るい院内にして、矯正の種類や料金をしっかりと説明し、専門性の高さや実績の多さなどをアピールすれば、患者さんの不安を取り除けます。
その結果、通院につながりやすくなりますよ。
ポイント②自費診療の患者を増やす
- ホワイトニング
- 歯科矯正
- インプラント
歯科クリニックで主におこなわれている自費診療は上記の3つですが、これらの診療はそれぞれの施術に特化した専門のクリニックでもおこなわれています。
したがって患者さんに自院を選んでもらうためには、競合の料金や施術内容などをしっかりとリサーチして自院の強みを見つける必要があります。
料金設定や施術内容が決まったら、自院で施術することのメリットや料金などをホームページなどの広告を使ってアピールしましょう。
歯科クリニックの数は多く、周囲のクリニック同士で競争が起こっているのが現状です。
保険診療だけでは経営が厳しくなる可能性も考慮して、自費診療の患者さんを増やすことも考えていきましょう。
ポイント③リピーターを獲得する
多くの歯科クリニックがひしめき合う昨今、一度来院した患者さんを逃さないことも歯科クリニックの成功のためにとても大事です。
また、リピーターの獲得は、新規の患者さんを集客するよりも宣伝コストがかからないというメリットもあります。
ここでは、歯科クリニックのリピーターを獲得するためのアイデアを紹介します。
集患・増患アイデア:キャッシュレス決済を導入する
現金を持ち歩かなくていいキャッシュレス決済の導入は、患者さんにとってメリットが多く、クリニックに通い続ける基準にもなり得るのでおすすめです。
最近は、スマートフォンの普及によって現金を使わない支払い方法が一般的になりつつあります。
また、自費診療においては、治療費が高額になることも多くあります。
このような理由から、キャッシュレス決済が導入されていないと、選択肢から外れてしまうケースも増えているのです。
ですからクレジットカードをはじめ、SuicaやPasumoといった交通系電子マネー、PayPayやQuicPayなどのオンライン決済と、患者さんが普段使っているさまざまな支払い方法に対応できるようにしておきましょう。
集患・増患アイデア:待ち時間にストレスを感じさせない
歯科クリニックの患者さんに引き続き通院してもらうには、待ち時間にストレスを感じさせないことも大事です。
待ち時間にストレスを感じると、「このクリニックには二度と来たくない」と思われてしまう可能性があります。
スタッフの導線を考えたり予約システムを活用するなど、待ち時間が短くなるように工夫しましょう。
また、子どもが遊べるキッズスペースや絵本があったり、大人に向けた雑誌が豊富に用意されていたりすると待ち時間のストレスを軽減できます。
待ち時間のストレスをできるだけなくして、来院してくれた患者さんを次の予約につなげましょう。
集患・増患アイデア:イベントを開催する
集客に成功した事例のように、イベントを開催するのも歯科クリニックの集患と増患に効果的です。
気軽に参加できるイベントを開催すれば、治療の必要がない人も集められます。
また、定期的にイベントを開催すれば、周辺地域に自院の存在を周知できます。
特に子どもに向けたイベントで子どもに喜んでもらえると、保護者の通院にもつながり、子どもが通いやすい歯科クリニックとしてよい口コミがつくと期待できますね。
実際に紹介した事例では、普段の診療以外にお祭りのようなイベントを開いて、子どもが楽しめる雰囲気をつくり人を集めることに成功しました。
歯医者の怖いイメージがなくなり、子どもみずから「行きたい」と思ってもらうことで集患と増患に成功しています。
楽しめるイベントを定期的に開催して、集患やリピーターの増加につなげましょう。
集患・増患アイデア:プラスαのサービスを提供する
来院してくれた患者さんにプラスαのサービスを提供することも歯科クリニックのリピーター増加につながります。
たとえば集客に成功した事例の場合は、歯ブラシやフロスをプレゼントしたり、子どもの患者さんにはご褒美にガチャガチャやシールを用意したりして、リピーターを増やしています。
また、LINEを活用して定期健診のタイミングで個別にお知らせしたり、予約の確認メッセージを送ったりするのもリピーター増加に効果的です。
開院時だけでなく、久しぶりに来院した患者さんにもポケットティッシュを配付して、クリニックを思い出してもらうきっかけを作っている事例も記事の冒頭で紹介しましたね。
このような定期的な通院を促したり、子どもが嫌がらずに歯医者へ行けるようにしたりすることは、患者さんの歯の健康を考えたプラスαのサービスだといえます。
治療が終わってしまうと忘れられがちな歯科クリニックにとって、このような定期的な通院を促す施策は大事です。
プラスαのサービスを提供して、自院のリピーターを増やしていきましょう。
まとめ
歯科クリニックの集客方法と患者さんを増やすポイントについて簡単にまとめます。
- 歯科クリニックの集客はWebの活用すると効果的
- 各集客方法の特徴を理解して適切におこなう
- ホームページの作成や広告の掲示は、厚生労働省が定めるガイドラインに沿っておこなう
- ターゲットを明確にしてターゲットが求めるクリニックの雰囲気をつくる
- 売上アップにつなげるために自費診療の患者さんを増やす
- リピーターを増やすための施策を講じる
Web集客に加えてアナログ集客もおこなうと、インターネットに触れる機会のない人にも、普段の生活の中で自然と目にしてもらえますよ。
Webのアナログ、どちらの集客方法でも、上記のようなポイントをおさえ、それぞれを組み合わせながら効率的に集客をおこないましょう。
患者さん目線で誠実な対応を心がけて、清潔で雰囲気のいい歯科クリニックを目指し、自院の集客や増患を成功させてくださいね。