【例あり】リードコピーとは?役割や書き方を徹底解説
- リードコピーの意味が知りたい!
- 続きが読みたくなるリードコピーの書き方とは?
- コピーにはいくつ種類があるの?
何気なく見ている広告のリードコピーには、本文を読み進めてもらうための大切な役割があります。
リードコピーの意味や使い方を知っておくと広告を作るときに役に立ち、たくさんの人に読んでもらえるようになりますよ。
この記事では大手企業が作ったリードコピーの名作や、広告に大切なコピー要素もまとめました。
読んだ人の興味をかき立て、本文までしっかりと読んでもらえる広告を作りたいと考えている方はぜひ参考にしてください。
リードコピーとは?リードコピーの役割
リードコピーとは、キャッチコピーとボディコピーの間にあり、本文を読んでもらうための大事な橋渡しをする文章のことです。
読んだ人がつづきを読みたくなるように誘導するのがリードコピーですね。
ここではリードコピーの具体的な役割を3つ紹介します。
ブログのリード文については、こちらの記事で詳しく紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
リードコピーの役割①期待感を高める
リードコピーはユーザーの心にひっかかり、期待感を高めるための役割を担っています。
キャッチコピーで興味を持ったユーザーに本文へと読み進めてもらうには、ユーザーの期待感を高めることが重要ですよね。
例えば「いよいよ最新型のスマホが登場」がキャッチコピーなら、「タッチひとつで変わる、あなたの世界とは?」とリードコピーで続け、広告の内容への期待感を高めていきます。
広告に書かれていることを隅から隅まで読んでくれるお客様は少ないですよね。
もっと言ってしまうと、基本的にお客様は広告を読んでくれません。
この先に知りたいことが書かれている、というユーザーの期待感を高めてより興味を持ってもらうことがリードコピーの役割なのです。
フックになるコピーについては、こちらの記事で紹介しているのでぜひ参考にしてみてください。
リードコピーの役割②概要を説明する
2つ目の役割はレター全体の概要をまとめて、ユーザーに読む価値があることを伝える役割です。
概要の説明や要約が書かれていると、その先が自分にとってメリットのある内容なのかどうかを判断できますよね。
自分にとってメリットのある内容であればユーザーの多くはそのまま読み進めるでしょう。
たとえばプレゼンでも、目次を作ったり先に要約や概要を説明した上でより詳細な内容へと進んでいきますよね。
先に要約や概要を伝えることで何を伝えたいのかが明確になり、聞き手も全体を把握しやすくなるからです。全体を把握できれば情報の理解度も深まりますね。
ユーザーの興味関心を惹きつけ、自然な流れでスムーズにボディコピーを読み進めてもらうために、概要や要約を説明するリードコピーはとても重要なのですよ。
リードコピーの役割③スムーズな導入
キャッチコピーを見て気になったユーザーはリードコピーを読み、このまま読み進めるかを決めます。
なので、ユーザーに必要と感じてもらえなければ本文まで読まれることはありません。
ユーザーの興味をそぐことなく、スムーズに本文へ導入させる役割を担っているのがリードコピーなのです。
例えば、「集中力のない人が、1日たった5分の努力で集中力を格段に上げた方法をあなただけに教えます」という文章だと続きが気になりませんか。
自分が知りたいことがこの記事には書いてあると思い読み進める方が多いでしょう。
リードコピーがあることでボディコピーへの導入がスムーズになり、ユーザーが読み進めやすい広告になるのですよ。
【例文つき】続きを読みたくなるリードコピーの書き方3選
自分では納得のいくリードコピーを書いたと思っても、読み手が記事の続きを読みたくならなければ意味がありません。
リードコピーを書く時には、どうしたら続きを読んでもらえるかを考えることが大切です。
ここでは続きが読みたくなるリードコピーの書き方を3つ紹介します。
コピーライティングの作成手順や効果を高めるコツについては、こちらの記事で紹介しているのでぜひ参考にしてみてください。
書き方①事実のチラ見せで目を引く
リードコピーの中に、答えがちょっとでも書いてあると「この記事には自分が知りたいことが書いてある」と思い、続きが知りたくなります。
例えば「納豆を美味しく食べる方法」だけでは、そこまで興味がわきませんね。
では少し言い方を変えて「家族みんなが絶賛した、納豆が美味しくなるちょとした工夫」とするとどうでしょう。
「ちょっとした工夫で絶賛するの?」と、内容に興味をひかれる人が多いのではないでしょうか。
さらに、読んだ人の興味を惹く意外性のある事実をチラ見せすれば、好奇心をくすぐられて続きを読んでもらえる可能性が高まりますよ。
リードコピーを書く際は、「記事を読むことで答えが分かる」と期待度を上げる事実のチラ見せや問いかけをしてみましょう。
書き方②諦めた人へのメッセージを書く
商品の購入やサービスの申込をしようと思ったものの何かしらの理由で諦めてしまった人へ向けて、諦めた原因を解決するメッセージを書くのも続きを読んでもらうのに効果的です。
もともとは興味関心があったものなので、問題や課題が解決することが伝われば、再び興味関心を抱いてもらいやすくなるからです。
例えば、白髪で悩んでいる人が「毎日シャンプーするだけで簡単に白髪が染まります」というキャッチコピーを見て商品を買おうとしたものの、値段が高くて諦めたとしましょう。
そこで「お値段そのままで〇%増量しました!」「1日あたり〇円の価格です!」といったリードコピーを書けば、お得に感じてもっと詳細を見てみようという気になりますよね。
欲しいけど高くて諦めていた商品が、簡単に買えると伝われば購入意欲もわいてきます。
キャッチコピーで引き寄せて、諦めた人へのメッセージをリードコピーに活用すれば、よりユーザーの興味関心を高めることができますよ。
書き方③キャッチコピーを補足する
キャッチコピーだけでは得られない情報をリードコピーで補足すると、見た人をさらに引き込むことができます。
例えば「ニキビのケアは大人になると変わる」というキャッチコピーがあったとします。
リードコピーで「繰り返す大人ニキビを治すには、思春期ニキビと違ったアプローチが必要」「生活習慣やストレスも原因のひとつ」のように補足すると、何が変わるのかやどのように変わるのかが伝わりますよね。
今まで思い込みでお手入れしていたけど、大人になると肌や体質が変わるためケアを見なおす必要があるという驚きが生まれ、続きに興味がわいてくるのです。
キャッチコピーで伝えきれなかった特徴や、どんな人に向けたものなのかといった情報をリードコピーでしっかりと補足すれば、よりターゲットに響く広告が作れますよ。
リードコピーの名作を紹介
実際にユーザーが記事を読みたくなるリードコピーとはどんなリードコピーなのか気になりますよね。
ここでは大和ハウスと資生堂のリードコピーをご紹介します。
どちらも期待感を高めたりスムーズに導入できるようなリードコピーになっていますので、ぜひ参考にしてくださいね。
『パスタを茹でながら、帰りを待っている。』大和ハウス工業株式会社
大和ハウスは『幸せは、そこにある』をキャッチコピーに、新しい家を建てる人に向けた広告を出しています。
その広告の中で使われているリードコピーが『パスタを茹でながら、帰りを待っている。』です。
ボディコピーではなかなか帰ってこない相手を想い、心配や不満もありつつ待っている時間も幸せであることが書かれていますよ。
待っている人の心情が込められたリードコピーがあることでスムーズにボディコピーへ導入出来ているのです。
大和ハウスのリードコピーは、キャッチコピーからボディコピーへとしっかり橋渡しができている成功例ですよ。
『ひとりひとりのクライマックス、はじまる。』資生堂
『一瞬も一生も美しく』という資生堂のキャッチコピーは、「一瞬の美しさ」の丁寧な積み重ねが「一生の美しさ」に繋がることを表現しているコーポレートメッセージがもとになったキャッチコピーです。
このキャッチコピーを自分ごととして捉えてもらうためのリードコピーが『ひとりひとりのクライマックス、はじまる。』です。
「ひとりひとりの」と伝えることで、読んだ人が自分ごととして捉え、ブランドに対しての共感につながります。
そしてボディコピーでは、なぜこのキャッチコピーなのかが語られており、読んだ人が引き込まれる内容になっていますよ。
キャッチコピーで読んだ人を惹きつけ、リードコピーで自分事として捉えてもらい興味を引き、ボディコピーでメッセージの理由を伝えて深く理解してもらう流れが作られていることが分かりますね。
リードコピー以外にもある!広告で大切な5つのコピー
リードコピーは読んだ人の期待感を高めたり、興味関心をくすぐる上で重要な役割を果たしているとお伝えしましたね。
ですが、広告を最後まで読んでもらうために必要なのはリードコピーだけではありません。
ここではリードコピー以外で広告に大切なコピーの要素を5つまとめました。
それぞれのコピーの役割を理解し、興味を持ってくれたユーザーを逃さないようにしましょう。
要素①メインコピー・キャッチコピー
メインコピー・キャッチコピーとは、広告の中で中心的なポストに置かれており、人の心を掴むためのコピーです。
「キャッチフレーズ」も同じ意味ですね。
広告の中で一番最初に目にとまる部分なので、メインコピー・キャッチコピーを見て読む読まないを判断する重要な位置づけにあります。
目立たせることを目的に1番大きな文字で書かれていることが多く、ユーザーの心にひっかかる「フック」の役割をしていますよ。
より多くのユーザーに広告を見てもらうには、ユーザーの目に留まるメインコピー・キャッチコピーが大事なのです。
キャッチコピーを作るコツや書き方については、こちらの記事で紹介しているのでぜひ参考にしてみてください。
要素②ボディコピー
キャッチコピーを見て興味を持ち、もっと詳しく知りたいと思った人が読む文章がボディコピーです。
いわゆる本文ですね。
商品やサービスについて説明をする部分になるので、詳細を伝える重要なコピーとなります。
商品やサービスの詳細を伝えて安心感や信頼感につなげたり、共感してもらえるストーリーやベネフィットを載せるのが効果的ですね。
ただし、説明が長くなってしまうと途中で読むのをやめてしまう人もいるので、あれもこれもと伝えたいことを全部詰め込みすぎてはいけません。
伝えたいことを一つに絞って、しっかりと文章で表していきましょう。
物語があると強い共感を生むキャッチコピーが作れ、物語を使った手法はストーリーテリングと呼ばれています。ストーリーテリングについては、こちらの記事を参考にしてください。
要素③見出しコピー
ボディコピーが長くなった時に、段落をつけて読みやすくするために用いられるのが見出しコピーです。
区切りをつけて文章を読みやすくする役割ですね。
広告におけるコピーは書いてある内容はもちろん大切ですが、読みやすさも同様に大切です。
どんなにいい内容が書かれていても、読みにくい文章ではユーザーに最後まで読んでもらえませんよね。
視覚的にも情報を整理できる見出しコピーがあることで、書いてある文章を最後まで読んでもらえるのです。
また、見出しをつけると次の段落に書かれていることが一目でわかるのでユーザーの興味を引くこともできますよ。
要素④ショルダーコピー
商品や企業名に小さく添えられたコピーがショルダーコピーです。
「テーマコピー」や「キャンペーンコピー」とも呼ばれ、商品や企業のイメージを伝える重要な部分ですよ。
商品や企業名を見るたびに、ショルダーコピーも自然と目に入ります。
ショルダーコピーは、見た人に強い印象を与えるのでしっかりと考える必要がありますよ。
要素⑤マイクロコピー
マイクロコピーとは、Webサイトなどで「申し込み」や「応募フォーム」に進むためにクリックするボタンや周りに添えられる文字のことです。
長文ではなく小さな範囲に書かれている短い文章なのでそこまで重要視されていませんが、クリック率が変わってくる大事な場所ですよ。
書いてある文章で次に進むかを判断する人もいるので、わかりやすさや手軽さなどがポイントとなってきます。
例えば、「次のページへ」よりも「今すぐ申し込む」と書いてあるボタンの方が分かりやすいですよね。
マイクロコピーを活用すれば、購入や申込などユーザーにとってほしい行動をスムーズな導線で誘導できますよ。
まとめ
最後にこの記事で紹介したリードコピーの役割や、続きが読みたくなる広告の書き方をまとめます。
- リードコピーとはキャッチコピーとボディコピーの橋渡しをするコピーのこと
- リードコピーは続きが読みたくなるような期待感を与えたり、本文へのスムーズな導入を行う役割を担っている
- 事実をチラ見せする文章を書くとユーザーの興味をひくリードコピーが作れる
- 一度諦めた人には新しいお得な情報があることを知らせるリードコピーが効果的
- キャッチコピーの補足を行い、よりターゲットを絞ったアピールにも活用できる
- リードコピー以外にも大切なコピー要素が5つある
リードコピーをうまく活用できれば、記事を最後まで読んでもらえます。
コピーには種類があってそれぞれ役割があるので理解しておくことが大切です。
この記事を参考にユーザーが興味をもってくれる広告を作ってみてくださいね。
こちらの記事で紹介しているキャッチコピーの基本的な考え方や作り方は、リードコピーだけではなく、あらゆるコピーを作る際の参考になる内容となっています。
初めてコピーを作る方やコピーの効果が出ずに悩んでいる方はぜひご覧ください。