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森谷俊之

LibRu代表取締役

個人・小規模事業者向けのマーケティング・ブランディングのコンサルタント/セールスコピーライター

経営者の3つの課題「お金がない、時間がない、人材がない」は、シンプルな仕組みで解決できます。集客から販売までを自動化して、ビジネスを成長させていくための仕組み構築を支援します。

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【起業家向け】インスタグラム(Instagram)で自分の商品を売る3つの方法

  • インスタグラムで商品を売る方法が知りたい!
  • インスタグラムで商品を売るためのコツとは?
  • インスタグラムで商品を売る時に注意点はないの?

インスタグラムは2010年に利用が開始されたSNSで、日本では主に20〜30代の女性に人気があり、国内の利用者は3,300万人を突破しています。

2017年には「インスタ映え」が流行語大賞に選ばれるなど、インスタグラムは写真を共有するためのツールとして使用されていました。

それが2018年に『ショッピング機能』が導入されてからは、新たな販売ツールの一つとして注目されています。

そこで今回は、インスタグラムで商品を売る方法を紹介します。

インスタグラムでより多くの商品を売るためのコツや、販売の際に気をつけたいこともまとめています。

これからインスタグラムで商品を売りたい方や、今現在インスタグラムで商品を売っているものの売上に繋がっていないという方は、ぜひ参考にしてください。

目次

Instagram(インスタグラム)で商品を売るメリットとは?

インターネット上で商品を買うには、オンラインショップや通販サイトを利用するのが今までの常識でした。

これらはECサイトと呼ばれ、大きく分けて自社サイト型とモール型の2つがあります。

自社サイト型は独自でサイトの構築や運用を行う必要がありますが、ブランドイメージを生かした自由なサイト作りを行うことができます

一方のモール型とは楽天市場やAmazonなどに出店をする方法です。

モール型ではサイトの構築の手間が省ける利点がありますが、競合が多く、価格競争になりやすい欠点もあります。

消費者としてどちらも馴染みがあり、実際に使ってみたことがあるという方は多いでしょう。

商品の販売でECサイトではなく、インスタグラムを選ぶメリットは次の3つがあります。

それぞれについて詳しくみてみましょう。

メリット①コストがかからない

メリット1つめは、インスタグラムが無料で活用できるツールであることです。

先ほど紹介したECサイトの自社サイト型は、サイトそのものを構築する必要があります

自社制作でもそれなりにコストがかかりますが、制作を外注に依頼すればさらにコストは上乗せされてしまいますよ。

モール型はサイトの構築をする必要はないですが、販売には手数料が必要になるケースがほとんどでしょう。

しかし、インスタグラムは無料で利用できるため、お金をかけずに商品を売る場所を得られます

「とりあえず商品を売ってみたい」という方には始めやすいツールです。

メリット②わかりやすくアピールできる

メリット2つめは、写真がメインのツールでアピールしやすいことです。

インスタグラムはそもそもが写真共有SNSのため、視覚的に商品を伝える力が強いという特徴があります。

長々とした文章を読んでもピンとこなかったのに、一目見て「なるほど」と思った経験は誰もが一度くらいはあるでしょう。

特にインスタグラムは趣味や嗜好が似た者同士がつながりやすく、フォロワーの投稿を見て、ECサイトで似たような商品を探したことがあるという方も多いですよね。

また、インスタグラムの利用率が高い20〜30代では、ファッションの情報をGoogle検索ではなくインスタグラムから取るという調査結果が明らかとなっていますよ。(※1)

インスタグラムには視覚的に得られる情報を優先する人が多く、写真を活用して効率よく商品の販売ができるのです。

(※1)PRTIMES 株式会社ジャストシステム『ファッションの情報源として、「インスタ」が「Google」を抜く』

メリット③イメージを構築しやすい

メリット3つめは、やれることの幅が広いことです。

インスタグラムのフォーマット自体は変わりませんが、投稿する写真によってオリジナル性やセンスを発揮することができます。

また、インスタグラムにはストーリーズやリール、インスタライブなど宣伝や広報活動に利用できるツールが整っていますよね。

さらに、DMでのアンケートや質問箱機能など、ユーザーとのコミュニケーションがとれる場もあります。

このように、インスタグラムではアカウントのイメージを構築しやすい環境が整っているのです。

インスタグラムで情報発信するメリットやデメリットについては、こちらの記事に詳しく掲載しているので参考にしてください。

Instagram(インスタグラム)で自分の商品を売る3つの方法

ここからはより具体的にインスタグラムで商品を売る方法について紹介していきましょう。

インスタグラムで商品を売る3つの方法は以下の通りになります。

それぞれを詳しくみてみましょう。

方法①Instagram(インスタグラム)のショッピング機能を活用する

ショッピング機能とは2018年6月から開始されたもので、投稿画面に商品名と価格が入ったタグが設置できるものです。

画像をタップすると、商品購入サイトが表示されてそのまま飛べる仕組みとなっていますよ。

インスタグラムで商品を売るには、ショッピング機能(Shop Now)を活用するのが基本となります。

ここでは、インスタグラムのショッピング機能のメリットとデメリットを紹介しましょう。

ショッピング機能のメリット

ショッピング機能が追加されるまでは、インスタグラムでほしい商品を見つけても、ECサイトで検索をして自分で探さなければいけませんでした。

ですが、ショッピング機能を利用すればタップするだけで商品販売サイトへ辿りつけます。

「欲しい」から「購入」までの流れがスムーズになりますよね。

インスタグラムは他のSNSに比べて、購買転換率が高いことが調査でわかっています。(※2)

購買転換率とはそのサイトにアクセスして、実際に商品の購入に至った割合を示すものです。

たとえばあなたのインスタグラムに100人のアクセスがあり、そのうち1人が商品を買ってくれたら購買転換率は1%になりますよ。

また、インスタグラムでは広告のように最初から販売ありきで商品を紹介しているわけではありません。

ユーザー側からすると押し売り感がないので、購買につながりやすくなるのです。

(※2)PRTIMES アジャイルメディア・ネットワーク株式会社『クチコミ接触者の購買転換率調査』

ショッピング機能のデメリット

インスタグラムのショッピング機能を利用するには、一定の条件をクリアする必要があります。(※3)

たとえば、インスタグラムで商品を売るには個人アカウントではできません。

ビジネスアカウントを取得する必要があります。

また、インスタグラムだけではなくフェイスブックへの登録も必要となりますよ。

これらの必要条件を満たして初めて、インスタグラムでのショッピング機能の利用の審査を受けることができます。

(※3)インスタグラムヘルプセンター『コマースの利用要件』

方法②Instagram(インスタグラム)のDM経由で直接販売する

インスタグラムで商品を売るにはショッピング機能の利用がメインになりますが、ビジネスアカウントを取得したりフェイスブックの登録が面倒な方もいますね。

そのような場合は、ショッピング機能を利用せずにDMを通じて直接販売する方法があります。

インスタグラムの投稿に商品を販売している内容を書いたり、商品がほしい方はDMをくださいと記載しておくのがDM経由で直接販売するやり方です。

DMを経由した直接販売には、次のようなメリットとデメリットがあります。

直接販売のメリット

DMを経由した直接販売では、ECサイトの登録やショッピング機能の審査を行わずに商品を売ることができます。

一連の流れがインスタグラム内で完結するので、手間が少ないのがメリットです。

また、ECサイトを利用すると販売手数料がかかりますが、直接販売では販売手数料が発生しないので売上のすべてが自分の利益になりますよね。

直接販売のデメリット

DMを経由した直接販売は個人間のやりとりになるので、すべてが自己責任になります。

商品を送ったのに振り込みの確認ができない、身に覚えのないクレームを受けたなどのトラブルが起こっても公式は介入してくれません。

また、振込先の口座などの個人情報を相手に教えたり、相手の情報も知ることになるので管理をしっかりと行う必要もあります。

方法③ECサイトやフリマサイトへ誘導する

インスタグラムからECサイトやフリマサイトなどの外部サイトへ誘導する方法も、商品を売る方法の一つです。

投稿を見たユーザーがURLから外部サイトへと移動し、そこで購入や決済を行うという流れになります。

ここでは、外部サイトへの誘導する場合のメリットとデメリットをみていきましょう。

外部サイトへの誘導のメリット

ショッピング機能の利用の審査をする必要がなく直接販売でのトラブルの不安も回避できるのが、外部サイトへの誘導のメリットです。

すでにECサイトやフリマサイトにアカウントを持っているという方は、インスタグラムのプロフィールかストーリーズに外部サイトのURLを貼りつけるだけなので簡単ですね。

外部サイトへの誘導は、できるだけ手間や時間をかけずにインスタグラムで商品を売りたい方向きの方法です。

外部サイトへの誘導のデメリット

インスタグラムでは、ショッピング機能を除いて、通常投稿(フィード投稿)からいきなりURLに飛ぶことができません。

一度プロフィールに行き、そこからURLをクリックしてもらう必要があります。

そのため、商品購入までの流れがやや複雑となり、離脱されてしまう可能性が高くなるのはデメリットです。

成功の秘訣!インスタで商品が売れるための5つのコツ

下準備を整えてインスタグラムで商品を売ることができても、実際に商品が売れないと売上にはなりません。

インスタグラムで商品販売を成功させるには、次の5つのコツを掴むことが大切ですよ。

それぞれについて詳しくみてみましょう。

コツ①商品タグを活用してショップに誘導する

フィード/ストーリーズ/リールなどの投稿には商品タグをつけ、ショップへと誘導する流れを作りましょう。

商品タグは投稿の作成時に、「商品をタグ付け」をタップするとメニューが表示されます。

商品タグは1投稿に最大20個までつけることができ、新規の投稿だけではなく既存の投稿にも行えますよ。

商品タグをつけて投稿すると、あなたをフォローしていないユーザーでも検索で辿り着けるため新規開拓に役立ちます。

ただし、商品タグを使うにはショッピング機能の利用が条件となっているので注意してください。

コツ②商品の情報をカタログに細かく記載する

ユーザーがインスタグラムの投稿写真をみて商品を気に入ると、次に商品の詳細を調べます。

そのときに情報の開示が少ないと、購買意欲が削がれたり、「このアカウントはあまり親切ではない」と思われてしまうでしょう。

商品名や価格だけではなく、色やサイズ、発送状況など情報は積極的に掲載しましょう。

また、商品を買ってもらうためには、投稿する写真にこだわることも大切です。

商品を綺麗に写すことは大前提ですが、ユーザーが求めているのは商品の使用感だったりしますよね。

キッチンツールなら料理に使っているシーン、洋服やバッグなら身に着けている写真があるとイメージが膨らみやすくなるでしょう。

そして、商品が違っても、全体の世界観を一致させることも重要です。

前回の投稿はクール系なのに、今回はフェミニンの雰囲気だとアカウントのイメージが定まりませんよね。

コンスタントに同じ世界観で商品を紹介していくことで、アカウントのイメージがわかりやすくなり、ブランディングにも役立ちます。

コツ③メリットではなくベネフィットが伝わる投稿をする

商品の紹介を行うときは、商品のメリットよりもベネフィットを伝えた方がユーザーの購買意欲が高まります。

メリットとは簡潔に言うと商品の特徴や長所のことで、ベネフィットはユーザーが受ける恩恵のことです。

たとえば、リビングの照明を商品として売りたいとしましょう。

コスパがいい、和洋どの部屋にも合うというのは商品のメリットになります。

一方でベネフィットは、北欧風のオシャレな部屋作りができる、光がやわらかく落ち着いた雰囲気になるなどですね。

その照明を購入した後にユーザーがどのような未来を手に入れられるのかを、写真や文章で伝えるように心がけましょう

コツ④ユーザーと積極的にコミュニケーションをとる

ユーザーが商品を購入するのは、商品自体に魅力を感じているときだけではありません。

アカウントを通じてユーザーとよりよい関係性ができていれば、ユーザーはあなた自身を信頼して商品を購入してくれるようになります。

そのためには、商品に関係するハッシュタグを検索し、関連した投稿のアカウントを訪れていいねやコメントの返信をこまめに行うようにしましょう。

定期的にインスタライブを開催するのもおすすめです。

また、いいねやコメントをみてあなたのアカウントに飛んできたユーザーが、そのままフォロワーになってくれる可能性があります。

フォロワーが増えればその分商品が売れる確率も上がりますよね。

インスタグラムでフォロワーの伸び悩みを解決する方法については、こちらの記事に詳しく掲載しているので参考にしてください。

コツ⑤UGC(ユーザー生成コンテンツ)で認知拡大を図る

UGCとはUser Generated Contentsの略で、ユーザー生成コンテンツという意味があります。

SNSを始め、ブログ動画投稿サイトなどへの投稿や、レビュー/口コミなどの書き込みがUGCに該当します。

商品の消費者側による「リアルな声」です。

1人のユーザーが購入した商品について発信すると、ユーザーをフォローしている複数の人が商品を知ることになりますよね。

そしてそのフォロワーをフォローしているさらに複数の人が商品を知ることになります。

実際に商品を利用したユーザーの声は、これからその商品を買おうとしているユーザーにとって知りたいと思う情報が詰まっています。

そのため、共感を得やすく、購買意欲が高まりやすいのです。

UGCで商品やアカウントの認知拡大を行うには、UGC収集用のタグを作ったり、ハッシュタグキャンペーンを行うと効果的です。

また、商品に関係する他のユーザーの投稿をリポストすることでも、UGCの生成を促すことができますよ。

インスタグラムで効果的な集客の方法とコツについては、こちらの記事に詳しく掲載しているので参考にしてください。

【注意点】インスタで商品販売する際に気をつけるべきポイント2つ

無料で始められるインスタグラムは、手軽に商売を始められる分、ルールをよくわからないまま行ってしまう方も見られます。

インスタグラムで商品を売る場合には、気をつけたいポイントが2つありますよ。

それぞれについて詳しくみてみましょう。

注意点①偽造品などインスタの規約で制限されている商品は販売しない

インスタグラムでは偽造品の販売を禁止しています。

自分は本物だと思っていたけど実は偽物だったという商品を売っていても同様です。

また、「この商品は偽造品で、本物ではありません」と表記しても違法となることがありますよ。

インスタグラムで偽造品を取り扱っていると、アカウント停止だけではなく、刑事処罰される可能性もあるので注意してください。

注意点②年配層をターゲットにした商品は売れる見込みが薄い

インスタグラムの利用層は20〜30代の女性がメインです。

その他の年齢層や男性も利用していますが、ボリュームは小さくなりますね。

特に年齢が上がると利用率はどんどんと下がっていきます。

そのため、商品のターゲット層がインスタグラムの中心利用層と合ってないと、商品を見てもらえる機会が少なくなってしまいます。

インスタグラムで商品を売るときは、利用の多い年代や性別に合った商品を選ぶようにしましょう。

まとめ

インスタグラムで商品を売る方法や、売れるコツについて紹介しました。

最後にこの記事をまとめます。

  • インスタグラムで商品を売るにはショッピング機能とDMでの直接販売、外部サイトへの誘導の3つの方法がある
  • インスタグラムの投稿には商品タグをつけ、販売サイトに遷移する流れを作る
  • 投稿内容はメリットよりもベネフィットを重視することを意識する
  • ユーザーと積極的に交流してフォロワーを増やす
  • UGCを生成して認知拡大を行う
  • 偽造品の販売は行わない
  • メインユーザー層に合わせた商品の選定を行う

インスタグラムで商品を売るときは、商品タグの活用とUGCの生成がポイントです。

フィード投稿から商品サイトという流れを作り、商品を気に入ってくれたユーザーを逃すことなく購入まで繋げるように意識してみましょう。

目次