中小企業のホームページ開設率は9割?メリット・成功事例・失敗原因まとめ
- 中小企業のホームページ開設率9割は真実?
- 中小企業だからこそホームページを作成するメリットは?
- 中小企業のホームページは自作と外注のどちらがよいの?
ホームページの開設を検討しているけれど、すでに他のほとんどの中小企業が作成しているなら、今さら始めても遅いと考えている方も多いのではないでしょうか。
また「ホームページの開設は大企業が行うことで、中小企業には必要がない」と考えているならそれは大きな間違いです。
今の時代は、中小企業だからこそホームページを開設するメリットがあります。
今回は、中小企業がホームページを作るべき理由について詳しく解説しましょう。
集客や実績アップにつながった、中小企業の優秀なホームページの制作例も併せて掲載しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
【集客に差が出る】ホームページ開設率は9割?実態調査
総務省では『通信利用動向調査』にて毎年、ホームページの開設率を調査しています。
2020年(令和2年)の調査結果を見てみると、企業のホームページの開設率は90.1%と、とても高い水準にあることがわかりますよね。(※1)
しかし、この調査は常用雇用者(※2)が100人以上の企業を対象としています。日本では大企業の割合はわずか0.3%で、残りの99.7%が中小企業です。(※3)
つまり総務省の調査結果では、日本の中小企業の現状を把握しているとはいえません。
それでは、実際に日本の大多数を占める中小企業では、ホームページの開設率はどのくらいなのでしょうか。ここでは中小企業のホームページ開設率について紹介していきます。
(※1)第2章 インターネットによる情報発信 1 ホームページの活用 (1)ホームページの開設状況
(※2)常用雇用者とは雇用形態を問わず、雇用期間の定めがなく働いている人や1年以上の雇用契約をしている人、またはその見込みがある人を指します。
(※3)中小企業の定義は社員数と資本金で決まります。中小企業の社員数は小売業で50人以下、サービス業や卸売業で100人以下、製造業や建設業、運輸業やそのほかの業種が300人以下となっています。
真実①中小企業のホームページ開設率は5割程度
中小企業庁の調査では、従業員300人以下の中規模企業ではホームページの開設率が8割を超えていますよ。
ただし、従業員20人以下の小規模企業では開設率は5割程度に留まる結果となりました。(※4)
先ほど日本では中小企業の割合が全体の99.7%とお伝えしましたが、中小企業別の割合は中規模企業が約15%、小規模企業が約85%に達しています。
つまり日本の8割以上の企業は小規模企業であることから、「小規模企業のホームページの開設率は5割」がホームページ開設率の実態に最も近いということになりますね。
(※4)2013年度版 中小企業白書 2 IT導入の状況 P173 第 2-4-2図『規模別・利用形態別の IT の導入の状況(2007年、2012年)』
真実②そのうち成果が出た企業は4割
2016年版の調査によると中小企業でホームページを開設し、その効果が出たと感じているのは4~5割に留まります。(中小企業庁の2016年版の調査結果)(※5)
中小企業全体の5割程度しかホームページを開設しておらず、そこからさらに5割弱しか効果を得ていないということは、ホームページを開設して効果があった中小企業はかなりの少数と判断できますよね。
しかし、だからといってホームページの開設に意味がないと結論づけてはいけません。
ホームページを開設しても効果がないと感じてしまうのは、ホームページを開設する目的やメリットをきちんと把握しないまま、なんとなく開設してしまっている企業が多いことがあるからです。
要はホームページを開設すれば結果がでるわけではなく、ホームページを開設して効果的に活用することでホームページの役割を最大限に活かせるのです。
(※5)2016年度版 中小企業白書 第2節 中小企業のIT活用の効果と活用の実態 P119 第2-2-3図『自社ホームページ、ソーシャルメディアサービス活用の効果』
真実③ホームページ開設は今からでも遅くない
きちんと運用できれば、ホームページの開設は中小企業の大きな支えとなってくれます。
実際に、中小企業であってもホームページの開設によって、受注や売上を大きく伸ばしているところはありますよ。
今からホームページを開設しても遅くはありません。会社の規模に関係なく、ホームページを活用して集客のチャンスを掴みましょう。
中小企業がホームページを作るべき3つの理由
お伝えしてきたように、中小企業のホームページの開設率は5割と低い水準です。小規模企業であればさらにその数字は下がります。
つまり、ホームページを作ればライバル企業に差をつけられる可能性が高いと考えられますよね。
ここでは、中小企業がホームページを作るべき3つの理由を詳しく解説します。
理由①集客に有利になる
近年、テレビ離れや雑誌・本離れが叫ばれ、若い世代ほどテレビや雑誌・本を見ないといわれています。
以前までのやり方に偏った宣伝や広告では、商品やサービスを知ってもらう機会が減るリスクがあるのです。
それに対して、インターネットの利用者は増え続けており、2020年には日本の人口の8割が利用していることがわかっていますよ。
13~59才の年齢層では9割を上回っており、多くの人がインターネットからさまざまな情報を得ているといえるでしょう。(※6)
ホームページはインターネット上に出せる広告です。
テレビや雑誌に広告を載せるには多額のお金が必要でしたが、ホームページの作成は小規模企業でも行うことができるので、これを利用しない手はないですよね。
集客できるホームページを作るコツについては、こちらの記事で詳しく解説しているので参考にしてください。
(※6)令和3年版 情報通信白書 第4章ICT分野の基本データ 第2節ICTサービスの利用動向 P307-308 2 インターネットの利用状況
理由②認知拡大につながる
商品やサービスを購入してもらうには、最初に商品やサービスを知ってもらうことが重要です。
どれほど優れた商品やサービスでも、その商品やサービスを知らない人に買ってもらうことはできません。
また、ユーザー側もコツコツと真面目に商品を作っている企業とつながりたくても、知名度の高い大企業以外はなかなか機会に恵まれないケースもあります。
「地元の人しか知らない」「一部の人にしか認知されていない」状況を変えるために、ホームページを使ってどんどんとアピールしてみましょう。
理由③ブランディングしやすい
ホームページでは、単に商品と値段を知ることができればよいわけではありません。ユーザーは企業や人の理念や行動に共感し、商品やサービスの購入を決めるのです。
なので企業側がユーザーの悩みや要望を理解し、疑問や問い合わせに前向きに応えてくれる姿勢を見せることが大切ですよ。
このような姿勢でホームページを作ることで、ユーザーはその商品を製造・販売している会社がどういったところなのか、働いている人の顔が直接見れなくても知ることができます。
さらにホームページは、企業や会社の「自社ならではの魅力」を知ってもらうための絶好のアピール場となりますよ。
このようにホームページがあると、自社や商品・サービスの価値を高めるためのブランディング戦略がしやすくなります。
中小企業のブランディング戦略については、こちらの記事で詳しく解説をしていますので参考にしてください。
中小企業がホームページを持つ3つのメリット
中小企業がホームページを作るべき理由がわかったところで、次に気になるのは実際にホームページを作ってどのようなメリットが生まれるのか、ではないでしょうか。
中小企業がホームページを持つメリットは次の3つです。それぞれについて詳しく解説します。
メリット①営業ツールになる
テレビコマーシャルや町中の広告には多くの費用がかかるため、中小企業にはなかなか利用できません。
しかし、ホームページの開設は中小企業であってもできる宣伝活動です。
たとえばホームページ作成で有名なWordPress(ワードプレス)は、初期費用が約3,000円前後、毎月の運用費も2,000円前後と低コストでホームページ運営ができますよ。
さらにホームページが検索エンジンの上位に表示されるようになれば、検索結果から訪れた人に商品やサービスを知ってもらえます。
小規模企業は営業を行う人員が確保できないケースもありますよね。十分な営業活動ができず売り上げが伸び悩んでいる小規模起業も多いのではないでしょうか。
ホームページは24時間365日いつでも自社の商品をアピールしてくれる営業マンになってくれますよ。
WordPress(ワードプレス)について気になった方はこちらの記事も、ぜひチェックしてください。
メリット②売上につながる
商品やサービスが売れないのは商品に魅力がないか、商品やサービス自体があまり知られていないかのどちらかが原因である可能性が高いです。
魅力がない商品やサービスを買ってもらうのは難しいですよね。
しかし、魅力ある商品やサービスなのに「知らない」というだけで買ってもらえないのなら、ホームページの開設で解決できますよ。
ホームページを開設すれば、より多くの人がホームページで商品やサービスを見てくれるためビジネスチャンスが広がるからです。
ホームページはインターネットの環境さえあれば世界中どこからでもアクセスできます。
「お店が駅から遠くてなかなか足を運んでもらえない」「元々住んでいる人が少なくお客さんがほとんどこない」と悩んでいるなら、ホームページ開設で商品やサービスを知ってもらう機会を増やしましょう。
ホームページの開設で知名度や認知度が高まれば、それだけ多くの人の目に留まりやすくなるので売上につなげられます。
メリット③信頼性が高まる
新しい商品やサービスを購入するとき、「ここはどんな会社なんだろう」と不安になりますよね。不安が解消されなければ、商品やサービスの購入を諦める方も多いのではないでしょうか。
ホームページでは会社について多くの情報を記載できるため、ユーザーの不安を解消できますよ。
またインターネット上には間違った情報も氾濫しているため、ユーザーは情報の信頼性を重視する傾向があります。
ホームページの情報は会社や企業が「公式」に出しているものです。ホームページの開設で、信頼できる正しい情報をユーザーに手にしてもらうことができますよ。
【外注と自作どっち?】中小企業のホームページを作成する方法
「我が社でもホームページを作ろう」となっても、どのように作ればよいのかわからない方も多いのではないでしょうか。
ホームページの作成を行うには、外注へ依頼と自社制作の2つの方法があります。ここでは、外注と自社それぞれのメリット・デメリットをみてみましょう。
方法①ホームページ制作会社に依頼する
1つ目がホームページを制作している会社に依頼する方法です。
プロにお任せすることで得られるメリットだけでなく、デメリットもしっかりと把握しておきましょう。デメリットを考えずに安易に頼んでしまうと、後から面倒なことになってしまいますよ。
ホームページ制作会社に依頼するメリットやデメリットをご紹介します。
制作会社に依頼するメリット
- 完成度の高いホームページにできる
- 短時間での完成が可能
- ホームページ制作に関わる人員の確保が最小限ですむ
ホームページ制作会社にホームページ作成を依頼すれば、クオリティーが高く、質のよいホームページを完成させることができますよ。
またホームページを開設したいと思ってから、実際に開設するまでのタイムラグが少なく済むのもホームページ制作会社に依頼するメリットといえるでしょう。
さらに社内にホームページ制作に関わる人員を少なくできます。従業員が少人数の会社にとっては負担が減るのは大きなメリットですよね。
制作会社に依頼するデメリット
- 制作費用が高い
- 運用費がプラスでかかるケースが多い
ホームページ制作会社にホームページの制作を依頼するデメリットは、コストが多くかかる点です。
たとえばホームページの構築のみの依頼だと、ホームページ開設後の更新やトラブルへの対応をしてもらえないケースもありますよ。運用も含めた継続依頼をすると新たにコストが必要になります。
デザイン、構築、運用などプラン内容や保証の範囲をしっかり契約前に確認してください。
さらに、中小企業庁が行っている「IT事業補助金」制度を利用することも検討しましょう。
制度の利用条件については、自治体や事業規模などによって異なるため、詳しくは各自治体のWebサイトを確認してください。(※7)
方法②自社でホームページを作成する
2つ目はホームページを自社で作成する方法です。
人出が足りない、外注する予算が組めないなどの理由で、自作するしか方法がない場合もありますよね。
自社でホームページを制作する場合のメリットやデメリットをご紹介します。
個人事業主がホームページを持つ理由と作成手順については、こちらの記事で詳しく解説しているので参考にしてください。
自作するメリット
- コストを抑えられる
- 更新作業を好きなタイミングでできる
- ユーザーの声をひろいやすい
自社でホームページを制作すればコストを抑えられますよ。
ホームページ開設後の更新作業についても、ホームページ制作会社に任せると会社側のタイミングで行うことができませんが、自社制作なら更新のタイミングも自由に選ぶことができますよね。
ホームページを開設したものの、運営をすべて制作会社任せにしてしまうと、ユーザーの声を十分に拾えない可能性もあります。
しかし、自社制作なら継続的に運営に携わることになり、ユーザーの声をしっかりと受け止めることができますよ。
自作するデメリット
- 専門的な知識が必要
- ホームページ完成まで時間がかかる
- 本来の目的を見失ってしまう可能性がある
ホームページの制作には専門的な知識が必要です。
社内にそのような知識を持っている人がいれば制作自体は難しくはないですが、いなければ一から勉強して覚えていく必要がありますよね。
そのため、ホームページが完成するまでに長い時間がかかってしまいます。
また、何とかホームページの形を作ることはできても、デザインや配置などが微妙だと会社や商品のブランドを下げてしまう可能性もあります。
反対に、デザインにこだわりすぎて、ホームページを作成する本来の目的から離れてしまうこともあるでしょう。
ホームページ制作の経験がないため、時間や手間、労力といった負担が大きくなるのがホームページ自作のデメリットです。
【業界別に紹介】中小企業の優秀なホームページ制作事例4選
中小企業がホームページを作っても、必ず集客や売上につながるわけではありません。
ホームページを訪れたユーザーから信頼を得て、商品やサービスを購入してもらうには、ユーザーが求めるホームページを作る必要があります。
それでは、実際にどんなホームページがユーザーから信頼を得て売上をアップさせたのでしょうか。
ここでは、4つの中小企業の優秀なホームページを業界別にご紹介します。
【製造業】事例①日本ツクリダス
日本ツクリダスは金属加工を主にしたモノを作り出す町工場でありながら、他の町工場をサポートするための「生産管理システム」の構築や「デザイン制作」事業、「コンサルティング」なども行っています。
町工場と聞くと、そこで働いている人の真剣な顔や笑顔を思い浮かべる人は多いのではないでしょうか。
日本ツクリダスのホームページにも、どこにでもある町工場の親しみのある雰囲気がしっかりと描かれていますよ。
日本ツクリダスは「働く人が楽しんで仕事ができているかを一番に考える企業」を理念に掲げています。
そして社員が働きやすい環境を整えることで、日本ツクリダスを利用するお客様に喜ばれる仕事が提供できると信じている企業です。
しっかりと企業理念が反映されているホームページだからこそ、ホームページを見て依頼したいと考える会社が多いのでしょう。
【ECショップ】事例②こどもと暮らし
こどもと暮らしのECショップは「子どもが快適に過ごすためには、そこに一緒に集う家族の居心地の良さも大切」と考え、家族の目線に立った子ども用品を多数取り揃えていますよ。
こどもと暮らしの「ママになっても諦めないお部屋づくり」というコンセプトは、他の赤ちゃん・子ども用品を取り扱うお店ではあまり聞かないものですよね。
シックで上質な色合いやデザインの家具や生活雑貨は、他の子ども用品を取り扱うホームページとは一線を画しています。
インテリア好きの方には見ているだけでも癒しになりそうなホームページとなっていますよ。
【不動産業】事例③岡山の新築一戸建てdonbrco
岡山の新築一戸建てdonbrcoのホームページは、一度見たら忘れられないインパクトのある社名と、桃やキジ、猿の絵と一緒に住宅の絵が流れてくる作りが特徴です。
加えて「ながれてくるのはいいであい」のキャッチフレーズが大きく書かれており、岡山愛に溢れた企業だということがわかりますね。
不動産会社のホームページは物件がメインで並んでいることが多いため、そこで働く人の顔が見えにくいと不安になることもありますよね。
ですが岡山の新築一戸建てdonbrcoのホームページは、人と人の付き合いや縁を感じられるホームページになっていますよ。
また、岡山の新築一戸建てdonbrcoは購入後のメンテナンスについてもホームページに表記してあります。
岡山県在住での不動産購入を考えている人にとって、地元を大切にし、長い付き合いを見据えた不動産会社から家を買いたいと考えるのはあたりまえのことでしょう。
そんな気持ちを理解した、温かみのある人柄が現れたホームページとなっています。
【介護・福祉業界】事例④社会福祉法人 北野会
介護施設を契約するときは、入居する本人だけではなくその家族が主として決定することも多いですよね。
お父さんやお母さん、おじいちゃんおばあちゃんが暮らす第二の家が、快適で住み心地がよい場所であってほしいと願うのではないでしょうか。
その際、手厚い介護が受けられるかどうかが気になるものですよね。
社会福祉法人北野会マイライフ徳丸では、経験豊富な介護士や管理栄養士、看護や生活相談員が情報共有をしています。
また、外部の歯科医による嚥下内視鏡検査などを行って、利用者の健康をサポートする「プロの介護」の様子や内容を細かく記載していますよ。
ホームページを見た利用者や家族に安心してもらいたい、そんな施設側の気持ちが伝わる真摯な作りとなっていますよ。
【自作する場合の注意点!】集客に失敗するホームページの特徴
ホームページを外注せずに自作する場合には、集客に失敗しない作りにすることが大切です。
集客に失敗しないホームページを作るには、集客に失敗するホームページの特徴を掴んでおく必要がありますよ。
ここでは、集客に失敗するホームページの4つの特徴を詳しく解説します。
ホームページで集客できないと悩んでいる方は、こちらの記事に詳しく掲載しているので参考になさってください。
失敗原因①ユーザ目線で作られていない
ホームページは企業が売りたい(買ってほしい)商品やサービスを広告・宣伝する場です。
しかし広告・宣伝ばかりに気が向いてしまい、企業が伝えたいことしか書いていないホームページになってしまうと、ユーザーからの共感を得ることはできません。
なぜなら、ユーザーが検索してホームページに辿り着くとき、悩みや心配ごとの答えとなるものを探しているからです。
つまり、ホームページはユーザー目線で作ることが大切です。
ユーザー目線に立ったホームページは、ユーザーの悩みを解決できるだけではなく、「ここの会社の人たちはユーザーの気持ちを理解している」と受け取ってもらえますよ。
この安心感が会社への信頼感へとつながります。
失敗原因②デザインにこだわりすぎている
中小企業のホームページでは「おしゃれでセンスのよいホームページにすれば、お客様も喜んでくれるはず」と、デザインにこだわるあまりに失敗している例が多いのが現状です。
たとえばホームページを訪れるユーザーは、「バナーボタンの色が素敵だから商品を購入してみよう」とは考えません。悩みに対する答えを導き出してくれるホームページだからこそ、商品やサービスを購入するのです。
また、スタイリッシュでおしゃれなデザインのホームページでは必然的に文字数や情報量が少なくなり、伝えたいことがユーザーに伝わらない危険性が高いでしょう。
デザインにこだわりすぎると、重要なユーザー目線で考えることがおろそかになり、見た目だけのホームページになってしまいます。
失敗原因③導線が作られていない
ホームページを訪問して商品やサービスに興味を持っても、どのような手順を踏めばよいのか不明瞭だとユーザーに離脱されてしまいます。
関連したコンテンツに資料請求や問い合わせのフォーム、購入ボタンへの誘導は必須です。
トップページのみに問い合わせフォームや購入ボタンを設置しているホームページもありますが、検索エンジンからの流入ではトップページではなく直接コンテンツに入るユーザーも多いです。
そのため、各コンテンツ内に問い合わせフォームや購入ボタンなどを設置することをおすすめしますよ。
ホームページからの問い合わせを増やす詳しい方法については、こちらの記事に掲載しているのでぜひご覧になってみてください。
失敗原因④分析・評価をしていない
ホームページは作ったら終わりではなく、ホームページを生かして運用する必要があります。
分析ツールを使うと、どんな人がどんなキーワードで訪問してくれたのかがわかりますよ。
訪問してほしいユーザーと、実際に訪問している層がズレていると、ニーズが合わずに商品やサービスの購入につながりません。
ホームページを「誰に」「何を」伝えたいのかターゲットを明確にしたうえで、ターゲットに訪問してもらえているのかを確認することが大切です。
分析ツールを用いてホームページを評価し、修正を繰り返して、しっかりと狙ったターゲットに訪問してもらえるようにしましょう。
まとめ
中小企業のホームページ開設率が9割といわれていますが、実際には日本の企業の多くを占める小規模企業では5割に留まっていることがわかりました。
最後に要点をまとめます。
- ホームページは自社の商品やサービスをアピールする絶好の場
- 人員が少ない中小企業こそホームページで営業活動するべき
- ホームページがあると信頼感を高めることができる
- 外注作成は短期間で質のよいホームページができる
- 自社作成はコストがかからない
- ユーザーが求めるホームページの作成が重要
ホームページ開設は、今からでも遅くはありません。ホームページ開設で「知名度が低い」「集客が売上につながらない」といった悩みが解決できるはずですよ。