
起業を成功に導く商品の作り方とは?
- 自分のオリジナル商品で起業したい!
- 商品にしたいアイデアはあるけれど、どうやって作ればいいかわからない
- 売れる商品の作り方が知りたい!
誰かの役に立つような自分のスキルやアイデアがあれば、商品化してたくさんの人に使ってもらいたいですよね。
それに得意なこと、やりたいことが世間に認められ仕事として成立すれば、働きがいもあるでしょう。
しかし、商品として未熟なものや欲しがる人が少ない商品は、なかなか買ってはもらえません。
この記事では、初心者でも簡単にスキルやアイデアを商品化し、売れる仕組みを作る方法を紹介します。
売れる商品の作り方と売るためのコツを学び、あなたの起業を成功へと導きましょう。
個人での起業は何を売る?!作りやすい商品とは?


ここでは個人での起業に向いている商品の紹介と、それぞれのメリットとデメリットについてお伝えします。
「起業したい!」という思いがあっても、売るものがなければ起業できませんよね。
良いアイデアや役に立つスキルがあるのに、それを商品という形にできるかどうかわからないという不安もあるでしょう。
これから紹介する4つのおすすめ商品は、初めて起業する人でも開発や売れる仕組み作りに取り組みやすく、販売開始までスムーズに進むものばかりです。
どのような商品を扱うか、スキルやアイデアをどう使って商品化するかのヒントにもなりますので、あなたの思い描く商品と照らし合わせてご覧ください。
おすすめ商品①物品販売
業者から仕入れた商品や、自分のハンドメイド作品を売るのが物品販売です。
物品販売のメリットは、自分の趣味やセンスを活かしてできるということでしょう。
あなたが作ったものや選んだ品を「欲しい!」と思った人が買ってくれるのはとてもうれしいですし、売れることが次の商品選びや開発の励みになりますよね。
しかし、物品販売はだれにでも簡単に始められるため、競合が多いのがデメリットです。
たとえばアクセサリー作家として物品販売をしている人は多く、ハンドメイドのサイトの「アクセサリー・ジュエリー」で販売されているアイテム数は100万点を越えていますよ。
既存商品の仕入れでは、同じ商品を扱う通販サイトや実店舗もライバルになります。
「これは売れる」と仕入れた商品が他の大型店舗で安く売られていたりすると、売れずに在庫を抱えてしまい赤字となる可能性もあるため、市場調査をしっかりとおこなう必要がありますよ。
物販販売は自分の趣味やセンスを活かすだけでなく、売れるための工夫も求められます。


おすすめ商品②自身のスキルを活用する(スキルシェア)
自分の持っているスキルを商品にすることもできます。
スキルを商品化するには、主に2つのやり方がありますよ。
1つは自分自身を商品化して稼ぐやり方、2つめは自身のスキルを商品(形)にして売り出すやり方です。
どちらの方法を選ぶにしても、あなたが今まで勉強したり経験してきたことですから、自信を持って取り組めますね。
自身のスキルを商品化する2つの方法を、より詳しくみていきましょう。
自分自身を商品化する方法
自分自身を商品として起業するとは、自分の持っているスキルを活かして稼ぐということです。
下記など、さまざまな分野があり、クラウドソーシングサービスを活用する方も多いでしょう。
- カウンセラー
- オンライン英会話のコーチ
- イラストレーター
- 楽曲の提供
- Webページの制作
- 翻訳
商品は自分の知識と時間という形のないものですので、在庫を抱えるという心配がありません。
また、初期投資の費用もそれほどかからず、低コストで始められるのもメリットです。
ただし、自分自身がスキルアップし続けなければ、商品価値が下がっていってしまうので注意が必要です。


自身のスキルを商品(形)にして売り出す方法
自身のスキルや経験を、書籍やブログ、オンライン講座などの商品にして売り出す方法です。この方法は、コンテンツ販売とも呼ばれていますよ。
コンテンツ販売では自分のスキルを商品という形にして売るので、常に自分自身が稼働する必要はありません。
ただし、コンテンツのアップデートは必要ですよ。
さらに他の商品と同じく、競合に勝ち続けるための工夫や、お客さまに買ってもらうためのポイントを作ることが大切です。
おすすめ商品③レンタルサービス
レンタルサービスの商品には、自宅の一室や所有地などの場所の貸し出しがおすすめです。
物品の貸し出しは在庫管理や保管、メンテナンスに多くの時間と経費がかかるため、個人で起業するなら手間が少なく目も行き届く商品が良いでしょう。
自宅を民泊できるようにしたり、イベントスペースとして提供したりすれば、個人でも経営していける商品になりますよ。
また、たくさんの人と出会え交流できるので、人とのつながりや関わりを持ちたい人にはピッタリです。
その反面、商品破損のリスクや初対面の人を家に泊める不安など、レンタル商品ならではのデメリットもあります。
なので、保険加入や身元保証などの対策をしっかりと取り、備えておくとよいですね。
ものづくりの基本!自分で商品の開発をする際の手順


大切にあたためていたアイデアや好きなものを商品として開発するには、正しい手順と方法が必要です。
以下の手順に沿って、あなたの商品を「売れる商品」に仕上げましょう。
- 自分の商品は世間に求められているものか、市場分析をする
- 商品の顧客層を詳しくターゲティングをする
- 商品の存在価値がわかるようなコンセプト設計をする
- 売れるために販売戦略を立てる(マーケティング施策)
- 販売戦略に沿って、テストマーケティングをおこなう
- 広報活動や販売促進といったプロモーション活動で広く世間に知ってもらう
- 本格的に販売する
トライアンドエラーを繰り返しながら手順をひとつずつクリアしていけば、価値のある「売れる商品」ができあがりますよ。
こちらの記事ではビジネスモデルの作り方を、成功と失敗の事例を交えながら紹介しています。あなたのビジネスモデルを組み立てる参考にぜひご覧ください。


7つのポイントで成功へ導く!起業における商品の作り方


ここでは商品開発におけるポイントをより詳しく解説します。
「これは便利だ」「こんなサービスは今までにない!」と思えるアイデアも、商品化がうまくいかなければ宝の持ち腐れになってしまいますよね。
また、自分の「好き」が高じすぎて冷静な判断ができていない場合も、商品としては不完全です。
自分のアイデアや好きなことが、自分以外の多くの人に認められ必要とされるよう、これからお伝えする7つのポイントを押さえてブラッシュアップしていきましょう。
- 作り方①売れる商品を作る
- 作り方②原価をかけすぎないように作る
- 作り方③利益率も重視して作る
- 作り方④スペックよりも好みがわかれる商品を作る
- 作り方⑤最初から100%を目指さない
- 作り方⑥商品の種類は数種類用意する
- 作り方⑦付加価値をつける
作り方①売れる商品を作る
売れる商品というのは、ターゲットのニーズに応えられているものです。
自分が作りたいものや売りたいものを一方的に販売しても、ターゲットが価値を感じなければ買ってもらえませんよね。
ですのでターゲットの視点から商品を捉え、その人の悩みが解決したり欲求が満たされるといったベネフィットを考えてみましょう。
具体的なベネフィットがあれば、商品の良さや便利さ、価値などが伝わり、自分のためにある商品だと思ってくれますよ。
良い商品かどうかを判断するのは、あなたではなく消費者です。
消費者にどう捉えてほしいかを考えながら商品を作りましょう。
売れる商品の作り方はこちらの記事で詳しく解説しています。売れる商品に共通する特徴などもお伝えしていますので、商品作りでお悩みの方はぜひご覧ください。


作り方②原価をかけすぎないように作る
原価が低いと儲けが大きくなるため、経営者としては抑えたい経費のひとつですよね。
企業規模や業種によって差はありますが、個人で扱う商品の原価率は30〜50%が目安とされています。
原価率は「原価÷販売価格×100」の計算式で算出できるので、あなたの商品が市場において適正な販売価格かどうか確かめてみてください。
しかし利益を追求するあまり原価の削減を優先させすぎると、品質の低下につながり信用を失い商品が売れなくなってしまうので注意が必要です。
原価が安いことにとらわれすぎると、ターゲットが求めているものや自分が商品にしたいものを見失いかねません。
ですので、消費者が「買ってよかった」「また次もここで買おう」と思える品質を保ちながら原価を抑える工夫をすることが大事ですよ。
作り方③利益率も重視して作る
起業するということは、個人の趣味で商品を作るのではなく会社に利益をもたらす武器として商品を作り上げるということです。
ですので、商品に対するあなたの思い入れがどれほど強くても、ビジネスとしての冷静な目を忘れてはいけません。
妥協せず、無駄を省いた利益率の高い商品を目指し、開発を進めましょう。
利益率が高ければ会社が儲かり、次の商品の開発や今ある商品の改良にもつながります。
それにせっかくあなたが作り上げた商品なのですから、これからも広く世間に知ってもらうためにも、適正な利益を確保し売り続けられるようにすることが大事ですよ。


作り方④スペックよりも好みがわかれる商品を作る
個人で商品開発するならば、スペックよりもデザインなどの装飾性を重視しましょう。
高機能、高性能であることは確かに魅力的ですし、欲しがる人もたくさんいます。
しかし商品開発にお金をかけられる大企業と比べると、スペックで勝負するのは分が悪いといえますよね。
ですので、デザインなど人の好みに左右されるところへ力を入れるとよいでしょう。
オリジナリティが高ければ「ここでしか買えない」という限定性も加わり、商品の魅力もアップしますよ。
また、スペック重視の顧客層は、より高機能な商品が出ればすぐそちらに乗り換えます。
しかし、商品のデザインが気に入っている、この形にこだわりがあるという人は、長く商品を購入してくれる質のよい顧客となってくれるでしょう。
作り方⑤最初から100%を目指さない
商品としての形ができあがってきたら、モニターを募集したり限定的に先行販売をして商品の完成度を高めていきましょう。
テスト販売なので少しお得に利用できる特典をつけ、そのかわり商品の感想や不満、改善点などをフィードバックしてもらうと、本格的な販売の前に改良できます。
また、実際の顧客目線で商品を見てもらえるため、販売者の立場では気づかないことや想定外の問題がでてくる可能性もあるでしょう。
ターゲットやコンセプトにズレはないかを確認しながら調整し、指摘された問題点をひとつずつクリアしていけば、徐々にブラッシュアップされ100%に近い商品へと仕上がっていきますよ。
作り方⑥商品の種類は数種類用意する
数種類の商品を用意しておけば、集客用として売り出したり比較商品として並べることで、本命の商品の購入を促せますよ。
集客用として用意する商品は「フロントエンド商品」といい、本命商品を「バックエンド商品」といいます。
利益率は低いけれど集客率の高いフロントエンド商品で価値を実感してもらい、利益率の高いバックエンドの本命商品を購入してもらう手法です。
また、比較した上で本命商品を選んでもらうには松竹梅の法則を使います。
これは一番高いものや一番安いものといった極端な選択をせず、真ん中を選ぶことで失敗や後悔を回避したいという人間の心理による法則です。
さらに松は高いけれど竹と梅の差を少なくすれば、あとちょっと上乗せするだけでワンランク上の商品が手に入るというお得感があり、さらに竹が選ばれやすくなりますよ。
フロントエンド商品とバックエンド商品の考え方や松竹梅の法則について別記事で詳しく解説していますので、参考にしてみてくださいね。




作り方⑦付加価値をつける
あなたのこだわりを付加価値として商品に取り入れれば、類似商品との差別化ができ、選ばれる商品になりますよ。
付加価値はあなたの商品の特徴となり、独自性が高いほどオンリーワン商品として価値も上がっていきます。
さらに競合の商品より価格が高くても独自性という付加価値が、選ばれる理由となるでしょう。
反対に、付加価値のない商品は価格競争に巻き込まれやすく、また一度でも安く売ると「安さ」が付加価値となってしまい元の値段に戻せなくなるおそれがあります。
商品自体の魅力をさらに輝かせる付加価値をつけ、価格に左右されない選ばれる商品を作り上げましょう。
付加価値となるあなたのUSPの見つけ方はこちらの記事で紹介しています。


まとめ
起業に成功できる商品の作り方をお伝えしてまいりましたが、いかがでしたでしょうか。
最後に成功する商品の作り方をまとめます。
- 自分の能力や資格、所持しているものを活かして商品を作る
- 商品化にはある程度の利益追求が必要
- 多くの人が「欲しい」「使いたい」と思うような付加価値をつける
- 周りを巻き込み助けてもらいながら商品を作り上げる
- 商品だけでなく自分自身も人として魅力を持ち、愛されるブランド力を身につける
商品を売る力は人を動かす力でもあります。
あなたのために集まってくれた人を信じ、売れる商品を作ってくださいね。