「痛い」と思われないセルフブランディング!上手い人のブランディング例8選!
- セルフブランディングは痛い、実際の周りの反応はどう?
- 自慢話とセルフブランディングの違いがわからない!
- セルフブランディングが上手い人って、例えばどんな人?
自分のセルフブランディングが痛いと思われていないか心配な人は多いのではないでしょうか。自分ではなかなか気づきにくく、知らない間に「痛い」「ウザい」セルフブランディングになっている可能性もあります。
最近はSNSを利用して誰でも簡単にセルフブランディングをおこない、情報を発信していますよね。
手軽にできる一方、間違った方法でセルフブランディングを進めてしまうと、いわゆる「痛いセルフブランディング」になってしまいます。
セルフブランディング成功のコツは、順序立てて戦略的におこなうことです。
今回は詳しく、痛いセルフブランディングにならないためのポイントをお伝えします。さらにセルフブランディングで成功している人の共通点や、ついやってしまいがちな失敗、効果的なやり方なども紹介していますよ。
有名人の成功事例も解説しているので、ぜひこの機会に自分のセルフブランディングを見直して、「あなたに仕事をお願いしたい!」と言われる存在を目指しましょう。
なぜセルフブランディングは「痛い」と思われるのか?
セルフブランディングという言葉を検索すると、一緒に検索されやすいワードに「痛い」と出てきますよね。
このことから、セルフブランディングというと自慢話やキラキラアピールをイメージする人が多いのがわかります。
ですがセルフブランディングは、痛い人になる戦略ではありません。セルフ(自分)の価値を高めて、知名度や認知度を上げていく戦略です。
ではなぜ「セルフブランディング=痛い」と思われてしまうのでしょうか。
痛いと感じる理由は人によってさまざまです。
「自分はすごい人アピール」「お金持ちブランディング」「偽りの自分を演じてしまっている」などは、「痛いセルフブランディング」と思われる代表格ですね。
これらが「痛い」と言われてしまう理由は、自己分析が十分にされておらず、発言の内容が表面的だったりブレていたりするからです。
例えば「自分はすごい人アピール」では、ただの自慢を羅列するだけで、自分の強みがアピールできていません。
そのため誰に何を伝えたいのか、自分が何者なのかが不明確で誰の心にも刺さらず共感を得られていないのです。その結果、自慢話だけが悪目立ちして「痛い」と思われてしまうのです。
痛いセルフブランディングにしないためには、自己分析をしっかりおこない
- 誰に何を伝えたいのか
- 自分がどう見られたいのか
など軸を定め、伝えたい相手にまずは共感してもらうことが大事です。
痛いと思われないセルフブランディング5つの共通点
痛いセルフブランディングと成功している人のセルフブランディングの大きな違いは「伝えたいターゲットに刺さる発信ができているか」です。
こういった、伝えたい相手にしっかり伝わるセルフブランディングには、ある共通点がみられます。
ここでは、痛くならないセルフブランディングのコツとその共通点を見ていきましょう。
共通点①一貫性のある情報を発信している
セルフブランディングを成功させている人の情報発信には一貫性があります。「この人は〇〇の人!」と思ってもらうには、どんなメディアの発信であっても同じイメージを抱いてもらわないといけないからです。
例えば、複数のソーシャルメディアを使ってセルフブランディングをおこなっていたとします。
そこでツイッターではかわいいを前面にポップなイメージの投稿をしている一方、インスタでは黒を基調にしたシックなかっこいいイメージの投稿をしていると、見ている人はどっちのイメージが本当のイメージなのかわからず混乱してしまいますよね。
メディアによってトンマナが統一されていなかったり、ブランドのイメージとはかけ離れた発言をしたりというのも同じです。
このように一貫性がないと、ブランドのイメージが伝わりづらく信頼を獲得できません。
一貫性のある情報を発信しているというのはセルフブランディングにおいて、もっとも重要なことなのです。
共通点②自分の言葉を使っている
セルフブランディングには、他との差別化という目的もあります。そのため自分の言葉を使って発信するのも、痛いセルフブランディングにならないポイントです。
どんなに有益な情報であっても、人の言葉を借りて発信するのは差別化が図れず、説得力に欠けてしまいます。表面的で薄っぺらな痛いセルフブランディングと思われてしまうことにつながってしまうのです。
特に情報にあふれている現代は、自分の言葉で発信できないとたくさんの情報の中から見つけてもらうことができません。自分の中で情報をしっかりかみ砕いて自分の言葉で発信するようにしましょう。
共通点③徹底的な自己分析ができている
セルフブランディングに成功している人は、徹底的に自己分析をおこなっています。
自己分析で、自分がこれだけは人に負けないという強みや、どんな人の悩みを解決したいのか、そしてこの先自分がどうなっていきたいかなどを細かく洗い出します。
そうすることで「セルフブランディングをおこなう目的」や自分が伝えたい相手つまり、「正確なターゲット」が明確になるのです。
ここではこの「セルフブランディングをおこなう目的」「正確なターゲットの設定方法」に焦点を当てて解説していきます。
自己分析:正確なターゲットの設定
自己分析では、まず自分の強みをリストアップします。
強みは自分の好きなことや得意なことだけではありません。苦手なことや失敗してしまった経験を強みにできる場合もあるので、さまざまな視点から自分を客観的に分析していきましょう。
自分の強みを見つけたらその強みをどういった悩みを持つ人に役立てたいのかを考え、ターゲットにする市場を見つけます。
その際、ターゲットは深く狭く絞り込みましょう。ターゲットの悩みをピンポイントで狙えば「これは自分のことだ」と刺さりやすくなるからです。
本当に情報を必要としている人に見つけてもらえるように、思い切ってターゲットを絞り込みましょう。
自分の強みを発見する方法として、マーケティング戦略でよく用いられている「4P分析」がおすすめです。ぜひこちらの記事も参考にしてみてください。
自己分析:セルフブランディングの目的を理解している
痛いセルフブランディングでは、有名になることを「手段」ではなく「目的」にしているケースをよく見かけます。
そもそもセルフブランディングとは、自分をブランド化して価値を高め信頼を得ることです。
そのため自己分析では、自分がどういう目的でセルフブランディングをおこなっているかをしっかり把握しておきましょう。
自分の強みをどんな人に届けたいのか、そしてその人にどういうイメージを持ってもらいたいのか、その先自分がどうなりたいのかなど具体的に分析していきます。
戦略的にセルフブランディングをおこなっていく上で、有名になることもあるかもしれませんが、目的はあくまで自己価値の向上ということを念頭に置いておきましょう。
共通点④SNSの特徴に合わせて効果的に活用している
セルフブランディングを成功させている人はSNSをうまく活用して、ファンやフォロワーを獲得しています。
最近のSNSはタグ検索や動画配信など機能も充実しており、セルフブランディングをおこなう上でブランドのイメージを伝えるのに最適です。
今回はセルフブランディングでよく利用されている「インスタ」「ブログ」「ツイッター」の特徴を見ていきます。
SNS活用:セルフブランディングにおける「インスタ」の使い方
インスタグラムのメインユーザーは、ミレニアム世代と呼ばれる10代〜30代の若年層なので、この世代をターゲットにした市場では相性の良いSNSになります。
ヴィジュアル重視のSNSなので、写真や動画を使ってブランドのイメージを伝えやすいのがインスタの特徴です。視覚的におこないやすいブランディングをおこなうなら、インスタが効果的ですよ。
特にファッションやコスメ、グルメや旅行など写真や動画ありきのジャンルとの相性は抜群です。
またインスタグラムではユーザーが欲しい情報を探す際、ハッシュタグで検索します。ですから、ブランドのイメージを上手く言語化してハッシュタグを設定できれば、ターゲットに見つけてもらいやすくフォロワー獲得にもつながりますよ。
インスタの活用方法について、より詳しくこちらの記事でまとめているので、ぜひ参考にしてください。
SNS活用:セルフブランディングにおける「ブログ」の使い方
ブログは自分が提供できる価値を存分に発揮できます。特に個人ブログは自由度が高く、自分をより詳しく知ってもらうには最適なメディアですよね。
利用登録をするのが基本となるツイッターやインスタなどとは違い、ブログは情報を必要とする人がインターネットというオープンな環境から検索して訪れます。
そのため、悩みを持つターゲットの立場に立ち、キーワードを選ぶようにしましょう。
またブログをセルフブランディングする場合、SNSと併用するのがおすすめです。
ブログだけだとキーワードで検索してくれた人しか読んでもらえませんが、SNSを併用すればより多くの人の目に留まる可能性が高くなります。
特にツイッターは拡散されやすく、一度バズるとほかのメディアに転載されるなど自分が想定するターゲット以外の人にも認知されるようになり新たな集客につながります。
相性の良いSNSはジャンルによって変わってくるので、セルフブランディングしていく中でしっかり分析していきましょう。
ブログとSNSの使い分け方が分からないという方は、ぜひこちらの記事を参考にしてみてください。
SNS活用:セルフブランディングにおける「ツイッター」の使い方
ツイッターは幅広い年齢層の人が利用しており、さまざまなジャンルの投稿や議論が盛んにおこなわれています。
拡散力がとても強いSNSで、バズりやすいのが一番の特徴です。しかし一方で、この記事で紹介しているような痛いセルフブランディングは炎上する可能性も高いので注意して活用しましょう。
ツイッターの特徴はユーザーと気軽にコミュニケーションが取れることです。
自分の投稿に対する反応がダイレクトに分かるだけでなく、自分から有名企業やインフルエンサーの投稿を引用リツイートしてアピールできます。
このようにして発信を継続していけば信頼を獲得できビジネスにつながる可能性もあるのです。
またセルフブランディングをおこない情報を発信するとき、ツイッター単独で運用するのも悪くありませんが、ブログと併用するとより効果的です。
ブログ記事の内容をターゲットに向けて140文字で簡単にまとめ、その記事のリンクも一緒に貼っておけばブログの集客にもなり、セルフブランディングが効率的におこなえるようになります。
2023年7月よりTwitterはX(エックス)へ名称を変更しています
共通点⑤背伸びしすぎていない
セルフブランディングは自分をブランド化することです。つまり「なりたい自分」を自分自身で演出していかなければなりません。
とはいえ実績がないのにもかかわらず、過剰な演出をしてしまうと実態が伴わず痛いと思われてしまうので注意が必要です。
なりたい自分に近づくためつい背伸びをしたくなりますが、スカスカで中身のないなりたい自分よりも、等身大の自分の方がターゲットに親近感を持ってもらい自分事として共感してもらいやすくなります。
嘘をつかず背伸びをしすぎないこともセルフブランディングを成功させるポイントですよ。
女性が気にするべきセルフブランディングのポイントとは?
セルフブランディングに限らず見た目の第一印象は大事ですよね。
これは男女ともにいえることなのですが女性は男性に比べてより見た目を気にする傾向にあります。
少しでもよく見せようと必要以上に着飾ったり、似合わないのに流行りのヘアメイクを頑張ったりしてしまいがちです。
しかし本来の自分のイメージとかけ離れてしまうと、無理をしていることが相手に伝わりだんだん信頼を失うことになります。
女性のセルフブランディングで本当に気にするべきポイントは、着飾ることではありません。今ある自分の魅力を磨き上げることです。これは自分の強みにもつながりますよ。
別の記事に、女性だからこそやるべきセルフブランディングについて紹介しているので、詳しくはこちらをチェックしましょう。
有名人から学ぶ!上手い人のブランディング成功例
有名人がなぜ有名なのかというと、セルフブランディング能力に長けているからです。
自分の持つ魅力を最大限に活かしながら、どういう人に支持されたいのかしっかり分析をおこない、自分をブランド化してファンを増やしています。
ですので、有名人のセルフブランディングを客観的に分析して参考にするとよいでしょう。
今回は特にセルフブランディング能力が高く、多くのファンを獲得している8人の事例を分析しながら成功のポイントを解説していきます。
- 成功例①YouTuberの「HIKAKIN」さん
- 成功例②モデル・女優の「池田エライザ」さん
- 成功例③元AKBアイドルの「指原莉乃」さん
- 成功例④歌手の「矢沢永吉」さん
- 成功例⑤ビジネスで活用した「高田明」さん
- 成功例⑥男性タレントの「武井壮」さん
- 成功例⑦弁護士の「橋下徹」さん
- 成功例⑧メンタリストの「DaiGo」さん
成功例①YouTuberの「HIKAKIN」さん
HIKAKINさんは言わずと知れたYouTuberのパイオニア的存在で、「YouTuberといえばHIKAKIN」というブランディングに成功していますよね。
始まりは16年前で、個人でチャンネルを持つ人が少なかった時代にスーパーマリオのテーマ曲をヒューマンビートボックスで演奏し、一躍有名になりました。
エアロスミスなど多くの有名人とコラボして間口を広げたかのように見えましたが、次にターゲットにしたのは子供です。
しかしこの子供相手ということこそ、HIKAKINさんのYouTuberとしての戦略ではないでしょうか。
実際にHIKAKINさんの動画を見てみると
- ゲーム実況やお菓子作りなど子供が「やってみたいこと」を疑似体験できる
- 小さい子供でも分かるようなシンプルな言葉使い
- オープニングの耳に残るフレーズ「ブンブンハローユーチューブ」
など「分かりやすくマネしやすい」といった子供の心をつかむ要素が多いのです。
過激な演出もないので親が安心して子供に見せることができ、さらには一緒に楽しめます。こういった戦略が功を奏し、子供をターゲットにしつつも幅広い年齢層に支持されているのです。
またグーグルはこういった誰もが安心して視聴できるコンテンツを高く評価する傾向にあります。
こういったアルゴリズムを把握しているとすれば、ターゲットを子供に絞るのはとても理にかなっていますよね。
このようにHIKAKINさんのセルフブランディングは安心感と信頼を獲得して、人気YouTuberとして活躍されています。
成功例②モデル・女優の「池田エライザ」さん
「自撮りの神」と言われたモデルで女優の池田エライザさんは弱みを強みに変える努力と発信力、そして等身大のセルフブランディングがうまくマッチングした事例です。
エライザさんは人前に出る仕事をするうえでSNSはマストと考え、テレビで露出が増える前からツイッターで継続して発信してきました。
その投稿を見てみるとモデルだからとキャラを作るのではなく、自分の好きなものやセルフメイクの過程など、今の自分を偽りなくそのまま伝えています。
「自撮りの神」と呼ばれるエライザさんですが、もともと自撮りが得意ではなかったそうです。
しかし1日に百枚を超える自撮りを撮影し、自分が一番キレイに見える角度を研究したと言います。
そこから口元を指で挟んで尖らせる「エライザポーズ」が誕生したのです。
エライザさんに憧れる女子中高生のみならず、若い男性や芸能人もこぞってこのエライザポーズをマネしたことで話題となりました。
このように弱みを個性という強みにしながら、自身の発信力と嘘のない等身大の自分をさらけ出したセルフブランディングで同世代から支持される存在になりました。
成功例③元AKBアイドルの「指原莉乃」さん
元AKBグループのアイドルの指原莉乃さんは、かわいい子がたくさんいるAKBグループの中で、差別化を図るために、アイドルらしからぬネガティブキャンペーンを徹底的におこないヘタレキャラという位置づけながら総選挙1位にまで登りつめました。
自分の弱みを強みに変え、ヘタレのサクセスストーリーを自分事として共感してもらい、多くのファンを獲得したセルフブランディングの成功例ではないでしょうか。
自らもアイドルオタクと公言しているので「どんな子だったら応援したくなるのか?」というファン心理もよく理解されているようです。
例えば、このアイドルオタクということも「自分も応援してくれているみんなと同じアイドルオタク」と目線を合わせることで「推しているアイドルと同じ趣味なんだ!」とより親近感を持ってもらえます。
指原さんのセルフブランディングは、このような「共感してもらう」というのがとても上手いのです。
最近では、見た目のコンプレックスを解消するメイク動画を同じ悩みを持つ人に向けて発信しており化粧品などのプロデュースもおこなっています。
自分が抱えるコンプレックスを共感してもらい、それをビジネスにつなげている成功例ですね。
成功例④歌手の「矢沢永吉」さん
矢沢永吉さんはバブル世代の人にとってはカリスマ的存在です。このカリスマ性こそ、矢沢永吉さんのセルフブランディングが成功した証とも言えます。
1970年代「時間よ止まれ」という曲がヒットしたとき、当時人気だったベストテンを始め、歌番組には一切出演していませんでした。
これはライブに行かないとYAZAWAの歌を生で聴くことができないというスペシャル感を演出し、ブランド力を高めるためです。
また常にYAZAWAというブランドが世間でどう見られているのかという客観的な視点をもって発言しています。
「俺はいいけどYAZAWAはなんて言うかな?」という有名な言葉がありますよね。
ファンが抱く自分のイメージは裏切れない、つまりファンを大事にすることでYAZAWAというブランドをも守っているのです。
成功例⑤ビジネスで活用した「高田明」さん
家電通販と言えば「ジャパネットたかた」を思い浮かべる人もいますよね。そしてジャパネット高田と言えば、やはり「独特な話し方が特徴的なあの社長」を思い浮かべるのではないでしょうか。
ジャパネットたかたの前社長である高田明さんは、セルフブランディングをビジネスに活かした成功事例です。
高田明さんの「ユニークなセールストーク」「商品の魅力を伝える力」は、セルフブランディング戦略のひとつです。
一見、「おもしろいしゃべり方のおじさんがやっている通販番組」と思われがちですが、実はそう思われるようにセルフブランディングのポイントとなる「相手からどう見られたいのか」ということが綿密に計算されています。
例えば声のトーンや言葉の連呼、間合いなどは成功者を参考にしていたそうです。
また視聴者に商品購入後を思い描いてもらえるように商品の機能や価格よりもその商品を手にすることで得られるベネフィットを主に伝えたと言います。
これに高田さんの自分の言葉で商品の魅力を分かりやすく伝えたいという想いが加わり、あのユニークなキャラクターが生まれたのではないでしょうか。
そして「おもしろいしゃべり方のおじさんがやっている通販番組」は話題になり、多くの芸人がモノマネをしはじめます。
そうすると今度はジャパネットの番組を見たことない人が「本家を見てみたい!」となって新たな顧客獲得につながっていきました。
ネットの台頭で売り上げが落ち込みつつあったジャパネットたかたでしたが、社長自らセルフブランディングをおこない広告塔になることで会社の業績悪化を回避したというわけです。
成功例⑥男性タレントの「武井壮」さん
武井壮さんといえば百獣の王、タンクトップ、動物の倒し方といったイメージですよね。武井さんは自分のキャラを徹底的に作りこんだセルフブランディングで有名になった成功事例です。
陸上競技を引退したあと、「百獣の王を目指す男」として、一気に知名度を獲得しました。実際に鹿に襲われた経験を基にした「動物の倒し方」というネタが有名ですよね。
このネタを振られた際、アドリブで答えているように見えますが、どんな動物を言われても答えられるようにシミュレーションを繰り返し、ネタを作りこんでいたそうです。
また武井さんは無名時代、西麻布の飲食店で話が盛り上がっている人の話し方や間合いの取り方、話題になっているネタなどを録音し徹底的に分析したと言います。
そして録音した音源を暗記するくらい聞き込み、マネして自分のものにしてテレビのトークやネタに活かしたそうです。
このようにして武井壮というキャラクターを作りこみ現在も露出を減らすことなく活躍されています。
ちなみに百獣の王と言えば本来はライオンなのですが、今ではGoogle検索をするとライオンよりも武井壮さんの名前の方が上の方に表示されています。
この点においても継続して発信していくことでなりたい自分になった、セルフブランディングの成功例とも言えますよね。
成功例⑦弁護士の「橋下徹」さん
元大阪府知事の橋下徹さんのセルフブランディングは、メディアを上手く利用した成功事例ではないでしょうか。
橋下さんはもともと、行列のできる法律相談所というテレビ番組に出演し有名になりました。弁護士なのに茶髪でデニムという見た目と肩書きのギャップが受けたのです。
弁護士として有名になったあとは、その知名度を活かし政治家に転身します。その頃から政治的発言が度々メディアで取り上げられ何かと話題になっていますよね。
橋下さんの発言が注目されるのは、弁護士時代に築いた「橋下徹相談すれば悩みを解決してくれそう」という信頼感からです。
しかし、どんな話題でも歯切れよくバッサリ斬っていく橋下さんのスタイルは敵も作りやすく、意図と違った報道をされてしまうこともあります。
そのため、橋下さんは自分に関する記事を一つ一つ確認して間違っている場合はSNSで訂正すると言います。そうするとSNSでの発言がまたメディアで取り上げられるのです。
このように自身への批判を話題に変え、メディアに報道してもらうことで、橋下徹というブランドが世間に知れ渡るという構造ができあがっています。
成功例⑧メンタリストの「DaiGo」さん
メンタリストのDaiGoさんは、心理学から人の行動をあやつるパフォーマンスで有名になりました。最近は登録者数200万人を超えるチャンネルを持つYouTuberとして活躍されています。
そんなDaiGoさんは自身のブランディングについて「圧倒的知識を提供する」と動画の中で話していました。
実際にDaiGoさんの動画は科学的根拠を基に恋愛、ビジネス、人間関係、学習方法などさまざまなジャンルのノウハウを提供し再生回数を伸ばしています。
また、視聴者からの相談をリアルタイムで解決するライブ配信も人気です。どんな悩みでも即座に解決するので、満足度の高いコンテンツとなっています。
このように、YouTubeを活用して視聴者の悩みを圧倒的知識量で「DaiGoならどんな悩みでも解決してくれそう」だと信頼を獲得し、自身の運営する有料チャンネルへの動線にしています。
【注意】うざいと思われるセルフブランディングでやりがちな失敗例
これまで痛いセルフブランディングにならないためのポイントをいくつかお伝えしてきました。ここでは気づかないうちに「うざい」と思われてしまう失敗例をご紹介します。
これを機に自分も同じ失敗をしていないか客観的に見てみましょう。
失敗例①肩書きの多すぎるプロフィール
セルフブランディングでは自分がどういう人なのか、という肩書きをわかりやすく端的に伝えることが大事です。というのも、肩書きが多いと情報が多くなりすぎてターゲットに刺さらないからです。
またSNSで発信する際のプロフィール欄も短い文でわかりやすくスッキリさせていた方が何をやっている人なのかが明確になりフォローされやすい傾向にあります。
ですので、誰が見ても分かりやすい、伝えたい相手に共感してもらえるプロフィールを意識しましょう。
そこでおすすめなのはキャッチコピーを作ることです。
キャッチコピーの作り方はセルフブランディングの考え方と似ているので並行して作っていくとよいでしょう。
失敗例②実績がないのに「自分はすごい人」アピール
認められたいがために実績がないのにもかかわらず、とりあえず自分はすごい人だとアピールしている「痛い」「うざい」セルフブランディングをよく見かけますよね。
具体的な体験がないのにその道のすごい人として語ったり、自分ではなく身近にいる人がすごい人というだけだったりといったケースが多いようです。
なりたい理想の自分や憧れがあるのかもしれませんが、こういった場合ほとんどが自滅してしまいます。
これはなぜかというと「すごい人」というのが抽象的過ぎて、そのうち自分の強みとして発信ができなくなっていくからです。それに、もし仮に認められて能力以上の仕事を振られても困りますよね。
ですので自己分析で自分の強みを分析して、身の丈に合ったセルフブランディングをおこないましょう。
自分のセルフブランディング戦略が「痛い」と気づいたら?
人のセルフブランディングに痛いなと感じることはあっても、自分のセルフブランディングが痛いと気づける人は少ないのではないでしょうか。
しかし現状で一旦増えたフォロワーが減ってきていたり、SNSの投稿にいいねやコメントが付かなくなってきたりしている場合、痛いと思われている可能性があります。
こういったセルフブランディングに失敗している例を見てみると、やり方や自分の強みをよく理解できていないというのがほとんどです。
ここではセルフブランディングが痛いと気づいたらやるべき2つのことをお伝えしていきますね。
やるべきこと①セルフブランディングのやり方を見直す
自分のセルフブランディングが「痛い」と言われるのにはなんらかの理由があります。
ですのでまずは初心に戻って自分のセルフブランディングの目的を把握し直し、その理由を探っていきましょう。
また客観的な視点を持つと「痛い」理由がわかることもあります。
- 自己分析がきちんとできているか
- 発信している情報に一貫性があるのか
- 誰に何を伝えたいのかが明確か
- SNSの使い方は適切か
など他人目線からも目的と発信にブレが生じていないか精査していきましょう。
やるべきこと②セルフブランディングでおすすめの本を読んでみる
セルフブランディングが痛くなる理由の一つに、そもそもセルフブランディングの本質が理解できていなかったということも挙げられます。
ですのでセルフブランディングについて理解を深めるには、本を読んでみるのもよいでしょう。
ここで紹介する「パイレーツオブカリビアンがなぜ人気を博すのか」という本は、いい商品を確実に売るためのブランドづくりが分かるビジネス書です。
売れるものには売れるパターンがあり、このパターンはさまざまものに応用できるということが、人気映画「パイレーツオブカリビアン」を教材にして解説されています。
有名企業のブランディングやキャッチコピーの事例なども多く掲載されており、セルフブランディングにも応用できる学びの多い本です。
相手から選ばれるようになるセルフブランディングをおこなうためのバイブルとして、おすすめの一冊となっています。
ほかにも、ブランティングについて学べる書籍をこちらの記事で紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。
本当に効果のあるセルフブランディングのやり方とは?
ターゲットにどうみられたいのかと実際にターゲットが抱くイメージに相違がないと痛いと思われず、効果的なセルフブランディングがおこなえていると言えます。
ですので次のように戦略的に順序だてて考えていくと痛いセルフブランディングは卒業できます。
- ステップ①自分の強みを把握する
- ステップ②トレンドを把握する
- ステップ③ターゲットを選定する
- ステップ④発信方法を決める
はじめてのセルフブランディングはもちろんのこと、見直す場合にもこの4つのステップでおこなっていくとよいでしょう。
セルフブランディングの詳しいやり方はこちらの記事でもご紹介しています。
まとめ
今回はセルフブランディングが痛いと言われる原因や、痛くならないセルフブランディングの方法についてお伝えしてきました。ここで紹介してきたことを最後に簡単にまとめます。
- セルフブランディングは戦略的におこなわないと、伝えるべき相手に伝わらず「痛い」と思われてしまう可能性がある
- 一番大事なのは「なぜ自分がセルフブランディングをおこなうのか」その目的を把握すること
- 目的を明確にするためには自分の強みは何なのか、その強みを誰に伝えたいのかなど自己分析をしっかりおこなうのが重要
- 強みが分かれば自信が持てるようになり、自分を良く見せようと背伸びする必要がなくなる
- 強みに磨きをかけてブランドの価値を高めていけばこれから自分が何を頑張るべきかも見えてくる
戦略的におこなうポイントを押えておけば、痛いセルフブランディングは卒業です。継続的に自分のセルフブランディングを見直し、自分の価値向上に努めていきしょう。