インスタグラム(instagram)で情報発信するメリット・デメリットとは
- インスタグラムで情報発信するメリットは?
- インスタグラムで情報発信するデメリットは?
- インスタグラムで効果的に情報発信する方法が知りたい!
インスタグラムといえば「インスタ映え」のイメージが強く、なんとなくですが個人が趣味や嗜好を楽しむためのSNSと感じている方が多いでしょう。
ところが、実はインスタグラムはビジネスとの相性がよく、個人事業主やフリーランスが集客に活用できるツールなのです。
インスタグラムで情報発信をして、集客に成功している人はたくさんいますよ。
そこで今回は、インスタグラムで効果的に情報発信する方法を紹介します。
インスタグラムで情報発信するメリットやデメリットなどもあわせて掲載しています。
これまでインスタグラムを使ったことがないという方や、集客のための情報発信をしたことがない方は参考にしてください。
【基本】インスタグラム(Instagram)の特徴とは?
インスタグラムは日本国内のユーザーが3,300万人を超えるSNSです。
男女比率は43%:57%と女性がやや多いものの、大きな偏りはありません。(※1)
また、10〜20代が中心層となりますが30〜40代の利用も多いです。
インスタグラムの特徴には次の3つがありますよ。
- 写真や画像の投稿に特化している
- 機能が多く、独自性や世界観を表現しやすい
- ハッシュタグ検索で情報を得る人が多い
インスタグラムでは写真や画像の投稿がメインになります。
言葉では伝えるのが難しいことも、ビジュアルを通してなら伝えやすくなりますよね。
また、インスタグラムは自己表現できる場が多いので、アカウントやブランドのイメージを構築しやすいでしょう。
そして、インスタグラムでは、ハッシュタグ検索で投稿を探すのが主流となっています。
特に若い世代は、Googleで検索して情報を得る「ググる」よりも、インスタグラムでハッシュタグ検索して情報を得る「タグる」方が多くなっていますよ。
(※1)Meta『インスタグラムの国内月間アクティブアカウントが3,300万人を突破』
インスタグラム(Instagram)で情報発信する5つのメリット
インスタグラムによる情報発信のメリットを知り、集客に生かしてみましょう。
インスタグラムによる情報発信では主に5つのメリットが得られます。
それぞれについて詳しくみてみましょう。
メリット①無料で始められる
インスタグラムは、広告の出稿費用以外は無料で始めることができます。
インスタグラムを集客の場として利用する場合は、個人アカウントではなくビジネスアカウントの方がショッピング機能(※)を使えて便利です。
ビジネスアカウントの利用も無料で行えますよ。
登録やビジネス利用が有料だと気軽に始められませんが、無料なら「とりあえずやってみよう」とチャレンジできますね。
(※)商品と商品名や価格をタグ付けし、タップすると販売サイトへ移行することができる機能
メリット②様々な運用効果が期待できる
インスタグラムでの情報発信では、次のような運用効果が期待できます。
インスタグラムはツイッターほどの拡散力はないものの、好みやセンスが似た人とつながりやすく、フォロワーの拡大や集客が期待できます。
メッセージ性の高い写真や画像によって、ブランドイメージが構築しやすいのもインスタグラムならではでしょう。
商品タグやショッピング機能を利用して、インスタグラムから販売サイトへの流れを作ることも可能です。
目的に合わせた情報発信を行うことで、高い効果が期待できます。
初心者向けのインスタグラムの効果的な運用方法については、こちらの記事を参考にしてください。
メリット③多様なアプローチができる
インスタグラムの通常の投稿(フィード投稿)には、フィルターやスタンプの機能があらかじめついているので、写真や画像の加工を簡単に行えます。
また、フィード投稿以外にも、スライドショーのように写真や画像を投稿できるストーリーズという機能があります。
ストーリーズは24時間で自動消去されるので、フィード投稿よりも気軽に投稿できるという人が多いですね。
ストーリーズを残したい場合は、ハイライト機能を使うとプロフィール上に保存されるので安心ですよ。
リール(投稿)は最大90秒の動画投稿になります。
フィード投稿はフォロワーにしか共有されませんが、リール投稿はフォロワー以外の人にも投稿を見てもらえます。
DMはユーザーと直接やり取りしたいときに便利ですよね。
インスタライブは、ユーザーとのリアルタイムでのコミュニケーションが可能となっていますよ。
このように何を目的とするかによって、アプローチの方法を変えられるのもインスタグラムで情報発信をするメリットです。
メリット④視覚的な訴求力に優れている
インスタグラムはビジュアルメインのSNSのため、情報が視覚から入り、印象に残りやすいと言われています。
「襟に特徴がある赤いワンピース」と文字で言われてもなかなか想像ができませんよね。
しかし、それが写真や動画なら情報がわかりやすく伝わります。
洋服であれば自分が着ているところを想像しやすくなり、インテリアなら部屋に置いた様子を思い浮かべることができるため、購買行動に繋がりやすくなりますよ。
メリット⑤双方向のコミュニケーションがとれる
SNSが情報発信の主流になる前は、消費者は一方的に企業からの情報を受け取ることしかできませんでした。
しかし、インスタグラムでは一方的な情報発信ではなく、ユーザーと双方向のコミュニケーションをとることができます。
あなたの投稿に「いいね」をしてもらったり、反対にあなたがユーザーの投稿に「いいね」をすることで相互フォローに発展するケースもあるでしょう。
コメントを通じて、商品やサービスの改善を迅速に行うこともできますよね。
ユーザーの声や意見を反映した商品やサービスは、他のユーザーにとってよりよい商品やサービスとなって提供できます。
インスタグラム(Instagram)で情報発信する4つのデメリット
インスタグラムでの情報発信にはメリットばかりでデメリットがない、ということはありません。
インスタグラムにもデメリットはありますし、デメリットを把握した上で上手に使う必要があるでしょう。
インスタグラムで情報発信する場合には、主に4つのデメリットがあります。
それぞれについて詳しくみてみましょう。
デメリット①ほかのSNSと比べて拡散性が低い
インスタグラムは他のSNSに比べて拡散力が低いです。
ツイッターでは投稿をみた人が「いいね」感覚でどんどんリツイートするので、瞬間的に拡散されていきますよね。
リツイートの件数が1日で1万件を超えると、いわゆる「バズった」と言われる状態になります。
インスタグラムにはリツイート機能はないので、ハッシュタグを活用してより多くの人にみてもらう必要があるでしょう。
デメリット②定期的な投稿が必要
インスタグラムで投稿が他のユーザーに表示されやすくなるには、次の3つの要素が大切とされています。
- 関心の高さ
- 繋がりの深さ
- 新規投稿
関心の高さとは、ユーザーが興味を示す内容がコンテンツに含まれているかどうかです。
たとえば猫好きの人は猫の写真や画像が掲載されているアカウントをフォローしたり、ハッシュタグで検索していますよね。
そのため、投稿内容はターゲットとなるユーザーが興味を持っているものに設定する必要があります。
繋がりの深さとはフォローやいいね、滞在時間などを指します。
あなたのアカウントをよく見ていて、リアクションをしてくれるユーザーには、あなたの投稿が表示されやすくなりますよ。
そして、インスタグラムは古い投稿よりも新しい投稿が表示される仕組みとなっています。
つまり、インスタグラムではユーザーが興味を持つ内容を定期的に投稿しないと、おすすめに表示されなくなり見てもらいにくくなるのです。
インスタグラムの投稿ネタ探しの方法については、こちらの記事を参考にしてください。
デメリット③誹謗中傷や炎上のリスクがある
インスタグラムはツイッターやユーチューブなどに比べて、拡散力が低いことや、写真や画像を共有するという特徴から炎上はしにくいSNSと言われています。
とは言え、インスタグラムは炎上しないということではありません。
たとえば過去には、個人アカウントではなく企業アカウントが炎上を起こして騒動となっています。
炎上した理由としては「公式のアカウントとして掲載すべき動画ではない」「世の中の状況に対する配慮がない」などがありました。
企業アカウントであれば炎上に対応する部署や人員が確保できていますが、個人アカウントで炎上してしまった場合、対応は自分で行うことになります。
ユーザーが納得できなければフォローを外されたり、対応の仕方がまずければアカウントの停止になってしまう可能性もあります。
デメリット④年配層へのアピール効果は薄い
インスタグラムの中心利用層は10~20代で、次いで30~40代が多いです。(※2)
ユーザーの多くが若年層のため、60代以降の年配層からは集客があまり見込めない状況となっています。
インスタグラムでの情報発信は、中心利用層にターゲットを絞って行うことが大切です。
(※2)総務省『令和2年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書』
インスタの情報発信アカウントの作り方は?効果的に情報発信するコツ3つ
インスタグラムで情報発信を行うこと自体は、誰でもできることです。
しかし、発信した情報が上手く伝わらなかったり、信頼性に疑問を持たれてしまえば意味はなくなってしまいますよね。
インスタグラムで効果的に情報発信するには、情報発信に適したアカウントを作ることが必要です。
インスタグラムの情報発信アカウントの作り方は、次の3つが鍵になります。
それぞれについて詳しくみてみましょう。
コツ①どんな人が情報発信しているのかが分かるプロフィールを作成する
まずはその情報を発信している人がどのような人物なのか、ユーザーに知ってもらうことが大切です。
せっかく有益な情報を発信していても、プロフィール欄が空白で人物がわからないと、情報に信憑性がなくなってしまいます。
プロフィールは適当にせず、しっかりと書きましょう。
概要欄の内容は150文字以内に納め、シンプルでわかりやすい言葉遣いや内容を心がけるのがおすすめです。
インスタグラムの集客に効果的なプロフィールの作り方については、こちらの記事を参考にしてください。
コツ②伝えたい内容がユーザーに分かるように投稿に文字入れをする
写真や画像は視覚にインパクトを与えますが、それだけでは投稿の内容が十分に伝わらないこともありますよね。
文字入れをして、投稿を見た人が何の情報なのかがすぐにわかるようにしましょう。
ただし、写真や画像で情報がしっかりと伝わるものについては、文字入れすることで世界観やイメージが壊れてしまうことがあります。
たとえば、ネイルデザインの写真に過度に文字入れをしてしまうと、視線が散って肝心のネイルをきちんと見てもらいにくくなってしまいます。
伝えたいことが伝わることを意識して、写真や画像に情報を盛り込みすぎないよう注意しましょう。
コツ③保存率が高くなるような有益な情報を発信する
インスタグラムでは、フィード投稿やリール投稿を保存する機能があります。
インスタグラムのアプリ内の保存アイコンに保存されており、ユーザーは保存した投稿をいつでも見られます。
いいねだけではなく保存される投稿は、ユーザーが後からじっくりと見返したり、フォロワーにシェアしたいと思われているということになりますね。
そのため、保存された投稿が多いアカウントはそれだけユーザーに有益な情報を提供していると認知され、おすすめに表示されやすくなります。
投稿を保存してもらうには、写真や画像の質を上げる以外に、複数枚をまとめて投稿する方法もあります。
写真や画像を後から見るために、「とりあえず保存」してくれる人が増えますよ。
ユーザーの興味関心を高める情報発信も大切なコツのひとつです。
インスタでの発信に向いている!インスタとの相性がいい情報とは?
写真や画像で視覚的に情報を発信することができるインスタグラムでは、次の4つが相性がいい情報となります。
- ファッション
- 美容系
- 飲食
- インテリア
ファッションは写真や画像をメインにすることで、色や質感、サイズ感が伝わりやすいですよね。
また、商品紹介だけではなく、着回しやコーディネートを見せることで洋服に興味を持ってくれるユーザーが増えるでしょう。
美容系もメイクの方法や施術のビフォーアフターなど、ユーザーが求めている情報を視覚的に提供しやすいコンテンツです。
インスタグラムの人気によって、飲食業界では「インスタ映え」する商品を意識して開発されるようになっています。
「おいしそう」だけではなく「かわいい」や「オシャレ」などのキーワードが来店動機になるケースもありますよ。
インテリアもインスタグラムとの相性がよいコンテンツです。
近年の状況で在宅時間が長くなったことも影響して、インテリアに興味を持つ人が増えています。
人気の北欧風や、観葉植物を生かした部屋作りなど、見ているだけでもわくわくする写真や画像を投稿している人が多いですね。
こうした情報をインスタグラムで発信する場合には、一貫した世界観を持つことが大切です。
投稿する写真や画像のテイストはいつも同じにし、表現の方法などもイメージに沿ったものに統一しましょう。
その積み重ねによってアカウントイメージが構築され、ファンの獲得に繋がりやすくなります。
インスタでの発信に不向き!インスタと相性が悪い情報とは?
インスタグラムはどの情報とも相性がよいわけではありません。
インスタグラムでの情報発信に不向きなのは、次の3つになりますよ。
- IT関連
- 金融商品
- 企業向け(B to B)の商品やサービス
これらは、写真や画像では情報が伝わりにくく、視覚的訴求力が低いとされる業種や商品です。
インスタグラムは一般ユーザーの利用が多いため、ビジネス色が強いものは敬遠される傾向があります。
まとめ
インスタグラムで情報発信するやり方や、メリットとデメリットなどを紹介しました。
最後にこの記事をまとめます。
- プロフィールを丁寧に作り、保存される投稿を目指す
- 写真や画像のセンスを磨き、必要な場合は文字入れも行う
- 一貫した世界観でブランディングを行う
- フィード投稿だけではなくリールやストーリーズ、インスタライブなど様々な機能を利用する
- 向き不向きの業種や商品、サービスを把握する
- 年配層をターゲットするには避ける
インスタグラムは視覚的訴求力に優れ、ブランディングしやすいSNSツールです。
ターゲットに対して的確に情報発信することで、集客に繋がりやすくなりますよ。