グーグルマイビジネス(google my business)とは?始め方やメリット・デメリットを完全解説
- グーグルマイビジネスのやり方や始め方が知りたい
- グーグルマイビジネスのメリットとデメリットとは?
- グーグルマイビジネスの機能は何があるの?
ツイッターやインスタグラムなどSNSを活用した集客は、今やビジネスに欠かせないものとなっています。
一方で、SNS集客は、頻繁に記事を投稿する手間や広告の出稿にお金がかかるという側面も持っていますよね。
そのため、利用に二の足を踏んでしまう方も多いでしょう。
そこで近年、SNSよりも手軽に行える集客方法として注目を集めているのが、グーグルマイビジネスです。
グーグルマイビジネスは頻繁に更新をする必要がなく、基本的な機能は無料で利用できます。
特に店舗型のビジネスオーナーは、始めるべきサービスです。
集客が上手くいかないと悩んでいるなら、今すぐグーグルマイビジネスの利用を検討してみましょう。
この記事では、グーグルマイビジネスの始め方や機能を詳しく紹介しています。
ぜひ最後まで読んでいただき、集客に活かしてください。
グーグルマイビジネス(Google my business)はやるべき?やらなくていい?
結論から述べると、グーグルマイビジネスは、店舗型ビジネス(一般的な小売業/飲食店/美容室/カラオケ店など)のオーナーなら今すぐに始めるべきサービスです。
グーグルマイビジネスの導入によって集客力やお店のブランディング力アップが期待できるからです。
特に注意したいこととして、あなたのお店がグーグルマイビジネスを始めていなかったとしても、グーグルマップの情報はGoogleアカウントを持つユーザーであれば誰でも投稿できるため、お店のさまざまな情報が掲載されている可能性があります。
この場合、オーナーの意思に関わらず公開されている情報には、誤りが含まれていることがあるので注意しましょう。
以下の自社調査の内容を踏まえると、店舗の住所が正しく表示されている事以外にもいくつか重要なポイントがあります。
Googleビジネスプロフィールの情報で重要なポイント
- 営業時間や定休日、休祝日の情報
- 店舗やサービスの写真
- 店舗ユーザーからの口コミ
- 連絡先(ウェブサイトや電話番号など)
つまり、オーナーは誤った情報を訂正し、ユーザーに正しい情報を伝えるためにも、グーグルマイビジネスへの登録は必須です。
なお、店舗を持たないオンラインビジネスであっても、サービスを提供できる地域を登録することで、グーグルマップに表示させることができますよ。
フェイスブックやインスタグラムなどSNSとあわせて活用してみましょう。
【Googleマイビジネスから名称変更】Googleビジネスプロフィールとは?
グーグルマイビジネスは、2021年11月に名称をグーグルビジネスプロフィールに変更しています。
検索をすると両方の名称が出てきますが、同一のサービスですので注意してください。
この記事でも、ここからはグーグルビジネスプロフィールとして紹介しますね。
グーグルビジネスプロフィールとは、グーグル検索やグーグルマップ検索でユーザーが検索をした際に表示されるビジネス情報を管理できるツールです。
「地域名+業種」で検索すると、グーグル検索やグーグルマップ検索の結果に該当のお店が表示されますね。
このような検索を『ローカル検索』と言いますが、この『ローカル検索』で表示される情報を管理できるのが、グーグルビジネスプロフィールになります。
自社のアンケート調査によると、飲食店や宿泊施設などを中心にさまざまな業種で地図検索や地図サービスが利用されています。
そのため、グーグルビジネスプロフィールを活用し、店舗の情報を最新に更新しておくことが集客につながりやすくなるのです。
ちなみにグーグルマイビジネスだったときは、このようなアプリの一覧からビジネスプロフィールのアプリを選択すると、専用のアプリが立ち上がっていました。
しかし、グーグルビジネスプロフィールに名称変更されてからは、こちらのアプリを選択すると、次のような検索画面に移動します。
この検索結果の画面から、ビジネス情報を変更したり、追加したりできるようになりました。
Googleビジネスプロフィールで何ができる?基本的な5つの使い方
それでは、グーグルビジネスプロフィールでは、具体的にどのようなことができるのでしょうか。
グーグルビジネスプロフィールの基本的な使い方は次の5つになります。
それぞれを詳しくみてみましょう。
- 使い方①店舗や会社の基本情報を掲載する
- 使い方②店舗や会社の魅力をアピールする
- 使い方③ユーザーとのコミュニケーションを図る
- 使い方④リアルタイムの情報を発信する
- 使い方⑤アクセスしたユーザーの情報分析を行う
グーグルビジネスプロフィールへの登録は済んでいてログインについて困っている方は、こちらの記事を参考にしてください。
使い方①店舗や会社の基本情報を掲載する
グーグルビジネスプロフィールでは、お店の基本情報をグーグル検索やグーグルマップ検索に掲載できます。
具体的には次の2つの機能がありますよ。それぞれを詳しく解説します。
- グーグルビジネスプロフィールの機能:基本情報の登録
- グーグルビジネスプロフィールの機能:モバイル端末向けのWebサイト作成
グーグルビジネスプロフィールの機能:基本情報の登録
お店の基本情報とは、ビジネス名/住所/電話番号/営業時間などです。
ローカル検索をして表示されるお店の情報は、ナレッジパネルと呼ばれます。
基本情報で載せられる内容は主に次のようなものです。
項目 | 掲載内容 |
---|---|
①概要 | ビジネス名、ビジネスカテゴリ、ビジネスの説明 |
②連絡先 | 電話番号、ウェブサイト |
③所在地 | 所在地、サービス提供地域(商圏) |
④営業時間 | 営業時間、祝休日の営業時間 |
⑤その他 | ビジネス所有者情報、バリアフリー対応の有無、LGBTQやトランスジェンダーへの対応、トイレの有無 |
ただし、「その他」の項目は①にある「ビジネスカテゴリ」を何に設定するかによって、追加できる情報が異なります。
たとえば、ヘアサロンであればキャッシュレス対応についての回答項目、歯科医院の場合は新患の受け入れについての回答項目が表示されます。
グーグルビジネスプロフィールの機能:モバイル端末向けのWebサイト作成
ホームページを持っていない場合は、『グーグルウェブサイトビルダー』という機能を使って、グーグルビジネスプロフィールにてモバイル端末向けのWebサイトを作成できます。
サーバーの設置やドメインの取得などの必要がなく、グーグルビジネスプロフィールに登録した写真や情報を使ってサイトを自動的に作成するので、Webサイトの作成に自信がない方でも手軽に操作できます。
さらに『グーグルウェブサイトビルダー』で作成したWebサイトは、グーグルビジネスプロフィールの情報を変更したり新しく写真を投稿すると、連動して更新されます。
Webサイトを作っても継続的な運用が苦手と感じる方や初心者でも安心ですね。
ただし、あくまでも無料のサービスなので、有料ブログのような細かなカスタマイズはできないので注意しましょう。
ホームページをまだ持っていない方は、ホームページのメリット・デメリットをコチラの記事で確認してみてくださいね。
使い方②店舗や会社の魅力をアピールする
グーグルビジネスプロフィールでは、単にお店の情報を公開するだけではありません。
写真や動画、情報を掲載してお店の魅力や強みを効果的にアピールできますよ。
グーグルビジネスプロフィールを活用した、店舗や会社のアピールの仕方を詳しくみていきましょう。
グーグルビジネスプロフィールの機能:写真や動画の投稿
お店の外観や内装、商品やサービス、イベントやキャンペーンの告知ポスターなどを写真や動画に撮って掲載できます。
文字で伝えるよりも、写真や動画の方がお店の雰囲気は伝わりやすいですね。
たとえば「渋谷 美容室」と検索すると、グーグルマップの検索結果が約250軒出てきます。
この中からユーザーに選んでもらうには、お店の基本情報を表示するだけでは判断材料が足りません。
施術後の仕上がりを写真に載せたり、カットやパーマの動画があれば、ユーザーはよりお店について詳しく知ることができます。
同業種の他店との差別化が図りやすくなるでしょう。
写真は横720ピクセル・縦720ピクセルのもので、PNGまたはJPEG形式を用意しましょう。
動画は30秒以内で75MBまでアップロードできるので、画質とデータサイズを加味しながら動画制作を行いましょう。
グーグルの調査によると、ユーザーの60%が検索によって店内の写真が表示されることを好むとされます。(※1)
これは反対に、店内などの写真がないお店には関心が低くなってしまうと言えるでしょう。
(※1)Googleマップ『グーグルマップで自社に注目を集める』
グーグルビジネスプロフィールの機能:商品やサービスの掲載
グーグルビジネスプロフィールでは、お店のビジネス業種を表すメインカテゴリを設定することで、業種に合わせた商品やサービスの掲載ができます。
カテゴリーの最適化は、検索結果や順位に影響を与える一つなので、しっかりと設定しましょう。
また、グーグルビジネスプロフィールから直接オンラインで「予約」や「注文」を行えます。
商品やお店の情報を見て高まったユーザーの購買意欲や来店意欲を下げることなく受注につなげられますよ。
Googleビジネスプロフィールの機能:グーグルマップ(Google Map)への広告配信
グーグル検索をした時に、検索結果1位よりも上に、グーグルマップと一緒にお店の情報が表示されたことはないでしょうか。
これは『ローカル検索広告』と呼ばれるものです。
『ローカル検索広告』は、事前にビジネスオーナー側がグーグルビジネスプロフィールとグーグル広告を連携させておくことで、ユーザーが近隣のお店を検索したときに表示させられます。
電話のボタンが大きい/お店までの距離がわかるなど、直接問い合わせや来店につながりやすい情報が掲載されているので、来店見込みの高いユーザーに効果的にアピールできますよ。
『ローカル検索広告』では自然検索との区別を行うために、「広告」や「Ad」と表記されています。
『ローカル検索広告』はクリック課金制となっており、広告の出稿を行っただけでは料金は発生しません。
ユーザーが以下のアクションを起こした時に料金が発生します。
使い方③ユーザーとのコミュニケーションを図る
新規顧客の獲得やリピーターの確保には、ユーザーとの円滑なコミュニケーションが欠かせません。
グーグルビジネスプロフィールには、ユーザーとやり取りができる次の4つの機能があります。
それぞれを詳しくみてみましょう。
グーグルビジネスプロフィールの機能:口コミへの返信
ユーザーはお店の口コミを自由に投稿できます。
口コミは多くのユーザーがそのお店を評価するときに利用するため、ビジネスオーナー側も重視すべき点です。
ちなみに2016年の総務省の調査では、オンラインでショッピングをする人の6割が、商品やサービスの購入時に口コミを参考にしていると答えていますよ。(※2)
高評価の口コミに対してお礼の返信を行えば、ユーザーの満足度をさらに上げられますね。
低評価の口コミでもオーナーが誠心誠意に対応することで、ユーザーはネガティブに捉えず、むしろよい印象を持つ可能性があります。
そして、口コミの件数や高評価が多いお店は、SEOにおける検索評価が高いと判断され、検索上位に表示されやすくなります。
口コミへの返信は、オーナーなら活用すべき機能です。
(※2)総務省『情報白書』
グーグルビジネスプロフィールの機能:ダイレクトメッセージでのやり取り
グーグルビジネスプロフィールにはダイレクトメール機能があります。
これにより、口コミのように多くのユーザーの目に留まる場所には質問や要望を書き込めない人とも、コミュニケーションをとれますよ。
ダイレクトメールの機能がなければ、埋もれてしまっていたユーザーの声が拾えるのはビジネスオーナーにとってもとても有益ですよね。
グーグルビジネスプロフィールの機能:よくある質問への回答
ユーザーのなかにはダイレクトメールを送ることすら、躊躇ってしまう方もいますね。
グーグルビジネスプロフィールでは、多くのユーザーからよく聞かれることをあらかじめまとめておけます。
ただし、よくある質問を使うにはまずユーザーから質問をもらって、そこにビジネスオーナーが回答する必要があります。
なので、よくある質問をまとめておきたい場合には次のような手順で進めましょう。
- アカウントを2つ用意する(1つは個人アカウント、もう1つはビジネスオーナーとして登録されているアカウント)
- 個人アカウントから質問を投稿する
- ビジネスオーナーアカウントで回答する
グーグルビジネスプロフィールの機能:オンライン予約の受付【利用できる業種に指定あり】
検索結果から「このお店に行こう」と決めても、そこからホームページや外部サイトに飛ばないと予約や注文ができないと、面倒になってしまうユーザーは多いです。
グーグルビジネスプロフィールには「予約」のボタンが設置できるので、ユーザーのモチベーションを下げることなく購買へとつなげられますよ。
ただし、「予約」のボタンの設置ができるのは、飲食や美容室などカテゴリーに制限があるため注意してください。
使い方④リアルタイムの情報を発信する
グーグルビジネスプロフィールは、SNSのようにリアルタイムの情報を発信するツールとしても活用できます。
グーグルビジネスプロフィールを利用したリアルタイムの情報の発信には、新情報やキャンペーン情報の投稿があります。
詳しくみてみましょう。
グーグルビジネスプロフィールの機能:最新情報やキャンペーン情報の投稿
期間限定のキャンペーンやイベント、クーポンの情報を掲載できます。
キャンペーンやイベントを近場で行っているとわかれば、来店してみようと思う人が多いので新規ユーザーの獲得に効果的ですね。
さらに「リアルタイムの情報発信」と「お店を調べて地図で位置確認」が連動するグーグルビジネスプロフィールは、集客に強みを発揮できます。
キャンペーンやイベントなどの投稿文にはユーザーがよく検索するキーワードを盛り込むようにすると、検索上位に表示されやすくなりますよ。
使い方⑤アクセスしたユーザーの情報分析を行う
グーグル検索やグーグルマップ検索の結果から、お店にアクセスしたユーザーの情報を分析できれば、改善点を見い出してユーザーにとって選びやすいお店へと変えていくことができますよね。
これをPDCAサイクルといい、Plan(計画)→Do(実行)→Check(確認)→Action(改善)を繰り返して行うことで、継続的な業務の改善を行えます。
グーグルビジネスプロフィールによるPDCAサイクルの実現には、『インサイト分析』を利用しましょう。
インサイト分析について、さらに詳しく解説していきます。
グーグルビジネスプロフィールの機能:インサイト分析
インサイトとは「洞察」や「発見」という意味の言葉で、マーケティングにおけるインサイト分析とはユーザーの購買動機の解明になります。
グーグルビジネスプロフィールで確認できるユーザーの情報には、以下の項目があり、管理画面の『パフォーマンス』から見られます。
- お店を閲覧したユーザー数
- ユーザーが検索に利用したキーワード
- ユーザーがお店に興味を持ちアクションをした数(電話/メール/予約など)
- ルート検索された回数
- ウェブサイトへのアクセス数
ユーザーの動向を知ることで、ニーズの深堀りができ、よりユーザーに選ばれやすい情報を提供できるでしょう。
グーグルビジネスプロフィール(google business profile)を活用するメリット4つ
グーグルビジネスプロフィールを活用すると、ビジネスオーナーはどのようなメリットを得ることができるのでしょうか。
グーグルビジネスプロフィールを活用するメリットには、次の4つがあります。
それぞれを詳しくみてみましょう。
- メリット①利用するのに料金がかからない
- メリット②高い集客効果が期待できる
- メリット③興味を持ってから予約・来店までの流れがスムーズ
- メリット④Google検索/Googleマップで表示されやすくなる
メリット①利用するのに料金がかからない
グーグルビジネスプロフィールは、利用にお金がかかりません。
MEO対策をしっかりと行って自然検索で上位に表示されれば、テレビでコマーシャルを流したり、町の一等地で大きな看板を掲げているのと同じくらいの宣伝を行っていることになります。
さらに、検索による流入でお店の売上がアップしても、それに対してグーグルに手数料などを払う必要もありません。
無料で利用できるのは、グーグルビジネスプロフィールを活用するメリットです。
メリット②高い集客効果が期待できる
ユーザーにお店に来てもらうには、まずはお店の存在を知ってもらわなくてはいけません。
地図アプリの利用に関する調査では、約9割がグーグルマップを使用したことがあると答えています。
利用者の母数が多ければ、それだけ人目につきやすくなりますね。
グーグルビジネスプロフィールに登録したお店の情報は、グーグルマップだけではなくグーグル検索にも反映されます。
グーグル検索では店舗の情報が検索結果1位よりも上に表示されるため、ユーザーの目に留まりやすく、ダイレクトに情報が伝わります。
また、インサイト分析によってユーザーのデータを取得できるので、より効果的な集客を行えるようになります。
知名度や認知度アップから集客へとつなげられるのも、グーグルビジネスプロフィールを利用するメリットのひとつです。
グーグルビジネスプロフィールの集客効果や活用すべき理由については、詳しくはこちらの記事を参考にしてください。
メリット③興味を持ってから予約・来店までの流れがスムーズ
ローカル検索をしているユーザーは、検索したカテゴリーにすでに興味を持っている状態です。
写真や動画を見てお店の雰囲気が具体的にわかれば、次のアクション(予約や購入)に移りやすい導線ができていると言えるでしょう。
ホテルや旅館などの宿泊施設を予約するときに、部屋の詳細が事前にわかると安心感が増しますよね。
グーグルの調査では、お店の情報にバーチャルツアーが入っていると、ユーザーの興味をひく割合が2倍に、商品購入を検討してもらえる割合は約3割増えるとしています。(※3)
そこで、グーグルが推奨しているのが『360度画像(インドアビュー)』と言われるものです。
360度という名前の通り、パソコンやスマホから店内を360度見渡せるように撮影された画像のことをいいます。
ユーザーが持った興味を失うことなく予約や購入に繋げられるよう、流れをスムーズに整えることが必要ですよ。
(※3)Googleマップ『グーグルマップで自社に注目を集める』
メリット④Google検索/Googleマップで表示されやすくなる
お店を訪れたユーザーやグーグルクローザーが過去に登録をした情報は、更新が止まり、情報が古い可能性があります。
更新がないとユーザーは「閉店しているのだろうか」「料金が変わっているかもしれない」と不安になり、来店を躊躇ってしまうでしょう。
また、グーグルからの評価も下がり、検索しても上位には表示されなくなってしまいます。
ビジネスオーナーがしっかりとグーグルビジネスプロフィールに登録し、情報を更新していくことでユーザーに安心感を与えるだけではなく、グーグルからの評価も上がります。
正しい情報をユーザーに届け、見つけてもらいやすくなることも、グーグルビジネスプロフィールを活用するメリットです。
グーグルビジネスプロフィール(google business profile)を活用するデメリット3つ
グーグルビジネスプロフィールを始めるなら、メリットだけではなくデメリットもきちんと知っておく必要があります。
デメリットを事前に知っていれば、適切な対応ができるからです。
グーグルビジネスプロフィールを活用するデメリットには、次の3つがありますよ。
それぞれを詳しくみてみましょう。
MEO対策のメリット・デメリットについては、詳しくはこちらの記事を参考にして下さい。
デメリット①マイナスの口コミで集客効果が薄れる可能性がある
グーグルビジネスプロフィールを活用するデメリットは、ネガティブな口コミで集客効果が下がるリスクがあることです。
ユーザーが書き込んでくれる口コミは、よい口コミだけではありません。
時には悪い口コミやクレームが書き込まれることもあります。
悪い口コミやクレームが届いたときは、できるだけ迅速に対応するようにしてください。
悪い口コミを放置していると、それだけでユーザーにネガティブな印象を与えてしまうからです。
グーグルは、グーグルマップの情報はビジネスオーナーとユーザーの双方が作り上げていくものとしているため、今後も悪い口コミやクレームを非表示・非公開にすることはないでしょう。
オーナー登録を行うことによってこれらの対応を余儀なくされますが、こうした前提があるからこそ、ユーザーはグーグルの情報を信頼しているとも言えるのです。
また、近年は悪い口コミがすぐに購買意欲の低下につながるわけではありません。
むしろ、よい口コミばかりだとサクラを疑う人もおり、悪い口コミも含めて「それでも自分が利用するかどうか」を判断しているユーザーが増えています。
ただし、なかには悪い口コミやクレームの範疇を越え、誹謗中傷と思われる内容や差別的な言葉を書きこむ人もいます。
そのような場合は、グーグルへ通報して削除依頼を出すこともできますよ。
グーグルに口コミの削除依頼を行う方法については、詳しくはこちらの記事を参考にしてください。
デメリット②誤った情報が掲載される可能性がある
オーナー認証がされていないお店の情報は、ユーザーが提供した情報やグーグルクローザーがウェブ上で集めてきた情報によって構築されています。
このような情報はすべてが正しいわけではなく、なかには間違った情報が掲載されていることがグーグルビジネスプロフィールを活用するデメリットのひとつです。
お店のオーナーはオーナー登録を行い、常に情報をチェックして間違っていれば修正を行う必要があります。
よくあるのは、ユーザーが「よかれ」と思って修正をしてしまうケースです。
お店の名前の覚え間違いをしているユーザーが、勝手にお店の名前を修正してしまうことがあります。
善意であっても正しいお店の名前が表示されていないと、グーグルマップの情報を頼りに足を運んだユーザーはお店に辿り着けず、クレームの対象となってしまいますね。
また、稀なケースですが悪意をもってお店の情報を修正したり、自らが間違った情報に修正して「何かお困りですか?」と管理代行を打診する業者もいるようです。
このような事態を極力防ぐためにも、こまめに情報の確認と更新を行うことが大切です。
グーグルビジネスプロフィールを始めるにあたって、すべての情報をオーナーで管理・コントロールできないという点も、事前に理解しておきましょう。
デメリット③表示される写真は選べない
グーグルビジネスプロフィールは、自分の店舗に有利なことばかりを載せられないのがデメリットです。
たとえば、お店のオーナーが掲載する写真を自由に選ぶことができません。
グーグル検索やグーグルマップ検索で表示されるお店の写真は、グーグルのアルゴリズムによって選定されています。
ですが、お店に関係する写真を複数登録していれば、そのなかから選ばれます。
写真が登録されていないと、お店とはまったく関係のない写真が表示されてしまうケースもあるので注意しましょう。
あるお店の例ですが、お店のまえの国道の写真が店舗写真として掲載されていたようですよ。
このようなことを防ぐためにも、オーナーが写真の登録は必ず行うようにしましょう。
グーグルビジネスプロフィールの始め方!登録方法は2つ
グーグルビジネスプロフィールを始めたいけれど、登録方法がよくわからないという方もいますよね。
グーグルビジネスプロフィールには次の2通りの登録方法があります。
それぞれをみてみましょう。
登録方法①新たにGoogleビジネスプロフィールを追加する
グーグル検索やグーグルマップ検索を行っても、お店の情報が出てこない場合は、新しくビジネス情報を登録します。
グーグルビジネスプロフィールに登録するには、グーグルアカウントが必要です。
その際、ビジネス用のメールアカウントを取得するようにしましょう。
以後の手順を簡単に紹介します。
- グーグルアカウントにログイン
- プロフィール作成に移動
- 必要事項を入力して終了
- オーナー確認のオプションを選択
- 今すぐオーナー確認をクリック
より詳しくグーグルマップに店舗登録する方法が知りたい場合は、こちらの記事を参考にしてください。
登録方法②すでにある情報にオーナー登録を行う
お店の情報がグーグルやグーグルマップに表示されている場合は、そのビジネス情報のオーナー確認を行うだけで利用することができますよ。
すでにある情報にオーナー確認を行う手順を簡単に紹介します。
- ビジネス登録するナレッジパネル(※)を選択
- 「ビジネスオーナーですか?」をタップ
- 「このビジネスを所有または管理しています」をタップ
(※)グーグルやグーグルマップ上に表示されるビジネスの情報がかかれたボックス
オーナー登録後、ビジネスの種類にもよりますがオーナー認証のハガキが到着します。
ハガキには5桁の確認コードが記載されており、これを管理画面から入力するとオーナー認証が終了となりますよ。
オーナー認証が終了するまえに情報を編集・修正してしまうと、手続きが無効となるので注意してください。
より詳しくグーグルマップのオーナー登録と確認方法が知りたい場合は、こちらの記事を参考にしてください。
Googleビジネスプロフィールで集客効果を高めるための3つのポイント
グーグルビジネスプロフィールは、登録するだけでユーザーの目に留まりやすくなり、集客の効果を感じやすくなります。
ですが、競合が多い地域ではそれでも埋もれてしまうかもしれません。
グーグルビジネスプロフィールで集客効果を高めるには、次の3つを意識して運用してみてください。
それぞれを詳しくみてみましょう。
ポイント①口コミを増やす
口コミが多いお店は、それだけ利用しているユーザーが多いということになります。
また、お店の口コミがよい口コミ1件と悪い口コミ1件の場合、どちらの口コミに対しても懐疑的になってしまいますが、よい口コミ30件と悪い口コミ2件ならよい口コミに対する信ぴょう性は高くなりますよね。
お店を初めて利用するユーザーは、口コミの数も選ぶ基準としているのです。
口コミがユーザーの購買意欲を左右するのはもちろんですが、グーグルも口コミに対して高い関心を持っています。
グーグルは公式のヘルプのなかで『Google でのクチコミ数とスコアも、ローカル検索結果のランキングに影響します。』と明言しています。(※4)
口コミを増やすことで検索上位に表示されやすくなり、来店率が上がって口コミが増えていく、という流れを作ることがとても大切だとわかりますよね。
さらに、自社調査ではお店を選ぶ決め手として、目的地までの距離の次に口コミを重要視している人が多い結果となっています。
このことから、今後もグーグルマップに掲載される口コミは、ユーザーの来店動機に対してより重要度を増すと考えられています。
グーグルマイビジネスの口コミを増やす方法については、詳しくはこちらの記事を参考にしてください。
(※4)Googleビジネスプロフィール ヘルプ 『Google のローカル検索結果のランキングを改善する方法』
ポイント②ビジネス情報を充実させる
グーグルマップのランキングでは「知名度」「関連性」「距離」が重視され、なかでも「関連性」の影響が大きいと言われています。(※5)
「関連性」とは、ユーザーが検索したキーワードとグーグルビジネスプロフィールの合致度を表したものです。
ビジネスに関連した情報をしっかりと載せている/ユーザーに対して適切な対応を行っている/情報が更新されているといった項目が確認されますよ。
つまり、お店のオーナーがしっかりとオーナー登録を行い、正しい情報を掲載することでグーグルからの評価を高めることができるのです。
グーグルのアルゴリズムを理解し、グーグルからの評価が上がるような情報の提供を意識してみましょう。
(※5)Googleビジネスプロフィール ヘルプ 『Google のローカル検索結果のランキングを改善する方法』
ポイント③SNSがプロフィールに追加されるようにする
グーグルビジネスプロフィールにSNSを連携できれば、それぞれのSNSのフォロワーにもグーグルビジネスプロフィールの情報を気軽にみてもらえますよね。
しかし、現在のところ、グーグルビジネスプロフィールとSNSをオーナー側が連携させることはできないようです。
ただし、グーグルがウェブ上の情報から、自動的にグーグルビジネスプロフィールとSNSを連携させることはあります。
グーグルは連携の条件については言及はしていないものの、実際に連携されたアカウントでは次のような傾向があったとされていますよ。
- SNSとグーグルビジネスプロフィールのビジネス名が同一
- SNSに掲載しているリンクとグーグルビジネスプロフィールに掲載しているリンクが同一
- ビジネス名で検索をするとSNSが上位に表示される
なお、グーグルビジネスプロフィールとSNSで表示しているお店の名前や住所が違うと、グーグルクローザーは同一と判断できません。
たとえば「ねこカフェ」と「猫cafe」や、「1丁目1番地1号」と「1-1-1」などは別店舗と認識してしまうようです。
グーグルビジネスプロフィールに情報を入力するときは、表記をSNSと統一するように意識しましょう。
まとめ
グーグルビジネスプロフィールの始め方や、メリット・デメリットについて紹介しました。
最後にこの記事をまとめます。
- 店舗型ビジネスオーナーはグーグルビジネスプロフィールをやるべき
- グーグルビジネスプロフィールは登録して終わりではなく、口コミの返信や情報の更新をこまめに行うことが大事
- インサイト分析でユーザーの動向を探る
- ビジネスオーナーがグーグルビジネスプロフィールの情報のすべてをコントロールできるわけではない
- SNSと連携されるようにビジネス名や住所、リンクの表記を統一させる
SNSが上手く使えずに集客に繋がらなかったオーナーが、グーグルビジネスプロフィールに登録をして情報を更新するようになったら、集客が増えたという事例もあります。
グーグルビジネスプロフィールは、店舗型ビジネスオーナーは取り組んだ方がよい集客方法です。
グーグルビジネスプロフィールを通して、お店の魅力や強みをより多くのユーザーに広めましょう。
【アンケート調査の概要】
■調査概要
調査元:仕組み化学習サイト「シクミ」による独自調査
調査人数:100名(男性50名女性50名)
調査対象:全国の20代~50代の男女
調査期間:2023年2月23日(木)〜2023年3月1日(水)
調査方法:インターネットリサーチ