MEO対策は意味がない?!やり方やメリット・デメリットをわかりやすく解説
- MEO対策をしても意味はないの?
- MEO対策をするメリット・デメリットを知りたい!
- MEO対策のやり方を教えて!
グーグルビジネスプロフィールに対して行うMEO対策は、どんなビジネスにも効果がある訳ではありません。
実際に店舗を持たずに行えるビジネスでは、グーグルビジネスプロフィールに登録する必要がないからです。
ですが、飲食店や美容院のような実店舗で営業する職種では、MEO対策が集客に影響を与えます。
集客に悩む店舗経営者のなかには「MEO対策の効果が出るなら試したい」と悩む方も多いです。
この記事では、MEO対策のやり方やMEO対策のメリット・デメリットも分かりやすく紹介するので、参考にしてください。
【名称変更】GoogleマイビジネスはGoogleビジネスプロフィールへ
グーグルマイビジネスは2021年11月からグーグルビジネスプロフィールに名称変更され、利便性が高まりました。
グーグルマイビジネスは無料ツールであり、グーグル検索やグーグルマップ上に店舗情報を表示したり管理ができるものです。
グーグルマイビジネスのサイトやアプリなどから利用していました。
グーグルビジネスプロフィールに変わったことで、他のアプリを開かずにグーグル検索やグーグルマップアプリから直に店舗情報を申請・変更するなどの管理ができるようになっています。
2022年7月に完全にグーグルマイビジネスは終了し、現在のグーグルビジネスプロフィールでは、グーグルマップ/グーグル検索/ビジネスプロフィールマネージャーで管理するようになっています。
グーグルビジネスプロフィールについてこちらの記事で詳しく解説しているので参考にご覧ください。
MEO対策とは何をすること?意味や効果をわかりやすく解説!
MEO対策は、グーグルビジネスプロフィールに対して行う対策で、グーグルマップに店舗登録させることではありません。
グーグルビジネスプロフィールに登録し、地図検索で上位表示されるように対策をとることがMEO対策です。
ここからは、MEO対策をする意味やどんな職種に効果があるのかを詳しくみていきましょう。
MEO対策の目的
MEOとは地図検索最適化のことであり、店舗への集客のために行います。
そのための対策がMEO対策です。
具体的には集客のために地図検索で上位表示されるように、グーグルビジネスプロフィールの記載内容を充実させることがMEO対策の目的になります。
グーグルビジネスプロフィールの店舗情報は、多く載せるほどユーザーの検索ワードと関連する言葉が増えるので、上位表示の確率も上がります。
また、地図検索に関する調査では男女問わず9割以上の方がGoogleマップを使っていると答えました。
Googleマップの検索結果で上位に表示されるお店ほど、自然にお客さまの目に入りやすくなります。
MEO対策ができていれば、お客さまに選ばれる可能性が高く効果的な集客ができますね。
グーグルビジネスプロフィールの集客での使い方はこちらの記事にまとめています。
集客に効果あり!「ローカルパック」とは?
グーグルの検索結果画面には地図表示とともにローカルパックが表示されます。
ローカルパックとは、地域に関連する言葉や「地域+業種」などのキーワードで検索した結果に出てくるグーグルビジネスプロフィール上位3位までのリストのことです。(※)
ローカルパックに掲載されれば、検索した人の目にすぐに触れることになり、関心を持った人は情報をしっかり見てくれます。
また、ローカルパックはパッと見ただけで分かりやすいので、今すぐの集客につながらなくても店舗を覚えてもらうきっかけになりますよ。
(※)スマートフォン・PCなど媒体によって表示される件数は異なります
MEO対策をすると集客に効果のある業種
MEO対策で集客効果があるのは、店舗を構えお客さまに来店してもらってビジネスが成り立つ業種です。
なかでもグーグルマップでよくお店が検索されるような業種には特に効果があります。
代表的なものは、飲食店やクリニック/理容院/美容院などです。
他にも「エリア名+業種」で検索されやすい業種、たとえば不動産や学習塾なども集客効果があります。
SEO対策との違い
SEO対策は検索エンジン最適化の対策をするもので、Webサイトに対して広く行います。
MEO対策に関係のないネット通販やオンラインビジネスなどは、広く周知されるためにSEO対策が必要です。
一方、MEO対策はグーグルビジネスプロフィールに対して行われます。
自分のお店に来てもらうために比較的お店に近い距離の人をターゲットとし、地域で検索したときの上位表示を目指すものです。
実際に来店につながる可能性を高め集客を成功させるには、MEO対策を行い来店できる範囲の人に効果的にお店を周知させることが大切です。
地図検索上位表示を目指す!MEO対策でやるべき8つのこと
MEO対策をする大前提として、グーグルビジネスプロフィールの登録が必要なことはお伝えしてきましたが、他にもやるべきことがあります。
お店の場所や店舗情報を正確に入力することや、お店に注目してもらえるような工夫も大切です。
お客さまの声を聞くことやタイムリーな情報発信も必要ですよ。
ここでは、地図検索で上位表示されるために、MEO対策でやるべきことを紹介します。
- MEO対策①Googleビジネスプロフィールに登録する
- MEO対策②ローカルキーワードを選定する
- MEO対策③基本情報は正しく入力する
- MEO対策④お店の正確な位置にマーカーピンを設置する
- MEO対策⑤口コミを増やす
- MEO対策⑥写真も掲載しお店の情報を視覚的に伝える
- MEO対策⑦継続的な更新を心がける
- MEO対策⑧インサイトを活用し分析・改善を図る
MEO対策①Googleビジネスプロフィールに登録する
MEO対策ではグーグルビジネスプロフィールの登録が必須です。
最初にグーグルビジネスプロフィールの登録をしましょう。
グーグルアカウントがあれば、すぐにビジネスプロフィール基本情報の登録ができます。
画面に沿っていけばスムーズに進み、ビジネスプロフィールアカウントが作れますよ。
基本情報の登録完了でオーナー確認の画面に移るので、オーナー確認を済ませてください。
オーナー確認は、お店がその場所に実在して営業しているかを調べる本人確認です。
ビジネスプロフィールの編集/情報発信/投稿機能/情報収集の利用条件は、オーナー確認ができていることになります。
基本情報の登録だけでは有効活用できないので、MEO対策にはなりません。
グーグルビジネスプロフィールに登録するときには、必ずオーナー確認を完了しておきましょう。
グーグルビジネスプロフィールのログイン方法はこちらの記事に、グーグルマイビジネスの登録や確認方法はこちらの記事にそれぞれ説明しています。
MEO対策②ローカルキーワードを選定する
特定エリア・地域名を使ったキーワードをローカルキーワードと呼びます。
ローカルキーワードは、自分のお店に来店可能な距離の人に向けた集客が目的のMEO対策には欠かせないものです。
MEO対策のキーワードは基本「地域名+業種」と設定します。
地域名といっても市町村/駅/商業施設など、さまざまなつけ方があるのでどこを基準に考えるかが重要です。
自店舗がある地域の競合店の分析も必要ですよ。
MEOには検索キーワードと業種の関連性やお店の知名度、距離も影響します。
MEOが働く仕組みを知ることも大事です。
仮に「〇〇駅」という大きな駅をキーワードに設定した場合、範囲が広すぎてライバルも多く、自分の店が目立たなくなってしまいます。
「〇〇駅西口」と範囲を狭めるとライバル店も減り、分析も楽になりますよね。
業種についても、自店の業態と関連のあるキーワードをいくつか選んでおくことが大事です。
たとえばレストランであっても夜遅くまで酒類を提供しているなら「居酒屋」に分類したり、喫茶店でカラオケができる店なら「カラオケ店」でも設定できますよ。
検索結果で「〇〇駅西口+レストラン」が上位になれなくても「〇〇駅西口+居酒屋」なら、競合店が少なくて上位になる可能性も出てきますね。
MEO対策③基本情報は正しく入力する
ホームページやSNSなどお店の情報発信ツールの全てにおいて、基本情報を正しく入力し統一させることがMEO対策では大事になります。
なぜなら、地図検索で出てきた名前や住所がホームページやSNSと違っていると、「もしかしたら違う店かも」と、見た人が不安になるからです。
ツールによって表記が変わると、不信感を与えてしまうので集客には逆効果ですよ。
どの情報ツールでも基本情報にブレがないと、お客さまに安心してもらえて集客の期待も持てます。
ホームページやSNSなどとの関連性もMEOに関わるので、お店の名前・住所・電話番号の表記は揃えておきましょう。
また、基本情報にローカルキーワードを盛り込むこともMEOには重要なので、選定したローカルキーワードを忘れずに入れてください。
MEO対策④お店の正確な位置にマーカーピンを設置する
グーグルビジネスプロフィールでは、登録した住所から自動的にお店の位置にマーカーピンが設置されます。
ですが、住所情報だけでは実際の位置とズレる可能性があるので必ず確認しましょう。
ズレている場合は自分でマーカーピンを正しい位置に配置し直す必要があります。
お客さまがマーカーピンの位置とお店の住所が違うことに気付くと、興味を持ってくれても「移転したのかな」「マップを見て来たけどお店がない」と、来店のチャンスを逃してしまいます。
なので間違った位置情報が広がってしまう前に、マーカーピンをお店の正確な位置に設置しておきましょう。
グーグルマップに店舗登録するときはこちらの記事を参考にしてください。
MEO対策⑤口コミを増やす
口コミを増やすと集客につながります。
なぜなら、MEO対策では口コミが多いと認知度が高いとみなされ、口コミと検索キーワードの関連が多いと判断されれば上位表示されやすくなるからです。
口コミのようなお客さまのリアルな声は信頼度が高く、口コミを見てお店を選ぶ人はたくさんいます。
お店を決めるときの決め手に関する調査では、「口コミ」をあげた方が5割を超えました。
ですが「口コミを参考にはするけど自分からは書かない」という人も多いので、口コミを書いてもらうための工夫が必要です。
店頭や客席のPOPなどでお願いしたり、キャンペーンや口コミへのこまめな返信も口コミを増やすには有効ですよ。
口コミ数が増えれば、悪い口コミも目立たなくなります。
悪い口コミに対しても、誠意のあるコメントを返信していけば、プラスの印象を与えられます。
グーグルビジネスプロフィールで口コミを増やす方法はこちらの記事にまとめているので、ぜひチェックしてください。
MEO対策⑥写真も掲載しお店の情報を視覚的に伝える
グーグルビジネスプロフィールに写真や画像を掲載することもMEO対策に影響します。
写真や画像を見てもらうことで、知名度を上げたり集客の効果が期待できるからです。
写真ではお店の情報を視覚的に伝えることができるので、お客さまは写真を見てお店の様子を知り、自分が行きたい店なのか見極めます。
地図アプリ利用目的の調査では、「口コミを見る」「営業時間を見る」と同じく4割以上の方が「写真を見る」と答えています。
なので「素敵なお店だから行きたい」と感じさせるような魅力的な写真を掲載しましょう。
グーグルビジネスプロフィールの投稿機能には、外観/店内/商品/サービス他、ある程度載せる写真が決められていますが枚数に制限はありません。
お客さまがお店の情報や雰囲気を判断する要素になる、適切な写真を多く載せる方が検索順位にプラスになると考えられます。
たとえば外観の写真があると近くに来たら目的のお店だとすぐに分かりますし、内装やサービス風景からはお店の雰囲気が見て取れますね。
提供する商品・メニューなども載せておくと、予算の目安や食の好みが伝わります。
お客さまが求めるニーズと、大きくかけ離れることなくサービスの提供ができ満足度を高められます。
MEO対策⑦継続的な更新を心がける
お店の情報が古くなっているのにそのままにしていると、正しい情報が伝わらず集客には不利になります。
たとえば期間が終わったことを知らずにいると、「限定メニュー」目当てに来店されたお客さまをガッカリさせてしまう可能性がありますね。
正確な情報が行き届かないせいで、お客さまがお店に対して悪い印象を持ち、口コミに悪く書かれたりしてお店の評判も落ちてしまいます。
ユーザーにとって有益な情報が得られないような利便性の悪さは、MEOの評価を下げることにもなりますよ。
お客さまの利便性を考え、常に最新の情報を発信することを心がけましょう。
セールやイベントなどのタイムリーな配信や、新しいメニューや新商品を発表すると興味関心を引くことができ、集客には効果的です。
MEO対策⑧インサイトを活用し分析・改善を図る
MEO対策では、グーグルビジネスプロフィールが成果を出せる内容になっているか、検証することが大事です。
詳しく解析するには、グーグルビジネスプロフィールの「インサイト」を活用します。
インサイトで、グーグルビジネスプロフィールの下記のデータが確認できますよ。
- 店舗情報の閲覧数
- ユーザーが店舗を見つけてどんな行動をしたか
- 電話・メッセージの数
- メニューの閲覧数
- 索に使われたキーワード
- 予約数
それぞれのデータをしっかり分析して改善を図りましょう。
特に、検索に使われたキーワードは、自分のビジネスプロフィールが検索結果で表示されたときに、実際にユーザーが使った検索ワードが一覧表示されます。
なので、キーワードが自分の設定したものとズレがあれば改善が必要です。
検索数が少なければ上位表示を取ることはできないので、キーワードを正しく設定しましょう。
ビジネスプロフィールを作成してMEO対策するデメリット
MEO対策にはデメリットもあるので注意しましょう。
グーグルビジネスプロフィールに寄せられる口コミの内容次第では、お店の評判を落としてしまうこともあります。
全ての業種にMEO対策の効果が出る訳ではないことも知っておく必要がありますよ。
ここでは、2つのデメリットを詳しく紹介します。
デメリット①悪い口コミを書かれる
グーグルビジネスプロフィールには、店舗情報だけでなく利用者からの口コミが寄せられます。
口コミは自由に書き込めるため、良い口コミだけでなく悪い口コミがかかれることもありますよ。
なかには誹謗中傷など、悪意を持った書き込みをされる可能性もあります。
グーグルビジネスプロフィールでは、悪意のある口コミでもビジネスプロフィールサポートに削除依頼が必要で、基本的にお店側が勝手に口コミを削除できません。
悪い口コミが多いお店にはお客さまも不安感を持つので集客に影響が出てしまいます。
なので常にお客さまに満足してもらえるサービスを心がけることが大事です。
口コミやお店の評価などは日頃からしっかりチェックして、誠意をもって対応していきましょう。
デメリット②実店舗を持たないビジネスには向かない
MEO対策は、実店舗を持ち営業するお店が自店の集客のために行うもので、来店を促す目的があります。
なので、店舗を持たないビジネスはMEO対策をしても集客力アップにつながる可能性は低いです。
オンラインで行うカウンセリング業/オンライン塾/Web限定ショップ/通販サイトのように、店舗に訪れてもらう必要のない職種ではWebサイトを軸にビジネスを展開するので、SEO対策のほうが集客に効果的です。
このように全ての職種に対応できないところがMEO対策のデメリットです。
ビジネスプロフィールを作成してMEO対策するメリット
ここからは、MEO対策をするメリットを紹介します。
MEO対策がグーグルビジネスプロフィールに対して行うことをお伝えしましたが、ビジネスプロフィールの作成は、コストがかからず比較的簡単にできる良さがありますよ。
ピンポイントの集客ができる点でも利用価値があるので、詳しくメリットを説明していきます。
メリット①費用対効果が高い
グーグルビジネスプロフィールの作成はグーグルアカウントがあれば無料です。
Web広告や口コミ・ポータルサイトなどは利用料がかかりますが、グーグルビジネスプロフィールではクリックされても課金されることはなく利用料もかかりません。
登録作業のなかに特に難しい工程はないので、自分で登録すれば費用はいりません。
しっかりとMEO対策できていれば多くの集客が見込め、コストも抑えられるという費用対効果が高いことがMEO対策をするメリットです。
「集客がしたくてもコストはかけられない」と悩む店舗経営者には、MEO対策を取ることをおすすめします。
メリット②ホームページを導入するよりも簡単
ホームページは、どの職業にも欠かせない情報発信ツールになっていますが、誰でも簡単に開設できるものではありません。
ホームページを自分で作るときは、サーバー契約やHTMLを少しは理解する必要があるので開設のハードルが高くなるからです。
ですがグーグルビジネスプロフィールの登録は、必要事項を入力するだけで知識がなくてもできますよ。
手軽に始められることもグーグルビジネスプロフィールのメリットです。
ホームページ導入よりも簡単なので、先にグーグルビジネスプロフィールの登録をして、MEO対策をしておくことをおすすめします。
メリット③競合が少ない
MEO対策は、店舗の周辺地域のなかで自分のお店が検索上位になるために行われるので、ある程度の狭い範囲に限られます。
つまり、自店舗周辺の同業者がライバルということです。
そのため広範囲が対象のSEO対策と比較すると、競合する店舗が少ないことがMEO対策のメリットです。
競合が少なければ検索で上位表示される確率も上がります。
ライバル店のリサーチにかける時間も少なく済み、自分のお店の集客や運営に集中することができますね。
まとめ
この記事では、MEO対策のやり方やメリット・デメリットについて紹介しました。
最後に簡単にまとめます。
- MEO対策は自分のお店を地図検索で上位表示させ集客するために行う
- MEO対策はグーグルビジネスプロフィールに対して行う
- グーグルビジネスプロフィールはコストをかけずに作れる
- 狭い範囲が対象なのでライバルが少ないことがMEO対策のメリット
- MEO対策はオンラインのビジネスには向かないのがデメリット
- MEO対策では特定エリアからキーワードを決め、すべてのツールで情報を揃える
- 店舗の位置を正しく表示し、口コミや写真を使いお店をアピールすることもMEO対策の方法
- MEO対策では新しい情報への更新やビジネスプロフィールの解析も大事
MEO対策は店舗を構えて行うビジネスの集客に効果があります。
お店のお客さまを増やしたくてMEO対策を考えている方は、グーグルビジネスプロフィールへ登録をして取り組んでいきましょう。
【アンケート調査の概要】
■調査概要
調査元:仕組み化学習サイト「シクミ」による独自調査
調査人数:100名(男性50名女性50名)
調査対象:全国の20代~50代の男女
調査期間:2023年2月23日(木)〜2023年3月1日(水)
調査方法:インターネットリサーチ