運営者プロフィール

森谷俊之

LibRu代表取締役

個人・小規模事業者向けのマーケティング・ブランディングのコンサルタント/セールスコピーライター

経営者の3つの課題「お金がない、時間がない、人材がない」は、シンプルな仕組みで解決できます。集客から販売までを自動化して、ビジネスを成長させていくための仕組み構築を支援します。

記事カテゴリー

人気記事

事例から学ぶ!歯科クリニックの集客に効果的なキャッチコピーの作り方

  • 歯科クリニックのキャッチコピーの作り方が知りたい!
  • 歯科クリニックのキャッチコピーで気を付けることは?
  • 患者さんの心を動かすキャッチコピーの型はある?

最近では虫歯予防や美容面で歯を意識する人が増えているので、虫歯治療以外でも歯科クリニックを受診したい人は増加傾向にあります。

一方で開業している歯科クリニックの数は多く、患者を集めることに苦労している歯科クリニックもあるのが現実です。

なかには、「集客にキャッチコピーを使いたいけど作り方が分からない」と悩む歯科クリニックの先生もいますよ。

この記事では、歯科クリニックのキャッチコピーの作り方を紹介します。

歯科クリニックのキャッチコピーの見本となる事例や、作るときに気を付ける点などもまとめていますので参考にしてください。

目次

【実例一覧】歯科クリニックのキャッチコピーを大公開

ここでは、実際に使われた歯科クリニックのキャッチコピーの事例を紹介します。

歯科クリニックの取り得や施術の内容をうまく取り入れたキャッチコピーで、患者さんの意識を変えることに成功していますよ。

キャッチコピーを作った理由も分かるので、詳しくみていきましょう。

歯科クリニックの集客方法についてはこちらの記事で詳しく紹介しています。

実例①メリットを明確にしたキャッチコピー

綺麗歯を手にしましょう

キャッチコピーのターゲットは?

歯の見た目を気にしている20代〜40代の男女

なぜキャッチコピーが必要だったのか?

ホワイトニングをしなくても、綺麗な歯になれることを伝えたかった

キャッチコピーの成果は?

狙い通りのターゲットが集客できたと思います。

「歯磨きの仕方を教えて欲しい」「目立つところの虫歯を治したい」といった方が増えました。

※上記の内容は独自アンケート調査をもとに制作されています。

実例②施術メニューを活用したキャッチコピー

今がチャンス!コロナ中に白い歯を!

キャッチコピーのターゲットは?

現在、歯医者に通っている20代~50代女性

なぜキャッチコピーが必要だったのか?

マスクをしていて歯が見えないからこそ、綺麗になってマスクを外した時に綺麗さを他の人に実感してもらいたいと思ったから

キャッチコピーの成果は?

若干ホワイトニングをしたい率があがりました。

「マスクをしているなら気兼ねなくできる!」と患者さんに気づきを与えるキャッチコピーになったと思います。

※上記の内容は独自アンケート調査をもとに制作されています。

【作り方】歯科クリニックのキャッチコピーで大切な4つの要素

歯科クリニックのキャッチコピーでは、いくつかの要素をかけあわせて共感を生むことが大切です。

自分の歯科クリニックが得意とすることや患者さんにどんな恩恵を与えられるか、患者さんの声などからキャッチコピーを作っていきましょう。

ここからは、歯科クリニックのキャッチコピーの4つの要素を詳しく説明します。

キャッチコピーの事例や書き方のコツはこちらの記事を参考にしてください。

要素①歯科クリニックの売り(メリット)から考える

「メリットは何か」というところから、歯科クリニックのキャッチコピーを作っていきましょう。

はじめに紹介した事例でも、歯科クリニックの患者さんが受けるメリットがはっきり分かり、キャッチコピーの成果も出ていましたね。

実際にキャッチコピーをつけた経験がある方へのアンケートでも、メリットをキャッチコピーに使った方が多くいました。

※自社アンケートに基づく表示

メリットは自分の歯科クリニックが売りにしていることや特徴から見つけられます

メリットを見つける際は患者さんの目線に立つことがコツです。

歯科クリニックのメリットから、どのようなキャッチコピーが作れるか詳しく見ていきましょう。

メリット例:清潔感があること

  • 清潔な空間で清潔な歯を
  • 歯の治療 キレイスペース リラックス

このようなキャッチコピーは、歯科クリニックを選ぶときに清潔感を重視する人の心に響きます。

特に美容歯科や女性がターゲットの歯科クリニックでは、清潔感があることで安心感や通いやすさまでイメージさせるキャッチコピーになりますよ。

なぜなら実際に歯科クリニックの口コミを調べてみると「設備が新しく、院内が明るかったです」「待合室が広く綺麗でした。また利用したいです」など、クリニックの清潔感を意識している患者さんが多いからです。

つまり清潔感があることは患者さんにとって選ぶ基準のひとつであり、キャッチコピーに含めると興味関心をひかれるワードと考えられますね。

メリット例:他の医療施設が併設していること

  • 大移動はいりません。
  • 歯と肌を同時に治療しませんか?

病院のハシゴ受診は時間も労力もかかると悩んでいる人もいますね。

小さなお子さんや高齢者の引率も大変です。

なので、歯科クリニックに小児科や皮膚科、アレルギー科などが併設されていることを分かりやすくキャッチコピーで伝えましょう。

「この歯科クリニックを選べば両方診てもらえる」というメリットからは、新たな患者層の獲得が見込めるキャッチコピーを作れます

メリット例:先生の経歴や実績

  • まかせてください、開業20年確かな治療
  • 安心の実績、丁寧な治療

患者さんが歯科クリニックを選ぶときは、どんな先生なのかも大事なポイントです。

「良い先生がいる歯科クリニック」と感じてもらう必要がありますよ。

たとえば「確かな治療」「丁寧な治療」というワードは、歯科医が治療実績を上げていることを連想させるので、信頼を寄せてもらえます。

「まかせてください」「安心」というワードには、文字通り安心感を感じてもらえますよね。

具体的に「安心して診てもらえ信頼できる先生がいる」と分かる言葉を取り入れることで、より患者さんの心に刺さるキャッチコピーを作れます。

要素②患者さんが得られる未来(ベネフィット)から考える

歯科クリニックに通院することで患者さんが得られるプラスの変化、明るい未来のことをベネフィットといいます。

ベネフィットを歯科クリニックのキャッチコピーに入れると、患者さんは見ただけで「このクリニックに通院すれば〇〇になる」と想像でき、興味を持ってくれますよ。

なので、ベネフィットからキャッチコピーを考えることも大事な要素です。

ここでは2つの例を紹介します。

ベネフィット例:笑顔に自信を持てるようになる

  • 自分の笑顔が好きになる
  • 笑顔があなたの武器になる

歯が悪く笑顔に自信がない人は、人前で笑えなかったりマスクなしでは人に会えないなど、どうしても消極的になってしまいがちです。

通院後にどう変わるのかたとえば「この歯科クリニックで治療したら明るく笑えて積極的になれる」と感じてもらえると効果的なキャッチコピーになります。

ここでは、良い笑顔を作れるようになることをイメージできる言葉を取り入れてキャッチコピーを作りました。

さらに、「好きになる」「武器になる」など言い切った言葉をキャッチコピーで使うことで、見る人にインパクトを与えられます

治療で患者さんが得られるプラスの変化をキャッチコピーにして、効果的な集客をしましょう。

ベネフィット例:食事が楽しくなる

  • 固くても大丈夫、一緒の食べよう
  • 健康な歯で美味しい食事

どちらのキャッチコピーも、歯の治療をするとしっかり噛めるようになり、食事が楽しくなるというベネフィットを伝えています。

キャッチコピーでは、ターゲットにあったベネフィットを伝えることが大切です。

魅力的なベネフィットを並べてもターゲットにとってプラスの未来でなければ、イメージできないからです。

たとえば上のキャッチコピーは、年齢が進み歯が弱くなり家族や知人と同じ食事がとれずに悩む高齢者をターゲットにしてベネフィットを伝えました。

なので「固くても大丈夫、一緒の食べよう」と言われても、健康な歯を持つ若い年齢層には理解してもらえません。

このようにベネフィットが魅力的でも、ターゲットがズレていると心に刺さらないことがあるので注意しましょう。

クリニックの治療で食事の取りづらさなどの悩みが解決できたり、楽しく食事をする姿を想像させるような言葉を盛り込むと、共感を生むキャッチコピーが作れます。

要素③専門分野から考える

自分の歯科クリニックの診察内容や専門分野・得意分野をキャッチコピーに入れると、患者さんはひと目で受けたい治療であるか判断できます。

紹介した事例では、「白い歯を」とキャッチコピーに入れて何を得意とする歯科クリニックなのかひと目で分かるようにしていましたね。

診察内容や専門分野から、どのような言葉を使うとターゲットに届きやすいキャッチコピーになるのか考えていきましょう。

専門分野と施術内容を掛け合わせた例を詳しく説明します。

専門分野例:歯科口腔外科×インプラント・歯周病

  • 自分の歯?いいえインプラントです
  • 健康を害する歯周病とはサヨウナラ

歯科口腔外科を探す場合は、インプラントや歯周病の治療を目的としていることが考えられるので、キャッチコピーでハッキリと表現しましょう。

得意分野や歯科クリニックの強みを、打ち出すのがおすすめです。

たとえば「自分の歯?」から問いかけるキャッチコピーでは、本来の歯と変わらないインプラント施術ができることをアピールしています。

目立つ部分の歯をインプラントにしようと考えている患者さんであれば、見た目も気にしてくれそうと興味関心を高めるキャッチコピーですよね。

ターゲットの絞り込みをして専門性の高さをアピールできれば、自分ごとに捉えてもらえるキャッチコピーが作れます。

専門分野例:小児歯科×矯正

  • 健康な体は歯並びから、小さいうちから始めよう
  • 矯正は早く始めるのがキレイの近道

普通の歯科クリニックでは小さいお子さんは断られるケースもあるので、小児歯科の受診が安心ですよね。

子供の将来のために歯の矯正を考えている保護者は小児歯科探しから始めます。

なので「健康な」から始まるキャッチコピーには、「歯並び」というワードで矯正ができることを連想させています。

キャッチコピーに矯正という言葉を使う歯科医院が多いので、あえて使わずに他との違いが出せるようにしました。

さらに「小さいうちから」「早く始める」と期間を伝えることで、早く歯医者さんに行かなくては、とすぐに行動したくなるように誘導しています。

保護者のなかには、大人になってから歯並びで苦労した経験から、自分の子供に同じ思いをさせたくないと考える人もいます。

小さいうちからの矯正は、小児歯科だからこそできることであり、保護者のニーズに応えられるポイントです。

専門分野例:美容歯科×ホワイトニング

  • 白い歯で素敵な笑顔
  • 白い歯は若さの秘訣

美容歯科は、歯の形や色を整えて見た目を美しくするための施術を行う場所です。

美容歯科を探す人は歯のホワイトニングを目的とする人が多く「白い歯」というワードを使うと、興味を引きやすいと考えられますね。

SNSを見ても、実年齢より若く見える素敵な女性は皆、美しい白い歯や笑顔が印象的です。

「自分もあんな風になりたい」「若く見られたい」と、あこがれや願望を持つ人もたくさんいますね。

ターゲットが「こんな風になりたい」と願っている言葉を盛り込むと、キャッチコピーが作りやすくなります。

要素④患者さんのリアルな声から考える

歯科クリニックに関するアンケートや口コミを参考にすることも大切です。

会話のなかから聞こえてくる患者さんのリアルな声も大事な要素なので、キャッチコピーに取り入れていきましょう。

患者さんのリアルな声からは、先程から紹介しているすべての要素も見つけやすいです。

2つの活用例をみていきましょう。

活用例:問診票にアンケートをつける

  • 当院を選んだ理由は何ですか
  • 治療の際に重視するところはどこですか

このような質問を問診表のアンケートに入れ、キャッチコピーに使える歯科クリニックの強みや特徴を探していきましょう。

たとえばアンケート結果に「予約するときに親切だったから」と書かれていたら、スタッフの丁寧な対応をキャッチコピーに盛り込めます。

「ホワイトニングが上手と聞いたから」というのなら、ホワイトニングの実績や口コミをキャッチコピーに活かせます。

また、患者さんが治療で重視するところ、たとえば治療した部分の耐久性/審美性/再発リスクをなくしたいなど、ニーズを知ることもできますね。

問診票のアンケート結果から、キャッチコピーを作っていきましょう。

活用例:口コミをチェックする

  • 丁寧な説明があり希望に沿った治療をしてくれました
  • 昔から通院しているので安心です

このように口コミには実際に治療を受けた人が歯科クリニックに感じた素直な気持ちがかかれています

ここであげた口コミは、同じような内容が多くの歯科クリニックに寄せられていました。

口コミのように実体験に基づき第三者の目線で作るキャッチコピーは、説得力があります。

「こんな風に感じる患者さんが多いだろう」「この強みはきっと患者さんに響いているはず」といった、曖昧さがなくなるからです。

たとえば口コミから、「丁寧な説明や希望に沿った治療を受けたい」と考える人の多さが分かります。

「昔から通院している」というところでも安心できるクリニックを求めていることが分かりますよね。

なのでキャッチコピーに入れる言葉として、丁寧な説明/希望通りの治療/安心、などが見つかります。

グーグルマップやポータルサイトに書かれている自院の口コミから、キャッチコピーになる言葉を探しましょう。

歯科クリニックのキャッチコピーを作る際は医療広告ガイドラインに注意

医療機関の広告には、患者保護のために「医療広告ガイドライン」が制定されています。(※1)

歯科クリニックのキャッチコピーを作るときも、医療広告ガイドラインに従ってください。

人の目を引きたいと過剰な表現をすると、医療広告ガイドラインに抵触するリスクがあります。

たとえば、歯を矯正したい人に「必ずキレイになる」と、実現できるのか分からない根拠のない言葉は虚偽広告になりますよ。

「キレイな笑顔を目指して」のような表現にしましょう。

「ホワイトニング今なら〇%OFF」のように、医療機関の品位を損ねる伝え方もしてはいけません。「白い歯を手に入れましょう」などの表現がおすすめです。

「地域で1番の技術」と、比較表現をすることも違反です。「丁寧に施術します」などと言い換えましょう。

他にも使用禁止や注意事項がありますので、キャッチコピーを作る際は医療広告ガイドラインには良く目を通してください。

(※1)厚生労働省・医療広告ガイドライン

集患だけじゃない!歯科衛生士の求人に役立つキャッチコピーとは?

歯科クリニックのキャッチコピーは患者さんを集める以外にも、歯科衛生士の求人に利用できます。

どの歯科クリニックでも優秀な歯科衛生士を求めているので、キャッチコピーを使って自分の歯科クリニックに関心を持ってもらうことが大事です。

求人のためのキャッチコピーでも歯科クリニック目線になってはいけません。

歯科衛生士の視点から、歯科クリニックで働くメリットやベネフィットを伝えることが大切です。

まとめ

この記事では、歯科クリニックのキャッチコピーの作り方を紹介しました。

最後に要点をまとめます。

  • 歯科クリニックのキャッチコピー作りでは、患者さんが受けるメリットから考える
  • 歯科クリニックのメリットには、安心/便利さ/信頼などがある
  • 笑顔に自信を持ち明るく積極的になれたり、治療を受けて楽しく食事ができることを軸にキャッチコピーを作れる
  • 歯科クリニックのキャッチコピー作りの要素には、専門分野から考える方法もある
  • 患者さんのニーズを満たし、患者さんがなりたい自分をはっきり伝えることが大事
  • アンケートや口コミから歯科クリニックのキャッチコピー作りもできる
  • 歯科クリニックのキャッチコピーを作るときは、医療広告ガイドラインに注意

伝えたいことをキャッチコピーに明確に入れることで、歯科クリニックの集患力アップも期待できます。

ポイントを押さえ、歯科クリニックの患者さん集めに効果的なキャッチコピーを作っていきましょう。

キャッチコピー作りに役立つ情報をこちらの記事でも紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

【アンケート調査の概要】
■調査概要
調査元:仕組み化学習サイト「シクミ」による独自調査
調査人数:100名(男性43名女性57名)
調査対象:全国の20代~60代の男女
調査期間:2023年3月28日(火)
調査方法:インターネットリサーチ

目次