【例つき】集客を成功に導く整骨院のキャッチコピーの作り方とは?
- そもそも整骨院にキャッチコピーって必要?
- 整骨院のキャッチコピーってどんなものにしたらいい?
- 集客につながるキャッチコピーを作りたい!
キャッチコピーを使って整骨院でできることや行っている施術を分かりやすく伝えれば、悩みを抱えた顧客にピンポイントでアピールできるので、整骨院の集客力アップにつながります。
また、キャッチコピーをうまく使うことで「料金形態が分からない」「思っていたのと違う施術をされたらどうしよう…」と不安を感じている顧客にも安心感を与えることができますよ。
この記事では整骨院におすすめのキャッチコピーの作り方を具体例を交えて紹介します。
整骨院のキャッチコピーで使用できない表現や、集客力をあげるためのポイントも紹介しているので参考にしてくださいね。
自身の整骨院の魅力を伝えるキャッチコピーを作り、選ばれる整骨院を目指しましょう。
整骨院におけるキャッチコピーの役割とは?
整骨院におけるキャッチコピーの役割は、整骨院がどんなところなのかを伝えて集客力をあげることです。
一般の人にとっては整骨院/接骨院/整体院/整形外科/鍼灸院の明確な区別が難しく、「自分の身体の悩み=整骨院で解決」となっていないケースも多いですからです。
キャッチコピーを使って、整骨院で身体のどんな悩みが解決できるのかを的確に伝えれば、顧客に「〇〇の痛みは整骨院に行けばいいんだ!」と分かってもらえます。
また、顧客の印象に残るキャッチコピーを作れれば顧客の興味関心をひけますね。
興味をもってもらえれば、整骨院のホームページにアクセスしてもらえたり、問い合わせや来院予約といったアクションにもつながっていきますよ。
顧客の抱える悩みに合ったキャッチコピーを作ることは整骨院の集客につながるので、キャッチコピーはぜひ作りましょう。
キャッチコピー以外の整骨院の集客方法はこちらの記事を参考にしてくださいね。
【大前提】整骨院・治療院で使用してはいけないNG表現とは?
キャッチコピーを作る前の前提として覚えておいてほしいことは、整骨院・治療院には広告で使用できない表現があるということです。
というのも整骨院の広告は柔道整復師法によって制限されているからです。(※1)
広告に使用するキャッチコピーも規制対象となるため、きちんと把握しておかないと法律違反になる可能性がありますよ。
整骨院の広告で使用してはいけない表現を表にまとめたので参考にしてください。
誇大広告、虚偽広告 | ・必ず治ります! ・もっとも効果がある治療 |
---|---|
医療行為を連想させる表現 | ・治療、診療、問診など ・●●の治療をしています |
品位を損ねる広告 | ・初回予約でクオカードプレゼント! ・今なら半額で施術できます |
比較優良広告 | ・県内No.1の来院数 ・ほかの整骨院とはここが違う! |
院長や施術者の経歴や出身校 | ・●●柔道整復専門学校卒業 ・●●学会会員 |
施術に関する具体的な内容 | ・●●式施術 ・●●法 |
違反すると、6か月以下の懲役または30万円以下の罰金が課せられます。
また、意図せず違反してしまった場合、きちんと罰則を受けたとしても整骨院としての信頼が低下したり、経営に影響が出る可能性もあるのできちんと法律は守りましょう。
法律や規制内容は今後改正されていくことが予想されるので、こまめにチェックしてくださいね。
(※1)柔道整復師法 第六章 雑則 (広告の制限) 第二十四条
集客力がアップする整骨院・治療院のキャッチコピーの型と作り方
ここからは整骨院・治療院の集客につながるキャッチコピーの作り方を紹介します。
整骨院を探している人は、肩こりや腰痛などの身体の不調を抱えているので、顧客の悩みに寄り添ったキャッチコピーを作ると効果的ですよ。
ここでは整骨院の集客に効果的なキャッチコピーを3つの視点で解説していきます。
おすすめの型を使った具体例も紹介しているので、キャッチコピー作りにお役立てください。
キャッチコピーの作り方のコツをイチから知りたい方はこちらの記事も読んでみてくださいね。
作り方①お客さんの症状や悩みに合わせてキャッチコピーを作る
顧客の症状や悩みをもとにキャッチコピーを作ることで、集客したいターゲットに効果的にアピールできます。
顧客の抱える悩みは人によってさまざまですよね。なので、慢性的な肩こりや腰痛を持った人と、骨折など緊急性のあるケガをした人に同じキャッチコピーでアピールしても集客につながりません。
ターゲットを定めて、整骨院でどんな風に顧客の抱える症状や悩みを解決できるのかを伝えるキャッチコピーがおすすめです。
顧客の具体的な悩みとおすすめの型をまとめたので見ていきましょう。
【おすすめの型】慢性的な痛み×お客さんへの問いかけ
- その肩こり、放っておいて大丈夫ですか?
- あなたのカラダ、歪んでいませんか?
問いかけ型のキャッチコピーは見た人が自分に問いかけられていると感じ、興味を感じやすくなります。
なので、慢性的な悩みを持っている人に向けた問いかけで、ターゲットが答えを考えたり、関心を持つきっかけを与えましょう。
肩こりや腰痛などのキーワードは、整骨院のキャッチコピーでもよく使われるワードなので、自分ごとと感じてもらえるような問いかけにするのがポイントです。
「肩こりが気になるあなた!」というように、問いかけるターゲットを絞ることでより効果的なキャッチコピーができますよ。
【おすすめの型】緊急性のあるケガ×対応力のアピール
- 捻挫や骨折もお任せ!即日相談にのります!
- 予約不要!緊急なケガは当院にお任せください
捻挫や骨折など、緊急性のあるケガをした場合はすぐに診てもらえる整骨院を探しますよね。
そこで、キャッチコピーですぐに対応できることや緊急の場合は予約がいらないことをアピールしましょう。
緊急時にすぐに行けることがキャッチコピーで伝われば、「ここなら診てくもらえる!」と顧客が感じて集客につながります。
また、そもそも整骨院で骨折などを診てくれることを知らない人もいるので、整骨院で対応できることを周知させる効果もありますよ。
柔軟な対応はほかの整骨院との差別化ポイントにもなるので、しっかりと打ち出していきましょう。
【おすすめの型】症状改善×ベネフィット
- 姿勢が変われば日常生活も変わる!
- 痛みの出にくい身体作りで素敵な毎日を!
整骨院で施術を受けることで手に入る未来をアピールするのもおすすめです。
顧客が整骨院に行って手に入れたいものは、症状の改善だけでなく症状を改善して得られる未来、つまりベネフィットです。
症状を改善したら顧客の未来がどう変わるのかを考えてキャッチコピーを作ると、顧客の心に響きやすいですよ。
作り方②技術力をアピールするキャッチコピーを作る
整骨院として確かな技術がある場合は、技術力をアピールするキャッチコピーを作りましょう。
技術があるということは、それだけ顧客の身体の悩みを解決できるということです。
キャッチコピーで技術力の高さをアピールできれば、顧客が整骨院を選ぶ際の決め手になりますよ。
ほかの整骨院や整形外科などの類似業種にはない技術であれば、明確な差別化も図れるので、技術力はキャッチコピーに取り入れたい要素ですね。
次の項目で技術力をアピールしたキャッチコピーの作り方を紹介します。
【おすすめの型】専門性×ターゲットを絞る
- 交通事故の相談ならお任せ!
- 後遺症のお悩みお聞かせください
ターゲットを絞ることで、専門性のある治療のキャッチコピーが作れます。
整骨院で交通事故のような専門的な治療ができることを知らない人もいるので、キャッチコピーに盛り込んで周知させましょう。
交通事故治療やセカンドオピニオンを求めている人など、ピンポイントにターゲットを決めることで、ターゲットの心に刺さるキャッチコピーになりますよ。
【おすすめの型】鍼灸の施術×良質な治療
- あなたの肩こりを身体の内と外から解決!
- 治らない身体の不調に”針治療”という手があります
整骨院で行う施術に加えて、鍼灸の施術ができることは大きな強みになります。
ほかの整骨院との差別化に役立つアピールポイントとして最適なのでキャッチコピーで活用しましょう。
整骨院は身体の外側からの施術ですが、鍼灸は身体の内側から症状を改善できますね。
鍼灸の施術によって、身体の内と外からのトータルケアができることをアピールすれば、より質の高い治療を求めている人に刺さるキャッチコピーが作れますよ。
鍼灸院の集客についてはこちらの記事も参考にしてくださいね。
作り方③数字を使って信頼感やお得感を出すキャッチコピーを作る
整骨院を探す中で、料金形態が不明瞭だったり、口コミが少なくて信頼できる整骨院が分からないという不安を抱える顧客は多くいます。
そこで、具体的な数字を使ったキャッチコピーを作りましょう。
価格を打ち出したり具体的な数字を使うことで、顧客に安心感やお得感を伝えられるからです。
顧客に安心感やお得感が伝われば、「行ってみようかな」という前向きな気持ちにできますよ。
次から数字を使ったキャッチコピーの作り方を紹介するので、参考にしてくださいね。
【おすすめの型】お客さんの声×実績
- 利用者の95%以上が姿勢の改善を実感しています!
- 皆さまに愛されて、地元開業20年目になりました
整骨院を探す時に、口コミなど実際に施術を受けたお客さんの声を参考にする人は多いですよね。
キャッチコピーに実績を交えたお客さんの声を反映させると、信頼性が増して来店につながりやすくなります。
整骨院側が発信する内容よりも、実際に施術を受けたお客さんのリアルな声の方が信頼できると感じるのですね。
実績を出すときには「多くの人が実感しています」のような曖昧な表現ではなく、具体的な数字を使うと、より信頼性が増すので効果的ですよ。
口コミや第三者の発言をより信頼してしまう心理学については、こちらの記事で紹介しているので、ぜひ読んでみてください。
【おすすめの型】新規のお客さん×魅力的なオファー
- はじめてのお客様50%OFFキャンペーン実施中
- 期間限定!SNSをフォローするだけで3,000円引き!
整骨院にお金を出して通うなら、お得な時に通院したいと考える方は多いですよね。
新規顧客には魅力的なオファーでこの機会を逃したら損をしてしまうと感じさせると、足を運んでくれる可能性が高くなります。
また、整骨院での施術にそれほど強い興味がなかったとしても、「お得になっているなら試しに行ってみようかな」と思って来院する方もいるでしょう。
魅力的なオファーを提示する際は、どのくらいお得になるのかを明確にすることもポイントです。
“初回限定”、”期間限定”といったキーワードを打ち出すことで、あと一歩で予約を迷っている人の後押しができますよ。
成功している整骨院・治療院のキャッチコピー実例を大公開
ここで紹介するのは、キャッチコピーを使って集客に成功した整骨院・治療院の実例です。
実際に成功している整骨院や治療院は、どんなキャッチコピーを使用しているのでしょうか。
どんな層をターゲットにしたキャッチコピーなのか、キャッチコピーを作ったことでどんな成果が得られたのかも紹介しているので、参考にしてくださいね。
実例①60代以上のシニア層に向けたキャッチコピー
昨日の自分よりちょっぴり元気な自分に
- キャッチコピーのターゲットは?
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60代以上のシニア世代、杖やシルバーカーなどなしで楽しくウォーキングしたい人
- なぜキャッチコピーが必要だったのか?
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整骨院に継続的に通うことで昨日よりも動きやすくなると感じてもらえるキャッチコピーを作れば、整骨院の魅力が伝わり集客に繋がると思ったからです。
1回で完全に治る!だと少し大袈裟すぎてしまうので、あえて、ちょっぴりという言葉をチョイスして継続的に通ってもらうことをイメージしました。
- キャッチコピーの成果は?
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実際に60代以降のお客さんが増えました。
整骨院に通うことで毎日少しずつ良くなっていくことが伝わったのか、単発ではなく継続的に通いたいという方からの問い合わせも多かったです。
※上記の内容は独自アンケート調査をもとに制作されています。
実例②競合との差別化を意識した五感に訴えるキャッチコピー
鳴らぬなら、ムリには鳴らせぬボキボキ音
- キャッチコピーのターゲットは?
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20代~40代の男女、骨をボキボキ鳴らされることに不安を持つ人、ASMR好きな人
- なぜキャッチコピーが必要だったのか?
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周りに競合店も多く、キャッチコピーで魅力をアピールして差別化したかったから。
ASMRを好む層を集客しようとしたが、既にそれをウリにする競合店が多かったため、逆に「ボキボキ」を控えめな印象で勝負することとなった。
ただ、ボキボキも可能であるイメージを残すため、「ムリには鳴らせぬ」のコピーを挿入しました。
- キャッチコピーの成果は?
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ASMRの視聴を好む層の来店が増加しました。
整骨院で骨をボキボキ鳴らされることに不安を感じている層の取り込みにも成功しました。
※上記の内容は独自アンケート調査をもとに制作されています。
集客力アップ!整骨院のキャッチコピー作りのポイント4つ
ここからはさらに集客力アップにつながる整骨院のキャッチコピー作りのポイントを紹介します。
おすすめの型はもちろん、これから紹介する4つのポイントを押さえればよりよいキャッチコピーが作れますよ。
- ポイント①専門用語は使わずに誰にでもわかる言葉にする
- ポイント②ホームページへの導線を意識する
- ポイント③競合となる整骨院のキャッチコピーとはアプローチ方法を変える
- ポイント④広告媒体によってキャッチコピーを使い分ける
ポイント①専門用語は使わずに誰にでもわかる言葉にする
整骨院には専門用語がたくさんありますが、一般的には浸透していない言葉が多くあります。
例えば、「肩こり」は「脛肩腕(けいけんわん)症候群、または頸肩腕(けいけんわん)障害」と言われてますが、一般の人にはなんのことか分かりませんよね。
キャッチコピーに使うなら、誰もが知っている言葉を使いましょう。
あくまでもキャッチコピーを読むのは顧客であることを理解し、顧客目線で言葉を選ぶことが大切です。
キャッチコピーで専門用語などの難しい言葉を使うと伝えたいことが伝わらないので注意してくださいね。
ポイント②ホームページへの導線を意識する
整骨院の広告には多くの規制があり、チラシやネット広告は広告規制の対象となります。
なので、整骨院の強みをアピールするためにホームページをうまく活用しましょう。
今現在はホームページは広告規制の対象ではないので、整骨院の強みやほかの整骨院との違いなどをアピールできますよ。
また、ホームページは掲載できる情報量も多く詳細まで伝えられます。
ホームページを見ることで信頼性も高まり、予約や来院につながりやすくなるメリットもありますね。
ホームページへ誘導するためには、例えばチラシに検索キーワードやホームページのURLを記載すると見た人がアクセスしやすくなります。
スマホも普及しているのでQRコードを載せるのもいいでしょう。
顧客に整骨院のことをより知ってもらうために、ホームページへの導線はしっかりと作るようにしてくださいね。
ポイント③競合となる整骨院のキャッチコピーとはアプローチ方法を変える
整骨院を探す時に、自宅や駅の近くなど通いやすい場所にあることを重視する顧客は多いですよね。
必然的に近隣の整骨院が競合となるわけです。
競合となる整骨院と同じキャッチコピーを使っていては、せっかく考えたキャッチコピーの訴求力も弱くなってしまいます。
競合に埋もれずに差別化を図るためにも、近隣で競合となりそうな整骨院をチェックし、どんなキャッチコピーを使っているのかを確認しておきましょう。
近隣の整骨院のキャッチコピーとアプローチ方法を変えれば、あなたの整骨院らしさを伝えることができますよ。
なお、グーグルビジネスプロフィール(グーグルマイビジネス)を活用すれば地域名で検索するユーザーへ効果的にアピールできるので、まだ登録していない方はぜひ活用しましょう。
こちらの記事でグーグルビジネスプロフィール(グーグルマイビジネス)の始め方やメリット・デメリットを徹底解説しているので、ぜひご覧ください。
ポイント④広告媒体によってキャッチコピーを使い分ける
整骨院には広告規制があるので、キャッチコピーにも制限がでるという話しはしましたね。
地域に配るチラシやネット広告など規制対象となる広告に使うキャッチコピーは、施術所の名称や電話番号、所在地など法律違反にならない表現や内容にする必要があります。
一方、現時点ではホームページや整骨院内のチラシは規制の対象になりません。
なので、この記事で紹介したような整骨院の強みや差別化ポイントをアピールするキャッチコピーを記載できます。
規制対象になる広告媒体と規制対象にならない広告媒体でキャッチコピーの表現を変えれば、法律違反になることなく顧客へ宣伝できるのですね。
チラシでは規制範囲内でのキャッチコピーにとどめ、具体的な数字や表現を使ったキャッチコピーはホームページや院内のチラシで使用するなど使い分けを行いましょう。
特にホームページは詳しい施術内容など多くの情報を掲載できるので、うまく活用して集客につなげてくださいね。
集客できるホームページ作りのコツはこちらの記事で紹介しているので、併せてご覧ください。
まとめ
整骨院におけるキャッチコピーの重要性や、作り方を紹介しました。
最後にこの記事の内容をまとめます。
- 整骨院の広告は柔道整復師法による規制があるためキャッチコピーの表現も注意が必要
- 顧客の症状や悩み、施術者の技術の高さをアピールすることでキャッチコピーが作れる
- 数字を使ったキャッチコピーは顧客に安心感や信頼感を与えるのに効果的
- 整骨院のキャッチコピーは分かりやすい言葉を使う
- 近隣の整骨院や同業種のキャッチコピーをチェックして、似たような表現にならないようにする
- チラシや広告には規制があるが、ホームページには規制がないため、ホームページにうまく誘導して集客する
印象に残るキャッチコピーを作ることで、問い合わせや予約が増え、整骨院の集客力はアップします。
この記事のおすすめの型を参考にして、あなたの整骨院にぴったりのキャッチコピーを作ってくださいね。